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2016年11月02日

失われた音を求めて 第2回 「ヤマハの”クラスAターボ”搭載アンプ」 試聴会と感想

プリメインアンプ ヤマハ A-750

 古いオーディオ技術と機器の紹介。

  今、オーディオが人気ですが、
カセットやレコードの人気が高まったり、真空管アンプが出たり
古いオーディオ技術が注目され、復活や回帰が起きています。

 今回は、長い歴史をもつヤマハのアンプ。
80年代に作られた「クラスAターボ」技術を搭載したモデルを紹介します。

 実際に稼動させ、音を聞いてみます。
音質や使い勝手。そして関連、クラスAターボ搭載機の購入用リンクや周辺機器も紹介しますね。


■ ヤマハのアンプと クラスA ターボについて


YAMAHA(ヤマハ) プリメインアンプ CA-1000

 現在では、バイクからピアノ、船外機。
幅広く手がける印象があるヤマハは、初めはオルガンの販売から、歴史をスタートさせました。


piano sunlight / mararie


 そして、スピーカで、NS-1000M、NS-10シリーズが、ヒットとなりました。
AVアンプや、スピーカー。パソコン用のスピーカーでも人気が高い時期がありました。

 ヤマハのアンプも、長い歴史があります。
1975年にC-1が発売。40万円する高級プリアンプです。その後DACの搭載やバブル期の高級アンプなど、時代に合わせながら進化。現在も、新型アンプが発売されています。

 面白いのは、価格レンジが広く、最近でも2013年のA-S3000が47万円。エントリーモデルの A-S301が4万円と、多くのモデルを作っています。

 ナカミチやサンスイなど、音響専門メーカーが消え去り、大手家電やAVメーカーが縮小する傾向にあるなか、ヤマハはかなり元気なメーカーです。




● クラス Aターボについて。



 クラスAターボとは、ヤマハのアンプにあった機能。

 1973年にヒット作となったCA-1000で採用された機能が、
パワー部のB級-A級動作切換え。

YAMAHA(ヤマハ) プリメインアンプ CA-1000

 その機能を発展させたのが、クラスAターボ。
83年発売のA950、A750に搭載。

 A級動作と、AB級動作をスイッチで切り替えられるようになりました。

 つまり、アンプの動作点を任意で切り替えられるわけです。


Lancer Turbo 1981 / Hugo-90


 クラスAターボの命名は、おそらく車の過給機構から。
1979年に日本車に初搭載され、ヤマハアンプで「クラスAターボ」が登場する1980年代に小排気量の車で流行していました。 タービンで、空気の密度を圧縮し、高出力を取り出す方式として流行。使われました。

 ヤマハ自体は、車やバイクでは、トヨタに供給していた、ノンターボのNAエンジンなどが有名でしたので少し皮肉に感じます。


AE86 / haru__q

 
 オーディオも車同様趣味性が高い物だった時代。
ヤマハの「クラスAターボ」も車のブームに便乗して命名されたのでしょう。

アンプでの「クラスAターボ」は、音質を高めるために使用されました。




■ 本体解説


 外観や音質について解説




■ YAMAHA A-750 について

プリメインアンプ ヤマハ A-750

先頭の型番がAのみのアンプは、初期は1977年にA-1が発売。
1987年のA-2000aまで作られました。

 A-750は、1983年発売。上級機A-950と同時発売。

 系統としては、省エネを無視したターボ機構を搭載してまで
音の純度を追求したモデルであり、ヤマハとしては気合いが入っていたと思われます。


● 接続環境
 
 友人が、A-750を購入し、聴く機会がありました。
CDプレイヤーとアンプを接続し、チェックしました。

 友人のお家で、
スピーカーは、B&W SOLID Monitorとダリ。
音源は、CD。クラシックやサントラ、ロック。人気のBABY METALなど聴いてみました。

 今回紹介するA-750固有の情報は、
友達が店頭でアンプを物色していたところ「ジャンク品で安いから」と言う理由で買ってきたそうですが、
どうも、メンテナスされてたようで、完動品。問題はなく、中も外も綺麗だったとのこと。







 






■ 外観




 外観はかなり格好いい。
この時期に流行していた、操作ボタンの多いスタイルで、足し算の美学です。

 大きさは、普通のコンポサイズ。縦はやや低い。
目立つ特徴として、何カ所かにインジケーターランプが有り、アクセントになってます。


当時は、アナログからデジタルへの変換期であり、
入力ソース数がやたら多い。

 調整も、高低音の調整、フォノ端子やサブソニックフィルターもあります。
機構も、可変ラウドネスフィルターという、面白い物がついてます。

面白いのは、CDがまだ普及してなかった頃のようで、
デジタル入力のセレクターは、表示名がDAD《digital audio disc》です。


■ 音質


 お楽しみタイム。 試聴の感想。

ダリのZENSOR1とSOLID(B&W)。
それと3Wayの半自作機を使用して試聴しました。

DALI スピーカーシステム  ZENSOR 1 ライトウォールナット ZENSOR1



● ます、標準では? 〜 真面目な優等生サウンド。懐も広い 

 まず、標準のスピーカーでCDを再生してみました。
ロックはマイケルジャクソンのデンジャラス、BABYMETALやクラシックなど。幅広く聴きます。

デンジャラス

 音質は、当時の7〜10万クラスのオーディオの音ですね。
音に深みがあり、余裕がある、やや高級な価格帯の音です。

 単一コンポとして販売されているので、上級機などと同様に、ヤマハのNS-1000などに会わせてチューンされていると思われ味付けするタイプのアンプではありません。音の脚色は少なめで、あまり主張はありません。
きまじめな音質ですが、聴きやすい。 優等生タイプです。ややクリアで、明るめの音質。

 このクラスになると、出力があり、音量が9時くらいでもそれなりに大きい音になります。

LIVE AT BUDOKAN~RED NIGHT~(初回生産盤)

 電源部に余裕があるおかげでしょう。
 クラシックやライブ。ポップス、幅広く聴いてみましたが音場は安定。
どんなアルバムでも音が安定しています。クラシックでも変化は少なく、BABYMETALなど複雑な曲構成、楽器が多い曲でも、個々の音を見事に分離させています。曲が盛り上がる部分でも、音は崩れません。ボーカルやドラムの大きな音のなかでも、繊細な音をしっかり再生します。
テッド・ジェンセンがマスタリングした、BABY METALのライブアルバムでも同傾向でした。

 5万以下のアンプが、音が崩れやすいのを考えると、価格なりの上質な音を持ってます。

 全体の感想としては、ヤマハのNS-1000などにあるような、モニター系の音質。
真面目、優等生のサウンドです。

 優雅とまでは生きませんが、安心して聴ける。上級な音です。
脚色を好まない。ストレートで原音指向のかたにお勧めです。




■ クラスAターボを入れて見る 〜その実力は?

