[2021年12月更新] S.M.S.L のDAC「SU-9」「SU-9n」「SU-8s」解説 - 特徴と購入用リンク

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 S.M.S.L 社の高級DACが「SU-9」「SU-8s」「SU-9n」だ。
VMVシリーズを除けば、同社内でSU-9はフラッグシップ機、SU-9nはサブフラッグシップ機となる。

今回は全機の特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。


■ SU-9、SU-9n、SU-8sとは


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 S.M.S.L 社の新型オーディオDACがSU-8Sと9。日本では2020年の9月に発売された。SU-9nは2021年10月に発売。 

SU-8s、SU-9、SU-9nは、同社SUシリーズの高級機だ。特徴は高性能でありバランス出力とBluetoothも搭載。そして高級DACを搭載する。

SU-8sは同社DACのSU-8の後継で型番も似ているが、デザインは新しくなった。
SU-9はSU-8のアップグレードモデル。DACや回路が異なり、SU-9がSU-8より若干SN比などのスペックが良い。またサウンドフィルタ等の設定が僅かに多い。
SU-9nはSU-9の廉価版。機能を省いて低価格化を実現した。部品もわずかに変更された。


■ 特長と性能


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同社SUシリーズDACでは、新型であり機能と性能は高い。
またSMSLのVMVシリーズを除けば、同社内でSU-8~9は上位クラスのDACであり、SU-9はフラッグシップ機、SU-9nはサブフラッグシップ機と呼称されている。

スペックや形状、構成は同社のM400に似ており、Bluetoothを追加装備した様な雰囲気だ。
SU-9、SU-9nとSU-8sのアピールポイントは、SU-9と9nはESSの旗艦DAC、SU-8sはAKMのDACを搭載する。

SU-8~9はMQAコーデックや、Bluetoothでは高音質コーデックに対応する。9nは一部の高音質コーデックが省かれて、電源チップとUSBプロセッサーが変更された。




■ 外観と内容

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SU-9とSU-9n、SU-8sの外見は、シンプルなデザインだったSU-8から大きく変わった。

本体はアルミシャーシで、CNC加工。
大きさは幅184㎜。奥行きは139㎜でCDケースくらい。高さは41㎜でカーオーディオの1DINに近い。
底面は足が3点タイプ。

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前面はディスプレイと電源ランプ、回転ノブと中央に電源+ファンクションボタンを備える。

19インチのTFTカラー表示画面を備える。項目は音量、ソース・ビットや周波数、デジタルソースの規格アイコン(MQA、DSD,USB,光、同軸,Bluetooth)。メニューからはPCMサウンド・フィルター(SU-9は10種、SU-8は3種)、サウンドカラー10種、プリアンプモードも設定可能。SU-9はDSDフィルターも有る。表示で6段階の明度調整あり。音量可変と固定のプリモードを利用可能。

注目点は本体操作がノブとキーで可能だ。 各種操作と音量を兼用する。

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リモコンも付属しており、各種操作が容易になっている。


USB受信部は16コアの「XMOS XU216」を搭載して最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートとDSD512に対応する。
SU-9nは8コアの「XMOS XU208」に変更された。

オペアンプはTI社のOPA1612を使用。


背面は入力端子にUSB/光ファイバ/同軸/Bluetooth。出力にRCAとXLRを備える。

電源は背面の3ピン端子から供給可能。


 色: 黒

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■ SU-8とSU-9、SU-9nの違い

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SU-9とSU-8sの外観はほぼ同じ。部品やスペック、機能が若干異なる。
SU-9nは部品がアップデートされたのと、機能ではコーデックのMQAとBluetoothのUATサポートが省かれだ。



 ● DAC 

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・SU-9と9nはESSの旗艦DACである9038PROを搭載。D/A 変換機能には ESS の独自技術の HyperstreamⅡを新たに採用する。対応ビットレートや周波数は広めで最大でPCM768kHz、DSD512にも対応する。7種のデジタルフィルターやDSDフィルターを備える。

・SU-8sはESSのオーディオ D/A コンバータICであるES9068ASを搭載。PCM768kHz、DSD512。MQAにも対応する。
 PCMフィルターが4種とSU-9よりやや少ない。

・サンプルレート

USB/サンプルレート:1-32bit、44.1~768kHz DSD最大サポート:DSD512 
光/同軸入力サンプリングレート:16~24bit 32~192kHz、

 ● Bluetooth

BluetoothはクアルコムのBluetooth 5.0レシーバを採用。高音質コーデックに対応。
背面端子に小型アンテナの接続も可能。

・SU-9はUATとLDACをサポート。
UAT (Ultra Audio Transmission)はHiBy社の新しい規格で、192kHzと1.2Mbpsをサポートする。

UAT:24bit/192kHz_1200kbps(1200kbps/900kbps/600kbps)


・SU-9、SU-9n、SU-8s

LDAC:24bit/96kHz_990kbps(990kbps/660kbps/330kbps )
aptX-HD:24bit/48kHz_576kbps
aptX:16bit/44.1kHz_352kbps
SBC:16bit/44.1kHz_328kbps
AAC:16bit/44.1kHz_320kbps




 ● ダイナミックレンジ、SNR

SU-9と9nが性能が高い。
またハードでは、SU-9が電源にシールド付き低ノイズコンディショナーが実装。デジタルPLLジッター低減システムを備えるとアピールされている。

SU-9,9n Dynamic range = XLR 130db,RCA=123db |SNR=136db
SU-8s Dynamic range = XLR 126db,RCA=125db |SNR=126db



 



● お勧めポイント

 • コンパクトで高性能。
 • 操作ノブとボタンを装備、リモコンにも対応
 • バランス出力に対応。
 • 入出力が多い、無線で高音質コーデックも対応

 X 弱点や気になる所

 ・I2Sは非対応




 ■ 感想

従来機より操作性を高めて、デザインも堅実なモデルになっている。
そしてバランス出力と、MQAや無線高音質コーデック対応機が欲しい場合に魅力があるモデルになっています。

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■ 購入用リンク



■ SU-9

・Amazon


・通販リンク



■ SU-9n





■ SU-8s

・Amazon


・通販リンク




■ 周辺機器


 使う時に便利な用品



■ ケーブル

◢・SMSL w6 Audiophilesオーディオ単一クリスタル銅RCAケーブル1ペア

 SMSL社のコンポであるパンダシリーズ用に作られたケーブル。オヤイデを使用している。







 ■ 注意事項 ・ウェブサイトのご利用条件
 
  * 文章を読みやすくするため、敬称は略させて頂いている場合があります。


■ データ

 S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)

 家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売されて、日本でも販売。

AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。 技術指向で尖ったモデルが多い。また綺麗なデザインを採用する。


■ 更新情報

2021年12月3日 SU-9nを追加
2021年8月15日 作成


■ 参考動画

・ 本体の入出力画面の解説やリモコン操作方法など紹介される。



■ 関連、参考サイト


■ 関連記事

S.M.S.L製オーディオ機器の紹介 2018年版 [特長と購入リンク]