アート・オブ・ノイズの作品紹介。

B01606Z6F6

 今回はArt of Noiseの経歴と作品についての情報。

 Art of Noise作品は再発やベストが多いので、理解しやすいように整理しました。なるべくオリジナルやアルバム独自の曲が多い作品を選んでます。

アルバムの時代背景や解説と感想を紹介します。

 
■ Art of Noise(アート・オブ・ノイズ)とは 


B000001NWO

 アート・オブ・ノイズはZTTレコーズのサウンドエンジニアが主体のユニット。
名前の由来は騒音芸術(Art Of Noises)から。

 
■ メンバー

 アン・ダドリー  - キーボードプレーヤー/ストリングアレンジャー
 ポール・モーリー - 音楽ジャーナリスト

 トレヴァー・ホーン - プロデューサー
 ロル・クレーム

 ● 旧メンバー

 J.J.ジェクザリック - プログラマー
 ゲーリー・ランガン - エンジニア/プロデューサー




● 音楽活動

Arts Birthday 2009
Arts Birthday 2009 / Andrew Garton


 発端はフェアライト社の電子楽器(シンセサイザー)である『Fairlight CMI』の出現から。当時はサンプル音などを一部のミュージシャンが装飾程度に使ってた。家が買えるほどの高価な機材であり、音楽業界での評価は割れていたが、ホーンと同僚は作曲全体を手掛けることを目標にして活動を始めました。そしてプログラマーのJJはサンプリングとシーケンサー機能を組み合わせることを思いつきます。

1981年 ホーンのチームにはプログラマーのJJ、エンジニアのゲーリー・ランガン、キーボードプレーヤー/ストリングアレンジャーのアニーが含まれていた。



1982年 ABCのデビューアルバム『The Lexicon of Love 』をトレヴァー・ホーンがプロデュース。ダドリーとランガン、そしてJJがフェアライトCMIのプログラミングで参加。



マルコム・マクラーレンのアルバム『Duck Rock』をトレヴァーがプロデュース。ダドリーとJJがアレンジとキーボードプログラム。ランガンがエンジニアで参加。



1983年 1月 イエスのカムバックアルバム『90125(邦題:ロンリー・ハート)』をトレヴァー・ホーンがプロデュース。ランガンがエンジニア、ダドリーとJJがアレンジとキーボードプログラムで参加。

 2月にホーンはプロジェクトを発展させる。ビジネスパートナーであるポールモーリーを招待。



 9月に”the Art of Noise”名義でEP「Into Battle With The Art Of Noise」を発表。

1984年 1stアルバム『Who's Afraid of the Art of Noise? 』を発表。覆面グループとしてスタート。



1986年 ダドリーとJJ、ランガンはチャイナレコードへ移籍。Art of Noise名義で『In Visible Silence』を発表する。 匿名の方針を変更して、JJとダドリーが写真に登場し始める。

1990年 ダドリーとJJはArt of Noiseが正式に解散したと宣言する。
ただしグループは解散しているが、アルバムの宣伝やリミックスの承認は行っていた。

1999年 トレヴァー・ホーン、ダドリー、モーリー、ギタリストのロル・クレームで再結成。ZTTレコーズに復帰する。

B001F8KA56

 英国と米国で数々のライブショーを行った後、バンドは解散する。

2017年 「In Visible Silence」の発売30周年記念でツアーが行われる。またアン・ダドリーが「Anne Dudley Plays The Art Of Noise」を発表。


 

■ 特長。才能とスタイル



 当時新しいデジタルサンプラー技術を使用して音楽を作成している。
初期の作品は押しの強いリズムとサンプリング音の印象が強くてまさに騒音芸術ですが、メンバーがZTTレーベルから移籍した2作目からはメロディー部分も目立つようになりました。

 刺激のあるサンプリングサウンドも魅力です。しかし長く愛されるのはアン・ダドリーのセルフ・カバー・アルバム「Anne Dudley Plays The Art Of Noise」を聴けばわかるように、メロディーもしっかりしているからでしょう。


 

■ 逸話

 初期は覆面バンドだったために、イメージが独り歩きして黒人のバンドや破壊的なバンドと思われていたそうです。


■ 特長と ネット通販各社 購入用リンク


 Art of Noise作品を紹介。
公式サイトに掲載されているもの、本国と世界発売作品を中心に選択。 ~地域版やマイナーな企画物を含めると数が多すぎるので省いています。



■ 目次と見出し - ジャンルについて

 発売順に紹介しています。
(項目をクリックすると、該当部へジャンプします)

 アルバム

 企画、リミックス版

 シングル

 CDその他

 音楽販売、配信サイト

 映像 DVD,ブルーレイ 

 書籍



● 購入用リンクの使い方 

 製品の特長と購入用リンクを紹介。
商品写真と横の商品名リンクは、基本としてamazonへのリンクです。
なお他のネット通販販売品を見たい場合は○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示します。

 データ: アルバム発売年、タイトル


■ オリジナル・アルバムCD 

 
 burn-1294593__340.png

 アルバムCD。 発売順に掲載。



1: Who's Afraid of the Art of Noise? 『誰がアート・オブ・ノイズを…(日本題)』
 リリース: 1984年 レーベル: ZTT 形式:CD,カセット、LP

