S.M.S.LからVMVブランドの新型ハイエンドDAC「VMV D3」が登場。 同社で最高額の機種

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 S.M.S.Lから新型ハイエンドDAC「VMV D3」が登場した。

今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介する。


■ 「VMV D3」とは


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 DACの「VMV D3」は同社の最新ハイエンド機。
特徴は高性能。ハイレゾのデコード、バランス入力にも対応する。ピュア志向に戻っており無線機能は廃止された。

SMSLの支店会社VMVブランドが冠される。ハイエンドDAC D2Rの後継機だ。D2Rからは1年ぶりの新型。D1の後継としては実に6年ぶりの新型だ。

D3は外観がD2系からD1のデザインに戻った。だが性能や部品は大きく強化された。注目点はDACがESSやロームではないこと。現在廃止されているバーブラウンのDACチップを搭載している。 高評価だが古いチップを敢えて採用するのがSMSLらしい。最近のオーディオが、ディスクリートを採用したり古い技術への回帰が進んでいるが、SMSLは高級機でも果敢に挑戦している。

日本では2023年1月下旬に入荷。価格は海外で $3499$。D2Rの約3.5倍と大きく値上がり。同社機器で最も高額となった。

今回はアンプとの同時発売は無く、単独での登場となった。


 ● D1~D2の歴史

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  ・VMV D1

「D」シリーズの特長は、同社最高峰の回路と部品。そして現代のオーディオ環境へ対応力強化と性能向上だ。

 

VMV製の初代DAC「D1」は電源分離構造を持つなど高級志向だったが、次のD1seでは価格が抑えられた。しかしD2では再びサイズも大きくなり、D1同様の高級仕様に戻っている。「D2」では、高音質部品や回路が採用された。

D2RはD2の理念を受け継ぎながら、外観や構成が大幅に変更された。



■ 特長と性能


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 高級シリーズを扱う「VMV」ブランドで販売される。
ハイエンド指向で作られており設計や部品が凝っている。 
特長がDACだ。バーブラウンのDACを採用している。つまりスペックよりも市場の評価を追った、SMSLらしいチャレンジとなるモデルだ。

また無線機能は廃止されており、多機能からピュア志向に回帰している。

その他は昇華型だ。SMSLが積み重ねた技術や各社の高音質回路が投入されている。

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■ 外観と内容

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外観: デザインは再びD1に近いものとなった。筐体は美しいソリッドなデザインだ。フラットでスクエア。電源部が区切られる。

サイズは据え置き。幅が28センチで同社最大級だ。CDケースを2枚並べたくらいの幅と奥行きだ。

筐体はアルミのCNC加工で、陽極酸化プロセスを施されている。
脚部は4点式のインシュレーターだ。D1seやD2のスパイク式、不等長から変更されたD2Rの方式を継承している。

全体の重量はなんと3.96㎏もあり、DACとしては重量級だ。D2Rよりも600gも増加している。

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■ 前面

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ディスプレイとボタン,ノブを備える。
同社では最近少ない液晶画面を右に配置する構成だ。

物理ボタンを搭載、電源、セレクトボタン(同社はノブと呼んでいる)だ。 そして液晶パネルを装備。

表示部にはカラー液晶だ。D1からの変化で目立つ部分で、大型化・高解像度化されている

表示項目は音量、ソース・ビットや周波数、デジタルソースの規格アイコン(DSD,USB,光、同軸,Bluetoothm)。出力端子の表示。

メニューはやや少ない。バーブラウンのDACを採用したせいだろう。

PCMサウンド・フィルターはない。オーバーサンプリングが4倍と8倍が可能。
クロック設定、バランスの正逆設定、I2sの設定、表示ではディマーは5~60秒。明度は6段階設定が可能。音量可変と固定のプリモードは無い。

リモコン:付属。同社の上位機につかわれるアルミ製のモデルだ。

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■ DAC、チップセット
 

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DACは高性能 R2R DACを採用。デジタル/アナログ変換ステージに4つのBurr Brown PCM1704U-J チップが搭載される。PCM1704は一部のオーディオファンに高い評価を受けているチップだ。

