
S.M.S.LのハイレゾCDプレーヤー「PL200 T」が登場した。
CDトランスポートとなり価格が半額ほどへと大きくダウンした。もともとDACを持っている人には気になる機種になったのではないでしょうか。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介する。
■ 「PL200 T」とは

PL200シリーズは同社のCDプレーヤーハイエンド機。特徴は高性能。バランス入力にも対応する。
『PL200 T』と『PL200』名前は似ているが、異なる部分が多い。『PL200 T』はDACやアンプが省かれてCDトランスポートとなった。なお従来の『PL200』は継続販売される。
ハイエンドらしい装い。性能も高く、また独自開発の回路や機構も投入された。
日本では2025年2月に入荷している。価格は公式通販やアマゾンUSでは499$。PL200の1,068.00ドルからほぼ半額となった。
『PL200 T』の立ち位置だが、SMSLの再高級機「VMV T2」と「PL200」の中間に相当する機種になった。
■ 特長と性能

SMSLらしい詰め込んだ内容。ハイエンド指向で作られており設計や部品が凝っている。
外観も目新しい。機構で目立つのは独自開発のサーボやダンパー。部品では電源も高品質部品が投入されている。
SMSLは高機能機や統合機の後発として、機能を絞り込んだ機種を出すことが多くある。例えばDACやアンプを削除してピュア方向に振ったり価格を下げるのだ。『PL200 T』でDACが省かれたのに伴い、Bluetoothやヘッドフォンアンプも省かれた。また電源がAC100へUSBとDCが追加変更されている。 変更部分ではクロック入力。AES I2Sが追加された。、
付属品:リモコン ユーザーマニュアル USBケーブル XLRケーブル
■ 外観と内容

『PL200 T』で大きなデザイン変更はない。外観で分かるのは背面入出力が変更されたくらいだ。
個性があるデザインだ。カラーは最近SMSLが上級機で使うシルバー。そして前面下部の波状部分が目立つ。SMSLのDAC『D400PRO』で使われたデザインだ。ピアノ型スイッチも目新しい。独特の構成だ。
凝ったデザインはかっての日本製シスコンでプレーヤーを思い起こさせる。
サイズは幅が20センチでハーフコンポサイズに近い。奥行きは175㎜で高さは42mm。
筐体はアルミのCNC加工で、陽極酸化プロセスを施されている。脚部は4点式のインシュレーター。
全体の重量はPL200の1.7㎏から PL200Tでは1.62kgへダウンした
● 梱包
梱包は黒い紙箱に入る。PL200のイラスト入り
中に黒の緩衝材が有り、一枚目はターンテーブルとウェイト部がくり抜かれている。さらに下へ本体や付属品(リモコン、USBケーブル2種、BTアンテナ)が収められている。本体はさらに黒い袋に収められてる。中英文のマニュアルや検査証も同梱される。
マニュアルが日本語対応ではなくなった。
■ 上面 プレーヤー部

ターンテーブル部はdiscカバーが分離式だ。
CDはディスクプレッシャーという重りで押さえる。
蓋はアルミなので不透明だ。外した状態でも再生可能。蓋を外した状態でCDが回る光景ははなかなか新鮮だ。
液晶には蓋の開閉状態や再生モード、曲番号と曲数、再生時間が表示される。

・プレシジョンアクセスサーボシステム
2 年以上かけて開発された SMSL のサーボ システムと独自開発の振動ダンパーと組み合わせている。
■ 前面

ディスプレイとノブ、ボタンを備える。同社の高級機で最近多い液晶画面を左、ノブをセンターに配置する構成だ。
液晶パネルにリモコンの受光部と電源ランプ。表示部には強化ガラスを採用 フル・ラミネートIPS液晶だ。表示項目はソースやプレイヤー再生情報など。
ノブは回転式でボタンを持つ。SMSLが一部機種で採用している、外周に凹凸を持つクラシックなデザインだ。物理ボタンを搭載しておりピアノ型キーだ。
・メニュー
リモコンかキー長押しで画面を表示。キー短押しでメニュー。
> ソース、出力切り替え
メニューからはソース切り替え(CD プレーヤー、USB 入力、Bluetooth 入力は廃止)
新たにクロックインの項目追加、クロックの抵抗値選択、I"Sモードの位相とクロック、MQACDデコードの♪
出力切り替えも廃止(全ラインアウト、ヘッドフォン出力、バランス、アンバランスなど)
> 設定項目
出力ではサウンドフィルター関連が無くなった。バランスの正逆、ファンクションキー設定も無い、
表示ではディマーは5~60秒。明度は6段階設定が可能。
リモコン:付属。多機能型でテンキーも備える。
■ DAC、チップセット

DACは省かれた。だがUSB入力は備えている。
USB受信部: 第3世代XMOSであるXcore300 XU316を採用。最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートやDSDに対応する。
MQA-CDのリードも対応する。
・ サンプルレート
サンプリングレート
PCM:44.1~768kHz
DSD:2.8224~22.5792MHz
■ 回路
・2nd PLLの使用により、JITTERのSPDIF送信プロセスが不要。新型自社開発CK-03を搭載。

■ 背面、端子、電源部など
入力端子にクロック。
出力はOPT / COAX / I2S / BT / AES / EBU。そしてクロック。
端子は金メッキ。
■ 無線機能
廃止
■ 電源

面白いのは電源だ。3系統になった。
従来の3ピン電源に加えてUSB端子とDC入力が追加。
もともと高性能部品を登載しているが、外部電源の使用でノイズ対策や汎用性の向上が行われている、

SMSL製のローノイズ電源を搭載。
消費電力は10W。スタンバイで0.5W
■ その他 スペック

消費電力:05W
スタンバイ電力:0.5W


■ 感想

SMSLのハイエンド機がトランスポートとなり、価格を大きく下げました。
元々、PL200はSMSLらしく機能を詰め込んでいる。
現在のSMSLが持つ特徴や構成をフラッグシップCDプレイヤーにまとめている。低ノイズ電源が使用されるなど豪華な構成です。
CDトランスポートを探していた、待っていた方には魅力がある機種になりました。

■ 購入用リンク
現在の所、amazonに取り扱い有り。
> AMAZON

SMSL PL200T CDプレーヤー MQA-CD トランスポートクロック 入力出力 P.A.S.S.Sシステム 光同軸AES I2S出力
> 通販各社 リンク
[楽天とヤフーショッピングに入荷待ち]
■ 周辺機器
使う時に便利な用品
■ パワーアンプ
PL200とデザインが揃うパワーアンプ。

S.M.S.L PA200 アンプ パワーアンプ 窒化ガリウム(GaN)アンプ ステレオ/モノラル HI-FI スピーカー用 2.0ch 1ch BTL 400W RCA・XLR入力対応 クラスD オーディオ デジタルアンプ【S.M.S.L公式正規品】
■ 記事について
• 注意点
■ データ
● S.M.S.Lは、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L=深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)
2009年に設立。家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売されて、日本でも販売。
AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主だ。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。最近は高級モデルが増加している。 技術指向で尖ったモデルが多い。部品メーカーの新型部品の採用が早い、また独自の新回路の導入も積極だ。 また綺麗なデザインを採用するのも特徴だ。
■ 更新情報
2025年4月6日 作成
■ 参考SNS
■ 関連動画
・公式動画
PL200の動画。
■ 関連、参考サイト
公式SNS:https://facebook.com/S.M.S.LOfficiaI/
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