 さて、今回注目のクラスAターボをオンにしてみました。

「・・・違いは、正直なところ良く分かりません」
声を出して驚くような変化は無いです。(~_~;)

 ただ、良く聴くと音に余裕が出る感じ。
音の消え際でかすれる部分が綺麗になるような気がします。

 もともと、それなりに良い音がするアンプであり、
クラスAターボの恩得が分かりずらかった。


● 気になる所?



 すごいのは発熱。
もともと、アンプと内部回路天板の隙間が殆ど無いため、手をかざすと、凄い熱量です。

 トランスとコンデンサー。そして大きなヒートシンクが中を埋めており
アンプの上部は、全体が暑いです。 夏は、ちょっと使えないのではないでしょうか。
本気で、「やかんを乗せたらお湯を沸かせるレベル」だと思いました。

 音質面や使い勝手で特に気になる所は無いです。

ただ、音量を上げた方が音質が良くなる傾向にありました。




■ 良いところ

 ・デザインが良い
 
  ・余裕有る音。
 ・優等生で、再生する音楽ジャンルを選ばない。


■ 弱点

・暑い。




■ 使いこなし

 入力も豊富。
ABの2系統出力があるので使いやすいアンプです。


■ あとがき 〜 おすすめ点など


 オーディオ用途としての音質は、価格相応。

 オーディオに活気がある頃。アンプだとサンスイなどもまだ元気な頃で、
人気価格帯で激戦区、当時の各社の製品群相手では、
A-750は、特色が少ない音色のためちょっと苦戦したんだろうなと思います。

 現在は、中古やオークションでかなり安めに販売されており、
オークションでは、1000〜2000円。ショップ販売品で2万円ほど。


 同価格帯の新品アンプよりは断然音が良いです。
初めてのアンプとして使うのにお勧めです。


 総合得点:78点



■ クラスAターボ搭載シリーズ購入用リンク


 販売についてですが現在、基本は中古品の販売です。

● 購入用リンクの使い方 

 商品写真と、横の商品名リンクは、基本としてamazonへのリンクです。
なお、色違いや他の通販サイト、ショップ販売品を見たい場合は、
○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示します。




・ YAMAHA A-750 \73,800(1983年発売)

 今回紹介した機種。
音楽再生に絞ったモデルです。

 在庫は普通。Amazonや楽天にも中古があります。
ネットのショップ取り扱いで、20000円位が相場。






・ YAMAHA A-950 \118,000(1983年発売)

 上位機。
12万円とまずまずの高級機として発売されています。

 フロントの調整ノブ類がパネル内に隠されており、シンプルな外観です。







■ チューナー



■ T-950

 A-750,950と同時登場のチューナー

[在庫無し]



■ T-850

[在庫無し]



■ YAMAHA(ヤマハ) プリメインアンプ CA-1000

YAMAHA(ヤマハ) プリメインアンプ CA-1000
YAMAHA(ヤマハ) プリメインアンプ CA-1000

 ヤマハ初期のヒット作。
A級B級動作切り替えスィツチを備えています。 
全面パネル下段列、スピーカーセレクターの右。

 アルミ全面パネル、ウッドの外装など豪華な雰囲気。







■ 周辺機器


今回紹介した機種に、似合う機器や便利な用品。 



● NS-1000/NS-1000M 1974年

 ヤマハの代表的モデルがNS-1000。
世界初のピュアベリリウム振動板を採用。

 ヤマハがHifiオーディオを展開し初め、アンプを投入した翌年。
広帯域で、正確。明るい音は人気となりました。

 世界で評価される日本スピーカーの先駆けとなり、スウェーデン、フィンランド国営放送が導入。
バリエーションとして、塗装と筐体が上質、サランネットを持つ1000M、コストダウンされた1000があります。

 改良版で型番が異なるNS-2000(1982年)やNS-1000X(1986年)が発売されますが
1000Mは、存在感を発し続け、なんと1997年まで発売される、ロングセラーとなりました。

 ヤマハ製品のリファレンスとしても活躍しており、専用の音質ポジションをもったアンプもありました。
今回紹介したアンプも、おそらく1000系統を使い、チューンされていると思われます。




■ NS-10M PRO 第2世代 1987年

55000円

 10Mの2代目モデル。

 変更は、フェルト=アコースティック・アブソーバーを装着。スピーカーターミナルがプッシュ式から、大径のネジ式に変更。耐入力が向上。また各ユニットの固定ネジが六角ボルトに変更

 後のモデルが、サイズ変更や、防磁、バスレフ型になっていき、変更が多いため
10Mとしては、PROが完成形と言えるモデルです。




■ 関連記事



■ 今回試聴に使った機器 


・DALI スピーカーシステム ZENSOR 1




・ROCK SOLID(B&W)




■ 試聴アルバム











■ 更新情報

■ 関連URL、参考サイト
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2016年05月03日

ヤマハのスピーカー NS-10Mの歴史と、使用している感想。 

NS-10M STUDIO
NS-10M STUDIO / Trendy Wang


 スタジオモニターの定番といえば、ヤマハのNS-10M。
 
 略してテンエムやテンモニとも呼ばれます。
1978年に発売されスタジオ用、家庭用に人気を博し、いまだスタジオでも見かけオークションでも人気が有る機種。

 かって日本製品は車に音響機器。多くの製品が世界を席巻しました。
その中でもNS-10Mが活躍した時期はあまりに長く際立っています。

 今回は、私も使っているスピーカーですので、これから先も10Mを維持出来るメモ書きとパーツリスト。そして補助や代替え機検討用として作りました。

NS-10Mシリーズの歴史や音質の感想。購入用リンクと便利な周辺機器を紹介します。


■ YAMAHAとNS-10Mについて


YAMAHA NS-10M モニタースピーカー 左右ペア

 現在、ピアノや楽器が有名で、バイクや船外機。かってはテニスやパソコンなど。
幅広く手がける印象があるヤマハですが、初めはオルガンの販売から歴史をスタートさせました。

 スピーカーは、エレクトーン用に開発したスピーカーをHifi製品「NS(ナチュラルサウンド)スピーカー」として発売。 なかでもNS-1000シリーズがプロ用モニターとして評価され北欧の国営放送が導入。日本でも人気が出ました。