マークレビンソンのNo.360SLにも採用された。当時の価格で約180万円もしたDACだ。

R-2R は、古典的な抵抗ラダーアレイテクノロジー。この技術は現在、最高級の製品にのみ搭載される。製造プロセスに非常に手間がかかる、高額なチップだ。 特徴は1704は現在主流のΔΣ型ではなくマルチビット型だ。またPCMのみに対応する。 

注意点は現在のチップとは性能で見劣りする。ダイナミックレンジやTHDNは低い。


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USB受信部: D3では再び第2世代XMOSが採用された。Xcore300 XU216を採用。最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートに対応する。

デジタルフィルタリング:D3 には、オーバーサンプリング機能を担うハイエンドSM5847 ハードウェア デジタル フィルターが組み込まれています。

・ サンプルレート
USB/サンプルレート:16-32bit、44.1~768kHz DSD最大サポート:DSD512
光/同軸入力サンプリングレート:16~24bit 44.1~192kHz

・オペアンプ: 7 つの OPA1612 AOPを搭載。



■ 背面、端子、電源部など

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背面は入力端子にUSB-B / OPT / COAX / AES / EBU。クロック入力

出力にRCAとXLRを備える。端子は金メッキ。

目新しい部分ではUSB端子がType-Bに戻っている。
また無線機能は廃されている。

・電源

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3ピン端子で主電源スイッチも装備する。 
リニア電源システムを内蔵。英国の Noratel によって設計されたカスタムの低ノイズ トロイダル トランスを統合する。

消費電力は10W。スタンバイで0.8Wとやや大きめ。前型D2と比較して2倍になっている。

・クロック処理回路:アメリカのACCUSILICON社製の超低位相ノイズ水晶発振器を2個使用し、ALTERA社のMAX II CPLDでクロックを処理。 

■ その他 スペック

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色: 黒

入力:USB / BT / AES / COAX / OPT / I2S
消費電力:10W
スタンバイ電力:0.8W
容積:幅280㎜×奥行き240㎜×高さ51㎜
重量:3.96kg

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● お勧めポイント

 • 多彩な入力。
 • リモコンも付属する。

 X 弱点や気になる所

 ・高額
 ・スペックだけ見ると、現在のDACチップ搭載機に劣る。


 ■ 感想

 VMVシリーズのハイエンドDACが登場。
SMSLらしく、前代「D2R」から大胆に構成や部品が変更された。 古いDACの可能性を追及している。

オーディオファンに評価の高いDACを採用。そして現在のSMSLが持つ特徴や構成をフラッグシップ機として高めた内容。廃盤のDACや高級な電源が使用されるなど豪華な構成です。

スペック志向の海外サイトからは酷評されていますが、ユーザーの評価がどうなるか非常に注目されるモデルです。

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■ 購入用リンク


 現在の所、amazonに取り扱い有り。

 > AMAZON 

 VMV SMSL D3 フラッグシップ D/Aコンバーター R-2R DAC チップ「PCM1704U-J」x4内蔵 オーディオDAC
VMV SMSL D3 フラッグシップ D/Aコンバーター R-2R DAC チップ「PCM1704U-J」x4内蔵 オーディオDAC


 > 通販各社 リンク

 [入荷待ち]



■ 周辺機器


 使う時に便利な用品



■ ケーブル

◢・SMSL w6 Audiophilesオーディオ単一クリスタル銅RCAケーブル1ペア

 SMSL社のコンポであるパンダシリーズ用に作られたケーブル。オヤイデを使用している。

 [販売終了]




■ 記事について

  • 注意点


■ データ

●  S.M.S.Lは、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L=深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)

家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売されて、日本でも販売。

AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主だ。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。最近は高級モデルが増加している。 技術指向で尖ったモデルが多い。部品メーカーの新型部品の採用が早い、また独自の新回路の導入も積極だ。 また綺麗なデザインを採用するのも特徴だ。

● VMVテクノロジーはSMSLの支店会社となる。2013年に香港で登録された。VMVはフラッグシップや高級機用ブランドだ。


■ 更新情報

2024年5月30日 作成


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■ 関連、参考サイト

公式SNS:https://facebook.com/S.M.S.LOfficiaI/


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