B005DQ3B7K

 アルバム一作目。メンバーは外観からイメージを左右されないよう匿名となりました。
「Beat Box」に代表される、サンプリングを使用した押しの強いサウンドが目立つ。かとおもえば「Moments in Love」のような穏やかな曲、
「How to kill」では実験性の高い曲と幅の広さを見せる。まさに騒音芸術。

2011年に再発。リマスターされボーナストラックとDVDが追加。







2: In Visible Silence 『イン・ヴィジブル・サイレンス』
 リリース: 1986年 レーベル: チャイナ、Chrysalis 形式:CD,カセット、LP

 2ndアルバム。メンバー3人が離脱してチャイナレコードに移籍。そして今作から方向性を変えてメンバーが存在を出すようになりました。

3人体制になっても「アートオブノイズ」は保たれるどころか、さらに進化する。音声サンプリングを多用したり、さらに派手になった。
日本ではMrマリックのテーマ曲で有名な「Legs」を収録。

2017年にデラックス版が発売。2枚組となり1枚目がオリジナル曲と7インチミックス曲、2枚目が未発表曲とミックス曲。「レッグス」の12インチ・ヴァージョン等が収録される。



 >デラックス版





3: In No Sense? Nonsense! 『イン・ノー・センス? ナンセンス』
リリース: 1985年  レーベル: China, Chrysalis 形式:CD,カセット、LP

 アン・ダドリーとJJのデュオになりました。

音に厚みが出ました。サンプリングとロック、オーケストラが融合するサウンドになってます。派手なギターサウンドが入ったりロック色も強まる。メロディーが綺麗で音質も美しい。

音楽性は拡大され「Opus for Four」では日本女性の”朝もない、昼も無い”とつぶやきが入る。オーケストラだけの曲も有る。




 > デラックス版

 2018年にデラックス版が発売。
リマスターされ、ミックス曲や未発表音源が追加された。





4:  Below the Waste 『ビロウ・ザ・ウェイスト』(1989年)
 リリース: 1989年 レーベル: China,Polydor

 チャイナレコーズ時代最後のアルバム。 ダドリーとJJ、テッド・ヘイトンが制作。

ジャケットはB&Wのスピーカー「Emphasis」。B&Wらしい独創性のある形状で当時100万円程した高級機です。

”ジェームスボンドテーマ "やFM番組クロスオーバーイレブンのエンディングで使われた「Robinson Crusoe」を収録。






5: The Seduction of Claude Debussy 『ドビュッシーの誘惑(日本題)』
  リリース: 1999年 レーベル: ZTT 形式 CD,カセット、MD,デジタル配信

 大きく期間が空いて、前作からは10年ぶりの作品。
トレヴァー・ホーンとダドリー、モーリー。そしてギタリストを追加して復活。

 コンセプトアルバムで「クロード・ドビュッシーの生涯を描いた映画のサウンドトラック」をイメージする。

 バリエーションで標準版、米国で初期に発売されたボーナストラックが付く2枚組版、日本版はCD-Extraが存在する。日本版CD-ROM部分には、「Metaforce」ビデオがQuickTime形式で収録される。



 > デラックス版





 6: Reduction
  リリース: 2000年 レーベル:

 タイトルは直訳すると”削減や縮小”の意味を持つ。
タイトル通りに今作は『ドビュッシーの誘惑』からのアウトテイク集。






■ コンピレーション&リミックスアルバム


 burn-1294593__340.png

 企画物やリミックスもの・アウトテイク集など。



・Daft (1986)

 コンピレーションアルバム。ジャケットはアートオブノイズの仮面を大きく描く。
タイトルは「間抜け、愚か」などの意味を持つ。

ZTTから3人のメンバーが抜けた後に、アートオブノイズがヒットしたため作られた。『Who's Afraid of the Art of Noise?』の拡張版で、『into Battle』の曲などが追加される。

発売のバリエーションが多い作品でSACD版も発売されている。



 >限定版





・Re-works of Art of Noise (1986)

 企画物。後半はライブ音源。





・The Best of the Art of Noise (1988)

B000008CZ0

 1988年に発売。10種類以上のトラックリストが異なるバージョンがリリースされた。1991年の日本のCD版は標準版と同様の構成だが、ボーナストラックに「 Kiss 」の2つのミックスが含まれる。

初期は青いカバー。1992年に再リリースされてZTT時代の曲が追加されてカバーはピンクとなる。なお独、豪、オランダ盤はブルーのままだった。ディスク1に7インチ盤、ディスク2に12”ミックスを収録。





・The Ambient Collection (1990)

 リミックスアルバム第1弾。Art of Noiseの曲をチルアウト風にミックスしてまとめたもの。

穏やかな雰囲気にアレンジされている。私もよく聞いてます。





・The FON Mixes (1991)

 リミックスアルバム第2弾。外部でリミックスしたもの。
リミックス作品が良く作られていた時代を反映して、派手なアレンジが目立つ。 マーク・ギャンブルやロバートゴードン、グラハム・マッセイ等の名があり、ほぼ同時期に有ったYMOのリミックスものを彷彿させる。

