TOPPINGから新型ハイエンドでヘッドフォンアンプ&DAC「DX9」

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 TOPPINGから新型ハイエンドでヘッドフォンアンプ&DAC「DX9」が登場した。

今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。

■ DX9とは


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TOPPINGのヘッドフォンアンプ&DACでプリアンプ機能も持つ。同社ヘッドフォンアンプでは最上級機になる。
2024年7月に発売が開始。日本での販売価格9万7千円で、TOPPING製品では最高価格帯の高級機だ。

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同社15周年モデルだ。同社ではDAC/AMP Comboに分類されている。DXシリーズの最上位機で新しいグレードとなる、
新型の筐体を採用している。海外で評価の高いDXシリーズを受け継ぐデザイン。また回路や部品、機能で多くの試みが行われいる。目立つのはディスクリート化が進んだ。

 
 ■ DXシリーズについて

DXはヘッドフォン&DAC内蔵機で人気があるシリーズだ。一体型で小型だが高音質が魅力のモデルが揃う。

初期は小型モデルだったがDX5~7でやや大きくなり、高性能化が進んだ。
DXの上位機としては2022年8月に「DX7 Pro+」が発売されてから久しぶりの新型モデルだ。新たに9番台がナンバリングされた。

特徴はディスプレイ装備とバランス出力に対応。 高音質で多彩な入出力に対応できるのが強み。Blutoothを搭載しており、更に高音質無線規格にも対応する。



■ 特長と性能


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同社ではハイエンド機。入出力や機能は多い。出力モードは「ヘッドホンアンプ」、「DAC」、「プリアンプ」だ。出力チャンネルは個別にオフが可能、

高性能かつ高音質だ。バランス出力を備える。DACはESS製ハイエンドを採用する。性能はPCM32bit 768kHz&DSD512ネイティブに対応。さらに無線や高級コーデックに対応する。 公式の告知が無いが、MQA対応はないようだ。

DX9+では、最近のTOPPINGハイエンドや高級機と似た更新が採用されている。同社が採用するNFCAモジュールの追加や更新。チップ類のアップデート。サウンド機能や電源連動機能の追加、新型UI等だ。


 ■ 梱包

黒い箱にはTOPPINGのロゴが付く。中には型抜きしたスポンジへ本体や部品が印刷物が収められている。
付属品はリモコン、USBケーブル、Bluetoothアンテナ、マニュアル、保証書。説明書は中、英、そして日本語で記載。



■ 外観と内容

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同社では最大、そして独立したデザインだ。
目新しいデザインだ。DXシリーズのデザインがベースだが、随分と大胆な工夫が施されている。例えば透明窓や凹凸のあるロゴなど。

全体ではDX5や9と同様の両端が丸く絞り込まれたデザインだ。カラーは黒と銀モデル。そして新しいUIが導入されているのも目立つ部分だ。アナログメーターは興味を惹く存在だ。

筐体はCNC加工のアルミ。
大きさは同社製品では最大だ。幅が34㎝で同社最大だ。 奥行きが22.5㎝ 高さが6㎝
フラッグシップでディスクリート部品が多いので思い切った印象だ。ただしフルコンポサイズ(幅17インチ=431.8mm)程では無い。

天板に「Hi-Res 認定」 「Hi-Res Audio Wireless認定」シールが貼られる。

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■ 天板

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目立つのは天板の透明部分だ。同社の上位機が最近採用しているが、DX9は天面のほとんどを占める程大きい。内部写真や部品構成をあまりださないTOPPINGとしては新しい試みだ。さらにLEDでライトアップされており、華やか。真空管アンプをイメージしているのではないだろうか。

ガラス部には構成が記載されており、一目瞭然だ。

TOPPINGのロゴも大きい。そしてさらに凹凸があるのも新しい。さらに右手前には15周年のバッジが貼られている。


 ● 前面

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前面は電源ボタン、ディスプレイとノブ。
液晶画面の中にノブがある新しいデザインだ、


表示画面は2.0インチ液晶を持つ。入力端子、サンプルレートや音量、出力モードを表示。明度設定もリモコンから可能。 ヘッドフォン端子は6.35mm / XLRバランス出力/4.4mmバランス出力。

ハイエンド機で「 Centaurus 」や上級機で採用されるオーロラUIを「DX9」も採用する。通常VUメーター、FETの切り替えが可能だ。

 ■ 設定

操作系はシンプルで、前面は電源ボタンとノブがあるのみ。ノブがマルチファンクションボタンを兼用する。電源操作は主電源を背面のスイッチ、待機状態操作をノブの長押しで行う。ノブは設定の選択や変更、保存を行える。またリモコンからほどんどの機能が設定可能だ。


・ディスプレイ
表示ではディマー機能が利用可能で、30秒。明度は3段階と自動設定が可能。

UIにてメーターを選択

・設定
入力選択、出力モード設定、ライン出力、プリアンプ設定、ヘッドフォンアンプのゲイン切り替え、出力チャンネル設定、ラインアウトの出力設定、12Vトリガー

・音質
PCMフィルタが5種。DSDが2種。、リモコンとBluetoothのオンオフ。0DBFSでの最大出力設定(4V,5V)
機能では3段階の明度調整とディマー(30秒)を持つ。オートオン、オフあり。

・その他
電源の待ち受け状態の操作が可能。また自動待ち受け機能の利用も可能。
チャンネルバランス、DACとプリモード切り替え、Bluetoothのオンオフ、リモコン受信機能のオンオフ、ボタン設定のカスタマイズ、USBバージョン選択、IISの設定、DSDバイパス

