今は、オーディオが人気。そして高音質機器やハイレゾがブームです。
そしてパソコンで音楽を聴く方法が普及した。今日はパソコン用の音楽アプリを聞き比べてみる。
「どのプレイヤーの音質が良く、使いやすくて長く付き合えるのか」
Windows向け高音質プレイヤー対決の最新版。
CDやハイレゾ音源を試聴。音質と操作や機能を含めた統合面で比較採点する。
■ Windowsの音楽プレイヤーについて
パソコンに最初から付いてる標準ソフトを使うのも簡単だけど、自分好みの音楽プレイヤーがあれば嬉しいですね。
音楽アプリにはソニーやアップルの大手アプリ。そして20年以上の歴史をもつ有名プレイヤーから新鋭もある。
以前の記事で紹介したものから、高評価のアプリのみを残して再試聴。また、更新が滞ってるものやサポート切れも削除した。そして新しいアプリを追加した。
今日は最新の音楽プレイヤー対決。音質比較をします。
■ 2020~2023年の音楽プレイヤーの傾向
音楽プレイヤー自体は大きく分けて3種類あり、多機能型と音質追及型、マルチメディア対応タイプが趨勢を占める。
流行を3つ紹介する。
1. 高音質化の追求。ハイレゾ対応は当たり前で、最近は高解像度化しながら再生する「リアルタイム・アップコンバーター」機能の搭載が増えた。
2. 情報取得機能の強化。好みアーティストの情報を見ながら楽しく再生できる。例えば、アルバムや曲から自動でアートワークを取得したり、アーティスト画像の表示・歌詞表示機能搭載が流行している。
3. ネットとの融和が進化。例えば、ストリーミング再生主体の『Amazon Music Player』やクラウド再生が可能な『Clementine』、両方が可能な『YouTube Music Player』等の面白いアプリも増えている。
● 今回試聴する音楽再生ソフトについて
今回は、わたしが使っている音楽アプリから選んで比較。
選択基準はおおまかに2通り。 ひとつは高音質。もうひとつは使いやすく曲管理に便利な物が主体。~ 音質の評価が高くても使用が困難だったり、熟達者やマニア向けの特殊なものは紹介しない。多くの人が使いやすいアプリを選んだ。
そして今回は、個性派アプリや新鋭の面白いプレイヤーも紹介。ブラウザで使うプレイヤーやクラウド用途に使えるアプリ等も紹介する。
■ Windows 音楽プレイヤー比較 - 各ソフトの音質
各ソフトの紹介。
ダウンロードリンク、音質とお勧め点。そして弱点。
採点は100点満点で音質と総合面(操作、機能性など)で分けて評価する。
■ 新型プレイヤー
新鋭の音楽プレイヤー。また前回紹介しなかった有名ソフトも含む。
・評価について
外観、音質、特殊機能を解説。 そして音質と総合面を採点した。
■「MusicBee」- Steven Mayall Ver 3.3.7310
ジャンル:統合型プレイヤー。管理、再生
・[画像] 再生画面
「MusicBee」は2008年12月リリース。スティーブン・メイオール氏制作のフリーソフトで、Win用のみ。Win7以降に対応して日本語化も対応。
注目点は音楽観賞用に向く。再生画面が綺麗で情報量も多いからだ。
全体では、現在主流の統合型プレイヤーで再生からリッピング・管理など多彩に使える。スキンによるデザイン変更やアドオン追加で機能拡張が可能。操作感も切り替えが早くて軽快で、再生や曲変更も速い。もちろんハイレゾにも対応するなど万能だ。
・[画像] 通常操作画面
外観:外観は、スキンや手動でカスタマイズ可能。好みデザインに出来る。また曲情報の見通しが良くて全体の把握がしやすい。ピークメーターや音声波形、歌詞表示等も追加可能。
音質:音質は”やや良い”。定位が良く、音色はやや緻密で余韻が綺麗。全体に高音寄りのサウンドだ。再生は安定している。感心するのは、ビットレートの高いハイレゾやDSDでも読み込みからの再生が速くてトラブルも少ない。
音質調整はイコライザーを装備。アップコンバートも可能で、リアルタイムのリサンプリング対応。またバッファを曲単位まで確保可能なので、安定して再生可能だ。機器出力はダイレクトサウンド、そしてWASAPIは排他&共有使用可能、ASIO対応。
特殊機能:
• 音楽SNSのサウンドクラウド内から曲を検索して再生が可能。
• リッピングは簡単で扱いやすい。またネットからアルバムや曲情報を取得可能。リッピングデータの検証可能:ネットのデータベースと比較して確認可能。
• 歌詞取得と画像表示 アルバムアート取得機能も装備。そして再生曲の関連画像表示が可能。再生専用タブやシアターモードで表示すれば、まるで壁紙やスクリーンセーバーのような綺麗な画面で、歌詞やアーティスト画像が見られる。
音質:85点
総合:88点
おすすめ点: 常用できるプレイヤー。尖ってはないが、全体のレベルが高く安定している。リッピングは簡単。大量のアルバム管理・再生も使いやすい。再生もプレイリストやエクスプローラー再生など、直ぐに切り替えられる。
そして外観が綺麗だ。そして曲情報の自動取得機能で、アルバムアートや歌詞を眺めながら楽しく音楽が聴ける😃✨
• 公式 MusicBee 公式上段 > ダウンロードから入手可能。
種類:ウィンドウズ用、携帯用、UWP(ストア)版 *無料だが寄付も歓迎。
• マイクロソフト ストアアプリ版 > マイクロソフトストア MusicBee
• ベクター MusicBee
■「YouTube Music」プレイヤー - Google
ジャンル:ストリーミング・プレイヤー、クラウド対応。
「YouTube Musicアプリ」は、YouTube製の音楽プレイヤー。
ストリーミング&クラウド音楽プレイヤーで、現在はPCではブラウザーから利用できるウェブ用がある。そしてWinアプリ版、iOS,Android。
YouTubeで曲の管理・再生に便利なソフト。特徴はYouTube向け機能が利用可能。曲やライブの検索、お気に入り曲の管理等が出来る。 さらにPC内音源のアップロードとクラウド再生も可能な新世代プレイヤーだ。
「YouTube Music」とは: 音楽サービスだ。 アーティストの公式PVや動画を楽しめる。YouTube内の音楽再生や検索に特化される。無料と有料版が有るが、無料版で大部分の機能や再生は可能だ。
外観:ブラウザでは「YouTube Music」のURLにアクセスすると専用ページになる。 アプリ版プレイヤーでも機能や構成はほぼ同じ。ブラウザーのメニューが省かれるだけ。 画面は主流の構成で、シンプルなフラットデザイン。特徴はYouTubeよりも画面が整理されており見やすい。プレイヤーやリスト機能に絞り込まれている。