■ NS-10Mについて 

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 NS-10Mは、20年近くもプロの現場で採用され続けスタジオで白いウーハーが輝きを放ちました。オーディオブームのなかで、ライバルを蹴落とし追撃も許さなかった機種。日本生まれのオーディオ機器が、世界で長くヒットしためずらしい例です。


● 開発と歴史
 
 NS-10Mは、1976年に発売されたスピーカーNS-451の次に開発されます。

 設計者は仲村 昭(なかむら あきら)さん。〜 NS-1000Mの開発者です。
NS-10Mは、若者向けに低価格製品として開発。
 
 1977年に発売。当時ではめずらしいペア販売。価格は5万円。

 同社の同クラス品から進化して、新たに密閉型を採用。デザインはNS-1000Mのミニチュア版の雰囲気で遊び心があるもの。 しかし、筐体はブラックの樺リアルウッド突板仕上げと豪華。三方留め構造、ユニットの左右対称配置など音質に関する部分までNS-1000ゆずりの本格内容で再現されています。

 オーディオ機器がまだ大きいサイズだった時代。
NS-10Mは当時のスピーカー主流サイズよりコンパクトに作られましたが、都市化が進む日本の家庭や音楽事情に上手く合ったのでしょう。置き場所に自由度の高い小ささと、お洒落なデザインで人気がでます。

 筐体は、12〜15mm厚のパーチクルボードが接着された一体構造。
ユニットはNS-451からカラーは引き継がれましたがサイズが変更され、また密閉式に合わせ新設計。筐体サイズに大して結構大きめの18pが採用されます。

 特長は白いホワイトコーン。ひとめで10Mと分かるポイント。重さはなんと、3.7g。
平らな紙を円錐状にして作られ、押し出し成形やカーブ形状によ周辺部での厚みの変化を無くし強度を保つことに成功。マグネットはアルニコからフェライトに変更。ツィーターは3.5cmソフトドーム。カタログではなんと、指で触って柔らかさをアピールしています。重さは0.6g。使用頻度が少ない音質調整は省略。周波数特性は、60Hz〜20kHz。90dbと高能率で50Wの許容入力

 当時はデータにも現れていなかったのですが
実は応答速度が速く、歪みが少ないスピーカーとしての才能を持ってNS-10Mは生まれました。




 ● 発売後、徐々に人気定番モデルとなる



 カタログは、裏表はおしゃれな部屋に置かれ、デザインと小ささを強調。

 内容は、性能解説が主体。
楽しいのは冒頭。新製品ながら「ビッグベン」とあだ名を付け伝統機だとアピール。
「イギリスのビックベンの音が聞こえる場所に生まれた人が生粋のロンドン子と呼ばれるように、NS-10Mの音の洗礼を受けることが出来た人だけが、生粋の音楽ファン、オーディオマニアと呼ばれるはずです。」と今だと過剰広告だと怒られそうなくらい自信満々。そしてついには「小さい割にはといった条件付の評価を拒絶した(中略)大型機とサイズが違うだけの小さなヤマハ」と力説。当時のヤマハの気合いが感じられます。

 梱包箱の外観はスペックと煽り文句で埋め尽くされています。側面は英字新聞風の記事でビッグベンタイムスと書かれ、見出しは「小さな台風、日本から来たNS10M!」と楽しさ満載。取っ手には”Big10M”と書かれており、ヤマハはこれを愛称にしたかったのが伺えます。

 そんなNS-10Mですが
発売後、当初の予想とは異なる事態がおきます。プロの間でも10M人気が高まり、録音スタジオなど現場への導入が進みました。海外での評価と人気も高まっていきます。プロ用機の雰囲気を真似て家庭向きに作ったNS-10Mが、プロの現場で人気が出てしまう面白い事態になります。

 プロ現場での人気は製品へフィードバック。10Mのプロ向けやスタジオモデルが販売されます。スタジオでは1970年代に人気だったオーラトーンの5Cと10Mが仲良く並ぶ風景が見られだします。 〜 5CはラジオやTVの再現。10Mが家庭用オーディオを再現する役割を担いました。ウォークマンやラジカセ、高級オーディオセット。家庭用音楽機器のサウンドを再現するためにNS-10Mは選ばれました。

 80年代音楽でヒット作の多くが、10Mを使用し作られています。世界で人気が出てプロの現場でも定番品となります。過剰とも思われたカタログの広告内容をけっこう現実化してしまったのです。
10Mは、ほぼ10年置きに更新されながら販売されました

 2001年に生産終了を発表
販売終了の理由は、木材パルプの調達が困難となりウーハーに使われるコーンの安定供給が難しくなったとの理由。3月に販売終了。
 
 実に、27年も販売されたロングセラーモデルとなりました。

Antique recording studio
Antique recording studio / quinet




■ 使った感想と音質



Yamaha / ezhikoff


 いまだプロの現場。スタジオでも10Mが置かれているのを見かけます。
人気の高さ故、中古品も人気。中古やオークションでそれなりの価格で販売されています。

 NS-10M PROを、私も所有。現役で使ってるので紹介しますね。




● 外観、大きさ

ヤマハ YAMAHA NS-10M モニタースピーカー 左右ペア

 外観は、半艶の黒で気品が有ります。白黒のモノトーンでシンプルなデザインは美しい。
前面ネットを付ければ、黒主体となり部屋に馴染ませやすい。

 大きさはブックシェルフと呼ばれるサイズ。
NS-10Mは現代では大きめの部類ですが、小型機で多いバスレフではなく密閉型で奥行きも短いため省スペースで済みます。本棚や机の上に棚を作れば設置は容易。設置の自由度が高いのも10MがスタジオモニターやDTM用に人気な理由でしょう。 重さは、やや重めで6s。壁掛けはギリギリ、棚に置くのにはしっかりした台が必要です。




● 音質

Yamaha NS-10M WOOFER JA180100 from Japan 【並行輸入品】

 音質は、よく言われるように軽く明るい音質。

 強みは応答と停止が速い。歪みが少ない。中域にピークを持つため、”耳の感度”が高い部分の印象が強くなっています。良く言えば、メリハリのあるはっきりした音。悪く言うと軽くうわずったような音。音場もややぼやけ、定位もしっかりしたタイプでは無い。強い個性はありません。
 
 良い音を奏でる響きの良いスピーカーでは無い。同等の価格でもっといい音、気持ちいい音が出せるスピーカーは存在します。

 決して高音質ではない。しかし色づけしないのと反応速度の早さが10Mの強みであり、モニターとして評価されました。やはり10Mは「モニター用途」の特殊な環境下で人気がある機種。

