映画「最高の人生の見つけ方」のオチや謎解説。

 

 今回紹介するのは、映画「最高の人生の見つけ方」

  さて「最高の人生の見つけ方」ですが、ラストが凝っている。~ 話やオチが分からない人も多いでしょう。 

 今回は「最高の人生の見つけ方」の不可解な部分とオチやラストシーンの解説。 一度見て分からない方向け。ネタバレと謎やオチ解説なので知りたくない方は見ちゃダメ。


■ はじめに 『最高の人生の見つけ方』とは (2013)


 理解を深めるために 簡単に映画の概略を紹介。
 2007の映画。現代は「The Bucket List(棺桶リスト)」

ロブ・ライナー監督。そしてジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演。



 
 ● 映画のあらすじ

 映画のジャンルは感動もの。 そして人間性を取り戻す話。

登場人物は主に2人で、修理工としてまじめに働いてきたカーター。そしてお金持ちだが難しい性格のエドワードとが病院で出会う。

 生まれも育ちも違う二人は初めは噛み合わないが、やがてお互いの死期が近いと知って仲を深めていく。そして二人が「棺桶リスト」と呼ぶやりたいことリストを叶えるための行動を始める。


■ 謎解きと解説


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 わかりにくい部分を解説する。

 なるだけ整合の取れる解釈をしています。 ~推測部分は注釈を入れて解説。



● 人名について
 
 文中でわかりやすいように人名を紹介。

• お金持ち = エドワード・コール (ジャック・ニコルソン)
• 修理工  = カーター・チェンバーズ (モーガン・フリーマン)
• 秘書   = トマス (ショーン・ヘイズ)



■ エピソードと解説 

 
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 人物やアイテム。用語などを解説 



• オープニングで雪山をのぼってるのは誰?

 タイトルなし
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 ラストで雪山を昇る人物と同じ。主演二人ではない。
ラストから推測すると、エドワードの秘書トマスと思われる。


 ・ マスタング GT350

 Mustang
 Mustang / exxodus


 アメリカ人の憧れる車がマスタング。映画やドラマで主人公が乗っていることが多い。スティーブ・マックイーンの映画「ブリッド」でも有名(GT390)。「ビバリーヒルズ青春白書」でもブランドンが乗っている。

 カーターはGT350に憧れており孫がキーホルダーをプレゼントしてくれた。エドワードのおかげでサーキットで乗る夢がかなう。


・ ダッジ・チャレンジャー

Dodge Challenger
Dodge Challenger / teadrinker


 サーキットでエドワードが乗る車。こちらも映画で良く登場するアメリカンマッスルカーで、悪いヤツが良く使う。映画「バニシング・ポイント」「ワイルドスピード」で使われた。 同じデザイナーがデザインした”チャージャー”は「ブリッド」にも使われている。


 ・ 死の需要プロセス

 医師のエリザベス・キューブラー=ロスの著書で『死ぬ瞬間』から。死を前にした約200人の患者には特定の段階があるとしている。 

 映画「オールザットジャズ」でロイシャイダーが傲慢だった末期がん患者を演じ、その際にも語られている。


■ ラストとオチの解説 


Mont Everest
 Mont Everest / girolame


 ラストに雪山に登る男が山頂の祠(ほこら)を開ける。中には既に古びた缶が収められている。

登山者は荷物から二つ目の缶を取り出して祠に収める。そして男は「棺桶リスト」最後の項目「荘厳な景色を見る」にチエックして、祠に入れると立ち去って行った。

 誰が、何をしているか?わかりづらいシーンです。それぞれを解説する。


 ・ 登山者は誰?

 エドワードの秘書トマス。 エドワードの遺言を実行してると思われる。
ザックから二つ目の缶を取り出して、にっこりと笑いかけている。 なんて良いやつだ。


 ・ 一つ目の缶の中身は?

  カーターが灰皿にしていた缶。これはカーターの遺灰が入っている。
カーターは旅行中に「死んだら火葬が良い」と語る。遺灰を入れるには骨壺は嫌だから、お気に入りのコーヒー「チョック・フル・オブ・ナッツ」の缶が良い。そして景色の良いところに埋めて欲しいと語っている。 カーターの死後に、エドワードが缶を祠に収めた。


 ・ 二つ目の缶の中身は?

 エドワードの遺灰が入ってる。一つ目の缶と同じメーカーで、かつボロボロなので元はカーターの灰皿と思われる。
エドワードは生前に、死後は火葬か土葬か迷っていたが友達カーターとリスト最後の「荘厳な景色を見る」ことを実行する。当然自分では実行できないので、夢を秘書に託したようだ。


  ・ 缶の意味 「Chock full o'Nuts」

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 作中では導入部で、カーターが自働車工場で灰皿に使っている。

 カーターの飲むコーヒーはインスタント派だった。 ~ 缶はアメリカの「チョック・フル・オブ・ナッツ」コーヒー(ちなみにナッツはブランド名で缶にナッツは入ってない)。 エドワードが飲んでいた高級コーヒーではないが、エドワードは「チョック・フル・オブ・ナッツ」も気に入ってた。




 ■ テーマとオチのまとめ

 基本は偏屈なエドワードの人間回帰が主体。まじめで知識のあるカーターに惹かれて仲良くなる。そして互いが成長していく楽しい話です。

 そしてエドワードは中盤までは無神論者だが、最後のナレーションで「死んだら天国の前で証人としてカーターに立ち会ってほしい」と語っており神を信じるようになった。


■ あとがき


 Grounds
Grounds / MerelyRachel


 登場人物が良い人ばかりなので安心して見られる。そしてメインの二人は死期が近くて、本来ならかなり落ち込む話になりそうだが互いに励ましあうので観客は楽しく見られる。

 「人生とは何か?」死にざま等の、かなり深い部分も語っており良い映画だと感じました。
 

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● アイテム 「Chock full o'Nuts」

 Chock Full O Nuts Cafe Brickell
 Chock Full O Nuts Cafe Brickell / Phillip Pessar


 メーカーは1932年にアメリカで操業。元は創業者のウィリアム・ブラックが営んでいたナッツショップに由来する。ナッツの需要が減ったのでコーヒーを扱い始めた。店舗経営や会社の変遷を多く重ねている。

 インスタントコーヒーの商品は缶が主体で種類も多い。

 購入について:Amazonや楽天で取り扱いが有ります。




■ 映画


● Blu-ray



 ● DVD






■ 配信

• Amazonプライム
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■ 関連動画

 


■ 参考

・chockfullonut (US)https://www.chockfullonuts.com/


■ 更新情報

 2019年9月18日 公開
 2018年11月10日 作成