S.M.S.Lの新型アンプ『A100』解説 -SMSLの入門機

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 S.M.S.Lから新型アンプ『A100』が登場した。

今回は『A100』の特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介する。

■ アンプA100とは




A100は、S.M.S.L 社の新型フルデジタル・パワーアンプ。DACとしても動作する。1月に日本発売された。

同社では、価格を抑えた入門機となる。特徴はD級アンプで無線入力にも対応。またUSB対応DACも内蔵しており、単体で多くの機器に対応する。 そしてスピーカー出力が可能だ。

 ● 用途

シンプルなデザインは美しく、かつ実用性も高い。
コンパクトなデスクトップオーディオの構築に向いている。スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器、PCやAV機器との接続が可能だ。

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■ 特長と性能


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対応力は高い。スーパーウーファー出力や無線入力を備えている。液晶パネルやリモコンを省き価格を抑えて、かつ実用性を高めたモデルだ。ハイレゾ規格認証なのも頼もしいところだ。

構成では同社のキューブ型アンプ「SA300」に似ている。



■ 外観と内容

 ● 梱包

箱は白。AMSLのロゴとA100のイラスト入り。
中には成形ウレタンに製品と付属品が収まる。本体は白い袋に包まれている。

説明は中英文。内容はそっけない。DACの対応周波数や規格すら書かれていないのは不親切だ。

付属品;電源コード、USBケーブル、マニュアル、検査証

 
 ■ 外観

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外観は、シンプルで美しいデザイン。
デザインは同社では新系統だ。筐体は樹脂。

本体サイズは高さ43mm×幅150mm×奥行き150mm。CDケースくらいの床面積で、厚みは1DINくらいだ。

 ● 前面

前面はボリュームのみ。なお天板部に切り欠きが有り、上面からも音量を操作しやすい構造だ。縦置きでも扱いやすい。
天板右手前に操作パネルがある。ミュートボタン、入力スイッチそしてソース表示ランプを備える。天板に操作部が有るのは、私は同社製品で初めて見た。

 
● 内部

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 チップはドイツInfineon社のMA12070の、Class-Dオーディオ・アンプICを搭載。フィルタレスおよび電力損失が少ないのが特徴だ。 インフィニオンはドイツ大手のシーメンスから分離した会社。インフィニオンはMerus Audio社を買収しており、エネルギー効率に優れた統合オーディオアンプ開発の実績を生かして、最先端のクラスDアンプを提供できるようになった。

DAC部の性能;公式サイトの記載ではMP3、SBC、WAV、FLAC形式に対応する。なお対応レートは記載されていないが、USBは48KHz/16Bitに対応しているようだ。チップも未発表。

海外サイトで内部写真が公開されたので確認した。黒い基板には、部品が整然と配列されている。チップではMA12720に電力を供給するオペアンプはOPA1678を使用している。


 
● 背面、機能

入出力は3系統。Blutooth、USB,ラインイン。サブウーファーのプリ出力が2セット。 出力は80WX2(4Ω)。
なお端子は全て金メッキされている。スピーカーはバナナプラグに対応しており、RCAのサブウーファー出力も搭載。

入力ソースのメモリー機能は無くて、Bluetoothからスタートする。なおアップルのマシンには、純正の変換ケーブルで対応するとアナウンスされている。

機能では過熱、過電流などに対する保護回路を持つ。

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無線: Bluetoothは、クアルコムのBluetooth 5.0レシーバで、APTXとAACをサポートする。SMSL製品では珍しく、A100は小型アンテナ用背面端子を持たない。そのために無線範囲が狭いので、部屋の中で使うのに向く。

電源部: 電源は背面に3ピン端子を備えており、ACアダプタが付属する。電源スイッチを備えるのも嬉しい。内部では電源部は独立した基板に装着しており、凝った構造だ。

色: 黒


■ 特徴

● 良い所

・ 安くて高性能。
・ デザインがカッコいい。
・ Bluetooth対応機だが、ハイレゾ対応。

● 弱点

・ ヘッドフォン端子は無い。
・ 細かい仕様が公開されてない。周波数特性やDACなど。
・ 入力ソースを記憶しない。(Bluetoothが規定) 




 ■ 感想

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 小型で堅実なデザインの新型。A100では無線対応やDAC装備するなど、用途が広がった。

コンパクトなオーディオを組みたい方。そしてバス出力も備えており、テレビ等と連携してのシアター用途にも便利。



■ 購入用リンク


 現在の所、amazonとヤフーに取り扱い有り。


 > 通販サイト検索
 





■ 注意事項  ・ ウェブサイトのご利用条件
 

■ データ

 S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林電子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)

家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売され日本でも販売。

AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。SMSLでは、音響で新機能や規格、部品をいち早く採用する”尖った”モデルが多いのが魅力。またデザインも洗練されている。


■ 更新情報

2024年6月3日 Amazon テキストと画像タイプのリンク終了に伴い差し替え
2023年11月24日(金) 区切り線を着けて見易くした。
2023年4月1日 内部構造と部品解説、動画追加
2022年11月29日 通販リンクを追加
2022年2月11日 作成


■ 参考動画

・ファンの動画



■ 関連、参考サイト

www.infineon.com › audio-driver-ics › powiraudio-integrated-amplifiers MA12070P - Infineon Technologies


*2 audiophonics SA300


https://stereo.ru/p/oc79b-antikrizisnyy-obzor-usilitelya-smsl-a-100-s-razoblacheniem-perevod

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