音楽再生:YouTube内コンテンツの音楽や動画再生が可能。 検索は多様で柔軟だ。アーティストやグループ名,「元気が出る音楽」などのワードや、クラシックなどジャンルでも候補が表示される。そしてYouTubeのラジオやミックスリストからも選択が可能だ。
音質: 画質と音質はブラウザーに依存する。
特殊機能:注目点は、おすすめ音楽が自動で用意される。例えば一曲再生すると、キューリスト(再生リスト)に自動で候補音楽が追加されていく。候補は同系列や同年代アーティスト等の曲が用意される。自分の好みに沿う音楽が準備される。
弱点:YouTubeと同じでCMが多い。
音質:50点
総合:76点
おすすめ点: 新世代のプレイヤー。 好みのアーティストのPVやライブ動画が、気楽に楽しめる。一曲再生すると、後は自動で候補が再生されていく。 無料版は、CMが多すぎるのが惜しい。
・ブラウザ版 YouTube Music - music.youtube.com
■ インストール方法: デスクトップ版のインストールは単体記事内で紹介した。
・「YouTube Music」アプリのWEB版とデスクトップアプリの解説。> ダウンロードとインストール
■「AudioGate4」- KORG
ジャンル:音楽プレイヤー。再生、録音
「AudioGate4」は、パソコン対応の音楽再生・録音が可能な音楽ファイル管理ソフト。
2006年に同社製品の添付ソフトとして登場。その後に音楽プレイヤーとしても評価が高まった。Ver.3の途中からソフト単体で販売される。現行版の使用はライセンス式だが、同社機器との利用で制限が解除。なお無料のライト版モードがあるのでKORG社以外のDAC等でも利用可能だ。
現在はプレイヤー機能が主体となる。 音楽再生では「オーディオ・プレーヤー」機能、DSDネイティブ再生機能を搭載してハイレゾにも対応。 特長は録音機能で、同社機器を使って手持ちソースからDSD録音が可能。
外観と操作: 再生用に使いやすい。機能が整理されており、動作も頑丈で安定している。 画面はシンプルで操作も簡単。日本語ソフトなので理解しやすい。 デザインはスキンにより変更可能で綺麗だが、文字が見にくいので実用性は低い。
音質: 最初に感じたのは『個性が有るサウンド』。~ 独自の処理や変換技術を使っているからでしょう。聴きやすい音質でBGM用途に聞き流しやすい。
音質は正確でノイズが少ない。 メリハリがあり、ダイナミックレンジが広く感じる。定位がはっきりしており分離も良くて、音崩れが少ない。特長は楽器の音に特有の響きが付加されて音が厚く感じるが、こもった音にも聞こえる。
ハイレゾデータ再生可能。そしてDSDのネィティブ再生と、同社機器と組み合わせてPCMをDSDにリアルタイム変換可能。 なおライト版では出力が48kHzまでの制限が掛かるが、ハイレゾ音源の再生自体は可能。
特殊機能
・ 録音機能が強い。DSDで保存・再生が可能。
・ 音声波形表示可能
音質:90点
総合:60点
おすすめ点: 使いやすい。多機能型アプリが多い中で、『AudioGate』はプレイヤーに絞り込まれているのが新鮮。 音楽をシンプルに聴く用途に適している。聞きやすい音質なので、長時間音楽を聴く,そしてBGM用途にも便利だ。
利用方法:ライセンス販売は公式のみ。ただし同社機器を購入したほうが安上がりだ。単体記事で対応機器を紹介した。
➤ 音楽アプリのKORG「AudioGate4」を使った感想。
■「GOMオーディオ」 - Gretech
ジャンル:音楽プレイヤー。再生主体
「GOM Audio」はパソコン対応の音楽再生ソフト。
日本版が2012年11月登場。PC用とandroid版が有る。使用は無料で、広告は標準スキンのブラウザー下部にアドセンスが入るのと終了時に同社ソフトの広告窓が出る程度だ。
統合プレイヤーのような多機能さは無いが、気楽に使えるプレイヤー。動画プレイヤーで有名な同社「GOMプレイヤー」を音楽再生専用にして機能を追加している。
外観:WinAMPに似ている。プレイヤー部分が基本で、リストやWEBビュアー窓が独立して付属する。 ブラウザ部分は、歌詞表示とポッドキャストのカテゴリ表示や検索が可能。再生はプレイリストをタブ表示可能で、小型でも音楽を再生するには便利だ。弱点はスキンが少ない。
音質: 音質は普通。 高音寄りで軽く、そして硬めで明るい音。 同社の『GOMプレイヤー』に音質傾向が似ており、やや音質が向上して繊細になった感じ。音場はぼやけ気味で細め。やや聴き疲れする音質だが、短時間の聴取や刺激が欲しい人には良さそう。 イコライザーを装備してプリセットも可能。DSP調整も可能だが、未だ日本語化されてない。
機器出力は選択可能。ダイレクトサウンドとWASAPIは排他&共有使用可能。
■ 特殊機能
・歌詞取得とカラオケ表示が可能。
独自サーバから登録した歌詞を検索する。試したところ、マイケル・ジャクソンや欅坂など人気アーティストの歌詞が表示可能だった。時間情報も取得してカラオケ表示も可能。・ZIPやRAR形式などの圧縮ファイルから再生が可能。
・WINAMPのプラグインが使用可能で、ASIO4ALLが使える。
・電源管理オプション:条件の指定によりPCの電源オフやスリープモード対応。
・多様な再生方法:再生速度の調節(0.1~2倍速、音声補正機能つき)、A-Bリピート
音質:70点
総合:65点
おすすめ点: 気楽に音楽を聴きたい時に良い。「WINAMP」のような軽量小型プレイヤーを求めてる方に向く。
独自機能が多いのも面白い。圧縮形式に対応してるのも珍しいし、「シンク歌詞」機能ではカラオケの練習に向いてる。
・公式 https://www.gomplayer.jp/audio/
・ベクター GOMオーディオ
・android版 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gomtv.gomaudio&hl=ja
■ 「Music Center for PC」- SONY バージョン : 2.2.0
ジャンル:音楽プレイヤー。再生、管理
・ SONY > Music Center for PC https://musiccenter.sony.net/ja/
ソニー製のアプリ。 統合ソフトで、曲管理やネットラジオ聴取が可能。
Windows PC向け音楽管理・転送アプリケーション。初回は2017年に発表された。使用は無料で、ソニー以外のPCも対応する。 ソニーの音楽アプリ『Media Go』の後継だが、同社『x-アプリ』がベースとなり機能や対応機種が整理されてる。
