S.M.S.LのDAC搭載ヘッドフォンアンプ「M500」シリーズの解説、「M500」「M500 MKⅡ」「M500 MKⅢ」

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  ・[画像] 新型のM500 MKⅢ

 S.M.S.Lで人気なのがDAC搭載ヘッドフォンアンプ「M500」シリーズ。

今回は「M500」から後継機「M500 MKⅡ」「M500 MKⅢ」の特長と購入リンク。 便利な周辺機器を紹介します。

■ M500シリーズとは




 S.M.S.L 社の新型オーディオDAC&ヘッドフォンアンプが「M500」。 海外で2019年の8月末にプレ販売され、日本では9月に発売された。
  
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最近の同社DACやアンプで採用される、キューブ形の綺麗なデザインとカラーを持つ。特徴は高性能・高級仕様でヘッドフォンアンプも搭載する。最新型では価格が上昇して、高級機になった。




・「M500 MKⅡ」

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 バージョンアップモデル。 2021年12月に日本でも販売開始された。
実売価格は約5万円で、ほぼ据え置き。

大幅に更新されている。回路の追加や更新。入力端子や無線規格の増加など。



・「M500 MKⅢ」

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バージョンアップモデル。2022年8月に日本でも販売開始された。価格が7万円程に上昇して、高級機となった。

部品や回路の追加・更新。そして入力端子や無線規格の増加など。性能や使い勝手が向上した。


■ 特長と性能


  「M500」は、同社キューブ型タイプでは、最上位であり機能と性能は高い。またキューブ型アンプ初のハイレゾ性能でバランス出力も備える。 MKⅡ以降では、高音質コーデックのMQAやBluetoothに対応している。



■ 外観と内容

 M500、そしてMKⅡ、MkⅢを紹介する。



■ M500 MKⅢ

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 アップグレードバージョン。現在市場流通品はMKⅢに置き換わっている。
多くの更新がされた。新回路の搭載。部品の更新等が行われている。UIも新しくなった。音質や性能。そして使い勝手が向上している。

 ● 外観

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・UIが更新。表示画面のデザインがシンプルになった


 ● 入力系統、対応規格の増加

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・ ヘッドフォンジャック 4.4㎜が追加。

 ● 回路の追加や更新

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・XMOSが第3世代 XU316に更新。
・DACが2Chから8Ch対応になった。
・オペアンプが3基から9基へ増加。
・クロック回路を更新。新しい自社開発のCK-03クロック処理回路を搭載。
・性能向上。ノイズ対策がされた。THD+Nの値とダイナミックレンジが高jy法。

 色: 赤、黒

 ● スペック比較

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■ M500 MKⅡ

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 アップグレードバージョン。現在市場流通品はMKⅡに置き換わっている。

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多くの更新がされた。新回路の搭載。入力系統や対応規格が増加した。

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 ● 外観

・画面が1.9インチIPS液晶になった。(無印は2.1インチのTFT)
 表示画面のデザインも更新された。


 ● 入力系統、対応規格の増加

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・入力系が増加。新たに同軸、光、Bluetoothに対応した。
・MQA-CDに新対応。
・Bluetoothを搭載。クアルコム最新チップを搭載。高音質規格に対応。
 DAC・APTX・APTX-HD・AAC・SBC


 ● 回路の追加や更新

・クロック回路を更新。新しい自社開発のCK-02クロック処理回路を搭載。

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・新しい「PLFC」高性能ヘッドホンアンプ搭載
・プリ部とヘッドフォンアンプ部の音量を独立して調整可能。ただし、ヘッドフォンとXLRライン出力は排他出力。XLRとRCAは同時出力可能。
・性能向上。ノイズ対策がされた。

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・電源端子部が3ピンになった。
・新型リモコン

  色: 赤、黒


 ● スペック比較

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■ 注意点

・公式でオペアンプはOPA1612とあるが、流通製品でははLME49720になっている。
・ファームウェアが古いとノイズが入る。




■ M500

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同社DACの「M100」やアンプ「SA100」を合わせたような外観。外観は直方体の美しいデザインで、筐体はアルミのCNC加工。大きさはMシリーズ同様に小さめのサイズだが「M300」よりは縦横、奥行きとも1.5~1.7㎝ほど大きくなった。

● 外観や機能

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前面はディスプレイと電源ランプ、回転ノブを備える。パネル部は新たに強化ガラスが採用されて長寿命に貢献する。表示画面は2.19インチのLG社製TFT液晶を持ち、表示項目は音量、ソース・ビットや周波数、新たにデジタルソースの規格アイコン(DSD,MQA,Hi-resロゴ)。メニューからは7種類のサウンド・フィルターも設定可能。表示で9段階のディマー機能あり。

