
TOPPING社から、新型のDAC『DM7』が登場した。
多チャンネルのオーディオを組みたい方に、嬉しいモデルになっている。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。
■ 『DM7』とは

TOPPINGの新型DACが「DM7」。2022年7月に日本でも発売か開始された。
TOPING初のマルチチャンネル用DACで、同社高級DAC「D90」シリーズによく似た製品だ。価格も2ChDACの旗艦機と似たクラスで登場した。
■ 特長と性能

型番は違うが、同社旗艦DAC「D90」シリーズに似た構成だ。DM7はマルチチャンネル化版だといえる。
DM7は、ESSの旗艦DACを搭載しながら、マルチチャンネルに対応する。またバランス出力対応という豪快な仕様だ。
最大8チャンネルのデコードが可能。そして他のオーディオシステムとの下位互換性があり、M7は、8チャネル、6チャネル、4チャネル、2チャネルを含み、7.1、6.1、5.1、2.0アプリケーションをカバーする下位互換性を持つ。

「A90 Discrete」のような12Vトリガー端子も「DM7」は装備している。
マルチチャンネル化に伴いD90LEから機能を削減した部分では、XRS端子やBluetoothやHDMI IIS等が省かれている。
■ 外観と内容

デザインやサイズは同社のステレオDAC旗艦機であるD90シリーズと同じだ。
筐体は流用していると思われる。側面に溝が入っている形状も同じで、
TOPPING製のDACに多い、前面のセンターに液晶画面を配するデザイン。そして最近のモデルと同様に、MX7でも端部が曲面加工されている。 操作系はシンプルで、前面にボタンが4つあるのみ。 上面には「Hi-Res Audio Wireless認定」のシールが貼られている。
サイズは、同社製品ではやや大きめだ。幅が22㎝でCDケース2枚分くらい。高さは4.5センチでカーオーディオの1DINよりやや小さい。奥行きは16㎝。
● 前面
前面はディスプレイと電源、選択、音量の上下ボタンを備える。表示画面は白色OLED液晶を持ちソース・ビットや音量、周波数を表示。機能では3段階の明度調整とディマーを持つ。
リモコンも付属しており、設定や各機能を簡単に操作が可能。
設定メニューは「D90SE」「D90LE」とほぼ同じ。設定ではラインアウトのモードが、プリアンプ(音量調整あり)とDACモード(音量調整無し)で指定可能。0dBFSでの最大出力レベル、TRS8端子を各チャンネルごとに出力可変が可能。
各種設定のオンオフも可能。ディマー機能。
● 内部や性能

DACは、ESSの旗艦DACであるES9038Proを搭載。D/A 変換機能には ESS の独自技術の HyperstreamⅡを新たに採用する。
対応ビットレートや周波数は広めで、PCM最大768kHz、DSD512にも対応する。
サウンドフィルタはPCMフィルタは7種。DSDフィルタが4種が用意される。
USB受信部等の部品構成は公開されていない。また入力でRCAやXRS,HDMI IISは省かれている。
USB;
PCM:44.1kHz-192kHz/16bit-32bit 8ch
DSD(DOP):DSD64 8ch
DSD(Native):DSD64-DSD128 8ch
● 背面

入力はUSB。出力はTRSで8チャンネル分あり、なかなか壮観だ。

12Vトリガーインターフェースを装備。他機器との電源連動が可能になった。例えば、トリガーインターフェイスを持つ同社機器と連動できるようになった。
電源は、背面の3ピン端子から供給可能。主電源スイッチも装備。 機能では自動スタンバイを備えオフも可能。
● スペック
DM7 DAC parameters (USB In@96kHz)
THD+N(A-wt) <0.00009% @1kHz
THD @90kBw (No-wt) <0.0002% @20-20kHz
SNR(A-wt):130dB @1kHz
Dynamic range(A-wt):130dB @1kHz
Frequency Response:20Hz-40kHz(士0.1dB)
Output Level:
(1)4.0Vrms @0dBFS (4V Mode)
(2)5.ovrms @0dBFS (5V Mode)
Noise(A-wt)<1.5uVrms
Crosstalk @1kHz:-143dB
Channel Balance<0.3 dB
Output Impedance:100Ω
● その他
パッケージ内容:DM7本体 x 1、リモコン×1、USBケーブル×1、ACケーブル×1、取扱説明書×1。品質保証書x1
色: 黒、銀
● D90 LEのお勧めポイント
• ESSの旗艦DACを搭載する
• 出力がTRSで8チャンネルもある。
• バランス出力に対応
• ハイレゾ対応。
X 弱点や気になる所
・価格はやや高め。
• 無線は非対応
■ 感想

型番はDM7となり、D90シリーズとは異なる。しかし構成はよく似ており90シリーズの派生版とDM7はいえるでしょう。
D90のDACとプリアンプのシンプルな構成、高級部品や回路の受け継いでいます。OPPINGらしく従来モデルを上手く市場に対応させるべく登場した高級DACです。
■ 購入用リンク
● 価格について
価格は、奇妙な逆転現象が起きている。
90LEはMAの排除によって、価格はSEより100$低下している。しかし国内販売では為替の影響により、LEが10万。SEが9万ほどで販売されている
● Amazon
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■ スペック

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■ データ
TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。
中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。
・ CPLDの解説 *Wikiより https://ja.wikipedia.org/wiki/CPLD
CPLD (Complex Programmable Logic Device)とは、プログラマブルロジックデバイスの一種で、PALとFPGAの中間の集積度を持ち、これら両方のアーキテクチャの特徴を持っている。
■ 更新情報
2023年9月7日 動画追加
2021年8月14日 作成
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・AKM について ニュース インフォメーション 半導体製造工場の火災について (状況のご報告)
https://www.akm.com/jp/ja/about-us/news/information/20201030-information/
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