再生専用に向くアプリで、潔く機能を整理しており使いやすい。ライブラリ型の多機能プレイヤーに疲れた時の気分転換に良い。
外観: フラットデザイン化が進んでおり、Windowsの既定アプリ『Groove ミュージック』に似ている。 初期は機能やデザインが中途半端だったが、Ver2.0で大胆に変更された。またVer.2.2で4種のカラーテーマが追加されており、ブラックを使えばダークモードに近い外観となる。そして文字間サイズが調整可能となり情報量が増えて見通しが良くなった。
・[画像] 右側に再生リストを開いたところ
データベースからの再生が基本。曲管理は、音楽ファイルをドラッグ&ドロップで登録可能。また既存プレイリストのD&Dも可能だ。
残念な部分は、簡単な再生に不向き。エクスプローラーからのツリー表示再生や、ライブラリをスルーしての一時再生は出来ない。
音質:音質はまずまずで、最近の「ソニーサウンド」だ。傾向は同社『Media GO』や『X-アプリ』に似ており、高音が伸びて低音が良く出るタイプ。”はっきりした音で好む人が多い音質”でしょう。 規定はダイレクトサウンドで少しノイズっぽい音。WASAPI排他出力にも対応するがこちらもややノイズがあり騒がしい。音質調整ではイコライザーも装備する。
性能面はハイレゾが拡大して384kHz/32bitに対応。 そして注目点は、高音質化技術「DSEE-HX」が搭載。ソニーのDACやXperia、ウォークマンなどに搭載される技術だ。従来の「DSEE」はCD音質相当だが、HXではハイレゾ相当にアップスケールする。
特殊機能:内蔵データベースで曲情報を保存可能。曲データを、12音解析でネットから該当曲を参照してかなり強力だ。そしてソニーのMOLAが組み込まれており、ハイレゾ音源の購入が簡単。
音質: 82点
総合面:72点
お勧め: 「気楽に再生して、ソニーの高音質が楽しめる」頼もしいプレイヤーだ。初期は不具合と不満点が多かったが、アップデート毎に大幅に改善されて、現行バージョンは主力プレイヤーに使えるレベルだ。
対象者は、シンプルな音楽アプリが欲しい場合やソニーサウンドが好みの方。そして曲管理を確実にしたい場合にも音声解析が活躍する。
■「Webamp」 -
ジャンル:ブラウザ音楽プレイヤー。再生主体
• https://webamp.org/
「Webamp」はパソコン対応の音楽再生プログラム。
2018年2月7日に公開された。『Winamp』のエミュレータでブラウザ上で動作する。使用は無料。
再生機能が主体の小型ソフト。ブラウザ上からアクセスするだけで気楽に使えるプレイヤーだ。そのぶん統合プレイヤーのような多機能さは無い。
外観: 『WinAMP』と同じ。『Winamp2.9』を元に、HTML5とJavascriptで作られる。外観はプレイヤー部分が基本で、リストや拡張窓が独立して付属。スキンは5種類用意されておりスキンファイル読み込みも可能。 再生はプレイリストから再生するタイプで、リストは日本語の音楽ファイルも対応する。
操作感: 実用可能なレベル。元が動作の軽い『Winamp2.X系』なので軽快に動作する。また意外と頑丈で異常動作や再生の不具合も無し。
音質:音質は普通。CDから変換したMP3,WAV、配信のハイレゾ音源を聞き比べた。Winampと似たような音で高音寄りで軽い音。音質調整はイコライザーを装備してプリセットも可能。コンパクトなイコライザーを装備してるのは今では珍しい。再生機能に絞られており機器出力は選択不可。
特殊機能: DROPBOXからの再生、MILKDROPで音楽に合わせた映像効果の表示が可能。懐かしい。
音質:60点
総合:60点
おすすめ点: Winampを求めてる方には嬉しい存在。動作は軽くて安定しており意外と使える。 実用面では使用にURLを覚えるだけで良い。出先や人のパソコンを使う際に音楽プレイヤーが欲しい時やPC動作や音源の軽いチエックにも便利だ。
■ 「Amarock」バージョン : 2.8 - Mark Kretschmann
ジャンル:統合型プレイヤー。再生、管理、クラウド
• Amarok 公式サイト http://amarok.kde.org/
「Amarok」は統合型プレイヤーで、ネット連携機能が多めなのが強み。
初回は2003年リリースで長い歴史を持つ。利用は無料。名前はMike Oldfieldアルバム『Amarok』からで、狼の意味を持ちアイコンも狼。KDEアプリケーションの音楽プレイヤーでLinux/Unix, Windows (KDE for Windows),そして日本語表示に対応。
特徴は多機能。再生用途にはフィルタや検索機能も多くて、日本の対応サイトを設定すればかなり面白い。既定状態でも海外アーティストのアルバム再生は自動で歌詞表示できて便利だった。
外観:標準状態は3列型で質素。 特長は、中央列の情報窓で多種の音楽情報が取得可能。カスタマイズも可能で、追加ウィジェットが10種程有る。「アルバムカバー、トラックの評価、関連写真・アーティスト,歌詞、LastFMからタグ取得」等が可能。
動作と操作感:全体の動作速度は普通。だが全体の動作や設定は、個性やクセがあり使いこなしが難しい。操作は右脳型の使って覚えるタイプで扱いづらい。 あとカスタマイズ可能な中央窓等は面白いが、機能が多いぶん動作も不安定。
音質:普通。ミキサー経由でややノイズっぽい音。出力や音質設定は無くて、標準状態ではWASAPI排他やASIOは設定できない。音質調整にはイコライザーを装備する。
特殊機能:音楽管理用にはファイルの整理機能(タグ付け,カバーアートの編集や取得など)を持つ。 内蔵データベースで曲再生スコアを保存可能。 歌詞表示対応。 ネット音楽サービスを統合しており、オンライン音楽ストア、メディアサーバー、Web音楽倉庫などが使える。
X 弱点
• 音質部分が弱い。
• 日本語化ファイルは無い。ヘルプファイルも無い。
• 設定変更時の動作が不安定。登録曲が多いと異様に重い
音質: 58点
総合面:60点
お勧め: 個性派プレイヤーでネット機能が強い。また海外アーティストやサイトに強いので、洋楽主体の方に向いてる。または他OS(LINUX,Unix)と音楽アプリを揃えたい方にも便利。 動作が重いのが惜しい。
■ 有名プレイヤー
以前の記事で紹介したもの。今回は現行版で再試聴して音質や機能を確認している。
■ Grooveミュージック - Microsoft
ジャンル:音楽プレイヤー。再生主体
・Microsoft Store 日本 公式サイト >Groove ミュージック
Windows標準ソフトの『Grooveミュージック』。
