S.M.S.L 社から新型DAC「D1」が登場。ROHM製のDACを搭載する小型モデル

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 S.M.S.L 社から新型DAC「D1」が登場した。
ROHM製のDACを持つのが特徴。

今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。

■ D1とは


S.M.S.L 社の新型。SMSLらしい潔いモデルで、とてもコンパクトな高性能機だ。
日本では2025年5月に発売された。価格は89.$。 

Dシリーズの末っ子となる。特徴は小型。そして入出力は人気が有る規格に絞られているが高性能だ。無線入力は非搭載。ROHMのDACに加えてXMOSも搭載。デジタルは光と同軸、USB入力。性能と対応力は高い。既存機ではDACのSU-1に似ているが、D1はROHM製DACを採用して細かい点も異なる。D1はDACのみでプリアンプ機能は持たない。価格は1万円程で、同社のデスクトップではとても買いやすい価格だ。

 ■ 兄弟機 似た機種
・SU-1

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 2024年4月発売 構成がD1に似ている。サイズやデザイン、入出力構成が近い。旭化成の高級DACであるAK4493Sを搭載。WQAに対応する。
 D1ではタッチパネルが2個搭載。電源用USB端子を装備。SU-1は物理ボタン1個、電源はバスパワー。

・VMV D1
 SMSLの高級ブランドから発売されたハイエンドDAC。同名だが全く違うモデルだ



■ 特長と性能


同社では入門~初級機機。液晶画面非採用機で買いやすい機種だが性能は高い。

デザインはシンプルだが美しい。
D1はノブ、リモコンは省かれた。D1は小型だが流行の機能を備えており、コンパクトなオーディオ環境の構築や音質を重視できるモデルとなった。また価格が抑えられている。

目立つ点は、ROHM製の新型チップを搭載した。ROHMの高級ICはオーディオファンに評価が高い。D1では普及モデルのICを搭載した。 

リモコンはないので、デスクトップなど手の届く範囲での利用やPCやTVとの組み合わせなど。あまり切り替えない場合に向いているだろう。


■ 外観と内容

外見はシンプルなデザイン。 前面は画面やノブも廃されており、ランプとボタンのみという潔さだ。電源や各種切り替えにはタッチボタンを使う。リモコンは省かれておりサイズや価格を抑えたデザインとなる。

本体は低価格だがプラスチックではない。驚くことにアルミだ。

アルミシャーシでCNC加工。大きさはとてもコンパクトだ。幅が101㎜、奥行きは90㎜で、床面積はCDケースの2/3くらいだ。高さも33㎜で薄い。
サイズはSU1より各辺が6~13mm大きくなっている

本体上面にはハイレゾ認証のシールが貼られている。なお公式サイトの製品画像には貼られていない。底面は4つのインシュレーターが付く。

SU-1以外の既存モデルではC100に近いサイズや構成だ。C100から無線機能を省いたモデルといっていいだろう。

重量は201gで軽い。

 ● 前面部

前面パネルは新しいデザインだ。前面は表示ランプとタッチボタンのみ。表示パネルはフラットで綺麗だ。
SU-1はボタンが一つで物理ボタンだったが、D1はタッチ式で2個になった。

ボタンは電源と入力切替を兼用する。長押しで電源がオフ。短押しで電源がオンになる。起動時には電源ランプが表示。ボタンを押すとソース切り替えが可能。 プリアンプ機能での音量調整にはリモコンを使う。

表示項目は入力(USB,光、同軸)、DSD。 省電力機能設定やPCMフィルターは持たない。


 
■ 内部、デジタル部

DACはBD34352EKVの一部を採用して調整してそのTHDを0.00038%としている。
光と同軸では24ビット/192kHzをサポート

BD34352EKVはSMSLで初採用だ。BD34352EKVはハイエンドモデル用DACを幅広くオーディオ機器へ採用するためにするために開発された。MUS-IC「BD34301EKV」と比べて、音源のもつエネルギーを力強く表現できるようにチューニングされている。

 ■ メーカー解説 

高音質オーディオ機器向け32bit D/AコンバータIC「BD34352EKV」を開発
ロームのDACチップに、ハイエンドモデル向けラインアップが登場

「BD34352EKV」は、2021年2月にMUS-IC™ DACチップ「BD34301EKV」(量産中)を発表後、より幅広いオーディオ機器に向けた製品の要望を受けて開発。ロームのDACチップの基本コンセプトである「自然でフラットな音」を継承しつつ、音源のもつエネルギーを力強く表現できるようにチューニングしました。同時に、上位モデルでもある「BD34301EKV」と同等の高性能デジタルフィルタ*2を搭載し、また優れた数値性能(SN比:126dB、THD+N:-112dB)も達成するなど、ハイエンドモデル向けDACチップにふさわしい性能を実現しています。



USB受信部は第3世代となる「XMOS XU306」を搭載した。DoPとDSDネイディブ再生に対応。最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートとDSDに対応する。

・サンプルレート
USB/サンプルレート:1~32bit、44.1~768kHz  / DSD 2.8224~22.5792MHz
光/同軸入力サンプリングレート:16-24bit 44.1~192kHz 

・USB入力対応: Windows7/8/8.1/10/11、Mac 0S X10.6+、Linux

 Android、i0s

 ● 無線 ;非搭載


■ 背面

出力; RCA
入力: USB(TypeC) / Optical / Coaxial /

 ● 電源: 電源専用に端子が用意された。USB端子はタイプCだ。
省電力だ。スタンバイ時が0.1Wとかなり優秀だ。

消費電力:5W
スタンバイ電力:0.1W

■ その他 スペック

色: 黒


重量:201g

付属品:USB-C - USB-A ケーブル、ユーザー マニュアル (英語と中国語)、および保証書


● お勧めポイント

• ROHMのDACを搭載
• コンパクトで高性能。価格が安い。
• 電源用USB端子を備える。バスパワーではない

 X 弱点や気になる所

• MQA、MQA-CD未対応





 ■ 感想

人気が高いROHMのDACを搭載して登場しました。
小型ながら人気が高い端子を持ちまた高性能だ。普段使うにはとても魅力が有る機種だ。

電源用にUSB端子が用意される、タッチボタンを用意するなどSMSLらしいこだわりもあります。

BD34301EKVを使用したDACは注目を集めました。オーディオファンの間ではハイエンドDACチップとして認識されている。
D1は価格も抑えられており、ROHMのDACを体験したい人。小型DACが欲しい場合に魅力があるモデルになっています。

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■ 購入用リンク


 販売ショップは多い。Amazon、Yahooショッピングに取り扱いがあり。

 楽天、Yahooショッピングは未入荷。

・Amazon
 SMSL公式ショップが参加する商品ページへのリンク

S.M.S.L D1 D/Aコンバーター ハイレゾ対応/ROHM 高性能DAC IC 「BD34352EKV」搭載/USB 光ファイバ 同軸 から RCA 変換 OTG オーディオ Mini USB DAC
S.M.S.L D1 D/Aコンバーター ハイレゾ対応/ROHM 高性能DAC IC 「BD34352EKV」搭載/USB 光ファイバ 同軸 から RCA 変換 OTG オーディオ Mini USB DAC



・ 通販各社へのリンク

 (入荷待ち)





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■ データ

 S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)

 家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売されて、日本でも販売。

AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。 技術指向で尖ったモデルが多い。また綺麗なデザインを採用する。


■ 更新情報

 2025年5月19日 作成

■ 参考動画


■ 関連、参考サイト


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