定番の動画プレイヤー「MPC-HC」解説。

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 ・[画像]MPC-HCプレイヤー

 動画プレイヤー「MPC-HC」は、人気の動画プレイヤー。

シンプルな操作系で、多様な再生が可能なのが特徴だ。最新版を実際に使った感想を紹介する。


「MPC-HC」とは


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  ・[画像]MPC-HCの標準状態

 「MPC-HC」はパソコン用の動画再生ソフト。利用は無料。
正式名称はMedia Player Classic Home Cinema。今回は、フォークのcsid版を紹介する。

MPC-HCは定番プレイヤーの派生版。メディアプレイヤーの派生版の立場を守っており、ディスクや単体ファイル再生に向いたプレイヤーだ。『MPC-HC』はMPCに新機能を追加する系統であり、安定志向。また多言語化やバグ修正が行われる。

外観はシンプルで、主流のデザインと操作感で誰もが扱いやすい。設定は、出力の細かい調整や日本語化も可能。

 ● MPC-HCの歴史

元は『Media Player Classic』と呼ばれるアプリで、2003年に登場。WMP7による大幅なデザイン変更時に登場した。MPCの外観は初期のWindowsメディアプレイヤーに似せてる。オープンソースで機能強化されて定番となるが、2006年頃に失速した。MPCの後を継ぐようにMPC-HCが開発された。MPC-HCの作者はMPC-HC Team (Gabest, Doom9's Forum) 。2017年7月に公式サイトで最終版1.7.13がリリースされた。

その後GitHubで開発用ビルドclsid版が公開。本家独自ビルド版開発者の一人であるcsidにより作られる、MPC-HCのフォーク版だ。


使用 音質や操作感解説

 
 最新版を、実際にWin10 PCへインストールして使用する。


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■ 使用感と特長



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 ・[画像]定番プレイヤーで動画が扱いやすい。

 歴史のあるソフトで、外観やGUIは完成している。
安定度は高くて、操作や使用は簡単。初心者や新規PC導入時に、動画再生やプレイヤー選びに迷ったら、頼りになる定番アプリだ。

私が感じる特長紹介。


■ 外観

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   ・[画像]Windowsメディアプレイヤーに似た分かりやすい操作系を持つ

 外観は綺麗でシンプル。Windowsメディアプレイヤーと似た外観だ。メニューやボタンが定番の配置で扱いやすい。古くからのWinユーザーには扱いやすいだろう。キーボードのメディアキーやョートカットも対応する。

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  ・[画像]ダークテーマの設定は簡単だ

GUIは、右クリックでほとんどの機能と設定変更が可能。 良い部分はダークテーマも搭載しており、表示メニューから簡単に変更が可能だ。

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   ・[画像]右クリックから設定や操作ができる。

 設定は簡単な部類だが、出力の細かい調整や日本語化も可能。

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   ・[画像]シークバーからのプレビュー機能を持つ。

新機能も追加されている。シークバーをポイントするとプレビューでのサムネイル表示も可能になった。

弱点:プレイヤーが主体であり、現在主流の統合・多機能型プレイヤーとは異なる。
MPC-HCはメディアやファイル管理には不向きだ。例えばサイドメニューやタブ表示が出来ない。そのためエクスプローラー風のファイルやプレイリスト管理もできない。


動画再生と画質


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  ・[画像]MPC-HCでDVDを再生

 動画を再生して、性能や画質を紹介する。
 

 ● 動作

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  ・[画像]MPC-HCの動作は軽い
 
 「動作が軽く、操作しやすい」。 既定設定でも実用しやすいプレイヤーだ。
全体の動作速度は、動画プレイヤーでは早い部類だ。64ビット版もある。操作反応は良くて、動画が即再生される。メニューの切り替え,早送りや最大化も早い。そして動作も安定している。エラーは無いし処理落ちも少ない。

複数モニター間での再生画面の移動も試した。大多数のプレイヤーが画面移動は対応できないが、MPC-HCは一瞬画面が消えるだけで再生を継続する。動画プレイヤーのなかではトップクラスの頑丈さだ。