 インピーダンスは8Ωで、アンプの出力が小さくても良く鳴ります。現代の小型デジタルアンプでも普通にお家やマンションで使うなら大丈夫。

 高域が良く出るツィーターと軽い音のウーハー。密閉式であり音もはっきりしています。低音は密閉式ゆえ制限されています。高音が結構出るので聞き流すのには向いてません。

 それでも10Mが向いている、強みを発揮する音楽を挙げるなら、10Mが活躍した80〜90年代の音楽と歌に似合う音質です。現代の解像度が高い、粒が細かい音楽は苦手。しっかり再生出来ない。音量の変化にも弱く、小音量になるに従い音像がぼやけ解像度が落ちます。やはり時代相応。他は苦手なジャンルだらけでクラシックや今の主流サウンド。音圧が高くAKBなどボーカルや音の多い演奏も苦手です。

 10Mの面白い逸話としては、2000年代に解析技術が進み”応答速度がとても速いスピーカーだった”とデータで明らかになっています。

Neve 8068 recording console
Neve 8068 recording console / rockmixer





■ 使いこなし。 維持について

YAMAHA / NS-10M PAIR 10M系の元祖 ヤマハ モニタースピーカー ペア

 簡単に音質を良くするには、
ネットを外すと嫌な響きや共振が無くなり、スッキリした音になります。

 音質の調整は、初期の10Mで流行した『ツィーターの前にティッシュを貼る』定番お手軽チューンも有効。簡単な方法ですが、耳障りな高音が押さえられモニター用途から音楽聴取向きになります。

 使いこなしは、音源の善し悪しや再生機器の不調ももろに出てしまうので非常にシビア。

 響きが無く、反応速度が早いためちょっとした不快な音やノイズも直ぐ分かります。

 やはりモニター用途。もしくは短時間の試聴向き。
聴き疲れしやすい音質で 聴くに堪えられる時間はCD一枚や映画一本といった所。 現代の音楽環境でMP3やネット動画など低音質な音源は、解像度の低さと10Mの正直さが合致し荒さが見え聴くに堪えられません。CD以上の音源をお勧めします。

 ウーハーの素材やツィーターの強い主張があります。イコライザーで調整して日常使いに調整出来るスピーカーでは無い。私自身も色んなアンプを組み合わせましたがベストと言える組み合わせはありませんでした。BGM用途や緩く聴くのでしたら別のスピーカーを使い分けするのをお勧めします。

 10Mに合わせるのでしたら、個人的には5万円以上のアンプをおすすめ。




■ メンテナンス

 NS-10Mの良いところは、長期使用に使える。耐久性が高い。
普通に使っていれば、塗装も剥げたりはしないですし筐体も頑丈。

 スピーカーユニットは、同年代のウレタンエッジを使うスピーカーと比べ、繊維入りで朽ちにくく作られています。弱点は白いウーファー。ケント紙では無いか?と言われてますが、経年変化で黄ばみます。中古販売品はまず黄色くなってます。外観にこだわる場合や業者だとウレタンニスや漂白剤などで染めるようです。

 パーツも、プロ用機種だけありウーハーやツィーターの単体販売がありました。新品を今だオークションなどで見かけますし、ヤマハの店で在庫が存在する場合もあるようです。

 長く使っている10Mで再生音が濁る、かすれる場合はユニットの固定ネジが緩んでいる場合が有ります。全く締めたことがない場合はかなり緩んでるはず。ウーファーとツィーターを固定しているボルトを3oレンチで対角線上に締めていきます。 これでかなり音の透明感が戻り、音が締まります。

 あとはネットの掃除。黒いので気づきにくいのですが、結構汚れやすく目詰まりするので布で拭きます。
ウーファーは、柔らかいはたきやブラシ、綿棒で掃除していきます。
設置は、たまに位置を変えたり左右を入れ替えるのをお勧め。ウーファー軸が自重で下がったり、接地面がインシュレーターや塗装された棚に張りつくのを防げます・



● まとめ


YAMAHA / NS-10M PAIR 10M系の元祖 ヤマハ モニタースピーカー ペア

 モニター用途にお勧めす。
良い音ではありません。でも機器のチェックや音源の確認には素晴らしいスピーカー。

 デザインや人気に惹かれて音楽試聴用に購入を考えてる方にはオススメできません。
 車で例えるとAE86。 〜平凡で価格が安くシンプルな構造で走りに向いている。過給機でドーピングもされてないし、現代のハイブリッドカーのようなハイテクでもない。中古で数が多く入手や維持がし易い。入門者の腕試しには最適。

 性能は、40年近く前に発売されたスピーカーが現代の製品に劣る場合があるのも当たりまえ。NS-10Mはオーディオが人気が高い時代のあふれるスピーカー製品群のなかでデザインとコストパフォーマンスで目立ちました。応答の早さと制動の早さ。歪みの少なさが強み。

 強みと費用対効果。用途の部分が理解できない、感じられない方。大型スピーカーの帯域の広さや安定感「良い響きを求める」方には向いてません。この辺りがNS-10Mが時々低評価を受ける部分でしょう。

 ただ普及した機種なので、オカルトじみた信仰が長く続くわけもなく多くの人が10Mの音を聴いてます。30年近くライバルを蹴落としプロの現場で君臨し続けた実績を持つことは確か。実力が無ければ、変化の激しいオーディオ界ではとっくに消え去っているでしょう。実際、各社から10Mクラスの小型機でヒット作も幾つか出ましたが国内でNS-10Mに似た息の長い機種と言えば、パイオニアのS-A4SPTなどわずかです。多くが退場し現在話題に上ることは無くなってます。

 10Mは魅力が有るスピーカーであり、
機器や音源が上手く揃うと良い音で鳴るから不思議。

 良い音で鳴らそうとしたり、真価を発揮させようと接続機器に苦心したり。
素直な音が逆に飽きない。長く付き合えるスピーカーです。



■ NS10Mシリーズと関連モデルの歴史 + 購入用リンク




 NS-10Mシリーズの販売経緯と、関連性の高いスピーカーを紹介します。

 各モデルの特長と購入用リンクを紹介します。
前半は、本体。後半は周辺機器や用品を紹介

 ● 購入用リンクの使い方 

商品写真と、横の商品名リンクは、基本としてamazonへのリンクです。
なお、他のネット通販販売品を見たい場合は、
○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示します。