Windows10では、Windows Media Centerが廃止されてMediaPlayerは一応インストールされているが表にあまり出なくなった。音楽プレイヤーは『Grooveミュージック』が主力として追加された。 現在は縮小傾向にあり、他ハード版(アンドロイドとiOS)が終了している。
Grooveミュージックの用途は音楽プレイヤー+音楽購入向けだ。しかしグルーヴミュージックパスは2017年12月31日に終了した。
全体の感想だが、ストアアプリでタブレット向けの画面と操作系だ。はっきり言って使いにくい。アルバムや曲リストをいちいち切り替えねばならず、ドラッグ&ドロップも非対応。WindowsMediaPlayerのほうが便利だ。設定項目はほぼ無くて異様にシンプル。当時流行したデザインだが、簡略化し過ぎだ。
音質は普通。
音質:60点
統合面結果:50点
おすすめ点: とりあえず最初からインストールされているので、ソフトを導入してない時に使える。 シンプルで頑丈なアプリが欲しい人にお勧め。
■ Media Monkey - Ventis Media 使用バージョン 4.1.26.1896
ジャンル:統合型プレイヤー。再生、管理、多機種間での連携
Media MOnkey / denharsh
統合型ソフト。そして多機能型だ。音楽の再生はもちろん、エンコードから曲管理。ネットからの曲情報検索やタグ付け等に幅広く使える。
Winamp時代のリスト型プレイヤーから、現代の多機能統合型プレイヤーの過渡期にあたる構成だ。つまりリスト型で情報量が多い。
外観:おとなしめだが音楽機能が多くてカスタマイズしやすい。総合音楽ソフトとして活躍する。管理はフォルダツリー表示可能。
音質:プラグインに左右されるが平凡。反面クセがなくて長時間聴きやすい。 弱点はやや音が潰れやすく、分離感が低めで音像が中央に固まる・高音域が整理されず歪みやすい。
■ 特殊機能
・[画像]歌詞表示機能を組み込んでカラオケ表示をしているところ
・WinAMPプラグインが使えるので、音楽形式の対応幅が広くかつ多機能。 歌詞表示プラグイン対応。
・リッピングはネットからCDデータ(CDDB)を取得。
・連携機能も強めで、同アプリ使用の端末間で同期可能。DLNAサーバ機能で共有、DLNAコントローラー機能有り。無線LAN経由でAndroid端末と同期可。iOS機器用にiTunes互換機能搭載。
弱点:現在はAmazonからアルバム情報取得が出来なくなった。またアプコンは無し。そしてプラグインが多いが、古いのも多くて扱いにくい。
音質:70点
総合面:82点
おすすめ: 音楽再生と管理全般で強みを発揮する。大量に持ってるアルバムや曲を、聴く時や管理したい人に向く。動作や再生も高速で使いやすい。
なお前回は多機能型部門で1位にした。だが現在は、情報取得機能で未対応が増えたのと、他ソフトが高機能化して優位性が減っている。
・公式 MediaMonkey
・ストアアプリ版 >MediaMonkey を入手する - Microsoft ストア 日本
・Android版 GooglePlay
・AmazonKindle用 >フリー >プロ
おすすめ。■ TuneBrowser -Tiki 使用バージョン 4.3.2~
ジャンル:音楽プレイヤー。再生、管理
「TuneBrowser」は、日本のTiki氏が制作している音楽ソフト。指向は、大量の音楽ソフトを再生とタグ管理するように作られている。シェアソフトで更新頻度も高くて成長が早い。なお無料版は取り扱い曲数制限が有るのみ。
特長はデザインが綺麗、管理機能が強力。
外観:曲リストや表示も見やすい。スペクトラム・アナライザー装備で周波数特性が簡単に見られる。操作性も良くて、ボタン操作が主体で階層も浅い。タブレットやノートPCでも使いやすい。
音質:独自エンジンを採用しておりかなり高音質だ。 なお改良が多くて音質が変化する時期もある。現在の版は以前と比べて音場が広がった。音質は高音が出て小さい音も良く聞こえる。そして定位が良い。
ハイレゾ音源も、DSDやFLACなど高音質音源に標準対応するのも強みだ。DSD再生ではアナログレコードに近づいた高音質。また「SoX Resampler」を搭載しており、MP3など低解像度音源を綺麗にして再生が可能。
■ 特殊機能
・「RAMデコード」で曲データを一括してメモリーに保持する。曲アクセスが高速になり、HDDへのアクセスを激減させる。ノイズ対策と静音、SSDやHDDの負荷も減らせる。
・便利な機能は、タブレットやスマートフォンなどを使用してリモート制御可能だ。OpenHomeでLinn Kazoo. に対応。
弱点:情報取得機能や歌詞表示はまだ進化中。
音質: 90点
総合面:89点
お勧め点:「音が良い、外観が格好いい、操作しやすい」 ~ 用途では、大量の音楽を扱う&聴く人に向いている。私も色んなアプリを使うが、結局はTuneBrowserで新曲やお気に入り曲を再生する場合が多い。お勧めです。
• 公式 > 新サイト TuneBrowser
• ベクター > TuneBrowser
• マイクロソフトストア >Windows アプリ
ストアアプリ版(UWP) TuneBrowser
■ iTunes - Apple
ジャンル:統合型プレイヤー。再生、管理
• iTunes Apple(日本) http://www.apple.com/jp/itunes/download/
iTunes 7 / Ian D
アップル製のソフト。音楽ソフトでのシェアはダントツ。
Win用も用意されており、2018年4月からUWP版も公開された。2019年6月にAppleハード版は一部機能が別ソフトへ移行しているが、Win版iTunesは継続している。
単一会社で音楽購入と再生・ハード管理の統合に成功したソフト。しかし前提が音楽再生では無くて、統合管理ソフトであり『アップルで音楽動画を購入する用途が大きい』。 例えば曲数が増えると管理しにくい,GUIの変更が多いなど弱点が目立つ。今は残念ながら音楽再生や管理用には使いにくい。
外観:ライブラリ型と呼ばれるソフトの主流であり、デザインはアルバムアートを大きくかつスタイリッシュに表示するアプリの先駆。アップルの得意とする直感・右脳型の操作系を持つ。
音質:メリハリが付いた音。ソニーの音を優しくした感じ。音の雰囲気で言うと「ドンドン、シャンシャン」。BGM用にぎりぎり気に触らない音質。
弱点: 現在は操作性の悪さとGUI変更が多い。更新頻度が多いのと、バックグラウンドで多くの付随機能が動作する点も気になる。
音質:62点
総合:28点