さすが定番ソフトだ。安定性が高くて信頼できる。



 ■ 画質

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 ・[画像]既定の画質は暗めの画面だ。

 気になる画質はファイル,DVD再生とも”やや良い”。 
画質・音質共にややノイズが多いのが惜しい。

既定設定ではノイズの多い普通の画質だが、動作速度が速いためにコマ落ちが無いので高画質に見える。
画質は、規定ではおとなしめの画面。悪く言うと暗めの画面だ。 明度とコントラスト,色彩は抑えられており見やすい。 解像度はややボケ気味だが視聴には耐える。 画質変更は簡単で、例えばフィルターの変更も右クリックメニューから可能だ。なお画質補完はディスクやYoutube動画再生にも対応する。

動画プレイヤーでは処理速度やリソースがかなり優秀だ。タスクを確認したが、フルHDの動画再生でCPUは1%以下。メモリ使用率は90MB程度,電力消費と.電源使用率は非常に低い。

なお高画質化には、人気レンダラーの「madVR」が簡単に使えるので心配は無用だ。導入方法は記事後半の使いこなし部分で紹介した。


新機能や独自機能

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 ・[画像]MPC-HCは、実用的な機能を持つ。

  定番プレイヤーだが、しっかり進化しており扱いやすい機能を多く持つ。目立つ機能を紹介する。



1.  シークバーでのプレビュー

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動画再生時にシークバーからサムネイル表示が可能。MPC-BEが先行して搭載していたが、MPC-HCでもバージョン1.9.xxから出来るようになった。
大変便利だ。ただしディスク再生には非対応。

設定方法:表示>オプション>詳細設定>シークバーでプレビューを使用する = ☑ ONにする。



2. 画面調整機能

画面の反転、拡大縮小、回転などが可能。 動画プレイヤーで省かれることが多い機能だが、「MPC-HC」ではしっかり対応している。


3.  プレイリスト

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 ・[画像]プレイリストを備える。規定は埋め込みだが、分離も可能だ。

プレイリストを持つ。機能は少なくて、見た目も簡素だ。 標準では出てない。 メニュー>表示>再生リストから表示する。 ~なお、MPC-BEのようなタブ機能は持たない。


4.  特殊機能 
動画のサムネイルを作成、保存が可能。


 
■ 各種再生 

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 ・[画像]様々な媒体やファイルに対応・再生できる。。

 ディスクや各種形式の再生と使用感。

DVDディスク再生: 高速だ。シークも再開もかなり早い。ドライブのシークや動作音も控えめ。

GUIでは、ディスク再生を全体を一つのファイルとして扱っており早送りがしやすい。シークバーにチャプターが表示されるのが便利だ。
画質も音質も「やや良い」。 現代では、DVD規格は視聴に辛い画質だが、MPC-HCなら見れる程度の画質まで改善する。

BDディスク再生 :市販ディスクの再生が可能だ。ただし不安定で未認識やフリーズが多い。

動画再生: 主流形式に対応。特に問題なし。


・ネット動画対応 

ストリーミング再生機能を試したが、バージョンによっては再生できない。~ Youtubeは仕様変更が多いので、現在は非対応かもしれない。


■ 音質。音楽、動画


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 NS-10M STUDIO
  NS-10M STUDIO / Trendy Wang


 音質は、普通だ。 規定はノイズっぽい音。
動画でオーディオのレンダラを何種類か切り替えが可能。ダイレクトサウンド、MPCオーディオレンダラなど。

 ■ 音楽ファイル再生

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 ・[画像]音楽プレイヤーとしても使える。

簡単な音楽プレイヤーとしても使える。対応形式は多く、標準でハイレゾのファイルにも対応。
音楽と動画用のレンダラ設定は独立している。オーディオ部での高音質化設定は少ない。唯一SaneARオーディオレンダラが利用可能。SaneARレンダラーに変更するとWASAPIや排他出力が使用できるが、私は変更しても違いが分からなかった。


基本操作から特殊な操作方法 ~使い方のコツ 



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   ・[画像]オプション画面。メニューや右クリックから開ける。

● プレイリストの表示と分離

・プレイリストの表示
表示>再生リスト = ✔オンにする

・プレイリストの分離。位置変更。
規定では、プレイリストが主ウィンドウに埋め込まれている。プレイリストの左縦枠部分をクリックして、ドラッグすると移動や分離可能。再生画面の上下左にプレイリストを配置、もしくは独立できる。 ~ なお操作時の注意点だが、分離したプレイリストは主ウィンドウに近づけると直ぐに吸着して結合するので扱いにくい。


