画像:YOUTUBE 1080P再生 画質向上ON
動画プレイヤー「PowerDVD22」が登場。
多様な再生に対応し、そして画質や音質向上機能を持つのが特徴だ。
最新版となる「PowerDVD 22」を使った感想を紹介する。
「PowerDVD 22」とは
PowerDVD はパソコン用動画再生ソフト。
歴史の長いソフトで、現在はBDやDVD,動画にも対応する。そして新サービスやネット動画にも対応。13年連続でビデオ関連・再生ソフトでナンバーワンの販売数を誇る。
最新版「22」の販売形態は、パッケージとダウンロード版で発売。
2022年5月12日にダウンロード版が発売。パッケージ版は5月24日から発売。
製品種類:3種のグレードで、ウルトラ,プロ,スタンダードが有る。そしてアカデミックとアップグレード版、期間契約版(サブスクリプション)の365。 30日無料体験版のエッセンシャルがある。
■ 最新版「22」の特長
画像: PCモードのプレイヤー画面
主に、ユーザーインターフェースの変更。そしてファイルの編集や加工、変換機能が追加された。
進化点では、音声ピッチの補正。そしてYOUTUBE動画のチャンネル表示や検索に対応した。
新機能や独自機能
■ 全バージョン共通
■ 音声ピッチ補正エンジン *365、Ultra、Pro、Standard共通
新アルゴリズム 音声ピッチエンジンを搭載
・1/2 スロー再生時の音質アップ。音声付き1/4、1/8 スロー再生に対応
・1.2倍、2倍の音声付き早見再生に対応。忙しいあなたの効率的な動画再生を実現
・YouTubeの再生速度を0.25倍から2倍までの8段階に調整可能
■ ファイルコンバート *365、Ultra、Pro、Standard共通
・ブルーレイ、DVD の動画をパソコン、スマートフォン 再生用にMP4ファイルへ出力(StandardはDVDのみ)
・プレビューで内容を確認しながら、タイトル、チャプターを選んで出力可能
■ 動画カット&出力 *365、Ultra、Pro、Standard共通
・プレビューを確認しながら範囲を指定し、動画、音声ファイルとして出力。
動画::MP4 ( 1080p、 720p、480p )
音声:AAC/MP3 ( 128、192、256 kbps )
■ UI / UX 向上 *365、Ultra、Pro、Standard共通
・視聴中の動画、最近追加した音楽などをまとめて確認できるホーム画面を新搭載
・365、Ultra、ProはYouTube動画も表示可能
■ Ultra,365の新機能
■ YouTube チャンネル *365、Ultra、Pro限定
・YouTube 動画のチャンネルごとの表示、チャンネル登録、登録解除をサポート
・YouTube 検索時にチャンネル名を表示、チャンネル、プレイリストの検索も可能
■ Power UP!! HDR動画をSDRにコンバート *365、Ultra限定
・HDR10動画をHDR非対応のモニターに最適化したカラーにリアルタイムコンバート
・Intel、NVIDIA、AMD のハードウエア支援に対応、ソフトウェアのみのコンバートも可能
■ エディション別比較表
➤・PowerDVD 製品比較表
■ 使用 音質や操作感解説
最新版「21」のエッセンシャルを、PCで実際に使用する。Ultra、365の上位版機能がほぼ使える。
■ 使用感と特長
画像: PCモードのスタート画面
『POWER DVD』は歴史のあるソフトだけあり、外観やGUIは完成している。
私が感じる特長を紹介する。
■ 外観
画像: PCモードのメニュー
「22」ではユーザーインターフェースが変更された。
主に外観の変更と項目が整理された。デザインはフラット化が進んで、文字も大きくなった。そして項目にアイコンが付いて見やすくなっている。目立つ変更では、ホーム画面で視聴中の動画、最近追加した音楽をまとめて確認できる。365、Ultra,PROではYOUTUBE動画の表示も可能。
外観は綺麗でシンプル。
既定では綺麗な壁紙が6種用意されいる。またボタンのカスタマイズも可能で、追加や整理が出来る。
画像: PCモードのプレイヤー画面
全体は洗練されてる。メニューやボタンがコンパクトに配置されており画面が広い。
表示画面は、PCとTVモードが選択可能。ツールバーのアイコンから簡単に切り替えられる。PCモードでは細かい設定が可能。TVモードではシンプルな画面で操作が可能だ。
画像: TVモードのメニュー
画像: TVモード
動画再生と画質
実際に、各種動画を再生して、「21」の性能や画質を紹介する。
● 動作
PowerDVD「19」から64ビットエンジンとなり、全体の動作が高速化された。「22」でもプレイヤーの動作は軽快だ。
そしてGUIの変更が影響したのか、さらに高速化された印象だ。メニューの切り替えが早い。 そして全体の動作も安定している。
■ 画質
画像: YOUTUBE 1080P動画 画質向上ON
気になる画質は ファイル,BDディスク,ネット再生とも良好。
動画プレイヤーでも最上の部類だ。
なお画像はフルHDで確認した。
● 高解像度「TrueTheater 技術」の実力は?
