S.M.S.LのDAC「DO300」の特長解説 - ESSの旗艦DACを搭載。

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 S.M.S.Lの上級DAC「DO300」が登場した。

今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介する。

■ 「DO300」とは


 

SMSLの新型DACが「DO300」だ。2023年2月に日本でも発売された。

DO300は同社の高級機で、DOシリーズの最上位機となる。特徴は高性能かつ多機能。ハイレゾのデコード、無線やバランス入力にも対応する。
米国ESSの新世代​​フラッグシップDACチップES9039MSPROを搭載する。

DO300はDO200を強化した様な内容だ。価格はDO200 MKⅡの469$と比べて、DO300が549$となり値上がりした。

 ● DOシリーズについて

DOシリーズで最初に登場したDO200は、Aoshidaaudio(ASD)とのコラボモデルだった。だがAO300では、コラボの記述は無くて関係は不明だ。


■ DO300の特長と性能


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SMSLらしい技術指向、新型部品を採用するモデルがDO300だ。そしてコストパフォーマンスに優れている。
MQAやMQA-CD、DSD等の上級コーデックに対応。入出力は豊富で、無線にも対応しておりLDACやAPTX/HDにも対応する。 構成も凝っている。自社開発のクロック処理回路を採用する等。

 ● DO200とDO300違い

外観はほぼ同じだ。 主な違いだが、DO300にはSMSLの旗艦DACであるD400ESに似た部品や回路が追加されてグレードアップしている。旗艦DACの採用やオペアンプの増加、2ndPLLの追加などだ。DO300では消費電力が増加、音質が向上している。


 ● 梱包

梱包は、白い紙箱に入る。表はDO300のイラスト入り。中に緩衝材が有り、本体や付属品が収められている。本体はさらに袋に収められてる。中英日文のマニュアルや検査証も同梱される。マニュアルが日本語対応となっている。


■ 外観と内容

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外観: 今年同社が高級機に採用している、黒筐体のシンプルデザインを持つ。
大きさは幅210㎜でハーフコンポサイズ。高さも約4センチで薄め。奥行きは18.5㎝。 既発DO200と同じサイズ、同じ重さだ。

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外観はDO200 MKⅡと同じだ。AO200、HO200、DO200とデザインが揃えられており、特にデジタルアンプのAO200や、同価格帯のDAC「SU-9」と似ている。
筐体はアルミ合金。全体の重量は1.2㎏あり、DACとしては重めだ。

日本オーディオ協会(JAS)のハイレゾ認証を取得している。


前面:ディスプレイとボタン兼用ノブを備える。
ノブは回転式でキーも兼用する。回転ノブは音量操作とメニュー操作が可能。

表示部には強化ガラスを採用。パネルはIPSのカラー液晶だ。表示項目は音量、ソース・ビットや周波数、デジタルソースの規格アイコン(MQA、DSD,USB,光、同軸,Bluetooth、MQA)。出力端子と正/逆相の表示。
メニューからはPCMサウンド・フィルター3種、サウンドカラー9種を設定可能。DSDフィルターも有る。DPLLの設定、表示ではディマーは5~60秒。明度は6段階設定が可能。音量可変と固定のプリモードを利用可能。

リモコン:付属 

・内部、機能

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DAC: ESSの新世代旗艦DACの9039MSPROを搭載。SMSLでは旗艦DACのD400ESに続いての搭載になった。なおD400ESの価格は799$する。

完全に再設計されたフラッグシップの32ビット8チャンネルDACだ。全世代より低消費電力で、高音質化を実現した。ES9039PRO には、ESS の特許取得済み Hyperstream IV DAC アーキテクチャを使用する、8つの統合DACを持つ。QUADモジュレータ アーキテクチャを使用して、世界クラスのチャンネルあたり +132dB DNR、+140dB DNR、THD+N -122dBの性能、モノモードで-140dBと前例のないオーディオ音質と仕様を実現した。 対応ビットレートや周波数は広めで最大でPCM768kHz、DSD512にも対応する。7種のデジタルフィルターやDSDフィルターを備える。

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そしてMQAのハードウェアデコードも対応する。
MQAデコーダー:USB /光/同軸// AES
MQACDデコーダー:USB /光/同軸/ / AES

USB受信部は第3世代となる「XMOS XU306」を搭載した。DoPとDSDネイディブ再生に対応。最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートとDSDに対応する。


・ サンプルレート
USB/サンプルレート:1-32bit、44.1~768kHz DSD最大サポート:DSD512 
光/同軸入力サンプリングレート:16~24bit 32~192kHz、

・デュアルオペアンプを11個使用。

・SPDIF送信中のジッターを排除するために2nd PLLを採用。

・クロック :自社開発の新クロック処理回路CK-03を採用。ジッターを低減した。

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無線:クアルコムのハイエンドBluetoothチップを採用。
対応:LDAC 24bit/96kHz、APTX/HD、SBC、AAC


・背面、電源など。
背面:入力端子にUSB/光ファイバ/同軸/AES/EBU/Bluetooth/I2S。出力にRCAとXLRを備える。端子は金メッキ。背面端子に小型アンテナの接続も可能。

電源:3ピン端子で主電源スイッチも装備する。 
部品ではアナログ部回路用にディスクリートの安定化電源と複数の低ノイズ電源回路を使用する。


色: 黒

・スペック
入力:入力:USB /オプティカル/同軸/ Bluetooth / 12S / AES / EBU
消費電力:10W
スタンバイ電力:0.5W
容積:幅210㎜×奥行き170㎜×高さ40㎜
重量:1.2kg

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● お勧めポイント

 • デザインが綺麗
 • 多彩な入力。無線も対応する。
 • 高音質コーデックに対応。
 • リモコンも付属する。

 X 弱点や気になる所

 • コンセント部分は海外仕様なので、変換アダプターが必要。(販売店や個体により違う可能性あり)




 ■ 感想

DO200をベースに旗艦機からの技術や部品を上手く組み込んで、DO300は性能が高くても価格は抑えられてました。

ESSの旗艦DACのサウンドを手に入れやすい。そして入出力も豊富で扱いやすいモデルになりました。

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■ 購入用リンク


 現在の所、amazonに取り扱い有り。

 ・AMAZON

SMSLとのコラボモデルも販売するAOSHIDAが参加するページ




・通販リンク

[入荷未]YAHOO、楽天




■ アンプ HO200

 同シリーズのヘッドフォンアンプ。DO300とデザインやサイズが揃う。

・Amazon 




・通販リンク



■ 周辺機器


 使う時に便利な用品



■ ケーブル

◢・SMSL w6 Audiophilesオーディオ単一クリスタル銅RCAケーブル1ペア

 SMSL社のコンポであるパンダシリーズ用に作られたケーブル。オヤイデを使用している。







■ 記事について

  • 注意点


■ データ

S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)

家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売され日本でも販売。

AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。最近は高級機が増加している。


■ 更新情報

2023年3月2日 作成


■ 参考SNS

■ 関連動画

・ファンの使用動画



■ 関連、参考サイト

公式SNS:https://facebook.com/S.M.S.LOfficiaI/

ESS AUDIO DAC: https://www.esstech.com/products-overview/digital-to-analog-converters/sabre-audiophile-dacs/

https://www.esstech.com/wp-content/uploads/2022/10/ES9039MPRO_ES9039PRO_v0.2.1.pdf

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