
S.M.S.Lから高級DACの新型「RAW-DAC1」が登場した。新シリーズ「RAW」で2番目のモデルとなる。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。
■ RAW-DAC1とは

S.M.S.L 社の新型オーディオDACがRAW-DAC1。日本では2024年10月に発売された。
ヘッドフォンアンプを持つDACでMQAとMQA-CDデコードも対応、
価格は海外で499$で発売。RAW MDA1の279.99$からかなり上昇した。
RAW-DAC1は上級機だ。デザインはRAW MDA1に似ている。だがサイズや構成が大きく異なり、構成で大きな違いはRAW-DAC1はヘッドフォンアンプを持たない(同社SUシリーズと同様)。MDA1はヘッドフォンアンプを持つ。
■ 特長と性能

同社のDACでは、RAW-DAC1は新型であり機能と性能は高い。
同社が得意な新規格、最新規格に対応しながら価格を抑えたモデルだ。
■ 外観と内容

新型筐体が採用された。
パネル部分は大型だ。また筐体は黒 ノブも大型を採用している。
同社DAC SU-9などを正常進化させたデザインだ、角部分は丸みを帯びている。
本体はアルミシャーシで、CNC加工。
大きさは幅219㎜でハーフコンポサイズとなった。(EAW MD1は186㎜)厚みは45㎜でありほぼ1DINサイズだ。
底面は足が4点タイプで大型。
本体カラーは黒のみ。
重量は1.33㎏。

● 梱包
梱包は黒い紙箱に入る。右下に赤のストライプが入る新しいデザインでRAWシリーズのロゴがある。
機種名は銀文字。箱はまるでPCのグラフィックボードのケースのような雰囲気だ。
中に黒の緩衝材が有り、中英文のマニュアルや検査証が同梱される。マニュアルはスリーブに入っており、角部は丸みを帯びたデザインを採用して洗練された印象を受ける。
本体や付属品(電源コード、リモコン、USBケーブル、BTアンテナ)が収められている。本体はさらに袋に収められてる。
● 前面、操作系

前面はディスプレイ、回転ノブを備える。
全面2/3を占める程大型の画面で素材は強化ガラスだ。2.33インチの液晶カラー表示画面を備える。
ノブはスイッチも兼ねている。メニュー操作や音量調整が可能だ。
ノブ奥側は溝が切ったタイプで同社が最近採用しているデザインだ。

メニューはアイコンや数値が大きくて、とても読み取りやすい。デザインも洗練されている。
新しい部分ではメニューから言語選択が可能になった、英、中、日、露が選択可能、
項目は音量、ソース・ビットや周波数、デジタルソースの規格やアイコン(MQA、DSD,USB,光、同軸,Bluetooth)。メニューからはPCMフィルター6種。サウンドカラー4種、DSDフィルター2種(ナロー、ワイド)
プリモード切り替えで音量可変と固定、DSDバイパスのプリモードを利用可能。ファンクションキー切り替え、ヘットフォンアンプゲイン高低切り替え。入力、出力切替。位相切り替え。I2Sモード切り替え。
表示では明度調整が6段階あり、ディマーが5~60秒。
ユーザーインターフェースは2種切り替え可能。図形と数値型が選択可能だ。
リモコン(RC-8C)も付属しており、各種操作が容易になっている
● DAC

旭化成エレクトロニクス (AKM) のフラッグシップDACチップAK4191+AK4499EXを搭載。
なおこの構成は同社のDO300EXやD400EXが採用して評価の高い構成だ。
・旭化成の解説
https://www.akm.com/jp/ja/about-us/news/2022/20220908-ak4499exak4191/
旭化成エレクトロニクス株式会社 (AKM) は、世界最高クラスのノイズ特性と THD 特性を誇る新フラグシップステレオ D/A コンバーター (DAC) VELVET SOUND | VERITATM AK4499EX の販売を開始しました。併せて、デジタルフィルターとΔΣモジュレーターを担う AK4191 の販売も開始しており、これら二つの製品を使用することでデジタルとアナログの完全セパレート構成を容易に構成することができます。
本 DAC ソリューションにより、超ハイレゾ音源(PCM 1536kHz, 64bit; DSD 44.8MHz) の再生に対応できます。
・サンプルレート
USB/サンプルレート:32bit、44.1~768kHz
DSD 2.8224 ~ 22.5792MHz(1bit)
DoP 2.8224 ~ 11.2896MHz(1bit)
光/同軸入力 サンプリングレート:24bit 44.1~192kHz
DoP 2.8224MHz(1bit)
そしてMQAとMQA-CDのハードウェアデコードも対応する。
NQAデコードはUSB、光と同軸でも対応する。
MQAデコーダー:USB/光/同軸/
・内部、機能

USB受信部は第3世代となる「XMOS XU316」を搭載した。DoPとDSDネイディブ再生に対応。最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートとDSDに対応する。
・クロック :自社開発の新クロック処理回路CK-03を採用。ジッターを低減する。
● Bluetooth

BluetoothはクアルコムのBluetooth 5.0レシーバを採用。高音質コーデックに対応。
背面端子に小型アンテナの接続も可能。
Bluetooth オーディオ コーデック: LDAC、aptX、aptx HD、AAC、SBC
Bluetoothのスペック(ビット、周波数など)は公式サイトやマニュアルに記載されていいない。
● ダイナミックレンジ、SNR
RAW DAC1 Dynamic range = XLR 132db,RCA=127db | SNR=132db(XLR)
・参考
RAW MDA1 Dynamic range = XLR 132db,RCA=127db HPP=122dB | SNR=132db(XLR)
SU-X Dynamic range = XLR 135db,RCA=128db |SNR=135db(XLR)
SU-9PRO Dynamic range = XLR 134db,RCA=128db |SNR=134db(XLR)
SU-9,9n Dynamic range = XLR 130db,RCA=123db |SNR=136d
SU10 Dynamic range = XLR 135db,RCA=128db |SNR=135db(XLR)
● 背面、電源など。

背面は入力端子にUSB/光ファイバx2/同軸x2/Bluetooth/I2S。出力にRCAとXLRを備える。
同社DACで光と同軸入力を2系統持つ珍しい構成だ。
電源は背面の3ピン端子から供給可能。主電源スイッチも備える。
電源:電源部は自社製の低ノイズスイッチング電源だ。
消費電力: 10W、0.5W スタンバイ
■ スペック
■ 感想
SMSLの新型DACが登場した。
新シリーズの上位機であり、筐体も新型。 入出力も豊富。
日本での人気が注目されます。

■ 購入用リンク
■ S.M.S.L RAW-DAC1
現在はAmazonで取り扱いあり。
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S.M.S.L RAW-DAC1 アンプ Bluetooth USB DAC リモコン付き フル装備 LCDスクリーン
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■ データ
S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)
家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売されて、日本でも販売。
AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。技術指向で尖ったモデルが多い。また綺麗なデザインを採用する。
■ 更新情報
2025年4月4日 作成
■ 参考動画
・ファン動画
> 開梱、外観解説
■ 関連、参考サイト
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