 価格相場は、普通の程度、状態で2〜3万。
程度にこだわる方は、ショップのレストア品があるので、手に入れるのは容易です。

■ NS-10M 1977年〜


ヤマハ YAMAHA NS-10M モニタースピーカー 左右ペア

 初代10M。

 左右対称で、当時はめずらしいペアで販売。
大きさは、ヤマハの小型モデルNS-461よりも更に小さくなりました。

 広告では、英国のビッグベンと10Mとなぞらえ新型なのに伝統機とアピールする大胆さ。当時のオーディオブームの温度と勝つための勢いを感じることができます。

 10Mは世界で大ヒットとなりました。現在でも流通量が多いモデル。 

YAMAHA / NS-10M PAIR 10M系の元祖 ヤマハ モニタースピーカー ペア

 密閉式、2ウェイ。
7工程の塗装を施したブラックの樺リアルウッド突板仕上げや三方留め構造。
低域には18cmコーン型ウーファー、マグネットはフェライト。
高域はNS-690Uゆずりの3.5cmソフトドーム型トゥイーター。アコーディオン型のヒダを持つ、タンジェリンエッジと一体設計です。フェライトマグネットと耐熱銅クラッドアルミ線のボイスコイル採用。

初期型の特長としてはプレス式のスピーカー端子を持ちます。背面に仕様書が貼りつけられています。

 中古で購入する場合は、初期型のみ耐入力が低いので破損に気をつける必要が有ります。

再生周波数帯域 60Hz〜20kHz
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 90dB/W/m
定格入力 25W
最大入力 50W
外形寸法 幅215×高さ382×奥行199mm
重量 6kg

幅215×高さ382×奥行199mm





■ NS-10M PRO 第2世代 1987年

希望小売価格: 55000円

 2代目モデル。

 変更は、ツィーターの周囲に吸音を目的とした5mm厚のリング型フェルト=アコースティック・アブソーバーを装着。 10Mでティッシュをツィーターに被せるのがユーザー間で流行しており、高音域のチューニングがメーカー側で行われました。

 そしてスピーカー端子がプッシュから大径ネジ式に変更。耐入力が向上。また各ユニットの固定ネジが六角ボルトに変更されて交換やメンテナスが楽になりました。価格は5000円アップ。

 後のモデルが、防磁型やバスレフ型になっていき変更が多くなり、別モデルといえる内容になるので
10Mとしては、完成形と言えるモデルです。

インピーダンス 8Ω
許容入力 60W
ミュージック許容入力 120W
外形寸法 幅215×高さ382×奥行199mm
重量 6kg





 ■ NS-10M studio 1987年 〜



 PROのバリエーション。業務用モデル
横置きで使われることが多い、スタジオ向けに作られました。

 NS-10M PROを横置きに対応させたモデル。
正面と背面の文字表記とユニットが90度横向きになりました。グリルネットは無し。取り付け穴もありません。

 中古市場での流通量は少なめ。プロ機への憧れから欲しがる人も多く相場も高めです。



LNKFIX



 ■ NS-10MC 1987年 〜

YAMAHA / NS-10MC ヤマハ
YAMAHA / NS-10MC ヤマハ

 業務用モデル。

 NS-10M studioを現場で扱いやすくした機種。
天吊り用ボルト穴とグリルネットが追加。設置の幅が増えて扱いやすくなってます。グリルや筐体の文字も横向きで、格好いい。




■ NS-10MX 第3世代 1993年〜 

希望小売価格: 64,000円(税抜) (2台)



 AV機器の流行が始まる時代に合わせ10Mも防磁型となりました。
磁気回路にはヤマハが独自に開発したA・MAG方式の防磁回路採用。

 ツィーターのカバーは無くなっています。

型式 2ウェイ・密閉型(防磁)
スピーカーユニット 18cmコーン型ウーファー、3.5cmソフトドーム型ツィーター
再生周波数帯域 60Hz〜20kHz
インピーダンス 8Ω
許容入力 60W
最大入力 120W
出力音圧レベル 90dB/W.m
クロスオーバー周波数 2kHz
外形寸法(幅×高さ×奥行) 215W×382H×199Dmm
質量 7kg(1台)
付属品 スピーカーケーブル(4m)×2









■ NS-10MT 1995年
希望小売価格: 34,000円(税抜) (1台)



ヤマハ YAMAHA スピーカーペア NS-10MT
ヤマハ YAMAHA スピーカーペア NS-10MT

 NS-10Mの最終モデル。

 当時流行していたシアターサウンド向けに作られたモデル。”T”の型番は、シアターを指します。

 改良点は、低音の増強と防磁が主体。型番は10Mですが変更が多い。サイズが変更されバスレフ方式になるなど別系統といってもいいモデル。

ヤマハ YAMAHA スピーカーペア NS-10MT

 大きさは奥行きが5.6p大きく。ユニットは防磁型へ変更されキャンセリングマグネットを使用。ウーハーのセンターキャップが小径に。前面にバスレフポートが開口。外見の特長として、ツィーターがセンター配置になりました。保護カバーは無くなり口径は従来の3.5センチから3センチへ。

 性能、仕様面では再生周波数帯域が広くなり43Hz〜30kHzになってます。インピーダンスは従来の8Ωから6Ωへ。スピーカーターミナルが変更。内部はバスレフ故かウールの充填量が大きく減っています。

仕様
型式 2ウェイ・バスレフ型(防磁)
スピーカーユニット 18cmコーン型ウーファー、3cmソフトドーム型ツィーター
再生周波数帯域 43Hz〜30kHz
インピーダンス 6Ω
許容入力 60W
最大入力 180W
出力音圧レベル 90dB/W.m
クロスオーバー周波数 2kHz
外形寸法(幅×高さ×奥行) 215W×382H×255Dmm
質量 7.0kg
付属品 スピーカーケーブル(4m))





■ NS-10MM 1997年発売
\18,000(2台1組

YAMAHA ヤマハ NS-10MM(MC)チェリー スピーカーシステム ペアスピーカー (2個組み/セット)
YAMAHA ヤマハ NS-10MM(MC)チェリー スピーカーシステム ペアスピーカー (2個組み/セット)

 10Mと名前は似ているのですが、10Mのミニチュア版。
サイズが小さい可愛いモデル。

 色は、黒と明るいチェリーが用意されました。

前面面積がVHSビデオカセットと同じ大きさ。シアター用途と多チャンネルの時代に向けて作られました、
防磁型スピーカー。低域に9pウーハー使用。

 結構人気があったモデルで、今でも中古販売店などで見かけます。

使用ユニット 低域用:9cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型
周波数特性 100Hz〜20kHz
出力音圧レベル 88dB/W/m
許容入力 40W
最大入力 100W
インピーダンス 6Ω
外形寸法 幅107×高さ191×奥行140mm
重量 1.5kg