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本体操作はノブ一つで可能となっており、各種操作と音量を兼用する。なお音量はプリアンプとヘッドフォンアンプを独立して操作可能。ノブは押してメニュー/エンター,長押しで電源を操作する。 ヘッドフォン端子は6.35mmを採用。そしてヘッドフォン端子やRCA端子には金メッキが採用されている。

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先行したキューブ型アンプ「SA100」はハイレゾ対応では無かったが、「M500」はハイレゾ性能になった。

 ● 内部や性能

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ACは、ESS社の最新世代フラッグシップDACチップ「ES9038PRO」を採用。「ES9018S」の後継で、特長は8ChDACであり各チャンネルに4つ、合計32のDACを内蔵する。同チップはオーディオ高級機で採用が多くて、SMSLの旗艦DAC「D1」をはじめOPPO社やSOULNOTE社ハイエンドDAC、アキュフェーズではデジタル・プロセッサー「DC-950」が搭載している。

M500のUSB受信部は「XMOS XU216」を搭載。最大32bit / 768kHzのPCMサンプリングレートとDSD512に対応する。 新たにMQA音源にも対応した。

ヘッドフォンアンプはディスクリート構成。オペアンプICは 「OPA1612」を2機。電源チップにES9311。

USBサンプルレート:1-32bit、44.1~768kHz DSD最大サポート:DSD512 
光/同軸入力サンプリングレート:16~24bit 32~192kHz、DSD64(DoP)

 ●その他

リモコンも付属しており、各種操作が容易になっている。
電源は背面で従来のマイクロUSBから変更されて、2相の端子になった。また電源スイッチは背面に用意されている。

 色: 赤、銀、黒



● お勧めポイント

 • デザインがカッコいい。
 • プリアンプ、ヘッドフォンアンプも備えた。
 • バランス出力に対応
 • MQAなど新形式も対応。

 X 弱点や気になる所

 • 価格は高め。
 • ファームウェアが古いとノイズが入る。




 ■ 感想

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 SMSLで既発のキューブ型は、カラフルなカラーを揃えて価格もお手頃で有り、SMSLの間口を広げていた。ところが今回の「M500」はバランス接続やESSのDACチップを搭載して技術指向になっており、SMSLらしい尖った部分が出ている。 人気が出るか注目のモデルです。

[追記] M500 MKⅡとなり、大幅な性能・機能強化がされました。



■ 購入用リンク


 M500シリーズの販売リンク

現在の所、価格差が大きいため、MK3と並行して旧型MK3が販売されている。



■ M500 MKⅢ

  Amazonで販売中。

> SMSL公式ショップが参加している商品リンク

  




■ M500 MKⅡ

 旧型だが価格が安い。継続販売中。

>SMSL公式ショップが参加している商品リンク
 

>通販リンク




■ M500

 販売終了。市場在庫も無くなった。

>SMSL公式ショップが参加している商品リンク


>通販リンク



■ 周辺機器


 使う時に便利な用品



■ ケーブル

◢・SMSL w6 Audiophilesオーディオ単一クリスタル銅RCAケーブル1ペア

 SMSL社のコンポであるパンダシリーズ用に作られたケーブル。オヤイデを使用している。






 ■ 注意事項 ・ウェブサイトのご利用条件
 
  * 文章を読みやすくするため、敬称は略させて頂いている場合があります。


■ データ

 S.M.S.L社は、中国は深圳市にある会社。社名は地名が由来。
(S.M.S.L =深圳市双木三林电子有限公司/ Shenzhen shuangmusanlin electronic Co., LTD)

 家庭とカー用音響製品企画から製造まで統合しておこなう企業。製品はヨーロッパ、アメリカ、中東、東南アジアに20以上の国と地域に販売され日本でも販売。

AV機器はヘッドフォンアンプや小型アンプ、DACと小さく可愛い製品が主です。新製品とロングセラーモデルが混在するのも特長。


■ 更新情報

2022年9月1日(木) MK3を追加 画像調整
2022年02月10日 MK2を追加
2020年3月15日 ES9038と採用機について追記
2019年9月11日 作成

■ 参考動画





・同社公式アカウントのリリース情報


■ 関連、参考サイト

The ES9038PRO SABRE DAC

PHINE WEB ES9028PROとのちがいも解説 ESS Technologyの技術幹部に聞く、新フラグシップDAC「ES9038PRO」進化のポイント
 ES9038の系統について参考にさせて頂きました。


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