乃木坂46出演ドラマ「初森ベマーズ」を見た感想。+ ネタバレとオチ解説。



 今回はドラマ「初森ベマーズ」。

全話を見た感想。簡単なあらすじや見所を紹介する。
ネタバレ・オチの解説もあるので、知りたくない方は見ちゃダメです。


 ■ 「初森ベマーズ」とは


 

「初森ベマーズ」は、テレビ東京系のドラマ。
2015年7月11日~毎週木曜 0:12 - 0:52に放送されて、全12話

出演は乃木坂46から登場。主演 西野七瀬。


■ 簡単なあらすじ


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 下町にある初森公園が、セレブ都市開発によって取り壊されることになった。街の人に愛されて「はじまる公園」と呼ばれている場所を守るために、下町のメンバーがセレブ都市開発会長 権田原の娘率いるチームと、野球で勝負することになる。

 
Nogizaka46 2nd Album Nogizaka46 2nd Album "Sorezore no Isu" Promotional Event "Nogiten" at Shibuya Tsutaya: Nishino Nanase / Dick Thomas Johnson


 主人公ななまる(西野七瀬)は、少女たちを集めて、強豪校とソフトボールで勝負する。



■ 作品の流れ

  

 作品は「スポーツ根性」もの。

 主人公”ななまる”が、初森公園を守る対決に向けてソフトボールのメンバーを集める。そして教え子の事故で、野球から挫折した鎌田に指導を仰ぐ王道の展開だ。

 目標はポラリス学園。 ライバル”キレイ(白石麻衣)”が属しており、日本代表候補が揃う。コンピューターや最新機器を使う強豪チームだ。

 主役とライバルにもドラマが有る。ななまるの父親は公園で失踪しており、父との思い出の場所だ。対する”キレイ”も亡き母が好きだった野球が生きがいだった。ななまるの仲間たちも挫折やコンプレックス、思春期の悩みを抱えており、彼女らの悩みを解決しながら物語は進んでいく。



■ 全体の感想
 
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 楽しく見れた。 大筋は、昭和の野球漫画です。漫画やCGを使った描写はドラマ版の「エースをねらえ!」「アオイホノオ」を彷彿させる。 12話という長さも、各キャラの解説と勝負が上手く消化出来ていて良い長さだ。

 観る前は演技が大丈夫か不安だったが、乃木坂メンバーは普段から「プリシンバル」で舞台経験があり、意外と大丈夫だなと感じた。また秋元や松村など、最初はミスキャストに感じるキャラもいたが、普段と違うぶん作品キャラのイメージに集中できてよかった。

そして5年も前の作品だが、メンバーの外観があまり変わってないのが凄いと思った。

 ライバルもしっかり描いているのも良かった。不器用で高飛車に見えるキレイだが、母の面影を求めて、もんじゃ焼き屋へななまるの母に会いに行くなど。




■ 良い点、見どころ

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 乃木坂メンバーが、レギュラー陣以外にも対戦相手チームや級友でちょこちょこ登場する。メイクや衣装が派手なため、一見分かりづらいが探す楽しみが有った。一話づつ、生田や生駒などの人気メンバーに焦点が当たるのも、メンバーの魅力や演技が見れて面白かった。

 細かい所では、脇キャラが主人公たちに、ちょくちょく小ネタをぶっこんでくるのもの面白かった。
最終話の予告で、宮脇の桜島打法による爆炎を高山が浴びて「あちーっ」と叫ぶところとか。



● いまいち&惜しいところ。

 最終話が速足で、分かりにくい部分やキャラの心情も理解できない部分があった。 公園開発の結果に関して、ななまる達と権田原が話す部分が無いので、感情の整理が出来ずすっきりしない。また大事な部分である、ななまる父の行方や再会もぼかされており、消化不良感があった。



■ 謎解きと解説


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 わかりにくい部分を解説する。

主に最終話付近から、大事なものを選んだ。



■ 鎌田コーチの成長 

 

 鎌田の抱える悩みは解決したのか。鎌田コーチは教え子を故障させて、指導者を放棄した過去がある。 鎌田はあまり自分の内面を話さないと、カマ言葉なので本音がわかりにくい。~ しかし成長している部分が有る。