カラーは、黒とチェリー。







■ 後継機、似た機種


 NS-10Mの血統を継ぐ機種を紹介。




・ YAMAHA パワードモニタースピーカー HS50M
ヤマハ(Yamaha) 26,250円(1本)
http://usa.yamaha.com/products/music-production/speakers/hs_series/hs50m/

 10Mの置き換えに適したスピーカー。
NS-10Mが生産終了し、後継に相当する時期に登場しました。

HSは、ホームスタジオの略で家庭での音楽制作とDTM向けに作られています。

 2ウェイのバスレフ型、アンプは内蔵タイプでバイアンプ仕様。
ツィーターは、1.9cm。ウーファーは、12.7cm。
背面に、XLRとTRSフォーンジャック、音質調整用のイコライザー、トリム、ローカットを持ちます。

 2012年くらいまでは通販でも流通しており、現在でもたまに新品があります。。

メーカー型番 : HS50M
様式 : バイアンプ2ウェイパワードスピーカー
クロスオーバー周波数 : 3kHz
総合周波数特性 : 55Hz-20kHz(-10dB)
サイズ : W165xH268xD222mm






・YAMAHA パワードモニタースピーカー HS80M
2005年10月 47,250円(1本)
http://usa.yamaha.com/products/music-production/speakers/hs_series/hs80m/


 2ウェイのバスレフ型、アンプ内蔵タイプ。
ツィーターは、2.5cm。ウーファーは、20cm。

 サイズや出力以外の仕様は、50Mとほぼ同じ、

メーカー型番 : HS80M
様式 : バイアンプ2ウェイパワードスピーカー
クロスオーバー周波数 : 2kHz
総合周波数特性 : 42Hz-20kHz(-10dB)
サイズ : W250×H390×D332mm

現在でも新品が流通しています。楽天のショップでで定価販売中






■ MSP STUDIO

 10Mの設計者が「NS-10Mのスタジオモニターの伝統を継ぐ」ために、
パワードリファレンスモニターのMSP STUDIOシリーズを設計し2006年にリリースします。



・MSP7 STUDIO
メーカー希望小売価格(税別):\63,000 現在はオープンプライス

「NS-10M STUDIO」を開発したヤマハスタジオモニター開発チームによるシリーズ最上位機種

 バスレフ型、パワードスピーカーです。防磁型。
 入力は、XLR端子のみ。

NS-10Mと前面がほぼ同じ大きさですが、奥行きが大きくなってます。
寸法(W×H×D)寸法(W×H×D) 218 x 330 x 235 mm

2ウェイバスレフ型バイアンプニアフィールドモニター
6.5インチコーンウーファー + 1インチチタンドームツイーター
45Hz-40kHz (-10dB)のフラットレスポンス / 130Wダイナミックパワー
31ポイントレベルコントローラー / LOW CUTスイッチ、HIGH /LOW TRIMを搭載
防磁設計

 周波数特性が大きく変化して、ハイレゾ相当になっています。
現在もカタログモデルとして販売中。





・YAMAHA MSP5 Studio ペア
メーカー希望小売価格(税別):\33,000 1本/ 現在はオープンプライス

 パワードモニタースピーカー「MSP5A」の後継機種。
入力は、XLR端子のみ。

 前面は、A4サイズに近い大きさで、NS-10Mよりやや小さめ。奥行きが、NS-10Mより、2センチくらい大きめ。
寸法(W×H×D) 179 x 279 x 208 mm

 こちらは、XLR端子と、アンバランスのPhone端子がつきます。

現在もカタログモデルとして販売中。





■ YAMAHA MSP3
1本・オープンプライス

 MSPシリーズ譲りの性能を持つ、小型モデル。





■ 関連機種


 NS-10Mの源流にある機種。兄弟、派生機種
 


● NS-1000/NS-1000M 1974年
YAMAHA NS-1000M 1974年発売 \108,000(1台、1978年頃)\119,000(1台、1993年頃)

 NS-10Mに多くの影響を与えた、ヤマハの代表的モデルがNS-1000。
世界初のピュアベリリウム振動板を採用。

 ヤマハがHifiオーディオを展開し初め、アンプを投入した翌年。1974年に登場しました。
系統としては、1972年に発売されたNS-600と似た構成。広帯域で、正確。明るい音は人気となりました。

 世界で評価される日本スピーカーの先駆けとなり、スウェーデン、フィンランド国営放送が導入。
バリエーションとして、塗装と筐体が上質、サランネットを持つ1000M、コストダウンされた1000があります。

 改良版で型番が異なるNS-2000(1982年)やNS-1000X(1986年)が発売されますが
1000Mは存在感を発し続け、なんと1997年まで発売されるロングセラーとなりました。

 やや高額な機種ですが、販売量が多かったため 今でも中古品をよく見かけます。




■ NS-100M
\43,000(1台、1979年頃)

 幅212×高さ416×奥行270mm

 10Mと100の中間に相当するスピーカー。

筐体は左右対称で6面一体構造。1000M同様の黒仕上げ。

 低域は20cmでホワイトコーン。
中域には5.5cmのソフトドーム型スコーカー、高域にはソフトドーム型トゥイーター3.0cm
共に、6種の薬品を使用したコート剤。オリジナル布を使用。タンジェンシャルエッジごとの一体成型。

 中、高域はレベル調整搭載。

外形寸法 幅276×高さ496×奥行251mm
重量 12kg
再生周波数帯域 50Hz〜20000Hz
出力音圧レベル 90dB/W/m
インピーダンス 6Ω
定格入力 30W
最大入力 60W

[販売店なし]






■ NS-451
\26,500(1台、1978年頃)

 入門向け、若年層向けに作られた小型モデル。
サイズを小さくし コンポとセット販売しやすいように低価格となりました。

 外観面では、NS-10Mより先に白いウーハーを搭載。個性を出しました。
20pウーハーで口径を大きくし低価格で高音質を提供することに成功しています。低音の魅力を出すためにバスレフ化。
アルニコマグネット採用。

 筐体は、高密度パーティクルボードを使用。センチュリーウォルナット仕上げ。
NS-10Mを箱に収めたような外観で、発売時期やサイズや価格帯も近く10Mにとって大きな存在と鳴っています。。






■ NS-100
\68,000(2台1組、1999年7月発売)

