今回はS.M.S.LのDAC「DO100 PRO」の解説。
高性能で実用性の高いモデルだ。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介する。
■ 「DO100 PRO」とは
SMSLの新型DACが「DO100 PRO」だ。
2024年4月に日本でも発売された。初代(無印)は2022年3月に日本でも発売。実に2年ぶりの新型だ。
SMSLとAOSHIDAのコラボモデルで『DOシリーズ』となる。 『DO100』はDACの基本モデル。 特徴は高性能かつ多機能。ハイレゾのデコード、無線やバランス入力にも対応する。DO100からPROとなりデザインは一新されてサイズも変わった。米国ESSのDACチップES9039Q2Mを搭載する。
■ DO100 PROの特長と性能
SMSLらしい技術指向、新型部品を採用するモデルがDO100 PROだ。そしてコストパフォーマンスに優れている。
MQAやDSD等の上級コーデックに対応。入出力は豊富で、無線にも対応しておりLDACやAPTX/HDにも対応する。 構成も凝っている。低ノイズ電源を採用する等。
DO100はPROとなってサイズが拡大して、HDMI端子が追加されるなど機能も増えた。やや上位機よりになっている。
・上位モデルとの違い
AO200等と比べると、部品や対応幅が変更されている。
例えば高額な部品の採用やI2Sなどの端子が省かれている。そのほかプリモードなどの細かい機能を省いてコストダウンしているようだ。
● 梱包
梱包は白い紙箱に入る。おなじみのデザインだ。
表はDO100のイラスト入り。中に黒の緩衝材が有り、本体や付属品が収められている。本体はさらに袋に収められる。中英日文のマニュアルや検査証も同梱される。マニュアルが日本語対応となっている。
■ 外観と内容
DO100の特長を解説する。
■ 外観
PROではDO100からデザインが変更された。PROは単なるアップグレードモデルではない。
前面がガラスでフラットなデザインから、表示部分が前面2/3ほどを占めるデザインになった。 そして表示部がやや飛び出したようなデザイン。SMSLでは新系統の外観となる。 そして既存のDOシリーズでは100だけが異なるデザインだった。だがDO100 PROとなり、DO200PROや300PROとデザインが揃った。
・サイズ
ハーフコンポよりやや大きいサイズだ。
大きさは幅189㎜。奥行きは186㎜。高さ45㎜で薄め。床面積はCDケースより幅がやや大きい。
DO100 PROはサイズがDO100より大きくなっている。
参考:DO100の大きさは幅150㎜。奥行きは128㎜。高さ39㎜
筐体はアルミ合金。全体の重量は1.45㎏となり、DO100の600gから2倍以上となった。
その他: 日本オーディオ協会(JAS)のハイレゾ認証を取得している。
■ 前面
ディスプレイとボタン兼用ノブを備える。
ノブは中央が窪み、そして外周部に刻みがあるレトロスタイル・デザインを採用した。回転式でキーも兼用する。回転ノブは音量操作とメニュー操作が可能。
表示部には強化ガラスを採用。
・操作や機能
ノブは長押しで電源。短押しでメニュー、回転で選択。
起動時に100と表示(本機の型番)。その後は入力、音量、サンプリングレートが順に表示される。
表示項目は音量、ソース・ビットや周波数、デジタルソースの規格アイコン(MQA、DSD,USB,光、同軸,Bluetoothm、HDMI=ARC)。MQAとDSDの表示灯。音量は0~99表示。
メニューからはPCMサウンド・フィルター7種を設定可能。DPLLの設定、明度は8段階設定が可能。USB1.0と2.0モードの選択。Blutetoothのオンオフが可能。
プリモード切り替えは持たない。
リモコン:付属
■ 内部、機能
DACはESS製。またDoP64とネイティブDSD512、PCM32bit/768kHzまでをサポートする。そして第2世代のXMOSを搭載。入力端子(Bluetoothを除く)はすべてDSD伝送に対応し、同軸および光はDoP64に対応する。
● DAC部
DACはアップデートした。ESSの高級機であるES9039Q2Mを2機搭載(DO100はES9038Q2M)。SABRE 2M DAC シリーズの旗艦機だ。D/A 変換機能には ESS の独自技術の HyperstreamⅡを新たに採用する。対応ビットレートや周波数は広めで最大でPCM768kHz、DSD512にも対応する。