お勧め: 用途は、アップルのエコシステム内での使用に強い。iOS機器利用者向けの統合ソフトでバックアップやアプリ管理まで完結する。 音楽用には少量のアルバムや曲を管理したい場合に向く。
→ マイクロソフトストア - iTunes
■ Windows Media Player 12 - Microsoft
ジャンル:統合型プレイヤー。再生、管理、マルチメディア、多機種間での連携
・ Microsoft >Windows Media Player の入手
長くWindowsの付属ソフトなのが「Windows Media Player(WMP)」。初心者の頃によくお世話になるソフトだ。WMP12はWin7以降(非RT)に付属。
変化の激しい音楽ソフトの中で、WMPはほぼ完成形になっており、安心出来る画面と操作系を持つ。動画を再生できるのも便利だ。
外観: 右下のボタンをクリックすると小型プレイヤーに切り替え可能。再生方式は基本としてプレイリストや登録フォルダから行う。
特殊機能: メディアサーバー機能で指定フォルダの公開が可能。Win10搭載バージョンはハイレゾと外部USB DACへも対応。
音質:70点
総合結果:67点
お勧め: シンプルで使いやすい。用途は少量のアルバムや曲を管理したい場合や動画再生にも便利だ。 MS純正なのでダークモード等の新機能もしっかり対応するので安心。
■ Amazon Music 6.7.1.1366 - Amazon
ジャンル:音楽プレイヤー。再生、クラウド
「Amazon Musicアプリ」はAmazonの音楽プレイヤー。
Amazon版 曲の管理や購入に便利なソフトだ。プライム会員向け機能が利用可能で、PC内音源も再生可能だ。
前回の対決記事ではかなり低評価にしたが、昨年頃から大きく改善されている。例えば、以前指摘した「起動できない、インポート不具合」等の大きな障害も改善されており安定度も格段に増した。 進化点では、画面や操作が分かりやすくなった。動作も軽快となり、ブラウザー版より早いのでインストールする価値がある。
外観:画面や操作系は、AmazonのWeb版とほぼ同じ機能を持つ。違いはiTunesプレイリスト設定が可能。 デザインはシンプルで綺麗だ。画面が見易くなっており、使用頻度の低い部分が暗転したり折り畳み可能になった。画面配置は変更されて、プレイリストと音楽ジャンル分けが独立した。
音質: 普通。出力はWASAPI等に非対応であり、ダイレクトサウンド特有の音でノイズっぽい。イコライザーは無し。音源は2019年9月から『Amazon HD Music』開始に伴い、ストリーミングでのCD音質やハイレゾ音源再生にも対応して高音質再生が可能となった。
特殊機能:歌詞表示が可能でAmazonのファイルが対応してる場合カラオケ風に表示できる。ただし対応曲は少ない。
音質:65点
総合:75点
お勧め: 私も最近はかなり使う時間が増えた。お勧めはAmazonの使用者やプライム会員向け、そしてストリーミングで聴く方。 全体のデザインやセンスは良く、基本完成度と使いやすさが大きく進化した。モバイルやクラウドでの使用などの新しい可能性が開けるプレイヤーだ。 使用方法はながら聴きでBGM用途に強い。
・ Amazon > Musicアプリの各種OS用ダウンロード
|プライムについて
・ Windows ストア版 Amazon Music
■ Clementine - Clementine Team 開発者: David Sansome, John Maguire,Arnaud Bienner
ジャンル:統合型プレイヤー。再生、クラウド、多機種間での連携
・ 公式 https://www.clementine-player.org/ja/
ネット連携再生が強力な新世代プレイヤー。
初版は2010年リリースされて利用は無料。クロスプラットフォームの音楽プレイヤーでWindows, Mac OS X, Linux対応、日本語対応。
雰囲気や使い勝手は、ファイルブラウザーと小さな音楽プレイヤーが合体した感じ。操作感は軽快で動作も安定。
強み:統合再生。ネットやクラウド、PC内音楽を統括し再生可能。
外観:視覚で良いのが、ツリー表示に加えてアルバムのサムネイル表示可能。面白いのはスペクトラムやソノグラム,ファイル密度を表示する”ムードバー”を装備。
弱点はフォルダツリー表示がこなれてないのでプレイリスト使用が便利だ。
音質:普通。周波数特性はかまぼこ型で中低域が良く出る、高音域が抑えられ長時間聞きやすい。イコライザーで音質調整も可能。
■ 特殊機能
•ハイレゾとCueファイル対応。
•家庭内の使用に便利なアンドロイド用遠隔アプリあり•Wiiリモコン対応
•携帯プレーヤー転送対応 iPod, iPhone, MTP, USBマスストレージプレーヤー。
弱点:更新間隔が長いため、クラウドが未対応になる場合がある。音質:70点
総合:69点
お勧め点: クラウドからストリーミング&保存再生可能な新世代プレイヤー。Clementineなら家中や外出先で音楽を楽しめる。
■ 有料ソフト
有料版の音楽プレイヤー。体験版もあり。
■「Curio Sound」 - DigiOn
ジャンル:音楽プレイヤー。再生主体
「CurioSound」は2017年4月リリースの新鋭アプリ。ソフト大手のDigiOn製で有料ソフトだが、2017年11月末頃から体験版も登場した。
特長は、ハイレゾ再生が得意で入門者も簡単に扱える。
外観:シンプルで綺麗。外観はフラットデザインで、用途は再生機能が主体。プレイヤーは基本は音楽フォルダを指定してツリーから選択し再生・もしくはお気に入りリストに登録し再生する。
[画像]ハイレゾデータ変換後の波形測定データ
音質:強みは高音質化機能「CQe」を搭載。CDや各種音源をハイレゾ相当に予測補完&変換する。リアルタイム変換再生と変換保存が可能。 高音質な部類で、音場が広く繊細な印象。そしてダイナミックレンジも広い。クラシック向けの音質に感じる。
弱点:機能面は進化中の印象だ。なお一時期更新が減少したが、昨年から活発になった。弱点はドラッグ&ドロップ非対応。なお以前は、指定音楽フォルダの階層が深いと認識しないファイルが多かったが、V1.3.15のアップデートで改善された。
音質:80点
総合:67点
おすすめ点: 綺麗な外観も良いし、高性能&高音質だ。 さらに手持ち音源のハイレゾ化と再生も簡単。ハイレゾ化保存も可能と独自の強みがある。 用途は管理面がやや弱いので、お気に入りアルバムやアーティストの再生に絞ると良い。
・ 公式 デジオン http://www.digion.com/
・ パッケージ版