 幅212×高さ416×奥行270mm

 10Mに似たサイズのスピーカー。
シアター向けに作られたMCシリーズのスピーカーシステム。

 低域は16cmで、ホワイトマイカを30%配合したPMD(Polymer Injected Mica Diaphragm)コーン。
インジェクション成型で一体型です。

高域は3cmシルクドームトゥイーター
端子は金メッキ、バイワイアリング、バナナプラグ対応。

[販売店なし]





■ YAMAHA NS-E1000
\76,000(2台1組、1991年発売)

 10Mよりはやや小ぶり。
デザインがかっこよくて、進化版10Mといったところ。

 防磁型2ウェイ。
用途は、NS-V1000YSTやNS-C1000と組み合わせて使用するエフェクトスピーカー

 特徴は傾斜した筐体。なかなかかっこいい

 低域は、12センチ。高域は、チタンにベリリウム蒸着ツィーター。磁気回路にアルニコ使用。

再生周波数帯域 80Hz〜30kHz -10dB
幅160×高さ240×奥行190.4mm




■ NS-1000MM
\30,000(2台1組、1999年頃)

NS-1000のミニチュアモデルです。

当時流行していたAV用途。シアター向けに作られた小型機。
ペアで3万円と買いやすい価格で登場しました。

NS-10Mよりも一回り小さいサイズで、しっかり3Way。
中古ではあまり見かけませんが、私も欲しい。









■ アクセサリー


 便利な周辺機器を紹介します。


■ スタンド


・ SPS-1(2台1組、\ 35,000)

10Mに合わせたスタンド。

[販売店無し]




・ SPS-T10 (2台1組、\18,000)

10M-PROに合わせたスタンド。





■ ケーブル


 ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。



・audio-technica GOLD LINK Fine スピーカーケーブル AT567S/ [2本セット]

 お手頃価格で高音質化。

 白のコードでインテリアに合わせやすい。
OFCケーブル使用。



 ■ バナナプラグ


 スピーカーコードの接続を、簡単にするためのアクセサリー。
小型アンプで端子間が狭い場合にも差し込みやすくなります



audio-technica ソルダーレスバナナプラグ AT6302

 バナナプラグで人気一位。コネクタ部分の後ろから、スピーカーコードを差し込み、外周リングを​締め込むだけ。4本セット





・audio-technica ソルダーレス バナナプラグ AT6301

 こちらは、軸部にプラのカバーがあり、ショートしにくい。
初心者でも扱い易くなってます。




■ アンプ


・ヤマハ プリメインアンプ 192kHz/24bit ハイレゾ音源対応 シルバー A-S301(S)

 ヤマハプリメインの現行機種で、価格も安め。
ハイレゾにも対応しています。

 192kHz/24bit D/Aコンバーター内蔵。
Phono(MM)を含む6系統のアナログ音声入力端子。システムリモコンを付属

 低価格なアンプなのに、中身は結構詰まってます。
日本メーカー製で、多機能ですし、かなりお買い徳なプリメインアンプです。

カラー:黒、銀





・デジタルオーディオアンプ 鎌ベイアンプ2000 Rev.B SDAR-2100-BK

サイズ デジタルオーディオアンプ 鎌ベイアンプ2000 Rev.B 4系統入力 SDAR-2100-BK

 小型で長く人気があるデジタルアンプ。オーディオ初心者や入門にお勧め。

 大きさは、パソコン用ドライブと同じ。
 使いやすい大きさと、綺麗な外観で人気の高い機種。注目度の高いブルーメーターは、入力と出力側に切り替えられるようになりました。

 チップはヤマハ製 YDA138(D-3)を使用しており、ヤマハの持つ明るいサウンドとなってます。
出力は、10Wあり、NS-10Mも部屋で聴く分にはそこそこの音量で駆動させられるパワーがあります。機能が多く、メーターが動くのも楽しい。 ヘッドフォン出力や消音、音質調整があり、デスクトップで使うのにもテスト用途にも便利。付属品も多く色んな使い方ができて楽しみが広がる機種です。

 Amazonのプリメインアンプ部門で、発売された頃から上位にあり いまだ3位と人気です。





■ 補修部品




● ツィーター

・ JA0518(JA051801)

 初代用ツィーター。
[在庫無し]


・JA0518A(XC712AA0またはXC712AA1)

1987 NS-10MC、PROとSTUDIOモデル用

[在庫無し]



■ ウーファー

JA1801とJA1801Aバージョンはすべて NS10の間で実際に交換可能

・ JA1801(JA180100)

 1978年モデル用。1987 PROバージョンで使用可能

[在庫無し]


・ JA1801A(XN542AA1)

1987 STUDIOバージョン用。PRO,NS-10MCでも使用可能。

[在庫無し]




■ あとがき

 いかがでしたか?

 NS−10Mは販売が終了しても存在と影響が大きく、小型で白いウーハーを持つデザインはいまだ同社のスピーカーで多く使われています。2006年には、10Mの設計者が「NS-10Mのスタジオモニターの伝統を継ぐ」パワードリファレンスモニターのMSP STUDIOシリーズを設計しリリース。ヤマハにとっても大きな存在。

 私にとっても、10Mは初めて買った単体スピーカーでした。そして今まで、色々スピーカーを買ったり貰ったりしました。〜しかし、サイズが大きすぎたり用途がなく結局持てあましたり。たくさんのスピーカーを捨ててきました。 

 その中で、生き残ってる一組のスピーカーがNS-10Mです。

 他に良い音のスピーカーも有ったのですが、不思議と10Mの音質は飽きません。
使わずに部屋の片隅にある棚に置く時もあるのですが、新しいオーディオを導入すると試聴はやはり10M。引っ張り出して音を確認します。
そのたびに「出番ですか?やはり、僕が必要なんですね」と、10Mの笑い声が聞こえるようです。そして、なんとなく使い始めることを繰り返してきて、今も現役で鳴らしています。

  ・・・どうも、一生付き合うことになりそうですねぇ。(^_^;)





■ 更新情報

2017年02月19日 NS 100M→100誤記修正 100M追加
2017年02月08日 文章調整 スペック追加、関連モデルに発売時期と価格を追加、NS-100、E1000追加
10MX,10MM画像追加 カタログについて追記

2016年12月23日 文章調整
2016年11月17日 KRB:楽天リンク修正 手動
2016年11月15日 文章整理。歴史で、プロ用途の項目をまとめる。10MX KRBリンク追加、ヤフオクリンク削除、HSM50、80,MSP5,8詳細データ追記

2016年10月30日 文章修正、重複した文を削除。文章の順序整理 メンテナスについて追記。NS-1000MM追加
2016年9月24日 NS-10M Studio、NS-10MT、KRISTENリンク追加 10M AZL画層追加。 歴史の項目追加、区切り線緑追加 自画像追加