画像: 画質向上ON、綺麗で鮮やかな画面になる。
画質向上機能「TrueTheater 技術」は、PowerDVDの最も売りである機能で「22」にも搭載される。独自機能のアップスケール,ノイズリダクション,色,画質,手ぶれ補正が可能。全機能を実際に使ってみる。
画質はかなり良い。
例えるとスマホのカメラでHDRをオンにした様な、大きな改善効果がある。規定設定の画質は、派手で鮮やかな印象で「はっきりして、カラフルで綺麗な」好む人が多い画質でしょう。
画像:左 通常/ 右 画質向上ON
「TrueTheater 技術」をオンにすると映像が精細になる。
高画質化機能は、既定のスマート設定を使うだけで十分な画質になる。詳細設定のエンハンスドでは、PCスペックに余裕がある人向けだ。高画質設定を増やすと処理落ちが出やすい。
全体の動作は64bit化されてかなりスムーズになり、かつ高精細化されている。TrueTheater技術はPOWERDVD19~21と同様に[目のアイコン]をクリックするだけで適用が可能。
規定値では自動補正されて、画質は明るく鮮やか。明度とコントラスト,色彩が強調されシャープネスがやや上がる。解像度もエッジが強調されて、樹木や芝生などの細かいディテールや輪郭が明確になる。ただし弱点も有って、暗いシーンでの階調表現と、花吹雪やダンスシーンなど動きが複雑なものは苦手だ。
画質補完は、ディスクやYoutube動画再生にも対応する。特にDVDやVGA以下の低解像度動画やネット動画に効果が有り、高画質化されてかなり見やすくなる。
画質補完に対応するプレイヤーは多いが、CPUパワーを使う上に動画毎の設定変更が手間だ。 しかしPowerDVDの高画質化は、既定ならほぼ常時オンで使える上に設定も簡単。実用に向いているプレイヤーだ。
画像:左 通常/ 右 画質向上ON
■ 各種再生
ディスクや各種形式の再生と使用感。
「20」からディスク再生が高速化された。 「22」も受け継いでおり、BD,DVD再生共に起動からシーク・再生がかなり速くなった。私が今まで使った、Win用のBD・DVDプレイヤーの中で最速だ。
DVDディスク再生: かなり高速。メニュー表示や一時停止&再開動作がとても早い、ルートやチャプターメニュー表示も簡単。CD並みのアクセス速度だ。機能では、再開時に開始位置を記憶してるのが便利。また、PowerDVDのメニュー画面に静止部の画像が表示されるのもおしゃれだ。
画像:DVDで画質向上をON
画質も音質も良好。
現代では、DVD規格は視聴に辛い画質だが、POWER DVDなら大きく改善する。ぼんやりとした画質が、補完するとはっきりして、さらに彩度が上がるので見やすく綺麗だ。また、補完のおかげで文字や直線部のジャギーなども控えめになる。
画像:左 通常/ 右 画質向上ON
BDディスク再生 : 画質も音質も良い。そしてBDの動作も「20」からかなり高速化されている。起動や操作が高速化、そしてドライブの反応も良くてアクセスもシークもかなり早い。爆速だ。PCのBD再生ソフトは重いイメージが有ったが、「20~22」ではDVDを扱うような感覚で再生できる。ドライブのシーク音もほぼ聞こえない。
動画再生: 主流形式に対応。特に問題なし。
ISO再生 : 上位版がBD・DVDのISOに対応する。
● ネット動画対応
画像: YOUTUBE検索
PowerDVDで面白いのが、ネット動画の再生機能。ウルトラと365が装備する。
「ピン止め機能」は、ネット動画のお気に入り登録とオフライン再生が可能だ。PC内にキャッシュされて高速化される。Youtubeo動画を再生可能で、画質向上機能も使える。なお22からVimeo再生機能は省かれた。
お気に入り動画や公式MV等を、リスト化すると楽しい。低画質のPVやライブ動画を、高画質化に加えて即再生できるのでかなり便利な機能だ。
画像:YOUTUBE チャンネル表示
・新機能 YOUTUBE動画チャンネル対応
「22」ではYOUTUBEのチャンネルにも対応した。かなり利便性が増している。
チャンネルごとの表示、チャンネル登録、登録解除、YOUTUBEからの検索時にチャンネル名を表示、チャンネル、プレイリストの検索も可能。
[追記] 2023年3月のテスト時にYOUTUBE動画の再生とピン止めが出来なかった。
ソフトの不具合か、当方の環境・設定によるものかは不明。
■ 音質。音楽、動画のアップサンプリングが可能
『22』の音質面もチェックした。『19~21』からの変化はほぼ無い。対応力は高くてハイレゾやFlac形式も再生可能。今回はハイレゾ24bit-96kHz規格 の作品を試聴した。
