TOPPING社から新型DAC『D90』が登場した。
今回は『D90』の特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。
■ D90とは
TOPPING社の新型DACでプリアンプ機能も持つ。日本では昨年12月に発売された。
ヘッドフォンアンプを持たないDACでは、同社で最上級機になる。同社DACではD70の後継もしくは上級機に相当する。特徴はディスプレイ装備とバランス出力、無線に対応。
4月末にMQA対応版が登場した。従来型と併売される。
■ 特長と性能
現代で主流の入出力に対応しながらも、高い性能を持つ。
全体の構成や機能はD70の強化版で、DACチップはAKMの最新旗艦モデルAK4499を採用する。そして無線機能を搭載しておりLDACなどの高音質エンコードに対応する。音量制御機能をオフにすることで純粋なDACとしても動作する。
■ 外観と内容
TOPPING製DACに多い、センターに液晶画面を配するデザイン。そして最近のモデルと同様に、D90でも端部が曲面加工されている。 操作系はシンプルで、前面にボタンが4つあるのみ。
サイズは同社製品ではやや大きめ。幅が22㎝でCDケース2枚分くらい。高さは4.5センチでカーオーディオの1DINよりやや小さい。
前面はディスプレイと電源、選択、音量の上下ボタンを備える。表示画面はOLED液晶を持ちソース・ビットや音量、周波数を表示。機能では3段階の明度調整あり。 リモコンも付属しており設定や各機能を簡単に操作が可能。
DACは旭化成の旗艦DACであるAK4499を搭載。AK4499は昨年夏に登場したばかりのDACであり、同社歴代チップの中で最高のスペックを備える。S/N値はなんと140dB。
対応ビットレートや周波数は広めで、PCM最大768kHz、DSD512にも対応する。サウンドフィルタは6種類が切り替え可能。そしてThesyconドライバーを搭載する。 USB受信部は、第2世代XMOSであるXcore200 XU208を採用。S/P DIF受信部にはAK4418を使用。入力はHDMI IISにも対応する。
クリスタルはACCUSILICON製の2種を搭載して、CPLD (Complex Programmable Logic Device)と組み合わされる。OP-AMPはLME49720を採用する。
Blutooth搭載。 無線入力に対応する。性能は強力で、音質面ではHi-Res Audio Wirelessおよびソニーの高音質コーデックLDACの認証を取得している。Bluetooth用にCSR8675チップセットを使用してLDAC / AAC / SBC / APTX / APTX LL / APTX HDプロトコルをサポートする。
外観では、背面中央に無線アンテナ端子を備える。また上面に「Hi-Res Audio Wireless認定」のシールが貼られている。
入力:
USB IN:44.1kHz〜768kHz / 16ビット〜32ビット。 DSD64-DSD512(ネイティブ)、DSD64-DSD256(DOP)
IIS IN:44.1kHz〜768kHz / 16Bit〜32Bit、DSD64〜DSD512
COAX / OPT / AES IN:44.1kHz-192kHz / 16Bit-24Bit
BT: AAC / SBC / APTX / APTXLL / APTXHD / LDAC
出力:ラインアウトRCA,XLR
電源は背面の3ピン端子から供給可能で115Vと230Vに対応する。背面に主電源スイッチあり。 機能では自動スタンバイを備えオフも可能。
色: 黒、銀
・ D90は海外レビューでも好評。テストで「これまでテストした220機のDACよりも、低ノイズと歪みである」と評価。そして「数万ドルのDACよりも、コストで上回る」とD90を強くお勧めしている。 *audiosciencereview.comを参考
● バリエーション MQA対応版
3月1日にMQA対応版が約80ドルで販売予定だったが、やや遅れて日本では4月21日に入荷した。なお現在のモデルは標準モデルとして継続販売される。
MQA対応版では前面右上に「MQA」ロゴが追加。USBレシーバーがXU216になった。
価格は100$アップしている。
● D90のお勧めポイント
• AKMの旗艦DACを搭載する
• 入出力が豊富
• バランス出力に対応
• 無線入力にも対応
X 弱点や気になる所
・価格はやや高め。
■ 感想
TOPPINGらしく、従来モデルを磨き上げて登場した高級DACです。一見D70と似ているが、D90ではサイズが小さくなってるなどこだわりを感じる。
「D90」はDACとプリアンプのシンプルな構成ながら、入出力も多くて現代のオーディオに対応できる嬉しいモデル。そして贅沢にもAKMの旗艦DACを搭載している。高評価を受けており、人気が高まりそうな機種です。
■ 購入用リンク
現在の所、amazonに取り扱い有り。12月13日に入荷した。
● 標準版
● MQA対応版
■ 周辺機器
使う時に便利な用品
■ コンポ
・ ヘッドフォンアンプ「A90」
Toppingの新型アンプで、プリアンプ機能も持つ。D90とサイズが揃う。
■ ケーブル
ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。
• Topping ラインケーブル TCR1
2017年9月日本入荷。
純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線
長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m
■ 動画
・D90 MQA
・D90
外観と機能、リモコンの操作方法が解説されている。
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■ データ
TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。
中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。
・ CPLDの解説 *Wikiより https://ja.wikipedia.org/wiki/CPLD
CPLD (Complex Programmable Logic Device)とは、プログラマブルロジックデバイスの一種で、PALとFPGAの中間の集積度を持ち、これら両方のアーキテクチャの特徴を持っている。
■ 更新情報
2020年6月1日 MQA対応版を追加。D90MQAの動画を追加。
2020年5月10日 動画追加、D70の動画を削除
2020年3月8日 公開
2020年1月17日 作成
■ 関連SNS
■ 参考動画
・ ファンの動画
■ 関連、参考サイト
・AK4499 Japanese Datasheet - AKM
・Review and Measurements of the Topping D90 DAC
・公式Facebook MQA版のポスト
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