TOPPING社で人気なのがヘッドフォンアンプ『L』シリーズ。
その最上位機となるL70が新しく登場した。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介する。
■ L70とは
TOPPING社の新型ヘッドフォンアンプ。プリアンプとしても機能する。
ヘッドフォンアンプでは、同社では中~上級機になる。同社DAC「E70」と共に発売された。
「L70」は、同社L50の上位機に当たる。新たに表示パネルを装備。フルバランス化されて部品や回路もパワーアップした。
DAC「E70」が同時発売となる。デザインや大きさが揃う。
● NFCAとは
TOPPINGが旗艦機で最初に採用した回路。それがNFCA(Nested Feedback Composite Amplifier)モジュール。電圧電流ハイブリッド・フィードバック・アーキテクチャとUHGF(Ultra High Gain Feedback)技術により、優れたDC/AC性能を実現する。高出力電流駆動が可能なため、低インピーダンスヘッドホンの駆動が容易に行えます。
超低ノイズ、高いダイナミックレンジを実現した。
L30やL50、L70のNFCAモジュールはヘッドフォン駆動と、プリアンプとしても利用可能。
■ 特長と性能
筐体サイズは、同社のヘッドフォンアンプでは大型に属する。
旗艦機譲りの回路を搭載する。またプリ機能も備えており、DACやパワーアンプとも組み合わせやすい。同社から同時発売されたE70との組み合わせがおすすめされている。
L50からの主な変更点は、フルバランス化。4.4㎜出力やプリアンプが追加された。 L30やL50で採用された扱いやすい操作系などはそのまま維持された。
薄型なので小型オーディオの構成や、リモコンも有るためAV機器との組み合わせに向いている。同社製品との組み合わせもおすすめされている。DAC「E70」ならデザインやサイズも揃う。
■ 梱包
説明書には、中英、そして日本語解説も記載。
● 外観
L70のデザインは、「L30」や「L50」と似ている。「Lシリーズは、同社で新しい系統のデザインだ。
アルミ製の筐体に、前面が黒パネル。そして最近のモデル同様に、L70でも端部が曲面加工されている。上面には「Hi-Res Audio認定」「Hi-Res Audio WIRELSS認定」のシールが貼られている。
L50との違いは、追加端子。
前面には4.4㎜ヘッドフォン出力が追加。後面にTRSバランス入力、パススルー端子。そして新たにXLR出力が追加された。
サイズは同社では大きめ。ハイエンドの90番台に近い大きさだ。L50では電源がACアダプターだったが、L70では電源が内蔵された。L70は幅が20㎝でCDケース2枚分くらい。高さは4.4センチでカーオーディオの1DINよりやや小さい。同社ハイエンドDACであるD90よりわずかに小さいサイズとなっている。
● 前面
前面はディスプレイと選択ボタン(多機能タッチボタン)、音量つまみを備える。L30、L50で目立ったトグルスイッチは廃された。
ヘッドホン出力: 6.35mmヘッドフォン/ 4.4mmバランス/ XLR
入力切替はボタン、もしくはリモコンで行う。出力ごとに音量は記憶するが、入力を切り替えると自動調整できない。
・表示パネルと設定項目
表示画面は白色OLED液晶を持ち音量を表示。入力チャンネル(XLR,RCA)、出力チャンネル(RCA,XLR,4.4㎜、6.35㎜)、出力モード(ヘッドフォンアンプ、プリ)
・機能
3段階の明度調整とディマー(30秒)を持つ。 リモコンも付属しており、設定や各機能を簡単に操作が可能。
安全音量モードを搭載。記憶音量が過大な場合に安全な音量に制限する。解除も可能。
設定ではラインアウトのモードが、プリアンプ(音量調整あり)とDACモード(音量調整無し)で指定可能。各種設定のオンオフも可能。
● 内部や性能
・改良型のNFCAを搭載。0.3uVの低ノイズ、144dBのダイナミックレンジ、0.000055%のTHD+Nの高スペックを実現した。
・R2Rボリュームコントロール使用。リレーと抵抗で構成される。高精度、長寿命を実現した。音量メモリーも可能。。
・ヘッドフォンアンプ&プリアンプ:L70はヘッドフォン駆動に加えて、プリアンプとしても機能する。プリアンプモードは、20ΩのSEと40Ωのバランス出力インピーダンスが可能。
・グランドループノイズターミネーター搭載。GND/LIFTスイッチを搭載している。
・二つのゲイン設定が可能。
● 背面
出力:RCA,XLR(同期、単独出力が選択可能)
