映画「オブリビオン」の謎とオチ解説。

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2013-oblivion-movie-1080p-new / DJANDYW.COM


 今回紹介するのは、映画「オブリビオン」

トムクルーズ主演で、見た人も多いと思います。さて「オブリビオン」ですが、説明不足の部分が多い。~ 話やオチが分からない人も多いでしょう。 

 今回は「オブリビオン」の不可解な部分、オチやラストシーンの解説。一度見て分からない方向け。ネタバレと謎やオチ解説なので知りたくない方は見ちゃダメ。


■ はじめに 『オブリビオン(Oblivion)』とは (2013)




 理解を深めるために 簡単に映画の概略を紹介。

 2013年の映画。ジョセフ・コシンスキー監督
そしてトム・クルーズが主演。

 原作はアメリカの漫画。タイトルには”忘れられている、忘却”の意味があります。

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2013-04-10-0733 / Al Pavangkanan



■ 映画のあらすじ




 映画のジャンルは、SFアクション。

 地球の監視任務に就くコードネーム「Tech49」のジャック・ハーパーが、ある日謎の女性ジュリア・ルサコーヴァと出会う。やがて「汚染地域」で活動するうちに、自分の出自と世界の嘘に気づいていく。

 ジャックは生き残った人類と協力し、謎の侵略者テットと戦う。



■ 謎解きと解説




 日常が実は虚構だったというSFの定番で、楽しく見られます。

 わかりにくい部分を解説します。
私も一回目では、オチの意味が完全には分からず消化不良感が有りました。何回か作品を見直してみて疑問点を解決してます😃

 なるだけ整合の取れる解釈をしています。 ~推測部分は注釈を入れて解説。



● 人名について
 
 文中でわかりやすいように、人名を紹介

• 主人公 = ジャック・ハーパー (トム・クルーズ)
• 仕事で相棒となる女性 = ヴィクトリア・オルセン、ヴィカ
• 謎の女性 = ジュリア。ジャックの彼女。
• 謎の男  =マルコムビーチ(モーガンフリーマン)。こしゃくなオヤジ。



■ エピソードと解説 

 
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 人物や謎の物体。歴史などを解説 



• スカブの正体

 人類。偽ジャックと闘っている。



• テットとは何か?

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02 - OBLVN Bubbleship UI_06_o / ahhhnice


 地球外から侵略しにきた謎の物体。黒いビラミッド形状をしている。序盤は、人類がタイタンへ移住する前の宇宙ステーションと呼ばれてはジャック49が信じこんでいた。

 内部には、大量のジャックとヴィカの複製とドローンを持つ。作品では、テットの正体に触れる明快な解説はない。生物を超越した存在なのか機械なのかは謎。

 作中ではマルコムビーチが説明する。テットが来襲し、月が破壊され地球に気候変動が起きる。その後にジャックの複製軍隊を送り込んできた。そして50年間地球から水を吸い上げていた。




• 汚染地域

The photographer.
The photographer. / Simon Matzinger


実際の汚染はなかった。地上を監視するジャック同士が出会わないように作られた区切り。



• 宇宙船オデッセイとは

 NASAの宇宙船オデッセイ。タイタンに調査飛行予定だった。しかし謎の物体が発見されたため、目的を物体探査に変更する。目的地直前でジャックは危険を感じたため、睡眠船部分を切り離し地球に帰還させた。




• ヴィカの正体



 ジャックと同様にテットに作られた複製。原型は宇宙飛行士でジャックと共にテットに捕まる。原型がもつ恋心が残っており、ジュリアに嫉妬する。



• ジュリア



 ジャックの妻。 宇宙船オデッセイでも同じ任務に就いていた。



• サリー

 作中ではジャックの上官で、テットが作ったイメージ。
原型はかってNASAの宇宙センターで管制していた。宇宙船オデッセイとNASA管制の交信データから合成したと思われる。




■ オアシス

 ジャックの隠れ家。憩いの場であり、探査中に集めたものを置いてるようだ。オデッセイの探査前にジュリアに”湖畔に家を建てる”と伝えており、記憶の奥底にあった理想を形にしていったようです。

ただ謎がある。ジャックが5年間で隠れて集めたにしては者が多くて環境が整いすぎてる。50年間、代々の49番ジャックが集めてきたのかも。



■ 「Tech-49」ジャックの正体



 作品の謎解きで核となるのがジャック。

異星人は完全に同一なものを作るようです。オリジナルのジャックがもつ記憶が残っているため、クローンと言うよりコピーに近い。
オリジナルのジャックは、宇宙飛行士で探査中に異星人に捕まる。その後は地球侵略に利用された。

作品の主人公49ジャックは宇宙人「テット」を監視・抹殺しているつもりが、テットに利用されて人間を殺していた。作中ではTech49と52のジャックが登場しており、テット内の予備を含めて複数存在している。ちなみにTech-49のジャックは、52と見分けられるように途中から鼻に傷がある。


 ● Tech49ジャックはなぜテックに特攻したのか。

 ちょっと強引に見えるジャックの自爆。
作中の仕掛けでは、テットに侵入するにはジャックが必要だった。

 ジュリアと地球を救うため、感動を誘う自己犠牲に見えるが伏線はある。それは冒頭でジャック49が拾ってきた本でホラティウスの「Lays of Ancient Rome」に書かれていた言葉の影響。「理想の死とは苦境と対峙、命を祖先の霊と神々に捧げること」とある。自爆する寸前にもジャックが暗唱する。 



■ ラストとオチの解説 


Oasis
Oasis / Christian Frausto Bernal


 戦争終結後から3年が経つ。ジュリアはオアシスで暮らしておりジャックとの子が生まれていた。そして作品途中で会ったジャック52号と、ジュリアが会って終わる。

「ん~?」と一瞬考えこむオチです。 49号と同じ外観の52号ジャックでも、やはり観客が応援していたキャラとは違うのだから。

 ただし、ラストのセリフでは『愛の力で魂が生まれ、時を超える』と奇蹟を予感させている。また死後の49号と、ジュリアと家を探し続けた51号の視点が交錯するようなセリフがあった後に、最後に「彼と僕は同じなのだから」と言い切り、そして「家に戻った」と語って終わる。読み解くとジャックの意識が時間と肉体を超えて共有されてる。




■ テーマとオチのまとめ



 基本は、不可思議な状況設定を暴く面白さを見せる映画です。
しかし軸は、時間や肉体すら超える愛を描いており、観た後に暖かい話になってる。

 ちょっと寂しいのは、偽物の環境でのみ存在する愛と分かっていても、ジャックに尽くすヴィクトリアが哀しかった。




■ 他に気になった点

• テット破壊後に、複製ジャックやヴィカはどうなっのか? ラストに多数のジャックが湖畔に来そうに思う。

• 今作には宇宙人の正体や構造物。作中で描写されない地球侵略時の戦争など謎が有る。ただし枝葉であり、これ以上は際限ないので解説は省きました。




■ あとがき




  話は、自分の根源と生きる意味そして世界の虚構に気づく。SFの典型である物語で面白かった。

 そして映像や音楽が綺麗。なにより機械や服などのデザインが良い作品です。

 『2001年宇宙の旅』からも影響されてる部分が多くて、同様に解説も少ない。ツッコミどころは多いが、観て面白く感じるのは映像の迫力と俳優の力。トムクルーズやモーガン・フリーマン等の役者の力量が大きいでしょう。

 設定を応用して、作品がまだ作れそうに思うほどの充実感でした✨


 

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■ 音楽


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 輸入盤でサントラが有ります。17曲入り。



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■ 参考


■ 更新情報

2018年6月14日 作成