音質は、良い。 押しが強いはっきりしたサウンドで、音色がキラキラしておりメリハリがある。定位や分離感も良く解像度も高くて、私は好みの音質です。
動画や音楽の補正は、TrueTheaterサラウンドやドルビーも使用可能。 変化は明確で、オンにすると派手目になり音が厚く盛られる。そして音場が広がりライブや映画に向いている。
[画像] Flac形式の音楽ファイルを再生
操作は登録フォルダからの再生やフォルダツリーからの再生も可能。大多数の音楽プレイヤーと同様の操作感で簡単に扱える。
設定ではWASAPIと排他出力に対応し、グラフィック・イコライザーも装備する。「PowerDVD 22」は、音楽プレイヤーとしても全体のレベルは高めで常用できる。
基本操作から特殊な操作方法 ~使い方のコツ
• インストールについて
今回も、体験版『エッセンシャル』が用意された。上位版の「ウルトラ」「365」レベルの機能が、30日間ほぼ制限無く利用可能。
インストールは簡単で、公式やベクターなどからダウンローダーをDLしてから使用する。ファイルサイズは342M。
インストール後の設定はローカルホームネットワーク上の名前を入力。インポートするフォルダ、製品向上プログラムへの参加の可否を選択するくらいだ。
なお初回起動時には、サイバーリンクアカウントの登録が必要。
➤ サイバーリンク公式オンラインストア
■ Tips
・ディスク再生時の情報を消す。
右クリック→再生情報表示
・POWERDVD22 プレイリスト機能の変更
PowerDVD 22 では、メディア タイプ別にプレイリストを個別に作成、管理できるようになった。ただし、同じプレイリストに動画、音楽、画像ファイルを入れることはできなくなった。
旧バージョンの PowerDVD を PowerDVD 22 にアップグレードすると、動画と音楽ファイルが混在するプレイリストは、[プレイリスト] の [動画] と [音楽] タブに別々に入ります。なお旧バージョンの [動画] および [画像] の [お気に入り] プレイリストは、新バージョンの PowerDVD では削除されている。
■ 総評
老舗の商品であり、ナンバー1売り上げソフトが最新版となった。
21の使用感だが、安定バージョンだ。完成度が上がり高速がしている。安心して購入できるおすすめバージョンだ。
今回の「21」は主に変換機能が充実した。 基本機能の変更は抑えられており、安定バージョンと言えるだろう。動作は安定。新しいUIも見易くなった。そして全体が高速化している。
多機能だが機能が上手く整理されており、初心者で扱いやすく万人にお勧めできるソフトだ。最近は高速化されて、安定していたが「22」ではさらに完成度が上がっている。
PC用の動画・メディアプレイヤーは数多くあるが、高画質化設定が面倒で常用し難いのが現実だ。しかし「POWER DVD」は高画質・高音質化が気軽に出来る。
多端末間での連携や家庭内ネットワークでの利用も簡単。BD/DVDプレイヤーとしても、AV用途を充実させたい方にも。今回のPOWERDVD 22も安心しておすすめできるソフトだ。
DSC09065 / wkc.1 (Chen)
■ 購入用リンク
販売はパッケージ版、ダウンロード版が有る。ライセンス式の365もあり。 グレードは3種でウルトラ、プロ、スタンダート。
■ 購入時の選択 ~ 各バージョンの違い
POWERDVDはグレードによって、機能や性能が異なる。
予算や使いたい機能で選ぶと良い。
まず価格と性能だが、高い物から順にウルトラ,プロ,スタンダードとなる。
1 .製品ディスクの対応
DVDだけ視聴するならStandard
Blu-rayが見たいのならPro以上。Ultraや365
Ultra HD Blu-ray ディスクが見たいのならUltraや365だ。
2.機能の違い。
上級バージョンではネットワーク機能が強化されている。YOUTUBE動画、VRなどを楽しみたいならUltraや365だ。DLNAやクラウド、端末間連携など、上級者向けの機能も使える。
Standardやプロは機能が少なめが、ディスク再生だけでネット機能を使わないのなら安上がりだ。
● 購入用リンクの使い方
製品画像と商品名は楽天の製品にリンクしています。
”○○で検索”をクリックすると、該当通販サイトから取り扱い商品やバージョン違いを検索できます。
■ ウルトラ
最上位版。最も対応形式と機能が多い。
最新かつ多機能を使いたいならウルトラがお勧め。高画質&高音質機能と4K、HDR、クラウド、VR機能、ISO対応等が追加される。