電源は、背面の3ピン端子から供給可能。主電源スイッチも装備した。 機能では自動スタンバイを備えオフも可能。
ファームウェア更新用のUSB端子も搭載。
・12V TRIGGER機能 : Lシリーズ初となるトリガー端子を装備。他機器との連携が容易になった。
・付属品:リモコン、ヘッドフォン変換アダプタ
● お勧めポイント
• 豊富な入出力端子。
• 高性能。
• プリアンプとして使用可能
• 電源は内蔵。
X 弱点や気になる所
• 無し
■ 感想
外観では、背面中央に無線アンテナ端子を備える。
低価格かつ高音質で人気のLシリーズですが、さらに上位のL70が登場しました。性能はフルバランスとなり、高性能。そして入出力も豊富になった。
兄弟機である「L30Ⅱ」は、高性能化されて、海外サイトのテストで50機中でトップの性能を出しており、高評価を受けている。パワーアップしたL70の評価が楽しみです。
■ 購入用リンク
現在の所、Amazonや楽天、ヤフーに取り扱い有り。
>Amazon
>ネット通販リンク
Yahoo,楽天では入荷待ち。
■ 周辺機器
使う時に便利な用品
・ DAC「E70」
Toppingの新型DAC。L70とサイズが揃う。
>通販サイト検索リンク
[入荷待ち]
■ ケーブル
ケーブルを変えて高音質に。買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。
・ ケーブル型番のルールと読み方
最初2桁のTCがトッピング性ケーブルの略。
3桁~4桁目がコネクタの形状。R=RCA、T=TRS、X=XLR
数字がケーブルの世代。ハイフォン後の数字がケーブル長。
例;TCRX1-25 = RCAとXRS混合型の第一世代。長さ25センチ。
● ラインケーブル
・ Topping ラインケーブル TCR2-10, 10cm RCA cable
純正ケーブル。10センチモデルのみ独立しており仕様が異なる。ややケーブルが細身だ。
コネクタ径と長さが小型化されている。そのためスタック(積み重ねた)機器等で、短距離の接続時に取り回しがしやすくなっている。(太く硬いケーブルだと短距離接続で曲げられない。)
ソフトX-9を採用、 X-9はMPSが2016年11月に発売した新設計のオーディオ信号ケーブル。。X-9 の外皮はまMPS開発の光沢のある黒糸を柔らかく織り目加工。内部構造は超高純度6N/OCC導体と6N/OCCS導体で構成される。外部電磁波やEMC干渉を遮蔽するネットを採用。21芯の0.06MM OCCSと40芯の0.05MM 0CCが使用されている。
金メッキプラグ採用。
長さ: 10cm
• Topping ラインケーブル TCR2-25/75/125, 25/75/125cm RCA cable
純正のケーブル。
新型でケーブル径が太くなった。コネクタやケーブルにメーカーロゴも入りカッコよくなった。
25センチ以上のモデルは、コネクタ径や長さ、ケーブル径が大きめになっている。またコードを束ねるベルクロや、片側の端子にプラスチックの保護チューブが追加されている。
ソフトX-9を採用、 X-9はMPSが2016年11月に発売した新設計のオーディオ信号ケーブル。。X-9 の外皮はまMPS開発の光沢のある黒糸を柔らかく織り目加工。内部構造は超高純度6N/OCC導体と6N/OCCS導体で構成される。外部電磁波やEMC干渉を遮蔽するネットを採用。21芯の0.06MM OCCSと40芯の0.05MM 0CCが使用されている。
長さ: 25cm、75cm、1.25m
● バランスケーブル
・Topping XLRケーブル TCX1
純正のケーブル。同社で採用が進んでいるバランスのXLRタイプだ。
25センチ以上のモデルは、コネクタ径や長さ、ケーブル径が大きめだ。またコードを束ねるベルクロや片側の端子にプラスチックの保護チューブが装備される。
6N単結晶銅ケーブルは、銀メッキされている。
長さ: 25cm、75cm、1.25m
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■ データ
TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。
中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。
■ 更新情報
2023年9月7日 動画追加
2022年9月1日 作成
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