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今日は物凄く低価格なヘッドフォン。 SONYの「MDR Q140」を紹介。
私も購入したので音質や使い勝手。購入用リンクや周辺機器も紹介。
■ KirouヘッドホンとSONY「MDR-Q140」について

Kirouが販売する耳掛け式イヤホン。なお本体にはSONY「MDR-Q140」と記載。発送データには型番がT0954となっている。
今回購入した製品は日本で2006年に販売開始。耳かけ式でカラーは6色。機能はマイクとコントロール搭載との記載もある。 インドのAmazonでは2014年から発売。今回購入した販売者の住所は中国ショップのようだが、到着した商品のラベルを観ると発送は台湾からと謎が多い。
異様な低価格で販売されてるのと、外装にSONYの記載もあり謎の多いヘッドフォンでガジェット好きは興味をそそられる一品。
■ 入手のいきさつ
![[AtoD][sony mdr-914][20200106]IMG_20191218_233821tibi.jpg](https://analog-to-digital.up.seesaa.net/my_pic/5BAtoD5D5Bsony20mdr-9145D5B202001065DIMG_20191218_233821tibi-thumbnail2.jpg)
私は耳かけ式ヘッドフォンを普段はBGM用途や動画視聴用に使っている。KOSSのKSC75やPioneer,Victor製も使っているが、常用しやすい音質や使い心地を求めて新しく購入する事にした。
そこで低価格のkiirouイヤホンが目にとまった。Amazonで配送料込み159円という爆安価格で販売されている。
発注後の経緯だが、到着まで1ヶ月と2週間の期間を要した。さすがに私も一度心配になって販売者に商品不着の連絡をしたが、他の方と同様に「天候が悪く輸送が遅れている、もう少し待って欲しい」との回答を頂いた。159円の製品に文句を言うのも大人げないので私も我慢した。
購入には、昨今の通販事情に慣れた者にはものすごい忍耐力が必要だ。
■ 本体解説
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外観や音質について解説。
実際にタブレットやPCとつないで音を聴いた。
■ 外観
![[AtoD][sony mdr-914][20200106]IMG_20191218_233451tibi.jpg](https://analog-to-digital.up.seesaa.net/my_pic/5BAtoD5D5Bsony20mdr-9145D5B202001065DIMG_20191218_233451tibi-thumbnail2.jpg)
包装はアルミ蒸着のクッション付きパックで中国発送に多いタイプ。本体はさらにビニール袋に入っており箱や取説などは付属していない。

外観の第一印象はまずます綺麗。 ユニットのカバーは黒モデルでは艶消し。本体の大きさはスピーカー部直径は30mmで耳かけ式ではやや大きめ。
ケーブルはドライバーから出たケーブルが合流するタイプ。分岐部にプラスチック部分があるがマイクが内蔵されているかは謎。なお海外サイトではコントローラーらしきもが写る画像があるので、マイクや操作機能が付く商品が存在するかもしれない。
良い点はケーブルがナイロンの編み込みで包まれており見た目が良い。プラグはストレート。

● 装着方法やかけ心地
![[AtoD][sony mdr-914][20200106]IMG_20191218_233745tibi.jpg](https://analog-to-digital.up.seesaa.net/my_pic/5BAtoD5D5Bsony20mdr-9145D5B202001065DIMG_20191218_233745tibi-thumbnail2.jpg)
本体を持った瞬間に感じた印象は『軽い』。 かけ心地は普通。 耳かけ部は樹脂製で硬い。ユニット部はやや大きめなので外耳に乗せる・オンイヤーになる。 ドライバーは開放ダイナミック式。耳に当てる位置で音質がかなり変わる。特に低音。
コードの長さは普通。編み込みケーブルなのでタッチノイズがほぼ無いのは良い。
機構: 90度開いて使える。フックのみが耳にかかり、ユニットは全く耳に乗らない状態になる。
● 独自機構が便利
開閉機構を持つ。ハンガー部が90度外側へ展開する。例えば外音が気になる時はイヤホン部を開いて使えるので、外の音を聴きながらイヤホンを使える。
■ 音質

