TOPPINGから、DAC搭載ヘッドフォンアンプ旗艦機『DX7 Pro+』が登場。

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 TOPPING社からハイエンド機『DX7 Pro+』が登場した。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介する。

■ DX7 Pro+とは


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 「DX7 Pro+」は、TOPPINGのヘッドフォンアンプ&DACでプリアンプ機能も持つ。同社ヘッドフォンアンプでは最上級機になる。
2022年8月に日本でも発売が開始。日本での販売価格9万7千円で、TOPPING製品では最高価格帯の高級機だ。

型番に+(プラス)が追加されたが、筐体のデザインが一新されており、大きな更新となった。海外で評価の高いDX5と同じデザインになった。また回路や部品、機能で多くのアップデートや追加・変更が行われいる。低ノイズと高出力化が進んだ。

■ DX7シリーズについて

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初代「DX7」は2017年にリリースされた。2018年8月に更新版の『DX7s』が登場。2019年9月に無線機能を追加した『DX7 Pro』が登場した。
特徴はディスプレイ装備とバランス出力に対応。 高音質で多彩な入出力に対応できるのが強み。
また『7Pro』以降はBlutoothを搭載しており、更に高音質無線規格にも対応する。


■ 特長と性能


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同社では上級機。入出力や機能は多い。出力モードは4つ。「ヘッドホンアンプ」、「ヘッドホンアンプ+ライン出力」、「DAC」、「プリアンプ」だ。

DX7 Proは高性能かつ高音質が特徴だ。バランス出力を備える。DACはESS製ハイエンドを採用する。性能はPCM32bit 768kHz&DSD512ネイティブに対応。さらに無線や高級コーデックに対応する。 公式の告知が無いが、MQA対応は省かれたようだ。

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DX7pro+では、最近のTOPPINGハイエンドや高級機と似た更新が採用されている。同社が採用するNFCAモジュールの追加や更新。チップ類のアップデート。サウンド機能や電源連動機能の追加等だ。

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・前代との比較表



■ 外観と内容

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DX5と同様の両端が丸く絞り込まれたデザインだ。カラーは黒と、銀モデルは黒との2トーン構成。筐体はCNC加工のアルミでレーザー彫刻を使用。

大きさは旧型とほぼ同じ。同社製品ではやや大きめのクラスで幅が22㎝ 奥行きが17.8㎝ 高さが4.4㎝のハーフサイズコンポだ。

天板にハイレゾ認証シールが貼られる。

● 新機能

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サウンドシミュレーション;真空管とトランジスタの独特の倍音性能に応じて、真空管とトランジスタの音響シミュレーション機能を追加し、3つの異なる性能を聞ける。

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・ヘッドフォンアンプ部:新たにDX7PRO+用にカスタマイズされたNFCAモジュール(ネストフィードバックコンポジットアンプ)が搭載。NFCA(Nested Feedback Composite Amplifier)回路は、同社高級機に搭載される回路で電流電圧、ゲインをフィードバックして低ノイズを実現する。

ステップ式ボリュームコントロール:

● 前面

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前面はディスプレイとノブのみ。前代に有ったボタン類は省かれており、リモコン主体となった。

表示画面はOLED液晶を持ち入力端子、サンプルレートや音量、出力モードを表示。明度設定もリモコンから可能。 ヘッドフォン端子は6.35mm / XLRバランス出力/4.4mmバランス出力。

操作系はシンプルで、前面にノブがあるのみ。ノブがマルチファンクションボタンを兼用する。電源操作は長押しで行う。
ノブは設定の選択や変更、保存を行える。またリモコンからほどんでの機能が設定可能だ。

電源の待ち受け状態の操作が可能。また自動待ち受け機能の利用も可能。
表示ではディマー機能が利用可能で、30秒。明度は3段階設定が可能。ラインアウトのプリとDACモード切り替え、ヘッドフォンアンプのゲイン切り替え、出力チャンネル設定、ラインアウトの出力設定、左右バランス調整、-50dB以下の音量ステップ調整(0.5dBと1.0dB)。Bluetoothのオンオフ、リモコン受信機能のオンオフ、IISの設定が可能。

