「Brave」ブラウザー解説。 広告カット能力が高く、最も高速で音質も良いブラウザー。操作感や使いこなしも紹介。

Brave Browser On Windows
Brave Browser On Windows / rajnihal


 最近、人気が上昇しているブラウザが『Brave』。
私も使い始めて、気に入っている。

特長や使い勝手とおすすめアドオンも紹介。


■ Brave(ブレイブ)とは


 
[動画]公式解説

 Brave(ブレイブ)はブラウザー。対応はWindows,Mac,AndridmiOS版。
アクティブユーザーは公称5500万人。利用は無料。アイコンのライオンが目印。

個性があるブラウザーだが、使いやすい機能に絞られている。
独自の機能も多い。情報保護に重点を置いており、広告カットや追跡防止機能が強い。そして高速。 シンプルだが、必要度の高い機能が揃っており使いやすい。

まず目立つのが広告ブロック。既定状態でも広告カット能力が強くて、人気通販サイトや動画サイトの広告をカットしてくれる。 次に面白いのが収入だ。Braveの配信する広告を閲覧すると、ユーザーに広告料が分配される。

現在のブラウザの主流は、ChromeやEdgeのように自社独自サービスと連携が強固で融通が効かない。また外観は一見シンプルだが、実際はかなり扱いにくい。 しかしBraveは、必要な機能を抑えながらもアドオンで機能が強化可能、同期機能を持つなど実用性が高い。


■ 歴史 

2015年にJavaScriptの開発者で有名なブレンダン・アイクがBrave Softwareを設立、Brave開発を開始。
2016年にAndroidとiOS版がリリースされた。2019年にPC版がリリース。



■ Brave 解説 


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 私も実際にBraveを使っている。使用感や使いこなしを紹介する。
PC版を主に紹介して、記事後端ではAndroid版も紹介する。ただし、両者はエンジンが同一なので、モバイル版もPC版によく似ている。PC版の解説でも参考になるでしょう。

■ 導入
導入は簡単。PC版は公式からインストーラーをダウンロード。クリックしてインストールする。
 → https://brave.com/ja/


■ 使用開始に当たって
使用に難しい面はなく、既定でも使える。広告カット能力なども充分です。
なお収入に興味がない場合は、オフにすると良い。


■ お勧め点 


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 おすすめの特長を3つ。詳しく紹介する。



1 デザインが良い

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Braveの外観は、全体にシンプルでセンスが良い。
画面の雰囲気と使い勝手は、OperaやVIVALDIをかなりシンプルにした感じ。

サイドバーやブックマークバーの表示も可能。サイドバーではお気に入りやリーディングリストの表示もできる。ダークテーマの利用も可能。また閲覧サイトを強制してダークモードを適用する機能もある。多くのサイトでまずまず上手く動作している。

グーグルのchromeは登場当時は目新しいデザインだったが、現在はOperaやFirefoxが追撃して新鮮味が薄れた。また安定志向のため変化に乏しい。その点、Braveiは歴史も新しくデザインが美しい。



2 高速である ~ 仕事や趣味に向いている。 動画視聴向きで高速・高音質。

まず驚くのが高速。私が知っている・使うブラウザーの中で一番高速です。
他のブラウザーと比べ体感できるほど早くて、2割くらい早い印象だ。 

・ 高画質・高音質
動画ページの表示も高速。音楽も軽さ故か、音が良くて鮮明になる。 今まで音質が良くて高速だと紹介してきたVivaldiよりも、音質と速度ともにBraveが上回る。

・ 最も高速なブラウザーと理由
公式でブラウザー速度自体が他社ブラウザを上回るとアピールしている。第三者のテストでも好結果を出している。角川のテストでは、7つのブラウザー中で、最もBraveが高速だった。*1

高速な理由の一つが広告カット能力だ。 それはネットのコンテンツが、重くなる理由の大部分は広告だからだ。chromeはグーグル製なので当然だがGoogle検索やYOUTUBEで広告を排除しない。他社ブラウザーも広告収入が、グーグルや通販のアフィリエイトに頼る場合が多いので広告カットは控えめになる。

だがBreveは広告収入のモデルを自分で持っているので、広告カットを制御できるのが強みです。またBraveは広告ブロックのアルゴリズムがオリジナルで、有名ブロックアドオンのロジックに影響を与えたと言われるのも興味深い。


3 独自機能の強み。+ カスタマイズ性の高さ

 使いやすい。 他の人気ブラウザが持たない、個性ある機能とカスタマイズ力が魅力。要点を抑えており、Chromiumに順じた設定やアドオン拡張が可能だ。

・カスタマイズ性は普通だが扱いやすい。
一見融通が利かないように見えるが、アイデア次第で変更できる。例えば、スピードダイヤル風のスタート画面やサイドバー配置も可能。これはカスタマイズの項目で後述する。

・広告カットとトラッカー防止機能
Brave Shieldsと呼ぶセキュリティ機能を持つ。既定の状態でも能力が高いので、私は追加のアドオンを使わずとも満足している。 カスタマイズも可能だ。ネット配信される広告カットリストをインポート可能で自動更新も出来る。 フィンガープリント防止のために、ランダム化の機能を持つ。第三者者機関のテストでも、Braveプライバシー能力は高いと評価されいる。