価格から想像してたよりは悪くない。全体の音質は明らかに100均よりは良い。
全体では中高域が出ている。だが他の帯域はフィルタされているように出ない。高音は良く出ており定位は良い。 音場は広くピンボケな感じ。 音質傾向はある意味ソニーらしい部分があり重低音が出て、中高域に偏っており硬い音がする。ライブでは重低音の響きが良く出る。音の入りは綺麗で正確だが、抜けと余韻が悪くて詰まってる音になる。
ただし低音質では無いが良い音でも無く、変わった音がする。筐体の軽さと相まって音が軽い上に全体に変な響きが乗っている。紙の向こうでボーカルが歌っている感じ。音にはエコーが掛かっており、ボーカルがカラオケやお風呂で歌ってるかのよう。 また音程が変わるのでボーカルが別人に感じる。極端に言えば音質の悪い無線で人の声を聴いている雰囲気だ。
全体にノイズっぽくて帯域も狭く、音像はぼけて狭い。例えるとAMラジオや感度の悪いFMを聴いている感じが一番近い。
X いまいち、気になる所。
能率は悪い。音量をかなり上げなくてはならない。そして出てない音が多いのとノイズっぽいので聴き疲れする。他ヘッドフォンでは聞こえるのに、Q140では出てない音が多いので聴きとろうして肩に力が入る。ずっと聴いているとバスに乗って車酔いしてるような気分になる。
■ 良いところ
・ 爆安
・ 開放機構で装着しやすい。外音も聴ける
・ 編み込みケーブルで引っかかりにくい
・ 容積が少なく場所を取らない
■ 弱点
・ 音質は良くはない
・ 商品輸送時間が異様に長い。忍耐力が鍛えられる
■ 使いこなし、Tips
使用にはかなりボリュームを上げる必要がある。 デスクトップ用の小型ヘッドフォンアンプだと最大にしても、Q140ではやや大きめの音にしかならない。 音量を上げたり、ユニットを指で押さえつけても音の傾向は変化がないので、改造での音質向上は期待できない。
● まとめ、採点

価格からすると良い音。そして販売価格がかなり安い。
価格対性能で考えるとかなり上質な製品だ。ただし謎の多い製品なので、間違ってもソニー製だと威張ったり、人に聴かせて自慢できない。輸送に時間を要したり気になる所はあるが、この低価格に不満を付けるのは酷でしょう。
音質は5百~千円くらいの低音質ヘッドフォンに相当する。しかし主力には使えない特殊な音色で使い道が思い付かない。単にオンイヤー型で使える物が欲しいのならビクターHP-AL102やKOSSのKSC75をお勧めする。
日常で使うのにMDR-Q140をお勧めは出来ないが、百均やコンビニで謎メーカーのヘッドフォンを買うよりはいい。紛失や壊しても気にならない価格だし、オモチャや非常用には良い。ケーブルの見た目は良いしパッドも部品取りに使えるでしょう。
採点:コストパフォーマンスに敬意をこめて49点!

■ 購入用リンク
在庫は豊富。
● 購入用リンクの使い方
商品写真と横の商品名リンクは基本として楽天へのリンク。
なお色違いや他の通販サイト、ショップ販売品を見たい場合は、
○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示します。
価格はオープン価格。実勢価格は以前は300円程していたが、現在は送料込みで159円で購入できる。
カラーは6色。
■ スペック
参考:Shopee
Fit Design : (On the Ear)
Sensitivity : 102 dB
Frequency Response : 18 Hz - 20 kHz
Impedance : 32 ohms
Wired Cable Length : 1m
Speaker size : 30 mm
Maximum input : 150 mW
Jack : support all 3.5 mm Devices
■ 関連URL、参考サイト
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■ 更新情報
2020年1月9日 作成