・ ベクター Curiosound販売ページ
・ Microsoftストア >CurioSound ハイレゾ変換プレーヤー
■ 「JRiver Media Center」 25~26
ジャンル:統合型プレイヤー。再生、管理
「JRiver Media Center」はパソコン対応のメディアプレイヤーでWindows,Mac,OS X ,Linux用がある。1998年に前身のMedia Jukeboxがリリースされ、2003年にMedia Centerへ改名した。なんと20年の歴史を持つ。
・[画像] 動画やDVD再生にも対応している。
統合型ソフトで多用途型。音楽,動画,画像,ネット配信サービスやSNSも対応する。音楽性能に注力されておりオーディオファンに評価が高い。
外観:情報量が多くてカスタマイズ性も高い。便利なのは曲にアルバムアートの小さいサムネイルが表示される。
音質:全体の音質は良い。Win用音楽プレイヤーでは上質なランク。
最新版「26」の印象は、明快ではっきりした音でやや硬め。低音部が良く膨らみDSPが掛かったような音質。「25」と比較して分解能が上がり、音の定位も良くなった。 標準状態では普通の音質でややノイズっぽい。既定がダイレクトサウンドなので、WASAPIやASIO等に変更すると良い。 高音質化も可能でアップサンプリング対応、そしてSOXサンプラーを搭載している。
特殊機能:曲の関連情報・画像検索やアルバムアート取得が可能で、かつ対応サイトも多くて便利。 マルチスピーカーやDSP設定も多いので、AV用途と兼用する人にも向く。
音質:87点
画質:65点
総合:87点
お勧め点: 一本のソフトで、色んなメディアを再生や管理したい場合に強い。PCの入門者や中級者が気楽に音楽を楽しみたい場合にお勧め。 ~なお音楽再生が主体なので、動画再生が主体の場合には『PowerDVD』をお勧めする。
■ ライセンス
継続使用にはライセンスを購入する。Amazon等で発売中。
● マスターライセンス
複数台のPCやOSで使用可能な スーパー・ライセンス。
Windows, Mac OSX,Linux版すべてのプラットホームで動作する。Windowsなど単一OSで、複数台のPCへのインストールも可能でリストア回数も年間20回。なお「26」では大手通販にダウンロード版は無く、CD-ROM版のみになっているようだ。
> アップグレード版
● ライセンス 各OS専用 (Windows,Linux Ubuntu,mac)
・ Win
■「HQPlayer4」PROとDesktop - Signalyst
ジャンル:音楽プレイヤー。再生主体
「HQPlayer 」は、パソコン対応の高品質オーディオプレーヤー。
オーディオファンに評価が高い。徹底して高音質再生に特化されている孤高のアプリだ。
2010年頃から発売。フィンランドのSignalyst社が制作。Windows、LinuxおよびMacOS用の販売ソフトだが、オーディオメーカーのDACやネットプレイヤーに付属する場合もある。 昨年5月10日に最新版「HQPlayer 4」が発売開始。従来の3に対して4は上位版となり、家庭用「HQPlayer 4 Desktop」とプロ用「HQPlayer 4 Pro」が登場した。
4の特長:音質を向上させたHQPlayer 4エンジンを搭載して、機能もアップ。PCM 1536KHz、DSD2048対応と凄いスペックを備える。用途はプロやDTM向き。正確で高解像度のプレイヤーを求めてる方にお勧めで、音源や機器確認用に活躍するでしょう。そして今回さらに綺麗な音質となり音楽試聴にも向く。
外観と操作:外観は相変わらずでクラシック。Windows2000くらいの雰囲気を持つ。 プレイリスト再生が主体のシンプルな操作系だ。「3」と比較して実は少し便利になった。まず入力時の周波数選択項目が追加。そして従来はプレイリスト再生が主体だったが、今回はソースフォルダ指定が可能。 外観では「PRO」は独立したレベルメーターが付属する。
音質:Pro,Desktop共に使用したが、凄い高音質だ。3よりもかなり高精細化されており、上位・プロ版を謳うだけ有る。
個別に紹介する。
> 「Desktop」
家庭用の上位版が「4 Desktop」。 今回はエンジンが新しくなり、高音質化がアピールされる。
「4」では3と比較して、さらに高音質化と精細化された。全体の印象はデジタル臭さが抜けてノイズも少ない。3は精確でもやや聴き疲れする印象だったが、4は改善された。楽器やコーラスも綺麗に分離されて定位も良い。解像度も上がってボーカルの息つぎ(ブレス)も生々しい。高音質なので音量を上げても騒がしくなく、アナログサウンドを彷彿とさせ感心した。
正直なところ、ソフトウェアでの高音質化は限界に来ていると思っていたが、「4」では更に一段上の世界に突入しており驚いた。
> 「PRO」
プロ用に登場したのが「4 PRO」。新型エンジンやプロセッサの利用で高音質化がアピールされる。機能はソース選択と切り替えやレベルメーターが追加された。
全体の印象は聴きやすくて綺麗な音質。そして「4 Desktop」よりも更に高音質でノイズが減り、音が綺麗に・クリアーになる。~例えば楽器の多い場面やバックコーラスが綺麗に分離されて個々のボーカルが明確になる。「4 Desktop」でも高音質だと驚いたのに「4 PRO」は更に上を行く。
弱点:難点は価格が高いので、高音質化に見合う価値を感じるかは人による。21日の体験版が有るので興味があれば体験するのも良いですね。
音質: Desktop 94点 / Pro 96点
総合面:60点
お勧め点:音が正確で解像度が高い。モニターや音源・機器チェック向き。「4」は綺麗な音質となり音楽試聴にも向く。そして利便性も向上した。
■ ダウンロードとソフトの種類
• 公式 https://www.signalyst.com/consumer.html
ダウンロードは公式から可能。
HQPlayer4には新規ライセンスが必要(3の上位版であり、バージョンアップ版ではない)Amazonなどで発売中。
・ HQPlayer 4 Pro 489,000 円(税別)
プロ向けのモデル。OS毎に販売されていたが、現在は各OS共通版のマスターライセンスが登場した。ライセンスはWinodws,Mac,Linux,MsHDのOSで1台のPCで有効 (ハードウェア固定)
> ネット通販各社用の検索リンク
・ HQPlayer 4 Desktop 60,000円 (税別)
新型で3の上位版となる。使用には各OSで使えるマスターライセンス版が登場した。