 前半はバブル末期を感じさせるユーロビート風。ただし原曲のメロディーは残っており、聞くには堪える。また中盤からは穏やかな曲が増えて全体のバランスは良い。





・The Drum and Bass Collection (1996)

 リミックスアルバム第3弾。
ドラムとベースが強くなり、またアンビエントの雰囲気も強調される。90年代の雰囲気ですね。原曲の雰囲気は残っており悪くはないけど、今聴くと飽きるかな。





・The Abduction of the Art of Noise (2003)

 トリビュート。Abduction(誘拐)というワードの通り、 Art of Noise作品を外部でいじったもの。






・And What Have You Done with My Body, God? 『神よ、私の身体に何を・・・(日本題)』(4CD Box Set)(2006年)

 40曲以上の未発売曲、デモなどを収録した4枚のCDコレクション。
音楽ジャーナリストによってプロジェクトが考案された。付属する36Pの本にはメンバーインタビューが掲載される。





・Influence (2CD) (2010)

 2枚組ベスト盤。39曲収録。
初収録、CD化曲が多い。






・At The End of a Century (2CD+DVD) (2015)

 輸入盤。CD2枚組でPAL形式のDVDが付属する。
音源は『The Seduction of Claude Debussy』と未発表アルバムから。

DVDは2000年のライブとPVを収録。




■ EP,シングル 


・ Into Battle with the Art of Noise
 1983年 UK発売 レーベル:ZTT 12インチ

  ZTT初の作品。ジャケットは『ヘントの祭壇画』をコラージュしたもの。

今作は1986年に『 Who's Afraid・・』1985年の "Moments in Love"の12インチシングルを組み合わせて『Daft』として発売される、

2006年にボックス版の一部として発売、2011年に再発されLP版も登場した。





■ ライブ



・Reconstructed (2004)

 1999年シカゴと2000年ロンドンでのライブ音源を元に、スタジオ演奏を加えて再構成されたもの。

 海外ではSACD、日本ではCD+DVDで発売。






■ その他の作品 



・Plays the Art of Noise 
 2017 Anne Dudley

 アートオブノイズの曲のピアノアレンジ。アート・オブ・ノイズに全期関わっているアン・ダドリーさんが制作。ダドリーさんがジャーナリストに「アート・オブ・ノイズは技術だより」と卑下されたため、音楽の良さを証明する意味も兼ねて制作されたそうです。*3





・Art of silence.Co.UK 

 1996年にJJが出したソロ作品。




■  音楽販売、配信サイト


hi-reso.tibi.jpgmp3-255.png

 Art of Noiseを取り扱うサイト
配信サイトは、ハイレゾや絶版CDもあるのが強み。

● CD&DVD

 ・ ソニーミュージックショップ
   ➤ ソニーミュージックストア - Art of Noise
icon


 2010年ころからのファルコCD,DV作品を取り扱っています。


 ・ Amazon アート・オブ・ノイズストア


■ 配信サイト

 ・レコチョク Art of Noise
 
  
 ・ e-onkyo music Art of Noise

  ハイレゾ専門で、現在はアン・ダドリー作品を配信。



■ 映像作品 


clapperboard-146180_960_720.png

  ライブや映画。



・"The Art of Noise in: Visible Silence" (1986)

  ロンドンはハマースミス ・オデオンで撮影されたコンサートを収録。

  [通販取り扱い無し]



・The Art of Noise: "Into Vision" (2002)

 1999年から2000年までの4回のコンサートを収録。
シカゴ、カリフォルニア。ロンドンで2か所。




■ あとがき 

 
アート・オブ・ノイズは元々好みなのもありますが、自分の持ってるCDを整理する意味も含めて記事を作ってみました。

 アート・オブ・ノイズは有名なユニットで、今でもTVでアートオブノイズのサウンドを聴くことが有ります。しかしネットで調べてみると、けっこう情報が無いなと感じました。

 のんびり記事を補完していきたいと思います。


■ 更新情報

 2018年12月12日 作成


■ 引用

アート・オブ・ノイズ、オリジナル・メンバー来日記念インタビュー ~リブート・ツアーで再集結したダドリー、ジェクザリック、ランガンの3人が語る30年の真相

 記事のメンバーコメントが凄く楽しいのでおすすめです。 *3 ダドリーさんのインタビューを参考にさせて頂きました。


■ 関連、参考サイト

・ Wiki (日本、*2英語)
  > https://ja.wikipedia.org/wiki/アート・オブ・ノイズ
    アルバム名、発売年を参考にさせて頂きました。

  > https://en.wikipedia.org/wiki/Art of Noise_(musician)
    曲解説の一部を参考にさせて頂きました。

フェアライトの歩み 誕生から現在、そして明日へ -

・REDBULL MUSIC ACADEMY 
 > オケヒやヴォイスパッドなどサンプルベースのユニークなサウンドで知られる、1980年代を風靡したコンピューターシステムの歴史を振り返る By Matt Anniss
 Fairlight CMIの出現から黎明期の利用状況などが描かれている。