2016年9月23日 使いこなしについて追記区切り線追加

■ 関連 参考サイト

・一部製品の価格や発売時期について、価格コムやオーディオの足跡さんを参考にさせていただきました。

・ヤマハ 

プロダクトの歴史
http://jp.yamaha.com/about_yamaha/product_history/

10Mのカタログもリンクされています。(*^_^*)

スピーカーの歴史
http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/special/hifi-history/speaker/

日本音響家協会賞受賞者
http://www.seas.or.jp/office/seasaward.html

NS-10Mファンサイト
http://www.ns-10m.com/



■ 関連記事

posted by A to D at 01:45 | Comment(4) | TrackBack(0) | AV機器: YAMAHA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月05日

ヤマハのヘッドホン集 - モニターから気楽に変えるヘッドフォンまで - 特長と購入用リンク

[yamaha]HPH-M82_1.jpg
YAMAHA HPH-M82

 最近ヤマハが、元気で個性の有るヘッドフォンや高級機器を発売しています。
ヤマハと言えば、素直な音で、聞きやすいのが特長。 ヤマハの音響製品には、長くファンの方が多いのも特長です。

今回は、ヤマハのヘッドフォン特集。 現在販売されているヘッドフォンの特長と、購入用リンクを紹介します。




■ ヤマハの ヘッドホンについて




 ヤマハと言えば、ピアノや電子楽器が有名です。
AV機器では、スタジオ用モニターの名機 NS-10Mや、NS-100Mを出したメーカー。
馴染みやすい、聞きやすい音で、今でもスタジオで見かける製品です。

 そして、他にAV機器では、家庭用のシアター製品など販売。 最近は、個性の有るヘッドフォンを販売して元気があります。

 ヤマハの製品は、外観は、黒や白のモダンなデザイン。 部屋や家具に合わせやすいのが魅力です。

 音も聞きやすい音で、素直で、綺麗な音がします。
長時間、機器やすく、聴き疲れしないのも良いところです。

[wiki][JacoTen][cc]640px-Neve_VR-72_with_FF_at_Studio_3_Control_Room_Center.jpg
画像:JacoTen

■ 目次 - ジャンル

 現在販売されているヘッドフォンを、ジャンル毎に分類しました

高級機
プロ用
オンイヤー
オープンイヤー
インイヤー型

となっています。

■ 商品の特長、購入用リンク


■ 高級機

・HPH-PRO500
2012年12月 発売

 ヤマハの高級ヘッドフォン

どちらかと言えば、ヤマハ製品は、質素で硬めのデザインが多いのですが
HPH-PRO500は、曲面を使った優雅なデザインになっています。表面はキズに強いUV塗装。
持ち運びに便利なように、折りたたみも可能

 密閉式で、ウレタンパッドを使い、大口径の50mmドライバーを使用しています。

 ケーブルは着脱式。1.2Mと3Mの長さが選べて、取り回しし易い平ケーブルが使われています。
iPhone/iPod/iPad対応リモコンマイクも付いています

インピーダンス 22Ω(1 kHz)
出力音圧レベル 105dB(1 kHz)
最大入力 1000mV
再生周波数帯域 20Hz〜20kHz

カラー:ブラック、レーシングブルー



・HPH-PRO300

 型番は、PRO500に似ていますが、
PRO300は、耳に載せるタイプのヘッドフォンです。

表面はキズに強いUV塗装。持ち運びに便利なように、折りたたみも可能

ケーブルは、片出し式でiPhone/iPod/iPad対応リモコンマイクを装備

インピーダンス 53Ω(1 kHz)出力音圧レベル 107dB(1 kHz)最大入力 300 mW
再生周波数帯域 20Hz〜20kHz 質量 200g(ケーブル含む)




■ モニターヘッドフォン


 プロ用、スタジオでのモニター向けに作られたヘッドフォン

・ HPH-MT220
2012年12月7日発売

 HPH-MT220は、ハウジング部がアルミニウムとABS。
クッションは低反発素材。
ドライバーが、Φ45mmで、銅クラッドアルミ線(CCAW)を使ったボイスコイルを使い
周波数帯域が広く、モニター向けに解像度が高くなっています。
コードはカールコード。重さは415グラム




・ HPH-MT120
2012年12月7日発売

 HPH-MT120は、ハウジング部がABS。
ドライバーが、Φ40mm。
コードはストレート。重さは320グラム




・ヤマハ モニターヘッドフォン RH5Ma

 ヤマハ製で、買いやすい価格で、音質も良く人気のヘッドフォン。
弱点は、ヘッドバンどの調整幅が狭いこと、着け心地が硬めで、短時間の使用に向いています。

クローズドバックダイナミック型。密閉式です。
40mmドライバーユニットを使用、
インピーダンス:32Ω 定格入力:100mW
重量:165g

 


■ オンイヤータイプ


・HPH-M82
2014年2月発売

 おしゃれな外観と、豊富なカラーが魅力のヘッドフォン

ドライバーは、40mm。
重量が140グラムと軽いのも、強みです、

シティスタイル4色&スポーティスタイル2色

シティスタイル:「ジュエリーゴールド」「ボルドーブラウン」「アーバンネイビー」「ソフィスブラック」
スポーティスタイル:「ピュアレッド」と「アクティブホワイト」




■ オープンエアー型


開放型とよばれる形式。耳に優しく、圧迫感や負担が少なく
長時間聞きやすいヘッドフォンで 最近は販売が減っていますが根強い人気があります。

・HPH-200
音楽制作 向け

 ハウジング部分は、回転式で耳に合わせたり、片付けやすくなっています。
付属品:3.5mmステレオミニ延長ケーブル(2m)、6.3mm変換ステレオプラグ(ミニプラグ→標準プラグ




・YAMAHA HPE-170




■ インイヤー型


・EPH-100

 ヤマハ初のカナル型ヘッドフォン。

 本体は、アルミ削りだし
独自性のある、構造をしており
小径のドライバーと、2段のイヤーピースを使い、音がしっかり耳に届きます、

また、耳に合わせやすいように、5種類のイヤピースが付属しています
長さ2mの延長ケーブルも付属

ヤマハらしい、モニターサウンドのイヤフォンです。



・EPH-50
2013年11月 発売

ヤマハ製品の中では、音楽製作向けに販売されているイヤフォン



・YAMAHA インナーイヤフォン EPH-30





■ 更新情報



posted by A to D at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | AV機器: YAMAHA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする