Toppingからヘッドフォンアンプの旗艦機「A90 Discrete 」が登場。解説と購入用リンク。

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 TOPPING社から旗艦ヘッドフォンアンプの新型『A90 Discrete(』が登場した。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。


■ 「A90 Discrete」とは


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 A90シリーズはTOPPING社のヘッドフォンアンプ。プリアンプとしても機能する。ヘッドフォンアンプでは、同社で旗艦機になる。特徴はバランス出力に対応。

「A90 Discrete」はアップグレード・バージョン。初代登場から約2年が経つ2022年6月に日本でも販売開始。

MFCAモジュールのディスクリート化が行われた。そして多くの部品更新や機能追加が行われた。価格は2万円程アップした。なお通常のA90も継続販売される。

■ A90シリーズについて

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初代は2020年5月18日に発売。日本では6月に発売された。


■ 特長と性能


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 多くの入出力に対応しながらも、高い性能を持つ。
筐体サイズは同社ヘッドフォンアンプでは最大となる。「A90」シリーズにはプリ機能があり、同社DACやパワーアンプと組み合わせられる機種だ。

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■ 外観と内容

 A90Discreteは、大きなアップグレードがされた。品質が向上している。

■ 変更点

 変更点は多い。A90からA90 Discreteで更新された部分を紹介する。

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外観;フロントパネルの音量表示が可能になった。明度は3段階でリモコンから変更可能。また自動消灯のオンオフも可能だ。

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新装備: リモコンに対応した。電源、消音、ゲイン、明度も独立ボタンで設定可能。十字キーで音量と入力切替が可能。
さらにユーザー設定呼び出し用のボタンも2つ備える。入出力チャンネル、明るさ、音量等が保存可能だ。
なお本体設定で、リモコンを無効にすることも可能。

リモコン採用により「D90」に有ったトグルスイッチは廃止。表示ランプに置き換わった。


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部品変更 1;R2Rリレーボリュームコントロールの採用。リレーと抵抗ネットワークで構成された R2R ボリューム コントロールを使用する。正確な制御、寿命、完全なチャンネル バランスの利点をもたらします

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部品変更 2;グランド ループ ノイズ ターミネータを採用。
低ゲイン設定の削除:R3Rボリュームコントローラーの採用により、低ゲイン設定が削除された。ゲインは3段階から2段階に変更されている。
機能追加 1;出力音量が記憶できるようになった。
プリアンプ、ヘッドホンアンプ、PRE+HPAモードの出力音量設定をA90D本体に記憶させ、次回同じ出力を選択した際に前回使用した音量に自動復帰するように設定。 設定で記憶機能を無効にすることもできる。
また音量の範囲を設定することも可能。30から99まで可変できる。(既定は80)

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機能追加 2;12Vトリガーインターフェースを装備。他機器との電源連動が可能になった。例えば、トリガーインターフェイスを持つ同社パワーアンプ「LA90」と連動できるようになった。

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機能追加 3;グランドリフトスイッチが追加。グランド ループ ノイズを解決する。

出力アップ:7600mW×2 @16Ω → 9800mW×2@16Ω
性能向上:THD+Nが向上した。



■ 特徴

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 TOPPING製ヘッドフォンアンプに多い、センターにヘッドフォン端子、右端にボリュームを配するデザイン。先行したDAC「D90」と揃うデザインとなった。そして最近のToppingモデルと同様に、A90でも端部が曲面加工されている。 

大きさは同社製品ではやや大きめ。幅が22㎝でCDケース2枚分くらい。高さは4.5センチでカーオーディオの1DINよりやや小さい。

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前面はヘッドフォン端子と、操作系はトグルスイッチとボリュームノブを持つ。ノブは薄めでテーパー部が広く取られて、美しいデザインだ

そして新たに音量表示が追加された。最近のTOPPINGが採用する大きめのセグメントで、見易い。

■ 内部 機能

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電源、プリとヘッドフォンアンプモードの切り替え。入力切替、ゲイン切り替えが可能。A90Dではリモコンからも操作可能
 
内部には目玉となるNFCAモジュール(ネストフィードバックコンポジットアンプ)が搭載。ディスクリート化された。それぞれ 39 個のトランジスタを使用する4つのディスクリート NFCA モジュールを持つ。0.2uVの超低ノイズと145dBの高ダイナミックレンジを持つ。

■ 背面

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背面は、入出力端子で埋められている。バランスとRCAの入出力を装備。電源は背面の3ピン端子から供給可能で100V~240Vに対応する。主電源スッチあり。 

■ その他

色: 黒、銀

付属品;リモコン、ACケーブル、6.35mmから3.5mmへのアダプター
ユーザーマニュアル。保証書



● A90 Discreteのポイント

 • 入出力が豊富
 • バランス出力に対応
 • プリアンプとして使用可能
 • 音量や各種設定が記憶できる。
 • リモコンに対応。

 X 弱点や気になる所

 ・価格はやや高め。
 



 ■ 感想

 TOPPINGの旗艦ヘッドフォンアンプのバリエーション版が登場。
主要回路のディスクリート化やリモコン対応など大きな変更が行われました。

多機能化と高性能化が同時に行われており、評価がどうなるか注目のモデルです。



■ 購入用リンク


 amazonやYahooに取り扱い有り。

 >Amazon


 > 通販リンク




■ 周辺機器


 使う時に便利な用品

・ DAC「D90」シリーズ

 ToppingのDAC。A90シリーズとサイズが揃う。

 ● D90 LE MQA非採用版

 最新版。ユーザーからMQA非対応版の要望が多いのに応えて登場した。

> Amazon




> 通販リンク



 ● D90 標準版




 ● D90 MQA対応版







■ ケーブル

 ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。



• Topping ラインケーブル TCR1
2017年9月日本入荷。

 純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線

長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m

 


 ■ 動画



■ スペック

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■ データ

 TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。

中華アンプの中では高価格の部類で、品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は、同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。


■ 更新情報

2022年9月2日(金) 作成


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