ヘッドフォン端子はXLRバランス、6.35mmアンバランスを採用。

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● 内部や性能

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「PRO+」ではハイエンドDACであるES9038PROを引き続き搭載している。ES9038PROは強力なチップで、内部には8chx4個ものDACを内蔵しており、またHyperstream IIテクノロジーには新開発のディザーと量子化アルゴリズム、ジッター除去が使われている。 対応ビットレートや周波数は広めで、最大PCM768kHz、DSD512に対応する。

サウンドフィルタはPCMフィルタは7種。DSDフィルタが4種が用意される。

USB受信部は第2世代XMOSであるXcore200 XU208を採用。USB対応はDSD64 - DSD256(DOP)DSD64 - DSD512(Native) 、PCMは最大32bit/768khz対応。デジタル同軸,光、AESがPCM24bit/192k対応でDSD64(DOP)対応。

クリスタルはACCUSILICON製を3種搭載、機能では自動スリープ機能あり(オフも可能)。


入力は、HDMI IISが44.1kHz-768kHz / 16ビット-32ビット、DSD64-DSD512対応。DX7PProがDSD1024対応だったのでやや縮小している。これは最近のTOPPING製品の傾向だ。

IISの入力は直接ES9038PROへ信号を伝達する。

入力:
USB IN:44.1kHz〜768kHz / 16ビット〜32ビット。 DSD64-DSD512(ネイティブ)、DSD64-DSD256(DOP)
COAX / OPT / AES IN:44.1kHz-192kHz / 16Bit-24Bit、DSD64(DOP)
IIS IN:44.1kHz〜768kHz / 16Bit〜32Bit、DSD64〜DSD512


● 無線機能

BlutoothはDX7Proでは5.0だったが、プラスでは5.1対応になった。
無線機能はのCSR8675チップセットから、DX7pro+ではクアルコムのQCC5125に変更された。このあたりは、先行したDX5と同じ構成だ。
音質面ではHi-Res Audio Wirelessおよびソニーの高音質コーデックLDACで認証を取得している。LDAC / AAC / SBC / APTX / APTX LL / APTX HD、そして新たにAPTX-Adaptiveプロトコルをサポートする。BT機能は設定でオフにも出来る。

● 背面

背面には電源端子、主電源スイッチ、そして豊富な入出力端子を備える。
入力端子にUSB/光ファイバ/同軸/Bluetooth/IIS。出力にRCAとXLRを備える。端子は金メッキ。背面端子に小型アンテナの接続も可能。

出力:ラインアウトRCA,XLR

新たに12Vトリガーインターフェースを装備。他機器との電源連動が可能になった。最近のTOPPING上級機が採用し始めた機能だ。例えば、トリガーインターフェイスを持つ同社機器と連動できるようになった。

電源は、背面の3ピン端子から供給可能。主電源スイッチも備える

● その他

色: 黒、銀

付属品:6.35mm〜3.5mmコネクタ、Bluetoothアンテナ、リモコン、USBケーブル、ACケーブル、ユーザー マニュアル、保証書




● DX7シリーズのお勧めポイント

 • 個性が有るデザインになった
 • 入出力が豊富
 • バランス出力に対応
 • DAC,プリアンプとしても使える
 • 無線機能も対応
 • リモコン搭載


 X 弱点や気になる所

 ・価格は高め。
 



 ■ 感想

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 TOPPINGらしい、良質な部品を盛り込んだ高級なヘッドフォンアンプ+DACです。
無線機能も搭載して幅広い使い方に応えられるのが魅力。音質面でも同社得意のESS製DAC採用やNFCAを搭載してこだわりを見せる。

初代~3代目も人気が有りましたが、今回大胆にデザインが変更されました。音質で評価のあるトッピングですが、新デザインをあしらった高級機の評価がどうなるか楽しみです。



■ 購入用リンク


 現在の所、amazonに取り扱い有り。

 > AMAZON
  リンク先から本体色が選択可能。





■ 周辺機器


 使う時に便利な用品



■ ケーブル

 ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。



• Topping ラインケーブル TCR1
  2017年9月日本入荷。

 純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線

長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m

 




■ 注意事項  ➤ ウェブサイトのご利用条件


■ データ


・DX7sとPROの比較表
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・ TOPPINGとは

 TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。

 中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。



■ 更新情報

2022年9月3日(土) 作成


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