各OSに使えるライセンスで、Windows.Mac.Linuxのすべてのプラットホーム対応。いずれかのOSで1台のみ使用可能で、他のプラットホームにライセンスの移行可能。
> ネット通販各社用の検索リンク
■ 「HQPlayer3」 - Signalyst
ジャンル:音楽プレイヤー、再生主体
高音質プレイヤー「HQPlayer」の基本モデル。上位版「4」が登場したが、従来版「HQPlayer 3」は販売が継続される。
外観:プロ用の雰囲気。外観は再生機能に絞り込まれ飾らない。上段にプレイヤー操作と下段にリストが並ぶ。音楽再生はプレイリスト再生が基本。操作はシングルクリックが基本。
音質:Win用音楽プレイヤーでトップクラスの音質と正確さ・解像度。 音は、飾り気がない「モニター系で全部出すタイプの音質」だ。 再生の安定度は高くて音のブレや歪が無い。音場全体はDSPの効果で広い。分解能が高くて、多数の楽器が重なる時でも音が崩れにくく混ざりにくい。反面、ノイズもごまかさずに出すので聴き疲れする。
機能:やや上級やプロ向けの部類。例えば再生設定,フィルターや変換方式,サンプリング等が細かく調整できる。リアルタイム・アップサンプリング再生可能。アプコンはCPUパワーを消費する場合が多いが、HQplayerでは音の遅延等は無く正確に再生する。
弱点: 日本版が2013年末ごろ登場したが、一昨年に終了した。
音質: 92点
総合面:45点
お勧め点: 高音質再生に特化された貴重な存在だ。モニターや音源・機器チェックに使えてプロやDTM向き。
お勧めは正確で高解像度のプレイヤーを求める方。 ~最初はHQPlayerで音楽を聴くと色気のない音質と感じるが、実は正確で情報量が多いと気づく。やがて他プレイヤーの音が物足りなく感じる。
■ ダウンロードとライセンス
• 公式 https://www.signalyst.com/consumer.html
公式からダウンロード可能で30日の体験版も有る。継続使用には、ライセンスがAmazon等で発売中。
• Amazon Windows,Linux Ubuntu,mac用ライセンス
> ネット通販 検索リンク
■ メディアプレイヤー
メディアプレイヤー。AV用途が主体で、ストリーミングやさまざまな形式のファイル再生に対応する。音楽用におすすめ&使いやすいものを紹介する。
■ おすすめ PowerDVD PC - Cyberlink
ジャンル:マルチメディアプレイヤー。再生、クラウド、多機種間での連携
・ サイバーリンク >製品ページ >edition比較
サイバーリンクが発売。歴史の長いソフトで、名称通りDVD時代から存在する。毎年着実に進化しており、各種ファイルや現代の新サービスに対応する。動画アプリの人気ランキングは同ソフトのバージョン違いが上位を占める。
多様な再生に対応する。また画質や音質向上機能を持つのが特徴。全体に洗練されており動作も安定している。 そしてVer.19から内部映像エンジンがついに64ビット化された。そして新規格対応が進んでいる。
外観: 綺麗でシンプル。画面モードはPCとTVが選択可能。どちらもメニューやボタンがコンパクトに配置され画面が広い、リストも動画がサムネイル表示可能で綺麗。
画像: 左 通常 / 右 画質向上ON
画質: 画質向上機能「TrueTheater 技術」を搭載。高画質化再生が可能で、調整も簡単だ。鮮やかで精細な画質となり、多くの人が好む画質でしょう。
・音質
[画像]Flac形式の音楽ファイルを再生しているところ
音質も良い。独自補正やドルビーが使用可能で、音色はきらきらと綺麗でメリハリがある。定位や分離感も良くて解像度も高い。私は好みの音質です。 動画や音楽にはDSPで独自のサラウンドやドルビーも使用可能。押しの強い音で派手目になり、そして音が厚く盛られてライブや映画に向いている。
ハイレゾやFlac形式も再生可能。またWASAPIと排他出力可能でグラフィック・イコライザーも装備する。再生時のトラブルも無くて、音楽プレイヤーとしても常用できるレベル。
動画再生 画質,音質:86点
結果総合: 86点
おすすめ点: 動画ソフトで一番おススメだが、高音質なので音楽再生にも使える。統合力が高くかつ多機能で安定している。そしてDSPやハイレゾ化の性能も高いので、ライブ視聴や音楽再生でも活躍する。 設定や操作も簡単で、初心者から上級者まで幅広く使えるソフトだ。
■ 購入リンク
購入は” Ultra ”がおすすめ。機能が一番多い。
• Ultra
最上位版。DVD,BDに加えて多機能だ。ネットやストリーミング、DLNA機能が強い。
• スタンダード
・ サイバーリンク公式オンラインストア :利点は割引額が多め。リンク先からバージョン選択可能で、アップグレード版や30日の無料体験版もあり。
> 公式サイトで PowerDVD の詳細を見る
• Vector : PowerDVD
リンク先からバージョン選択可能。+アップグレード版もあり
■ 総評 - 感想
わたしの推薦する音楽再生ソフト。
ジャンル別に分けて「音質追及型、統合プレイヤー、動画主体」の3タイプから、お勧めを紹介する。
● 音楽再生専用でお勧めは「TuneBrowser」
[画像]TuneBrowser
「TuneBrowser」は、前回から続いての一位。高音質ながらも使いやすい。 なおランク付けにあたって、現在の各音楽プレイヤーは音質面で差異が減っている為に悩んだ。そしてTuneBrowserは更新頻度が多い反面で、音質が低下したと感じるバージョンもある。だが現行版が高音質になったので一位に決めた。 また、音楽再生専用に扱いやすいのも評価した。
TuneBrowserは画面も綺麗で、操作もしやすく全体のレベルが高い。むやみに多機能化せずに快適な音楽再生に絞られている美しいソフトだ。
> ダウンロード ・公式TuneBrowser ・ストアアプリ版(UWP) TuneBrowser
・ ベクター > TuneBrowser
2位は「HQplayer」。
最も高音質だ。だが再生と音質設定以外の機能が無いので多用途に向かない”尖った”ソフトだ。プロや音質追及派におすすめ。
● 総合面でのお勧め。管理や再生全般で使うのなら
[画像]MusicBee
統合プレイヤーなら「 MusicBee 」か「 JRiver Media Center」、そして「 Music Center for PC」がお勧め。
多機能型とシンプル型で優劣つけがたいので同順位にした。あなたの好みで選ぶと良いでしょう。
「Music BEE」は多機能型で、楽しく音楽が聴ける。画面のセンスが良くて多機能で高音質、そして再生時には画像や壁紙・歌詞が表示できる。
