TOPPING社から人気DACの『D50』に、無線機能搭載の『D50s』が登場した。
今回は『D50』と『D50s』の特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。
■ D50とD50sとは
TOPPING社のDACで『D50』は2018年3月に発売された。ヘッドフォンアンプを持たないDACでは、同社中級機になる。
なお2019年9月に、バリエーションで無線対応版『D50s』が追加された。
■ 特長と性能
パワーやヘッドフォンアンプ機能は省かれており、シンプルなDACが欲しい人に向いている。
コンパクトながら高性能。 性能重視タイプだが、入力端子は多めで対応幅は広い。また有機液晶パネルを持ち情報量も多い。
■ 外観と内容
デザインは薄型筐体で美しい。アルミ筐体に白色OLED画面を持つデザイン。画面にはソースや音量,サンプリングレートなどを表示。機能は3段階の明度調整と画面の自動オフ設定が可能。
前面は電源ボタン、操作&音量調整レバーを持つ。電源ボタンは長押しで電源操作。レバーは入力切替、音量調整、メニューから調整や設定を行う。
スペックは強力で、第2世代XMOSを搭載してPCMの対応周波数は768KHzに拡大しDSD512にも対応する。デジタル部は同社の高級ヘッドフォンアンプ搭載DACのDX7sに似ており、DX7sからヘッドフォンアンプとバランス、同軸出力を省いた構成。PC用途がアピールされ、電源は5V1AでDC用のケーブルのみが付属する。使用には別途USBタイプの電源が必要。
機能では電源の管理設定で、入力信号の有無を検知して自動オンオフが可能。
チップ構成はUSBがXMOSのXU208。以降がSS Sabre ES9038Q2Mを2基搭載。そしてTI OPA1612。PCM再生で6種類のサウンドフィルターを設定可能。
USB対応:DSD64 ~ 256(DOP)DSD64 ~ 512(Native)、PCM最大32bit/768khz。
同軸,光対応:PCM最大 24bit/192k対応でDSD64(DOP)対応。
入力:USB / OPT / COAX |ラインアウト:RCA
色:銀、黒
● バリエーション: D50s Blutooth搭載機
2019年9月に発売された。D50のアップグレード版。
外観はほぼ同じ。
「D50」からの進化点だが「D50s」では新たに無線入力対応となった。従来の有線接続も備えており、PCや携帯端末との接続がさらに容易になっている。
音質面ではHi-Res Audio Wirelessおよびソニーの高音質コーデックLDACの認証を取得しており、Bluetooth用にCSR8675チップセットを使用してLDAC / AAC / SBC / APTX / APTX LL / APTX HDプロトコルをサポートする。Bluetoothからさらに優れた音質を得るために、CSR8675の内蔵DACおよびそのデジタル信号をES9038Q2Mに接続してデコードする。
外観の違いは、背面に無線アンテナ端子が追加される。また上面のステッカーが一枚多くて「Hi-Res Audio Wireless認定」のシールが追加されている。
重さは30g増加した。
また付属品でリモコンが標準装備となった。同社のDX3 Pro、DX7、DX7Sと共用可能。リモコンから設定や各機能を簡単に操作が可能。
● D50シリーズのお勧めポイント
• 入出力が豊富
• 小型
• 高性能
X 弱点や気になる所
・電源はUSBからの供給となる。
なお高音質化する電源ユニット「P50」がオプションで今年登場した(後述)。
■ 感想
TOPPINGらしい、良質な部品を盛り込んだ高級なDACです。
注目点はDACチップにESS製を使っており、旭化成を使ったDX3 proより、最高レベル部分での相互変調歪みが低いようです。
「D50」はシンプルな構成だが、入力対応は多くてBlutooth搭載機も登場。 高音質ながら多様な機器と繋いで使いやすい機種になっています。
■ 購入用リンク
現在在庫が有線モデルの『D50』は減ってきている。
新型の『D50s』が主体になっている。
・ D50s
[NEW!] • Topping D50s ハイレゾ対応DAC usb+光+同軸
D50のアップグレード機。
新たにハイレゾオーディオ・ワイアレス規格に対応する。またリモコンも付属する。
・ D50
有線接続タイプ。 なおリモコンは別売。
現在在庫が減ってきている。
● セットモデル : P50+D50s
純正電源とのセット販売。
■ 周辺機器
使う時に便利な用品
■ 新型電源
TOPPING社の新型電源でD50 / D50s / DX3pro/A50に対応する。
現行機では同社で唯一の電源アクセサリーとなっており日本では今年9月に発売された。
サイズはD50と揃えられている。
■ ケーブル
ケーブルを変えて高音質に。
買いやすい価格で人気もあるケーブルを紹介します。
• Topping ラインケーブル TCR1
2017年9月日本入荷。
純正のケーブル。
材質:金メッキ銅RCAヘッド+銀メッキ無酸素銅線
長さ: 25cm、75cm、1m、1.5m、2m
■ 公式動画
外観と機能、リモコンの操作方法が解説されている。
■ 注意事項 ➤ ウェブサイトのご利用条件
■ データ
TOPPING(トッピング)はブランド名。中国は広東省の省都、广州市にある会社。 ~ ブランド名は”伸びる物、トップの品質である”から。 製品の品揃えは主に小型アンプとDAC。そして現在は高級機が主流となる。
中華アンプの中では高価格の部類で 品質や高性能を求める方にお勧め。販売傾向は同型をまめに部品を更新し磨き上げる。小型機では珍しく長寿機が多い。
■ 更新情報
2020年5月24日 リンク切れの画像を差し替え
2020年1月21日 リモコンや機能について追記
2019年10月19日 作成
■ 関連SNS
■ 参考動画
■ 関連、参考サイト
・Review and Measurements of New Topping D50s DAC | Audio Science Review (ASR) Forum
■ 関連記事
・2018年版 TOPPING 全現行モデル紹介。特長と購入用リンク