XMMOSもアップデート。第3世代XMOSを搭載。PCMは32bit/768kHzまで対応、DSD512に対応。入力ポート (Bluetooth を除く) は MQA と DSD をサポートし同軸と光はDOP64に対応
そしてMQAのハードウェアデコードも対応する。
MQAデコーダー:USB /光/同軸/
MQACDデコーダー:USB /光/同軸/
・ サンプルレート
USB/サンプルレート:1-32bit、44.1~768kHz DSD最大サポート:DSD512
光/同軸入力サンプリングレート:24bit 32~192kHz、
● その他 チップ、機能
・ハイエンドデュアルオペアンプ OPA1612を6基使用(DO100は4基)
・ ふたつのUSBモード。USB1.1 / USB2.0に対応。
ゲーム機への対応力が強化されている。USBオーディオで1.1クラスのみ対応するゲーム機(Switch等)でも利用可能だ。
USB1.1モードではすべてのUSB機器をドライバーレスで接続可能。XBOX、SWITCH、PS4、PS5等に対応する。
24bit/96kHzまで対応
USB2.0モード:USB2.0はWINシステムでドライバが必要。高サンプリングレートが使用可能。
■ 無線
無線:クアルコムのハイエンドBluetoothチップ QCX5125を採用。高音質コーデックに対応している。
対応:LDAC 24bit/96kHz、APTX/HD、SBC、AAC
■ 背面、電源など。
入力端子にUSB/光ファイバ/同軸/Bluetooth/HDMI(ARC)
出力端子にRCAとXLRを備える。端子は金メッキ。背面端子に小型アンテナの接続も可能。
・HDMI(ARC)対応
HDMI(ARC)端子を備えた。TVとの連携、そしてゲーム用途に便利だ。
電源:3ピン端子。主電源スイッチも装備。
部品では複数の低ノイズ電源回路を使用する。
■ その他 スペックなど
色: 黒
・スペック
入力:USB /オプティカル/同軸/ Bluetooth
消費電力:10W
スタンバイ電力:0.5W
容積:幅189㎜×奥行き186㎜×高さ45㎜
重量:1.45kg
■ 感想
H34A8703 / Oo0茶葉0oO
DOシリーズの末っ子がアップグレードされました。サイズはやや大きくなって性能が強化されています。
ESSのDACのサウンドを手に入れやすい。そして入出力も豊富でHDMI端子が増えるなど、扱いやすいモデルになりました。
■ 購入用リンク
現在の所、amazonに取り扱い有り。
・AMAZON
SMSLとのコラボモデルも販売するAOSHIDAが参加するページ
SMSL DO100 PRO 2xES9039Q2M バランスDAC、XMOS XU316 PCM768kHz DSD512 USB DAC、USB/Bluetooth5.1 LDAC/光/同軸/HDMI ARC入力コンバーター、RCA/XLR出力DAC、PS5/スイッチ サポートHiFiオーディオMQA DAC
・通販リンク
YAHOOに取り扱いあり。
■ 記事について
• 注意点
■ データ
S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)
家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売され日本でも販売。
AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。最近は高級機が増加している。
■ 更新情報
2024年5月31日(金) 作成
■ 参考SNS
■ 関連動画
・ファンの使用動画
■ 関連、参考サイト
公式SNS:https://facebook.com/S.M.S.LOfficiaI/
ESS AUDIO DAC: https://www.esstech.com/products-overview/digital-to-analog-converters/sabre-audiophile-dacs/
■ 関連記事
・S.M.S.L製オーディオ機器の紹介 2018年版 [特長と購入リンク]