「Jriver MediaCenter」も優秀だ。販売ソフトだけあり多彩な能力を持つ。便利な機能も多くてDLNAやネットでのクラウド機能、曲&歌詞情報取得も可能。
「Music Center PC」もかなり良い。シンプル型だが、高音質でソニーサウンドを楽しめて、外観も操作も簡単で扱いやすい。
● 動画主体の人へのお勧め 「POWER DVD」
「POWER DVD」がお勧めだ。用途は動画再生が主体だが、たまに音楽が聴きたい人にも向いている。 独自の高解像度技術で画質が高い上に、音楽用にハイレゾ化やDSP機能も有る。音質はきらびやかで、低音は図太くて音場も調整出来る。AV寄りのメリハリが有る音質を好む人に向く。
「 YouTube Music デスクトップアプリ」も、PVや公式音源の再生に良い。お気に入りアーティストのPVをながら聞きするのに最適だ。CMが多いのが惜しい。
■ 私の使用状況。
私自身は再生だけの時は「TuneBrowser」。
他は時々、再生画面が楽しい「 MusicBee 」やシンプルな「 Music Center for PC」。図太い音とAV機能が魅力の「POWER DVD」。 そしてクラウドで聴ける場所と音楽が多い「 Amazon Music」や最近は「 YouTube Music デスクトップアプリ」も使用頻度が増えた。
■ 感想
以前の版である「音楽プレイヤー対決」記事は、かなりの人気記事だった。 長く更新・維持していたが、紹介アプリが公開終了したり・音質や機能が大きく変化するソフトもあるなど、鮮度と実用性が低下してきたので新たに作り直した。
今回、多くのプレイヤーを使って感じたのは”音質面で差異が減っている”ことだ。 ~ 高音質化が進んでおり、例えばハイレゾ音源は紹介した全ソフトが対応。WASAPI排他やASIO対応は当たり前で、リアルタイムハイレゾ化ですら今はもう珍しく無い。
次に、現在の音楽アプリは多様化と細分化が進んでいる。
見た目と操作感での違いが大きいと感じた。例えばシンプルタイプでも高音質再生に重点を置いたり、ネット特化型など幅が有る。 主流のライブラリ型では多機能ソフトが趨勢で、見た目や操作が複雑化して各ソフトの違いが大きい。 さらには音楽プレイヤーの定義自体が変わるアプリも登場している。クラウド再生を主体にしたアプリやストリーミング再生を主体にしたアプリなどだ。
今の時代は、漠然と音楽再生で良いソフトを選ぶのは困難だ。
用途や好みに合わせて・・例えば、音楽再生や曲管理専用にする,再生情報の表示が強くて楽しいなど。各アプリに個性があるので、好みで選ぶと良いでしょう。
あなたも試してみてね。
また高音質なソフトや便利なソフトを見つけたら紹介します。
・ 試聴について: 試聴時でのソフト・バージョンと私の環境下での感想です。
・ 注意事項
■ その他・ マルチメディアプレイヤーについて
今回は音楽再生が主なプレイヤーが候補。動画再生兼用プレイヤーも含めると数が多すぎるので、動画再生主体のソフトはお勧めだけ紹介した。 音楽&動画再生兼用プレイヤーは別のページで紹介している。
➤ ・Windows用の有名動画プレイヤー対決。使いやすく高画質なソフトを探せ! 特徴と感想。[2018年1月更新]
■ 今回試聴に使った機器
・ TAP21
ソニーブランド最後のVAIO。使用機はWindows10PROに更新。
・Acer Corei7搭載機。
SSD化してメモリー、HDD増設。電源を強化。
・ FOSTEX ヘッドホン T20RPmk2n
世界で愛されるロングセラー。スタジオ・モニターヘッドフォン。
■ 試聴アルバム 参考: 今回特に聴いた作品。
- マイケルジャクソン - Thriller,BAD,DANGEROUS / CDとハイレゾ版
- QUEEN - WORKS,Greatest hitsong1 / ハイレゾ版
- 乃木坂46 - 今が思い出になるまで / ハイレゾ版
- 欅坂48 - 真っ白な物は汚したくなる(Complete Edition)、走り出す瞬間(Complete Edition) /ハイレゾ版
- SKE48 -「あの日のチャイムを忘れない」 / CD・DVD
■ 関連、参考URL
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・JRiverの人気プレイヤー「Media Center 26」を使った感想と機能解説
・音楽アプリのKORG「AudioGate4」を使った感想。
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・おすすめ音楽プレイヤー「Media Monkey」 統合ソフトで、音楽管理や再生が簡単。特長解説
・おすすめ音楽プレイヤー「TuneBrowser」~ デザインが良く高音質。操作性も良い - 特長解説
■ 著作権について
1. ソフトウェアで歌詞情報の一部が映り込んでいる
→ 歌詞については、以下のサイトを参考にしています。
・JASRAC管理楽曲の歌詞掲載が可能になります。 https://info.seesaa.net/article/409706387.html
2. アルバムアートが、音楽ソフトの解説画面に映り込んでいる。
ソフトウエア解説なので、引用させて頂いております。記事末に注釈と引用元を着けています。
■ 更新情報
2023年04月15日 文章調整、特殊機能を項目化。字下げタブや区切りで見やすくした。
2020年12月30日 LSリンクのみ復旧。
2020年12月20日 LSのリンクをすべて削除。引用と分かりにくい画像を削除
2020年07月17日 Youtube Muscアプリ追加。画像、文章調整。目次リンク先のナンバー誤記を修正
2020年06月09日 Jriver Media centerでリンク先の商品がCD-ROM版になっている項目を修正、もしくは注釈を入れた。Mac,Linux版を削除。POWERDVDのAmazonリンクと画像を17から20に更新。
2020年04月20日 POWERDVDリンク差し替え、AUDIOGATEに単体記事リンクを追加。「Youtube Musc」追加を保留、お勧めプレイヤーの項目と文章を分かりやすく修正、プレイヤー解説にプレイヤーのジャンルを追加
2020年04月13日 一日486PV
2020年01月28日 文章と画像整理、アプリの画像数を各2個に制限。JRiver MediaCenterを26に更新。
2020年01月01日 公開
2019年08月19日 更新。新規プレイヤーを追加、現行版感想の追記