TOPPINGの新型ポータブルDAC&アンプ『G5』解説。

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 TOPPINGから、新型ポータブルDAC&アンプ『G5』が登場した。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。

■ G5 ポータブルDAC&アンプとは


 同社のポータブル&DAC。新しいジャンルであるGシリーズとして登場した。
同社ポータブル機器では最も多機能で高性能、旗艦機となる。8月に日本でも発売された。価格は44000円。

特徴は高性能。同社デスクトップ高級機に使われる回路や部品が装備された。バッテリーも内蔵して持ち運び可能。ポータブル機器だがBluetoothにも対応する。

タブレットやスマホ等他機器と繋いで、気楽にグレードアップ可能だ。またPCと繋いだり、リビングや寝室などでコンパクトなオーディオを組むのにも使えるだろう。


 ● TOPPINGポータブル機器の歴史とG5の位置づけ

G5は、TOPPINGのポータブル機の旗艦機だ。2021年11月発売のNX7以来の新型機となる。
形状は2021年発売のNX7 ポータブル・ヘッドホンアンプから進化した様なデザイン。構成もNX7にDACや無線を搭載して大きくパワーアップしている。

TOPPINGでDAC搭載の高級機だと、同社にはESS製のDACを積んでいた NX4DSD ヘッドホンアンプ以来の機種だ。 だがG5はNFCA回路や無線対応でさらに進化。新しい領域に踏み込んでいる。

G5は、「NX」シリーズで発売しても良かったはずだ。だが高級機や無線搭載機として差別化する為に、新たにGシリーズとして登場させたと推測される。

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■ 特長と性能


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 TOPPINGでDAC搭載ポータブルアンプはG5のみだ。
同社据え置き器をポータブルにしたような、凝った機器になっている。

 ●  用途

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 PCや携帯端末との接続が可能だ。

バッテリーはNX7と同じで、4000mAhと大きめ。
PCや携帯端末等と接続できる。また無線に対応して、Bluetoothに対応する。LDACなどの高音質コーデックが利用可能だ。

 ● 梱包

黒い箱で、TOPPINGのロゴが付く。中には型抜きしたスポンジへ本体や部品が印刷物が収められている。
説明書は中、英、そして日本語で記載されている。




■ 外観と内容

 大きさは面積がスマートフォンくらいのサイズだ。

外観は筐体がNX7とほぼ同じ。ストライプが入るのが違いだ。 直線基調だが、同社据え置き型高級機のような、エッジを丸めたデザインが採用されている。 TOPPINGの従来機は、ソニーのポータブルアンプ等に似てた。だがNX7やG5では独自性を発揮している。側面にハイレゾとハイレゾワイアレスの認証シールが貼られる。

筐体はアルミをCNC加工した豪華なもの。


● 外観や入出力

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上面は、3.5mm ヘッドフォン出力、4.4mm ヘッドフォン出力。ライン(イン、アウト切り替え式)。そして音量ノブ。

下面は充電端子(USB-C)、USB入力用端子(USB-C)、ゲインスイッチ(3段階)、入力セレクター(Bluetooth、USB,AUX)

セレクターでAUXを使うとライン端子は入力となる。そのほかの位置では、ライン出力となる。


● 内面、性能

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DACチップはESSのサブフラッグシップであるES9068AS。同社据え置き型のDX5やE50でも使われているチップだ。SMSLでは高級機に使われている。

対応ビットレートや周波数は、PCM最大384kHz、DSD256(DoP)にも対応する。

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注目はヘッドフォンアンプ部だ。NFCAモジュール(ネストフィードバックコンポジットアンプ)が搭載。NFCA回路は、同社高級機に搭載される回路で電流電圧、ゲインをフィードバックして低ノイズを実現する。

USBはXMOSを使用する。

● 無線機能

Bluetoothを搭載。そしてLDACやAPTX HDなどの高音質コーデックに対応する。無線部のチップはクァルコムのQCC5125。

PCM: AAC/SBC/APTX/APTXLL/APTX HD/APTX対応/LDAC

BluetoothはポータブルアンプやDACでは珍しい機能だ。それゆえスマートフォンやPCなどソース本体から離してG5を使うなど、新しい使い方が可能だ。

■ スペック

USB 入力:
PCM:44.1kHz~768kHz/16bit~32bit
DSD(ネイティブ): DSD64-DSD512
DSD(DoP): DSD64-DSD256


● その他

電源部は、バッテリー4000mAhで大きめだ。モードにもよるが、6.5~25時間の使用が可能。


色: 黒、銀

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● DP5のお勧めポイント

 • ポータブルアンプやDACではトップクラスの性能。
   据え置き型なみの高性能。
 • ESSのオーディオ用DACを搭載する
 • 無線にも対応。
 • 無線部分が最近の上級コーデック(LDACなど)に対応。


 X 弱点や気になる所

 • 価格は高め。




 ■ 感想

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 TOPPINGから久しぶりに豪華なポータブル機の登場です。
G5ではワイヤレス対応で、新しい使い方も可能になりました。

ポータブルアンプやDACは、以前は活気のあるジャンルだった。しかし最近はスマートフォンや携帯音楽プレイヤーの性能向上や音楽のストリーミング配信が普及して、後付けの高音質化機器は衰退しています。

G5では、TOPPINGの据え置き型中~高級機に相当する回路や機能を持ちました。G5の小型サイズやバッテリー駆動を利用した、小型オーディオシステムを組むのも面白そうです。


■ 購入用リンク


 amazonで取り扱い有り。

 >Amazon





■ スペック

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 ■ 動画





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■ データ

 S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)

 家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売されて、日本でも販売。

AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。 技術指向で尖ったモデルが多い。また綺麗なデザインを採用する。


■ 更新情報

2022年9月3日 作成

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