
TOPPINGからDACの新型『 D90 III Discrete 』が登場した。
フラックシップ機と同じ1ビットDAC搭載機だ、
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。
■ D90III DABREの解説

「 D90 III Discrete 」は、TOPPINGのハイエンドDACであるD90シリーズの最新版だ。
2025年1月頃に日本でも登場した。ほぼ同時に発売となった新モデルDACの「 Centaurus 」と同価格であることから、TOPPINGでは旗艦クラスが2種登場した形だ。
TOPPINGらしいひとつのモデルを磨き上げていくスタイルが適用されている。最近の流行で有る上級機のディスクリート化がされたモデルだ。公式ページにはエベレストより登山難度が高い山と言われるK2をバックにした写真が掲載されている。TOPPINGの自信が見て取れる。
Topping D90の強化版だ、更新点は主にディスクリート化。D900と同じく1ビットDACだ。そして部品の更新が行われた、新設計電源を搭載している。
価格は999ドル。D90Ⅲと比べると100$程度の差に抑えられた。
■ 特長と性能

現代で主流の入出力に対応しながらも、高い性能を持つ。全体の構成や機能はD90の強化版だ。
DACチップは90SEとLEは同じでESS社製ES9038Proを搭載していたが。9039SPROのデュアルになった。
さらに部品のアップデートや機能追加が行われている。音量制御機能をオフにすることで純粋なDACとしても動作する。

■ 外観と内容

TOPPING製のDACに多い、前面のセンターに液晶画面を配するデザイン。そして最近のモデルと同様に、D90でも端部が曲面加工されている。
新しい部分では天板に覗き窓が付いた。凝ったディスクリート部が見れる仕掛けだ。
操作系はシンプルで電源ボタンとノブのみだ。 上面には「Hi-Res Audio Wireless認定」のシールが貼られている。
サイズは、同社製品ではやや大きめだ。幅が22㎝でCDケース2枚分くらい。高さは4.5センチでカーオーディオの1DINよりやや小さい。重量は1.17㎏
筐体はアルミのCMC加工
インシュレーターは4本。底面にゴムを備える
■ 梱包
黒い箱に収まる、表にはTOPPINGのロゴが箔押しされている。なかにはウレタンがくり抜かれて本体、リモコン 周辺部品が収まる。Bluetoothアンテナが大きめなのが目立つ、
説明書は日英中対応だ。トラブルシューティングもあり丁寧なつくりだ。また公式サイトに記載背れていない仕様も掲載されている。
● 天板

上面部分は変更された。覗き窓がついている。基板右側に位置するDAC部分がのぞけるようになっている。
ディスクリートのDACなので、なかなか壮観な光景だ。
惜しいのは照明が無いのでみずらいところだ、
● 前面

前面はディスプレイと電源、音量ノブを備える。表示画面は白色OLED液晶を持ちソース・ビットや音量、周波数を表示。
機能では3段階の明度調整とディマーを持つ。 リモコンも付属しており、設定や各機能を簡単に操作が可能。
電源は本体音量ボタンの長押し、もしくはリモコンでスタンバイ操作可能。電源は入力信号での動作か12Vトリガーから選択可能
■ 設定
設定項目は増減した。
従来のESSDACが持っていたPCMフィルタなどはない、
● 新機能

TOPPING TUNE
PEQ設定が可能 : 周波数の設定を保存できる。10バンドのカスタム周波数ポイント調整に対応
APT-X設定
チャンネルバランス設定 0.5ステップ。
■ 機能
設定ではラインアウトのモードが、プリアンプ(音量調整あり)とDACモード(音量調整無し)で指定可能。
出力をバランス、アンバランスの同期、個別出力が設定可能。
Bluetoothのオンオフ。
2Sポートの指定、逆相、消音も可能。
0dBFSでの最大出力レベル
USBのバージョン指定 UAC2.0か1.0
サウンドモード2種
極性設定 -50DB以下での音量ステップを2段階
帯域幅設定
・簡易メニュー ;リモコンの中央ボタンを押すと簡易メニューに入る、良く使う4つの項目が抽出されている、
■ リモコン
BluetoothとIRモードを選択可能、
■ 内部や性能

内部写真は公開されていないが、海外でファンが紹介していた。
内部配置は大まかに分けられている。配置は従来機と似ている。正面から見て左が電源部。ボードに実装されてベースの基盤に立つ構造だ。基板の中央がCPLD。右手前がDACだ。
新しいのは2階建ての基盤であり、右手前部分にDACが追加されている。
■ DACやチップ