 
ドリアン / JIRCAS


 12話中盤、最終試合で肩の負担に苦悶するななまる。かっての教え子をを彷彿させる。しかしコーチは成長していた。「カマドリの原液」という謎アイテムを使って、ななまるの負担を軽減する。 まるで映画ベスト・キッド(1983)で、空手大会の決勝で負傷した弟子ダニエルの負傷を直すミヤギの謎パワーのようだ。 コーチは、決意を見せたななまるに応えられる、故障に対する切り札を用意していたのだ。彼はベマーズを育て上げて勝利をもたらした。

 ラストの初森公園で、鎌田はベマーズメンバーに「久しぶりに燃えた」と感謝を伝えて去っていく。




■ ななまるとキレイの対決。 

 

 キレイの球に苦戦するベマーズ。キレイはマルキュー(橋本)を敬遠して、ななまるとの対決を選ぶ。ななまるをライバルと認めているのだ。

バッターボックスへ向かうななまる。そこへユウウツ(松村沙友里)が球筋のアドバイスをする。今まで集めたデータからキレイの次球を正確に予測する。ベンチを温めているだけに見えたユウウツだが、アリの数を数えるほどの細かい性格とデータ集めの才能が野球で花開いた瞬間だ。

 キレイの球には、アカデミー(生田)やマルキューが振りに行って、力負けしている。そこでななまるは、ボーリングのピンのようにバットを固定して球を弾き飛ばす作戦に出た。 野球のエリートであるキレイと、父譲りのボーリング技術を使うななまるの戦法が激突する。
 



■ ななまるのホームラン。 

 見せ場の一つ。 ななまるはホームランを打ったものの、強烈なダメージを受けた。ホームに帰れなければ同点となり、勝利の見込みは無い。満身創痍のななまるだが、倒れても這いながらホームを目指す。1stガンダム最終話のラストシーンや、映画「クールランニング」のような感動シーンだ。

 幼少の頃にかくれんぼ中に失踪した、父親の帰りをずっと待ってたななまる。だがもう一人ではない。たくさんの仲間が出来たのだ。マンガ部の仲間、チームメイト、かっての対戦相手、そして敵チームのキレイや応援団までもがななまるを応援する。 最後には失踪していた父まで姿を見せて声を掛ける。ななまるは「見つけた」と答えて、壮大なかくれんぼは終わる。ななまるがもつ長年の悩みはここで解決した。




■ 謎。ななまるの父親の行動 

 ななまるの父親が謎だ。ラスト付近で、建設会社会長である権田原兼持の車に同乗して、会話するシーンがある。しかしシーンの意図が読み取れない。 ななまるたちと父が会った後のシーンにも見えない。

 権田原が本音が分かりにくいのと、ななまるの父の性格が不明なためセリフが良く分からない。また「これで良かったのか?」など指示代名詞が使われて言葉があいまいなのと、心情や解説も無いので正確に理解できない。

 私なりに考えてみた。ラストの父親の登場シーンで考えられるのは二つ。


A. 単なる親同士の交流

権田原兼持が、試合会場で会ったと思われるななまる父と初森公園に同行しただけ。制作側は、父同士の会話をさせたかったとするパターン。父親同士の感情整理だ。

権田原はキレイの送迎で公園に来ている。 ななまるの父も、キレイと共にななまると会えるはずだ。しかしななまるの元気な姿を遠くから見るだけで、ななまる父は満足した。権田原は「これでよかったのか」と確認する。 そして権田原は、ななまるの父親を見て感心する。「カエルの子は~」と。これは外観が似ていると感心しているのだろう。

 試合会場にななまる父が現れたのは、ななまるを見捨てず見守っていた、そして駆け付けたことになる。もしくは権田原兼持のようにいつも娘の試合を見ていた。

そしてななまるの元から、父がまた去っていくのは新しいかくれんぼが始まった。つまりななまるの挑戦が始まると言うことを示す。
未だ戻ってこないのは、「ななまるが大人になったらボーリングで対決する」と言っていたからだ。


 B. ななまるの父によるゲーム。

 ややムリ筋だ。ななまる父と権田原が、元から知り合いだった。 父は、帰りを待ち続けるななまるが大事にする初森公園を壊そうとしたが、ななまるは守り切ってしまった。 権田原は「カエルの子は~」と、ななまると性格が似ている父親を見て感心している。

 試合会場にななまる父が現れたのは、満身創痍になっても公園を諦めないななまるを諭そうとした。自分が健在だと伝えたかった。


解説: 私はAのほうが自然だと感じた。 なぜなら、Bの権田原とななまる父が知り合いだった・仕組んでいたのは伏線が無いし、作中で見る限り二人には接点が無さそうだ。また作品でのななまる達の努力がしらける。 

