
S.M.S.Lから新型DAC「VMV D2」が登場した。
今回は特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介する。
■ 「VMV D2」とは

DACの「VMV D2」。
同社のハイエンド機で特徴は高性能。ハイレゾのデコード、無線やバランス入力にも対応する。
SMSLの支店会社VMVブランドが冠される。ハイエンドDACのD1、D1seに続くモデルとなる。
日本では2021年10月末に入荷している。
The SMSL VMV D2 sample firstly appeared in Canjam show.#canjam #smsl #vmv pic.twitter.com/lLdje49jjo
— S.M.S.L (@SMSL_Official) April 1, 2019
● D1~D2の違い

・VMV D1
新型「D2」の特長は、現代のオーディオ環境へ対応力強化と性能向上だ。初代は電源分離構造を持つなど高級志向だったが、次のD1seでは価格が抑えられた。しかしD2では再びサイズも大きくなり、D1同様の高級仕様に戻っている。「D2」では、高音質部品や回路が採用された。
■ 特長と性能
高級シリーズを扱う「VMV」ブランドで販売される。
ハイエンド指向で作られており設計や部品が凝っている。 無線で高音質コーデックに対応しており、高性能・多機能化されている。

● 梱包
梱包は、最近のVMVが採用している簡素な茶色い紙箱。中に緩衝材が有り、本体や付属品が収められている。本体はさらに黒い袋に収められてる。中英文のマニュアルや検査証も同梱される。
スパイクと受け皿、アンテナは別に梱包されており、自分で取り付ける仕様だ。
■ 外観と内容
外観: D1Seと似たデザインだが、D2ではサイズが大きくなっている。幅が28センチとなり「D1」に近いサイズに戻った。CDケースを2枚並べたくらいの幅と奥行きだ。
脚部はD1seと同様にねじ込み式の4点スパイクを使用。スパイクは前後で長さが違っており、本体前面がやや上を向く面白い仕様になっている。
筐体はアルミのCNC加工で、陽極酸化プロセスを施されている。
全体の重量はなんと3㎏もあり、DACとしては重量級だ。

前面:ディスプレイとボタン,ノブを備える。
ボタンは2か所あり、上が入力切替。下がBluetooth用。間にリモコンの受光部。ノブは回転式で中央にボタンを持つ。
表示部には強化ガラスを採用。1.9インチのカラー液晶だ。
表示項目は音量、ソース・ビットや周波数、デジタルソースの規格アイコン(MQA、DSD,USB,光、同軸,Bluetoothm)。出力端子と正/逆相の表示。
メニューからはPCMサウンド・フィルター6種、サウンドカラー10種を設定可能。DSDフィルターも有る。クロック設定、DPLLの設定、表示ではディマーは5~60秒。明度は6段階設定が可能。音量可変と固定のプリモードを利用可能。

リモコン:付属。同社の上位機につかわれるアルミ製のモデルだ。

DAC:AKMの旗艦であるAK4499を搭載。AK4499を清算している工場だが2010年10月に火災となり、貴重なICとなっている。AK4499は低ノイズで大変評価の高いチップだ。THD+N はなんと 0.000068% (-123dB)! 対応ビットレートや周波数は広めで最大でPCM768kHz、DSD512にも対応する。7種のデジタルフィルターやDSDフィルターを備える。MQAデコードも対応。
USB受信部: 第2世代XMOSであるXcore200 XU216を採用。最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートやDSDに対応する。
オペアンプはOPA1611とOPA1612を使用。

・ サンプルレート
USB/サンプルレート:16-32bit、44.1~768kHz DSD最大サポート:DSD512
光/同軸入力サンプリングレート:16~24bit 44.1~192kHz、

背面は入力端子にUSB / OPT / COAX / I2S / BT / AES / EBU。そしてクロック。出力にRCAとXLRを備える。端子は金メッキ。背面端子に小型アンテナの接続も可能。
目新しい部分ではUSB端子がType-Cにアップグレードされた。
電源: 3ピン端子で主電源スイッチも装備する。 部品では英国NOTATEL製のトロイダル電源トランスを2基。電源チップにはES9311を採用。日本製のニチコンKGシリーズフィルターコンデンサーも使用する。
クロック処理回路はアメリカのACCUSILICON社製の超低位相ノイズ水晶発振器を2個使用し、ALTERA社の高速CPLDでクロックを処理。

無線: クアルコムの最新Bluetoothチップを採用。高音質コーデックをサポート。最近のコーデックでUATやLDAC等も採用する。
対応:LDAC 24bit/96kHz、APTX/HD、SBC、AAC、業界最高仕様の24ビット/ 192kHz UATフォーマットをサポート
低ノイズでダイナミックレンジも広く、とても優秀な機種になっている。

色: 黒
入力:USB / BT / AES / COAX / OPT / I2S
消費電力:10W
スタンバイ電力:0.5W
容積:幅280㎜×奥行き240㎜×高さ39㎜
重量:3kg
● お勧めポイント
• デザインが綺麗
• 多彩な入力。無線も対応する。
• 無線でUATやLDACなどの最新コーデックに対応。
• リモコンも付属する。
X 弱点や気になる所
・コンセント部分は海外仕様で変換アダプターが必要。(販売店や個体により違う可能性あり)
■ 感想
VMVシリーズのハイエンドDACが登場。
SMSLらしく、前代の「D2」から大胆に構成や部品が変更された。
現在のSMSLが持つ特徴や構成をフラッグシップ機として高めた内容。最新コーデックの対応や部品や回路が追加されるななど豪華になりました。評価が楽しみな機種です。

■ 購入用リンク
現在の所、amazonに取り扱い有り。
・AMAZON
シンセンオーディオとDilvpoetryが発売中。
■ 周辺機器
使う時に便利な用品
■ ケーブル
◢・SMSL w6 Audiophilesオーディオ単一クリスタル銅RCAケーブル1ペア
SMSL社のコンポであるパンダシリーズ用に作られたケーブル。オヤイデを使用している。
■ 記事について
• 注意点
■ データ
● S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)
家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売され日本でも販売。
AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。最近は高級機が増加している。
● VMVテクノロジーはSMSLの支店会社となる。2013年に香港で登録された。VMVはフラッグシップや高級機用ブランドだ。
■ 更新情報
2021年12月2日 作成
■ 参考SNS
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■ 関連、参考サイト
公式SNS:https://facebook.com/S.M.S.LOfficiaI/
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