・プラグイン拡張が可能
Chromiumベースで互換性が有る。Brave公式ストアはまだ無いが、Chrome ウェブストア から拡張機能が導入できる。他ブラウザからの移行は、インポートから対象ブラウザを選ぶだけで可能。




■ 機能

 Brave browser app icon on smartphone screen
Brave browser app icon on smartphone screen / Ivan Radic


 目立つ機能を紹介する。

・同期チェーン
Braveブラウザーを導入した機種間で同期が可能。PCや携帯など別ジャンルの端末でも出来る。お気に入りやパスワード、閲覧履歴、設定等。各項目を指定して同期できる。私も使っているが、実用レベルです。不具合は無い。


 ■ 機能や操作方法 ~使い方のコツ 

 
 question-64.png

 ブレイブは規定だと一見シンプルな画面だ。しかし設定でカスタマイズして実用性を高めることが可能。
おすすめの設定を紹介する。

● 使いこなし。 Tips


 WS2021002159[WS test 品質20].JPG

・ブックマークバーを追加 = メニューから設定を開く > ブックマーク > ブックマークバーを表示する → オンにする


・サイドバー表示 = ブラウザ右上付近に、サイドパネルを表示するボタンがある。


・スピードダイヤル風のスタート画面にする = 既定のスタート画面(ダッシュボード)で右クリック。 > ダッシュボードをカスタマイズする設定が開く > トップサイト → オンにする。 お気に入りの指定か、良く閲覧するサイトの選択が可能。OperaやVivaldi等のスピードダイヤルに近い画面になる。




■ 便利なショートカットキー

Shift+Esc   = タスクマネージャー。ブラウザ内の使用プロセスが確認可能。



■ 面白い機能

・ 開いているタブを別機種に送る = タブを右クリック > お使いのデバイスに送信 > 機種を選択(スマホやタブレットなど)


・ サイトにダークモードを強制適用(Android版でも利用可能)。標準搭載機能であるダークモードは、一部サイト効かない場合が有る。そのようなサイトにダークモードを強制する機能。= URL欄に  brave://flags/#enable-force-dark と入力 > 検索結果に「Auto Dark Mode for Web Contents」が表示される。 > Enabledにする





■ 拡張機能を追加する。

Vivaldiは、Chrome拡張プラグインが使用可能。
メニューの拡張機能から追加出来る。追加後は他ブラウザーと同様に、URL欄の右にアドオンのボタンが追加される。

 ■ お勧めエクステンション(拡張機能、プラグイン、アドオン)

・ Evernote Webクリッパー
https://chrome.google.com/webstore/detail/evernote-web-clipper/pioclpoplcdbaefihamjohnefbikjilc?hl=ja

Evernoteプラグイン。閲覧ページをEverrnoteに保存できる。あとGoogleの検索画面に、検索ワードが該当するevernoteに保存したページを表示も可能。


■ android版の解説


 
Google Pixel 2 XL / abibegum1


 android版も有る。導入は簡単。グーグルプレイからインストールする。
➤ https://play.google.com/store/apps/details?id=com.brave.browser&hl=ja&gl=US


■ Android版を使った感想
現行のandroid版は、エンジンがPC版と同一だ。それゆえ、使い勝手が良く似ている。Android版とPC版の違いだが、android版は初心者向けの雰囲気で、細かい設定項目が削除されている。

● Android版の特長
・モバイル用にPCブラウザモード等を搭載しており、使い勝手は良好。
・同期機能があり、PCと連携してシームレスに利用できる。例えばスマホで見ているサイトを、タブレットで続けて視聴したり、なかなか便利。
・弱点は、PC版よりややカスタマイズ性が低い。アドブロックリストのインポート機能などが削除されている。


■ Brave(PC,Android版)の強みと弱点

 ■ 強み 

 ・高速。
 ・シンプルで使いやすい。またカスタマイズも可能で柔軟性もある。
 ・動画サイトで画質や音質が良い。
 ・Braveブラウザー導入機種間で同期が可能。
 ・収入も期待できる。

■ 弱点

 ・あまり見当たらない。




■ まとめ

 
brave screenshot / ivva


 私はBraveを気楽に使い始めた。表示が高速だという評価を見たからだ。だが最近はメインブラウザーのVivaldiと同じくらいの頻度で使うようになった。最近は両ブラウザーを開きっぱなしで使用している。
 
Braveを私が使い始めてあまり経ってないが気に入ってます。 当初は知名度が無いので、くせがあったり、完成度を心配していた。だが他のChromium採用ブラウザとほぼ同様の操作感。気になる部分も見当たらない。むしろ高速で、広告カット能力も強く閲覧が快適です。シンプルなのも良いですね。設定が簡単で頭を使わなくていい。

私もまだ使い始めたばかりなので、これから驚くような使いこなし。カスタマイズがあれば追記しますね。


■ 参考、引用

*1 スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」を実施 主要Webサイトのデータ転送量、平均4割は広告
  https://www.lab-kadokawa.com/release/detail.php?id=0099


■ 更新情報

2023年6月15日(木) 文章調整。行送りなどを入れて見易くした。画像追加。
2022年10月29日 作成



■ ■ 参考、関連リンク

公式 

・Android版 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.brave.browser&hl=ja&gl=US


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