
S.M.S.LのDAC&ヘッドフォンアンプ「DL200」の解説。
薄型で美しいDACだ。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。
■ DL200とは
S.M.S.L 社の新型DAC&ヘッドフォンアンプ。プリアンプとしての利用も可能だ。 日本では2023年7月に発売された。
同社では新系統だ。特徴は薄型で美しいデザイン。そして豊富な入出力と高性能。バランス出力や無線入力も搭載する。
ESSの高級DACに加えてXMOSも搭載。デジタルは光とUSB入力を備えるなど。薄型だが性能と対応力は高い、
同社アンプ AL200と同時発売。DL200とデザインが揃うアンプです。
■ 特長と性能

同社では中級機。画面採用機では買いやすい機種だが、入出力は多い。
セレクターはノブやリモコンでの操作となる。流行の機能を備えており、オーディオの実用性や対応力に力を入れた使いやすいモデルとなった。また価格が抑えられている。
薄型にこだわりTRS端子などを採用している。同社の他製品でXLR採用機と棲み分けがされている。デザインにこだわる方に向いています。
● 梱包
梱包は白の紙箱に入る。表はDL200イラスト入り。中に黒の緩衝材と蓋が有り、本体や付属品が収まる。本体はさらに白い袋に包まれる。中英日文のマニュアルや検査証、付属品が同梱される。
■ 外観と内容

外見はシンプルなデザイン。薄型で前面がゆるやかに傾斜した筐体が美しい。電源や各種切り替えにはノブを使う、実用性を備えながら価格を抑えたデザインとなる。
本体はアルミシャーシでCNC加工。
大きさは幅が222㎜でハーフコンポサイズだ。奥行きは206㎜。高さは31㎜で薄めだ。同社製品では幅広で薄めの美しい筐体になっている。
● 前面部
前面はヘッドフォン端子 6.35アンバランスと4.4㎜バランスヘッドフォン端子、そしてファンクションノブを備える。
ノブはスイッチも兼ねており、スタンバイ状態から一回押すと電源がオン。もう一回押すとメニュー。設定が可能だ。長押でメニュー終了。し
入力切替は、短押しで現在入力が表示。左右回転で入力を選択。
・表示 メニュー
画面はLEDを採用している。画面部には赤外線受信部と電源ランプが埋め込まれている。音量はセグメント表示だ。
項目は入力(USB,BT,光、同軸)切り替え、ソース表示(PCM,DSD,MQA)。プリとHPA(ヘッドフォンアンプ)モードの切り替え。ゲイン(High,Low)
PCMフィルターは7種。DPLL設定。そしてUSBモード(USB1.1,USB2.0)の切り替え。明度は8段階。
新型SMSLリモコンが付属する。現行FireTVのリモコンに似た形状やボタン配置だ。
■ 内部、デジタル部

DACはESS製。また第3世代のXMOSを搭載してDoP64とネイティブDSD512、PCM32bit/768kHzまでをサポートする。
● DAC部
DACは、ESSの高級機であるES9039Q2Mを搭載。SABREシリーズで32Bit DACだ。
プロ用、オーディオ愛好家、オーディオアプリ向けに作られている。D/A 変換機能には ESS の独自技術の HyperstreamⅣ Dual DAC技術を新たに採用する。対応ビットレートや周波数は広めで最大でPCM768kHz、DSD1024にも対応する(本機ではDSD512までの対応)。
第3世代XMOS XU-316を搭載。PCMは32bit/768kHzまで対応、ネイティブDSD512に対応、同軸と光はDOP64に対応
MQAとMQA-CDのデコードも対応している。
・サンプルレート
USB/サンプルレート:1bit、16-32bit、44.1~768kHz
光/同軸入力サンプリングレート:1、16-24bit 44.1~192kHz、
DSD:2.8224~22.5792 MHz(1bit)
DoP:DoP 64(光/同軸)
■ その他 チップや機能
・ヘッドフォンアンプ

SMSLが上級機で搭載している自社回路のPLFCを採用した。
・アンプ: OPA1612を4基使用。
・ ふたつのUSBモード。USB1.1 / USB2.0に対応。

ゲーム機への対応力が強化されている。
USB1.1モードではすべてのUSB機器をドライバーレスで接続可能。XBOX、SWITCH、PS4、PS5等に対応する。24bit/96kHzまで対応
USB2.0モード:USB2.0はWINシステムでドライバが必要。高サンプリングレートが使用可能。
・USB互換性 : Windows 7/8/8.1/10/11(ドライバが必要)丨MACシステム(ドライバが不要)
■ 背面
背面の出力はTRSバランスとRCAを装備する。背面端子に小型アンテナの接続も可能。
デジタル部はUSB/光/同軸
端子は金メッキされている。USBはタイプCが採用されており、コンパクトで取り扱いやすい。
● 無線

Blutoothを搭載。クアルコムのQCC5125を採用。高音質コーデックも対応する。
対応:LDAC 24bit/ 96kHZ APTX/HD、SBC、AAC
● 電源
小型機だが、電源は内蔵されている。特別に設計された低ノイズスイッチング電源を内蔵。
色: 黒
消費電力:30W
スタンバイ電力:0.5W
重量:510g
■ 感想
多彩な入出力を持ち、電源も内蔵しており実用性が高い。また高音質部品も採用して実力も高い。
ディスクリートやトロイダルトランスなど高額になる部品は省いて価格も抑えられている。魅力があるモデルになっています。
通販サイトでのコメントも高評価が多くて、人気が出ているなモデルです。

■ 購入用リンク
販売ショップは当初はAmazonに取り扱いがあり。
その後Yahooショッピングでも取り扱い開始。
・通販リンク
■ 周辺機器
使う時に便利な用品
■ ケーブル
◢・SMSL w6 Audiophilesオーディオ単一クリスタル銅RCAケーブル1ペア
SMSL社のコンポであるパンダシリーズ用に作られたケーブル。オヤイデを使用している。
■ 注意事項 ・ウェブサイトのご利用条件
* 文章を読みやすくするため、敬称は略させて頂いている場合があります。
■ データ
S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)
家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売されて、日本でも販売。
AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。 技術指向で尖ったモデルが多い。また綺麗なデザインを採用する。
■ 更新情報
2024年6月1日 作成
■ 参考動画
・ファンの動画
開梱動画
■ 関連、参考サイト
https://www.mouser.jp/new/ess-technology/ess-technology-es9039q2m-converters/
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