 それに製作者が『権田原とななまる父が知り合いだった』と最終話でアイデアを思い付いたとしても、父親の登場や関係を予め最終話序盤に仕込めるはず。 そして車中の会話は、権田原とななまる父が知り合いにも思えるが、権田原が高圧なのはいつものことで、ななまるの父が「会長」と呼ぶのも、単に性格が謙虚で丁寧にしゃべってるだけに思える。

 


■ オチ 「これから始まる、初森ベマーズ」

 ラストは初森公園にいたベマーズメンバーの前に、キレイと相棒シェリー(衛藤美彩)が、ななまる達の初森第二高校に転校してきたと告げる。そして世界最強を目指すと野望を披露する。

 ななまる達が、キレイと白石を加えて円陣を組む。「これから始まる、初森ベマーズ」と掛け声を上げる。 はじまる公園から、再び新しい挑戦が開始されて物語の幕は下りる。


 ● エピローグ 「NEXT」

 予告部分で、新たな戦いが披露される。今度は全国の強豪高と戦っている。

ななまるの第2魔球「スレスレ」が登場。アニメ版『侍ジャイアンツ』での海老投げハイジャンプと大回転魔球を混ぜたような豪快な技だ。キレイは新打法「千手観音」を見せる。そしてライバルAKBGからは博多工業高で宮脇咲良が「櫻島打法」を披露。元ネタはプロ野球選手によるタイミング打法と思われるが、宮脇版はバットを『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 』でカイロ・レンが使うライトセーバーのように燃やした後に爆発させる。桜島の噴火を彷彿させる豪快な打法だ。最後に秋葉原女学園の島崎遥香が魔球「うずしお」を見せる。 昭和のムチャな野球漫画が混ぜられたような、豪快な展開や攻防を期待させる。

 AKBメンバーは無難に仕事をこなしているように見えるが、宮脇咲良の気合の入った叫び声が聞こえるので安心だ。AKB側で出演したのは、『初森ベマーズ』と同時期に放映されていた日本テレビ『マジすか学園4』の主役である宮脇と島崎だ。後の『マジすか学園5』10話には乃木坂から堀未央奈が、『キャバすか学園』のイントロには西野七瀬がチラ見せで登場している。次シリーズの予告というより、相互交流でのサービスだったと思われる。

 
 『初森ベマーズ』は、新たな展開を示唆しながら「To Be Contenued?」と入って終了。



■ 統括 


 

 評価: 58点

 楽しかった。

乃木坂の人気メンバーが集まり、共に頑張って,楽しく過ごして笑うのは、まさに青春時代に思えた。




 ● これからの予定 ~ リアル興行開催と続編への期待。

 
Nogizaka46 1st Album Nogizaka46 1st Album "Toumei na Iro" Promotional Posters at Nogizaka Station: Nishino Nanase / Dick Thomas Johnson


 作品終了から時間が経ち、主人公西野七瀬をはじめ多くのメンバーが卒業した。続編は無理でしょう。

 しかし、ライブで『初森ベマーズ』の服装で主題歌を披露したり、私たちを楽しませてくれました。



■ 関連商品


 ドラマや関連製品を紹介。


 ■ 映像作品


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 ブルーレイ&DVD-BOX化されている。


• 初森ベマーズ Blu-ray SPECIAL BOX/Blu-ray Disc/TBR-25443D

 


・初森ベマーズ DVD BOX/DVD/TDV-25445D







■ オンデマンド

 ・AMAZON

 



■ 音楽作品


 残念ながらサントラの発売は無し。



・太陽ノック(Type-A)/CDシングル(12cm)/SRCL-8840

 12thシングル。主題歌「太陽ノック」とc/w曲としてエンディングテーマ「もう少しの夢」、「魚たちのLOVE SONG」を収録。DVD付き。






■ 書籍

・ドラマ24「初森ベマーズ」公式写真集『君といた夏~もうひとつのベマーズ~』 (日本語) 単行本 – 2015/10/22




■ 関連動画




■ 注意点

 文章を読みやすくするために、敬称を略させて頂いてる場合が有ります。


■ 更新情報

 2020年5月12日 作成


■ 参考、関連リンク

ドラマ24「初森ベマーズ」:テレビ東京

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