・高画質化 ~レンダラーの追加

 「MPC-HC」は、高画質レンダラーの「madVR」を利用可能だ。
導入手順を紹介する。

1. PCにmadVRをダウンロード。http://madvr.com から左列のmadVR.zipを保存。
 展開後インストール。Install.batを右クリックして、管理者として実行。

2. MPC-HCのオプション > 再生 > 出力 > Direct Showビデオ = 規定 EVR(カスタムプレゼンタ)から → madVRに変更する






■ MPC-HCの利点、弱点

■ 良い点

・ 無料
・ 画面が見やすく操作もしやすい
・ まずまずの画質、音質。
・ 動作も軽い。
・ 頑丈。安定している。

■ 気になる点

・ 単体ファイル再生に向く。多くのメディアやファイルの再生管理には不向き。 

■ MPC-BEとHCの違い
 
・AB間リピート: MPC-HCが可能。BEは不可。 
・プレイリストのタブ機能: MPC-HCには無い。BEは搭載。



■ 総評



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 MPC-HCは扱いやすく、画質も普通で動作も軽い。
現在では、動画再生に特化するならWindowsメディアプレイヤーよりも使いやすくなっている。

MPC-HCは手軽に安定したプレイヤーが欲しい、たまに動画を再生する人に向いている。
また、軽快なので非力なPCに導入するのにも良いでしょう。


■ ダウンロードとソフトの種類

 
 sourceforgeで32と64bit版、日本語版も用意されている。インストールで難しい部分は無し。
 
・今回紹介したフォーク版。 
 GitHub開発用ビルド https://github.com/clsid2/mpc-hc/releases
  

・MPC-HC(オリジナル版)https://mpc-hc.org



■ PCへの導入 MPC-HCとコーデック、MadVRも一括して入れる

   Windows 10 Devices
Windows 10 Devices / DobaKung


 今回は、動画再生に便利なソフトを一括で簡単導入する方法も案内する。


■ MPC-HCと、多数のコーデックも導入できる方法

有名な「K-Lite Codec Pack」を紹介する。
コーデックパックはPC初心者や動画プレイヤー導入時に、一括してファイル対応を増やしたい場合に便利だ。また上級者でもコーデックの更新に役立つ。

「K-Lite Codec Pack」は、Codec Guideが開発する。パックには、DirectShow フィルター、Video for Windows / 音声圧縮マネージャー(英語版) (ACM) コーデック、ツール等が含まれている。インストールすることで、Windows Media Player などのプレイヤーで、様々な動画や音声形式の対応が可能。また、インストール時に「Media Player Classic - Home Cinema」や高画質レンダラーの「madVR」導入も可能。

● インストール方法

 http://codecguide.com/download_kl.htm

公式ページから、EXEファイルをダウンロードする。
➤ http://codecguide.com/download_kl.htm から落としたいバージョンを選択して、リンクをクリックする。

ダウンロードページが開くので、EXEファイルをPCへ保存する。
インストール。設定でMPC-HCの利用や関連付けなどを自分で選ぶ。

・4種のパックが有り、セット内容が異なる。
最も重要なデコーダーのみを含む非常に小さなバンドルから、大きくてより包括的なバンドルにまで及ぶ。なお内容には32と64bit版の両方が含まれる。
➤ セット解説 https://codecguide.com/klcp_contents_comparison.htm

 madVRとMPC-HCの有無は以下の通り。

 madVRが含まれる;FULL,MEGA
 madVRを含まない:Basic,Standard
 MPC-HC(プレイヤー)が含まれる:Standard、FULL、MEGA





■ 試聴について: 私の環境下での感想です。

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■ 視聴環境

使用PC : Win10、パイオニア内蔵BDドライブ、外付けBDドライブ。ASUS内蔵DVDドライブ。DELLモニタ、東芝TV REGZA
MPC-HCバージョン:1.5.5(Build 5274)~1.9.18


■ 今回 視聴に使った作品 

・ マイケル・ジャクソン - THIS IS IT [Blu-ray]
・ SKE48 「この日のチャイムを忘れない」初回限定フォトブック仕様[CD+DVD]
・ 乃木坂46 - 今が思い出になるまで (Complete Edition)  Flac 24bit 96kHz
・ 乃木坂46 - Time Files (Complete Edition)  Flac 24bit 96kHz
・ 乃木坂46 - ALL MV COLLECTION2 

● PV :ネット動画の再生と画質検証に使用させて頂きました。 

乃木坂46 『Sing Out!』 - YouTube


■ 更新情報: 

2022年2月12日 作成 Win動画プレイヤー2021年版記事から一部を転記。



■  参考、関連リンク
 

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