
TOPPING社からハイエンド機『DX7 Pro』が登場した。
今回は『DX7 Pro』の特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。
■ DX7 Proとは

「DX7 Pro」は、TOPPING社のヘッドフォンアンプでDACとプリアンプ機能も持つ。同社ヘッドフォンアンプでは最上級機になる。
初代「DX7」は2017年にリリースされた。2018年8月に更新版の『DX7s』が登場。2019年9月に無線機能を追加した『DX7 Pro』が登場した。
特徴はディスプレイ装備とバランス出力に対応。 高音質で多彩な入出力に対応できるのが強み。
■ 特長と性能

性能重視タイプで、バランス出力を備える。DACはESS製ハイエンドを採用する。性能はPCM32bit 768kHz&DSD512ネイティブに対応。
また『7Pro』はBlutoothを搭載しており、更に高音質無線規格にも対応する。チップ類もアップデートされて、DACやアンプ部のSN比も向上している。
● 梱包
黒い箱の中に、型抜きしたスポンジへ本体や周辺部品が収められている。
■ 外観と内容

近年のTOPPING製DACに多い、センターに液晶画面を配するデザイン。筐体はCNC加工のアルミでレーザー彫刻を使用。最新版『DX7 Pro』では端面が曲面加工されており、直線基調だった初代や7sから印象が変わっている。
大きさは同社製品ではやや大きめで、幅が22㎝ 奥行きが17.8㎝ 高さが4.5㎝のハーフサイズコンポだ。
操作系はシンプルで、前面にマルチファンクションボタン兼用の回転ボリュームがあるのみ。電源操作は長押しで行う。
機能ではプリアンプ出力モードを備える。また音量制御機能をオフにすることで純粋なDACとしても動作する。

前面はディスプレイと電源、選択、音量の上下ボタンを備える。表示画面はOLED液晶を持ち入力端子、サンプルレートや音量、出力モードを表示。明度設定もリモコンから可能。 ヘッドフォン端子は6.35mm / XLRバランス出力/4.4mmバランス出力。

「PRO」ではチップ類がアップデートされた。
DACは前モデルでESS社のES9038Q2Mを2つ使用していたが、「PRO」ではハイエンドDACであるES9038PROを搭載した。ES9038PROは強力なチップで、内部には8chx4個ものDACを内蔵しており、またHyperstream IIテクノロジーには新開発のディザーと量子化アルゴリズム、ジッター除去が使われている。 対応ビットレートや周波数は広めで、最大PCM768kHz、DSD512に対応する。サウンドフィルタは6種類が切り替え可能。

またヘッドフォンアンプ部にソケット式を使い、LME47920が採用された。
その他「Pro」になって対応周波数が若干拡大されている。USB受信部は第2世代XMOSであるXcore200 XU208を採用。USB対応はDSD64 - DSD256(DOP)DSD64 - DSD512(Native) 、PCMは最大32bit/768khz対応。デジタル同軸,光、AESがPCM24bit/192k対応でDSD64(DOP)対応。
クリスタルはACCUSILICON製を3種搭載、機能では自動スリープ機能あり(オフも可能)。

背面には電源端子、主電源スイッチ、そして豊富な入出力端子を備える。
入力は、新たにHDMI IISを装備した。44.1kHz-768kHz / 16ビット-32ビット、DSD64-DSD1024対応。IISの入力は直接ES9038PROへ信号を伝達する。

無線機能はBlutooth5.0対応。音質面ではHi-Res Audio Wirelessおよびソニーの高音質コーデックLDACで認証を取得しており、Bluetooth用にCSR8675チップセットを使用してLDAC / AAC / SBC / APTX / APTX LL / APTX HDプロトコルをサポートする。
PROと前代で外観の違いは、PROには新たに背面中央へ無線アンテナ端子が追加された。また上面のステッカーが一枚多くて「Hi-Res Audio Wireless認定」のシールが追加されている。BT機能は設定でオフにも出来る。
入力:
USB IN:44.1kHz〜768kHz / 16ビット〜32ビット。 DSD64-DSD512(ネイティブ)、DSD64-DSD256(DOP)
COAX / OPT / AES IN:44.1kHz-192kHz / 16Bit-24Bit、DSD64(DOP)
IIS IN:44.1kHz〜768kHz / 16Bit〜32Bit、DSD64〜DSD512
出力:ラインアウトRCA,XLR
電源は、背面の3ピン端子から供給可能で115Vと230Vに対応。切り替えは底面にセレクターがある。

リモコンも付属しており、同社のDX3 Pro、DX7、DX7Sと共用可能。そしてリモコンから設定や各機能を簡単に操作が可能。
色: 黒、銀
付属品:6.35mm〜3.5mmコネクタ、Bluetoothアンテナ、リモコン、USBケーブル、ACケーブル、ユーザー マニュアル、保証書

● DX7シリーズのお勧めポイント
• 入出力が豊富
• バランス出力に対応した
• DAC,プリアンプとしても使える
• Proでは無線機能も対応
X 弱点や気になる所
・価格はやや高め。
■ 感想


TOPPINGらしい、良質な部品を盛り込んだ高級なヘッドフォンアンプ+DACです。
無線機能も搭載して幅広い使い方に応えられるのが魅力。音質面でも同社得意のESS製DAC採用やソケット式のオペアンプを採用するなどこだわりも見せる。
初代と2代目も高級機ながら人気が出たが、新型PROもさらに人気が出そうなモデルです。
■ 購入用リンク
現在の所、amazonに取り扱い有り。11月27日に入荷した。
> AMAZON
リンク先から本体色が選択可能。
> 通販リンク
■ 周辺機器
使う時に便利な用品
■ ケーブル
ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。
• Topping ラインケーブル TCR1
2017年9月日本入荷。
純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線
長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m
■ 注意事項 ➤ ウェブサイトのご利用条件
■ データ
・DX7sとPROの比較表

・ TOPPINGとは
TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。
中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。
■ 更新情報
2021年8月25日 KRBリンクを追加
2019年11月25日 作成
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■ 参考動画
■ 関連、参考サイト
・製品マニュアルとドライバー
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