・言語: 中英


リモコンも付属しており、設定や各機能を簡単に操作が可能。



■ 内部構成
 
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 天面から内部が覗ける。
配置は 前列が主に電源関連、後列がデジタル処理関連だ。

 ● チップや機能、性能

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AKM(旭化成エレクトロニクス)の高級DACチップであるAK4499EQ搭載。チップ自体はMQA音源にも対応しているがDX9では非対応。

対応ビットレートや周波数は広めで、最大PCM768kHz、DSD512にも対応する。

・NFCA搭載

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6チャンネルのディスクリートNFCA(ネスト・フィードバック・コンポジット・アンプ)搭載の高性能ヘッドホンアンプモジュールは、

・音量コントロール
ハイブリッド・リレー・ボリューム・ネットワーク採用。抵抗器とリレーベースの制御を組み合わせることで、S/N比(信号対雑音比)を大幅に最適化し、低音量時のノイズを最小限に抑える。これにより高精度なボリュームコントロールが可能

・ALTERA
ALTERAのCPLDでクロックを処理してジッタを減らしている。

入力は、HDMI IISが44.1kHz-768kHz / 16ビット-32ビット、DSD64-DSD512対応。DX7PProがDSD1024対応だったのでやや縮小している。これは最近のTOPPING製品の傾向だ。

IISの入力は直接ES9038PROへ信号を伝達する。

入力:
USB IN:PCM 44.1kHz〜768kHz / 16bit〜32bit。 DSD64-DSD512(ネイティブ)、DSD64-DSD256(DOP)
IIS IN:PCM 44.1kHz〜768kHz / 16bit〜32bit、DSD64〜DSD512

COAX / OPT / AES IN:44.1kHz-192kHz / 16bit-24bit、DSD64(DOP)


 
● 無線機能

BluetoothはクアルコムのBluetooth 5.0レシーバを採用。高音質コーデックに対応しており、UAT/LDAC / AAC / SBC / APTX HDプロトコルをサポート。UAT (Ultra Audio Transmission)はHiBy社の新しい規格で、192kHzと1.2Mbpsをサポートする。背面端子に小型アンテナの接続も可能。

クアルコムのQCC5125を採用
音質面ではHi-Res Audio Wirelessおよびソニーの高音質コーデックLDACで認証を取得している。LDAC / AAC / SBC / APTX / APTX HD /APTX-Adaptiveプロトコルをサポートする。BT機能は設定でオフにも出来る。


● 背面

背面には電源端子、主電源スイッチ、そして豊富な入出力端子を備える。
背面端子に小型アンテナの接続も可能。

入力端子; USB/光ファイバ(2系統)/同軸(2系統)/Bluetooth/IIS
出力:RCAとXLRを備える。端子は金メッキ。

12Vトリガーインターフェースを装備。他機器との電源連動が可能になった。最近のTOPPING上級機が採用し始めた機能だ。例えば、トリガーインターフェイスを持つ同社機器と連動できる。

 ■ 電源

電力の独立
DAC回路とヘッドフォンアンプ回路は独立して電源供給される

電源は、背面の3ピン端子から供給可能。主電源スイッチも備える


● その他

色: 黒、銀

付属品:6.35mm〜3.5mmコネクタ、Bluetoothアンテナ、リモコン、USBケーブル、ACケーブル、ユーザー マニュアル、保証書


 
■ スペック

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● DX7シリーズのお勧めポイント

 • 個性が有るデザイン
 • 入出力が豊富
 • バランス出力に対応
 • DAC,プリアンプとしても使える
 • 無線機能も対応
 • リモコン搭載


 X 弱点や気になる所

 ・価格は高め

 



 ■ 感想

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 TOPPINGらしい、良質な部品を盛り込んだ高級なヘッドフォンアンプ+DACです。
本機ではさらに大胆なデザインが採用された。

無線機能も搭載して幅広い使い方に応えられるのが魅力。音質面でも同社得意のESS製DAC採用やNFCAを搭載してこだわりを見せる。

DX5~7も人気が有りましたが、今回大胆にデザインが変更されました。音質で評価のあるトッピングですが、新デザインをあしらった高級機の評価がどうなるか楽しみです。


■ 購入用リンク


 現在の所、amazonとYAHOOに取り扱い有り。

 > AMAZON
 
TOPPING DX9 AK4499EQ バランスDAC、 USB/2*同軸/光/IIS/AES/Bluetooth5.1入力コンバーター、6.35mm/4.4mm/4-XLR出力ヘッドホンアンプ、7000mW NFCA HAP オーディオプリアンプDAC(黒)
TOPPING DX9 AK4499EQ バランスDAC、 USB/2*同軸/光/IIS/AES/Bluetooth5.1入力コンバーター、6.35mm/4.4mm/4-XLR出力ヘッドホンアンプ、7000mW NFCA HAP オーディオプリアンプDAC(黒)

>通販サイト



■ 周辺機器


 使う時に便利な用品



■ ケーブル

 ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。



• Topping ラインケーブル TCR1
  2017年9月日本入荷。

 純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線

長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m

 




■ 注意事項  ➤ ウェブサイトのご利用条件


■ データ



・ TOPPINGとは

 TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。

中華アンプの中では高価格の部類で品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。


■ 更新情報

2025年4月22日 作成


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