DACは、本機の注目部分だ。
各チャネルにTOPPINGオリジナルの16相完全ディスクリートPSRMモジュールを搭載した。
動作は1ビットDACだ。
信号対雑音比 (SNR) が 131dB、ダイナミック レンジ (DNR) が 130dB を実現している。
対応ビットレートや周波数は広めで、PCM最大768kHz、DSD1024にも対応する。サウンドフィルタは7種。MQAハードウェアレンダラー搭載。SN比を向上して(135dB)、省電力化された。
・新機能 TOPPING製イコライザーとプリセット
正確な10バンドPEQ調整 Topping の新しい 10 バンド PEQ 調整ソフトウェアを使用すると、カスタマイズ可能な周波数帯域を使用してオーディオを微調整できます。好みに合わせてターゲット カーブをインポートして調整できる
・ USB受信部は、第3世代XMOSであるXU316を採用。入力はHDMI IISにも対応する。

・ Altera CPLD搭載

・ I/V 変換ステージ
PSRM モジュールと連携して動作するように完全に再設計された。
■ 無線部
Blutooth搭載。
無線入力に対応する。性能は強力で、音質面ではHi-Res Audio Wirelessおよびソニーの高音質コーデックLDACの認証を取得している。Bluetooth用にQCC5125を使用してLDAC / AAC / SBC / APTX /APTX HD/ APTX-Adaptive / APTX HDプロトコルをサポートする。Bluetooth機能はオフも可能。
● 機能
・サウンドシミュレーション;D90から搭載されている機能だ。Ⅲでも採用されてる、。
真空管とトランジスタの独特の倍音性能に応じて、D90LEに真空管とトランジスタの音響シミュレーション機能を追加し、3つの異なる性能を聞くことができます。
● 背面

豊富な入出力端子を搭載した
入力:
USB IN:PCM 44.1kHz〜768kHz / 16〜32ビット。 DSD64-DSD512(ネイティブ)、DSD64-DSD256(DOP)/
PEQ:44.1kHz〜768kHz / 16ビット〜24ビット
IIS IN:PCM 44.1kHz〜768kHz 16Bit〜32Bit、DSD64〜DSD5122(ネイティブ)、DSD64-DSD256(DOP)/
COAX / OPT / AES IN:PCM 44.1kHz-192kHz 16Bit-24bit /DSD64(DOP) PEQ:44.1kHz〜768kHz / 16ビット〜24ビット
BT: AAC / SBC / APTX /APTX Adaptive APTX-HD / LDAC
出力:ラインアウトRCA,XLR(同期、単独出力が選択可能)
12Vトリガー端子装備。

■ 電源
電源は、背面の3ピン端子から供給可能で115Vと230Vに対応する。背面に主電源スイッチ装備。 機能では自動スタンバイを備えオフも可能。
色: 黒、銀
● お勧めポイント
• ディスクリートDACを搭載する
• 入出力が豊富
• バランス出力に対応
• 無線入力にも対応
• リモコン対応
X 弱点や気になる所
・DACの仕様や使用部品等が細かい点まで公開されていない。
■ 感想

人気が高いD90が新型になりました。
TOPPINGらしく、従来モデルを磨き上げて登場した高級DACです。
TOPPING D90III Discreteの内容は最近のハイエンド機で投入される場合が多いディスクリート化です。
DACのディスクリート化という驚くチャレンジが行われました。
海外のサイトやフォーラムでは10~20万クラスのDAC中でトップの評価を着けてる場合が多い。新型のDACで高い評価を受けるとはさすがTOPPINGです、
■ 購入用リンク
■ TOPPING D90III Discrete
● 通販リンク
■ 周辺機器
使う時に便利な用品
■ ケーブル
ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。
• Topping ラインケーブル TCR1
2017年9月日本入荷。
純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線
長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m
■ スペック
■ 動画
・TOPPING D90III Discrete
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■ データ
TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。
中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。
・ CPLDの解説 *Wikiより https://ja.wikipedia.org/wiki/CPLD
CPLD (Complex Programmable Logic Device)とは、プログラマブルロジックデバイスの一種で、PALとFPGAの中間の集積度を持ち、これら両方のアーキテクチャの特徴を持っている。
■ 更新情報
2025年4月8日 作成
■ 関連SNS
■ 関連、参考サイト
・AKM について ニュース インフォメーション 半導体製造工場の火災について (状況のご報告)
https://www.akm.com/jp/ja/about-us/news/information/20201030-information/
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