
S.M.S.Lから高級DACの新型「RAW MDA1」が登場した。新シリーズ「RAW」で一番目のモデルとなる。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。
■ SU-Xとは

S.M.S.L 社の新型オーディオDACRAW MDA1。日本では2024年6月に発売された。
ヘッドフォンアンプを持つDACでMQAとMQA-CDデコードも対応、
価格は海外で279.99$で発売。最近高級機が増えているSMSLでは買いやすい価格だ。
SUシリーズを進化させたようなデザイン。だがMDA1はヘッドフォンアンプを持つのが大きな違いだ。
SUシリーズはヘッドフォンアンプを持たない。
■ 特長と性能

同社のDACでは、RAW MDA1は新型であり機能と性能は高い。
同社が得意な新規格、最新規格に対応しながら価格を抑えたモデルだ。

■ 外観と内容

新型筐体が採用された。
パネル部分は大型だ。また筐体は黒 ノブも大型を採用している。
同社DAC SU-9などを正常進化させたデザインだ、角部分は丸みを帯びている。
本体はアルミシャーシで、CNC加工。
大きさは幅186㎜でとてもコンパクトだ。厚みは45㎜でありほぼ1DINサイズだ。
底面は足が4点タイプでゴム製を採用している。
重量は1.02㎏。

● 梱包
梱包は黒い紙箱に入る。右下に赤のストライプが入る新しいデザインでRAWシリーズのロゴがある。
機種名は銀文字。箱はまるでPCのグラフィックボードのケースのような雰囲気だ。
中に黒の緩衝材が有り、中英文のマニュアルや検査証が同梱される。マニュアルはスリーブに入っており、角部は丸みを帯びたデザインを採用しており洗練された印象を受ける。
本体や付属品(電源コード、リモコン、USBケーブル、BTアンテナ)が収められている。本体はさらに袋に収められてる。
● 前面、操作系

前面はディスプレイ、回転ノブを備える。
全面2/3を占める程大型の画面で素材は強化ガラスだ。液晶カラー表示画面を備える。
ノブはスイッチも兼ねている。メニュー操作や音量調整が可能だ。
ノブ奥側は溝が切ったタイプで同社が最近採用しているデザインだ。
メニューはアイコンや数値が大きくて、とても読み取りやすい。デザインも洗練されている。
項目は音量、ソース・ビットや周波数、デジタルソースの規格やアイコン(MQA、DSD,USB,光、同軸,Bluetooth)。メニューからはPCMフィルター7種。サウンドカラー9種、プリモード切り替えで音量可変と固定のプリモードを利用可能。、ファンクションキー切り替え、ヘットフォンアンプゲイン高低切り替え。入力、出慮切替。USB1.1と2.0切り替え。
USBモードを切り替え可能にすることでゲーム機への対応力を向上した。

そしてDPLL設定。表示では明度調整が6段階あり、ディマーが5~60秒。
ユーザーインターフェースは2種切り替え可能。
リモコンも付属しており、各種操作が容易になっている
● DAC

ESSの新世代ハイエンドDACであるES9039Q2Mを2機搭載する。
・サンプルレート
USB/サンプルレート:32bit、44.1~768kHz
DSD 2.8224 ~ 22.5792MHz(1bit)
DoP 256
光/同軸入力 サンプリングレート:24bit 44.1~192kHz
DoP 64
そしてMQAとMQA-CDのハードウェアデコードも対応する。
NQAデコードはUSB、光と同軸でも対応する。
MQAデコーダー:USB/光/同軸/
・内部、機能
構成はシンプルだ。内部 左側は電源セクション。主に中央がパワーICで右手前がDAC類が配置されている。
余裕がある配置で、通気、冷却性は良さそうだ。
USB受信部は第3世代となる「XMOS XU306」を搭載した。DoPとDSDネイディブ再生に対応。最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートとDSDに対応する。
・オペアンプ:TI社のOPA1612を6基使用する。
● Bluetooth

BluetoothはクアルコムのBluetooth 5.0レシーバを採用。高音質コーデックに対応。
背面端子に小型アンテナの接続も可能。
Bluetooth オーディオ コーデック: LDAC、aptX、aptx HD、AAC、SBC
Bluetoothのスペック(ビット、周波数など)は公式サイトやマニュアルに記載されていいない。
● ダイナミックレンジ、SNR
SU-X Dynamic range = XLR 132db,RCA=127db HPP=122dB | SNR=132db(XLR)
・参考
SU-X Dynamic range = XLR 135db,RCA=128db |SNR=135db(XLR)
SU-9PRO Dynamic range = XLR 134db,RCA=128db |SNR=134db(XLR)
SU-9,9n Dynamic range = XLR 130db,RCA=123db |SNR=136d
SU10 Dynamic range = XLR 135db,RCA=128db |SNR=135db(XLR)
● 背面、電源など。

背面は入力端子にUSB/光ファイバx2/同軸x2/Bluetooth/。出力にRCAとXLR、ヘッドフォンを備える。
同社DACで光と同軸を2系統持つのは珍しい構成だ。
電源は背面の3ピン端子から供給可能。主電源スイッチも備える。
電源:電源部は自社製の低ノイズスイッチング電源だ。
消費電力: 30W、0.5W スタンバイ
■ スペック
● お勧めポイント
• ESSのハイエンドDACを搭載
• コンパクトで高性能。
• 操作ノブを装備、リモコンにも対応
• バランス出力に対応。
• 入出力が多い、入力が同軸と光が2系統
無線で高音質コーデックも対応
X 弱点や気になる所
・ コンセント部のプラグが3極タイプ。
■ 感想
SMSLの新型DACが登場しました。
新シリーズの機種であり、筐体も新型。 そして性能とお手頃価格のバランスが良いモデルだ。
コンパクトながら入出力も豊富。ヘッドフォン出力や入力で光と同軸を2系統持つなど。
日本での人気が注目されます。

■ 購入用リンク
■ SU-10
現在はAmazonで取り扱いあり。
> Amazon

S.M.S.L RAW-MDA1 ES9039Q2M USB XMOS XU-316 Qualcomm Bluetoothチップ MQAデコーダー
> 通販リンク 楽天、YAHOO
■ 注意事項 ・ウェブサイトのご利用条件
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■ データ
S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)
家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売されて、日本でも販売。
AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。技術指向で尖ったモデルが多い。また綺麗なデザインを採用する。
■ 更新情報
2025年3月4日 作成
■ 参考動画
・ファン動画
> 開梱、外観解説
■ 関連、参考サイト
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