種類:パッケージ、ダウンロード版、アカデミック版、乗り換えアップグレード版
> ダウンロード版
> パッケージ版
> 乗り換え、アップグレード版(パッケージ版)
対象:すでにサイバーリンク製品のいずれか、もしくは他社製動画再生ソフトウェアをお持ちお持ちの方が対象
※OS 付属の Media Player や、フリーソフトウエア、体験版などは対象外。
> アップグレード ダウンロード版
Powerdvd Ver.19/20のUltraとProに対応
■ プロ
BDディスクやネット動画再生に対応。なおUHD BDは非対応。
実用性の高い機能に絞ったバージョン。 特殊な機能が省かれる。例えばDLNAは非対応。VRやクラウド、ISO再生なども非搭載。
> ダウンロード版
> パッケージ版
■ スタンダード
DVD再生に絞り込み価格を抑えた基本版。BDは非対応。
なお「21」から、スタンダード版のダウンロード販売が無くなった。
>パッケージ版
■ 公式ストア
・ サイバーリンク公式オンラインストア
> CyberLink 公式オンラインストアへ行く
公式ストア。利点は割引額が多めでセールの頻度も多い。
リンク先からバージョン選択可能。種類でアップグレード版や、30日無料体験版もあり。
> 公式サイトで PowerDVD の詳細を見る
■ Vector
➤ PowerDVD
リンク先からバージョン選択可能。+アップグレード版もあり。
■ 関連アプリ
・ AMAZON > CyberLink PowerPlayer
FireTV用のアプリ。FireTVから、POWERDVDをインストールしたPCの共有動画を操作・再生するアプリ。
・ AMAZON > PowerDVD Casting
PowerDVDからFireTVへ動画を転送するアプリ。FireTV側からの操作も可能。
・ AMAZON > CyberLink PowerDVD Remote
POWERDVDをインストールしたPCを操作して、動画を操作・再生するアプリ。
・ Google PLAY > Power Media Player
スマホ向けアプリ。メディアプレイヤーでPowerdvdと連携が出来る。
以前はPowerdvdユーザー向けアプリだったが、現在はPowerDVDからは独立しており誰でも利用可能。無料で利用可能だが、課金すると機能が追加されるのと広告が無くなる。
2014年2月18日から、「PowerDVD Mobile」 アプリ (iOS / Android / Windows モバイル向け) が名称変更。DVDの名前がユーザーを混乱させるからとのこと。
■ データ
■ サイバーリンクとは
サイバーリンクは1996年設立。台湾の台北に本社が有るソフト会社。
ビデオ再生と編集ソフトが有名で、パソコンやドライブの付属ソフト採用も多い。
➤ CyberLink 公式オンラインストアへ行く
■ 試聴について: 私の環境下での感想です。
使用バージョン: PowerDVD 22.0.2415.62(64ビット)
注意事項 → ・ ウェブサイトのご利用条件
■ 視聴環境
使用PC : Win10、パイオニア内蔵BDドライブ、外付けBDドライブ。ASUS内蔵DVDドライブ。
モニター:DELLモニタ、東芝TV REGZA
AV環境:YAMAHA NS-10M.Pioneer SPT-A4、FOSTEX T20-RP
■ 今回 視聴に使った作品
・マイケル・ジャクソン - THIS IS IT [Blu-ray]
・SKE48 「この日のチャイムを忘れない」初回限定フォトブック仕様[CD+DVD]
・乃木坂46 - 今が思い出になるまで (Complete Edition) Flac 24bit 96kHz
● PV :ネット動画の再生と画質検証に使用させて頂きました。
・乃木坂46『ごめんねFingers crossed』 - YouTube
■ 注釈
■ 更新情報
2023年4月5日 作成
■ 参考、関連リンク
・ ウルトラの新型を2年以下の間隔で購入するなら、期間契約式の『365』のほうが安上がり。
・ PowerDVD Mobile の製品名が Power Media Player に変更されたのはなぜですか?
・CyberLink PowerDVD Essential の利用制限について
対象製品 : PowerDVD 21/365 , PowerDVD 20/365
■ 公式動画
>チュートリアル動画 一覧
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