Toppingから旗艦DACの新型「D90 LE」- 解説と購入用リンク。

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 TOPPING社から旗艦DACの新型『D90 LE』が登場した。
今回は『D90SE』の特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。

■ D90 LEの解説


 「D90 LE」は、D90 SEの派生版。MQA非対応版となる。
2022年5月頃から日本国内でも発売。海外では799$で販売される。

変更点では、新機能が追加される。

・90 LE登場の理由
90LEは、ユーザーのMQA対応が不要だという意見をくみ取ったようだ。MQAを搭載しているというだけで、L90を避けるというような極端なユーザーに配慮した形だ。

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 ● D90シリーズについて

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「D90」は、DACでプリアンプ機能も持つ。日本では初代が2019年12月に発売された。
ヘッドフォンアンプを持たないDACでは、同社で最上級機になる。同社DACでは、D70の後継もしくは上級機に相当する。 特徴はディスプレイ装備とバランス出力、無線に対応。

2020年4月末に、MQA対応版が登場。従来型と併売される。
2020年12月20日頃からD90SEが発売。デコード部では、DACが変更されてAKMからESS社製になった。変更については推測だが、2020年10月に起きた旭化成工場火災に伴う、半導体の供給不足に Toppingが対応したと思われる。




■ 特長と性能


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 現代で主流の入出力に対応しながらも、高い性能を持つ。全体の構成や機能はD70の強化版だ。

DACチップは90SEとLEは同じで、ESS社製ES9038Proを搭載。
そして無線機能を搭載しておりLDACなどの高音質エンコードに対応する。音量制御機能をオフにすることで純粋なDACとしても動作する。



■ 外観と内容

TOPPING製のDACに多い、前面のセンターに液晶画面を配するデザイン。そして最近のモデルと同様に、D90でも端部が曲面加工されている。 操作系はシンプルで、前面にボタンが4つあるのみ。 上面には「Hi-Res Audio Wireless認定」のシールが貼られている。

サイズは、同社製品ではやや大きめだ。幅が22㎝でCDケース2枚分くらい。高さは4.5センチでカーオーディオの1DINよりやや小さい。

90LEと90SEの違いはMQAのマークぐらいとなる。

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● 前面

前面はディスプレイと電源、選択、音量の上下ボタンを備える。表示画面は白色OLED液晶を持ちソース・ビットや音量、周波数を表示。機能では3段階の明度調整とディマーを持つ。 リモコンも付属しており、設定や各機能を簡単に操作が可能。

設定ではラインアウトのモードが、プリアンプ(音量調整あり)とDACモード(音量調整無し)で指定可能。0dBFSでの最大出力レベル、2Sポートの指定、逆相も可能。
各種設定のオンオフも可能。ディマー機能。Bluetooth。


■ 内部や性能

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DACは、ESSの旗艦DACであるES9038Proを搭載。D/A 変換機能には ESS の独自技術の HyperstreamⅡを新たに採用する。
対応ビットレートや周波数は広めで、PCM最大768kHz、DSD512にも対応する。サウンドフィルタはPCMフィルタは7種。DSDフィルタが4種が用意される。

そしてThesyconドライバーを搭載する。 USB受信部は、第2世代XMOSであるXcore200 XU216を採用。入力はHDMI IISにも対応する。

クリスタルはACCUSILICON製の2種を搭載して、CPLD (Complex Programmable Logic Device)と組み合わされる。

Blutooth搭載。 無線入力に対応する。性能は強力で、音質面ではHi-Res Audio Wirelessおよびソニーの高音質コーデックLDACの認証を取得している。Bluetooth用にCSR8675チップセットを使用してLDAC / AAC / SBC / APTX / APTX LL / APTX HDプロトコルをサポートする。Bluetooth機能はオフも可能。

・小さな変更;D90LE の新しいチップセットは、D90SE の DSD1024 制限ではなく、I2s 入力に対して DSD512 のみをサポートする。

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● 新機能

・サウンドシミュレーション;真空管とトランジスタの独特の倍音性能に応じて、D90LEに真空管とトランジスタの音響シミュレーション機能を追加し、3つの異なる性能を聞くことができます。



● 背面

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外観では、背面中央に無線アンテナ端子を備える。

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入力:
USB IN:44.1kHz〜768kHz / 16ビット〜32ビット。 DSD64-DSD512(ネイティブ)、DSD64-DSD256(DOP)/MQA:レンダラー、MQA、MQAスタジオ
IIS IN:44.1kHz〜768kHz / 16Bit〜32Bit、DSD64〜DSD512
COAX / OPT / AES IN:44.1kHz-192kHz / 16Bit-24Bit
BT: AAC / SBC / APTX / APTXLL / APTXHD / LDAC

出力:ラインアウトRCA,XLR(同期、単独出力が選択可能)

電源は、背面の3ピン端子から供給可能で115Vと230Vに対応する。背面に主電源スイッチ装備。 機能では自動スタンバイを備えオフも可能。

色: 黒、銀




● D90 LEのお勧めポイント

 • ESSの旗艦DACを搭載する
 • 入出力が豊富
 • バランス出力に対応
 • 無線入力にも対応
 • MQA非対応で、価格が低下した。

X 弱点や気になる所

 ・価格はやや高め。
 



 ■ 感想

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 高評価を受けており、人気が高いD90が新型になりました。

「D90」はDACとプリアンプのシンプルな構成ながら、入出力も多くて現代のオーディオに対応できる嬉しいモデル。そして贅沢にもESSの旗艦DACを搭載している。TOPPINGらしく、従来モデルを磨き上げて登場した高級DACです。

今回は間口を広げる為にMQA非対応版となりました。 市場に対して、細かく反応していくTOPPINGらしい対応です。



■ 購入用リンク


 ● 価格について

価格は、奇妙な逆転現象が起きている。
90LEはMAの排除によって、価格はSEより100$低下している。しかし国内販売では為替の影響により、LEが10万。SEが9万ほどで販売されている

■ D90 LE

● Amazon




● 通販リンク




■ 周辺機器


 使う時に便利な用品



■ コンポ

・ ヘッドフォンアンプ「A90」

 Toppingの新型アンプで、プリアンプ機能も持つ。D90とサイズが揃う。






■ ケーブル

 ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。



• Topping ラインケーブル TCR1
2017年9月日本入荷。

 純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線

長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m

 


■ スペック

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 ■ 動画

・D90 SE


・D90 MQA


・D90 


 外観と機能、リモコンの操作方法が解説されている。



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■ データ

 TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。

 中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。


・ CPLDの解説 *Wikiより https://ja.wikipedia.org/wiki/CPLD
CPLD (Complex Programmable Logic Device)とは、プログラマブルロジックデバイスの一種で、PALとFPGAの中間の集積度を持ち、これら両方のアーキテクチャの特徴を持っている。


■ 更新情報

2021年8月14日 作成

■ 関連SNS

■ 関連、参考サイト

・AKM について ニュース インフォメーション 半導体製造工場の火災について (状況のご報告)
 https://www.akm.com/jp/ja/about-us/news/information/20201030-information/

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