KOSSの掛け心地が楽なヘッドホン「KSC75」を購入。音質や感想 +購入用リンク

[koss_ksc75][atod]DSC_1524tibi.jpg

 今日は、低価格で掛け心地のいいヘッドフォン。KOSSの「 KSC75」を紹介。

 KSC75は低価格で音質の評判も良く、気になる方が多いと思います。
私も購入したので音質や使い勝手と購入用リンクや周辺機器も紹介。


■ KOSSと「KSC75」について


[koss_ksc75][atod]DSC_1518tibi.jpg

 「KSC75」はKOSS製の耳掛け式イヤホン。
日本で2005年頃から発売。KSC75の音響データはポルタプロ、スポルタプロと同じになってます。 

 KOSSは米国出のオーディオ会社で1953年創立。KOSSのオーディオは米国製らしい無骨なデザインと音質が特長。日本ではTEAC(TASCAM)が1988年から輸入代理店として取り扱う。


 
■ 入手のいきさつ

 「使うのが楽なヘッドフォンが欲しいな」と思ってました。
ある日、手持ちの耳掛け式イヤホンを使うと掛け心地が楽なのに気付きました。そこで耳掛け型のイヤホンを新しく購入する事にしました。

 ただし耳かけ式は、販売機種が少なく選択肢が少ない。私は元々スポルタプロを使い頑丈さと音質が気に入っており、今回KOSS社の「KSC75」を選択して購入しました。


■ 本体解説


[koss_ksc75][atod]DSC_1519tibi.jpg

 外観や音質について解説。

 実際にタブレットやPCとつないで音を聴いてみた。



■ 外観
 
[koss_ksc75][atod]DSC_1521tibi.jpg

 箱は価格から考えると。綺麗で丁寧な梱包。
本体の大きさは、スピーカー部直径は40mmほどありやや大きめ。ただし容積は2つ重ねるとL寸の卵くらいで小さい。

 デザインは良いとは言えず、KOSSらしく個性が有り色も派手。プラグはL型。

・ 装着方法やかけ心地

 かけ心地は良い。圧迫感が無いのが新鮮です。
ほぼ掛けていないような感覚。眼鏡を掛けても装着可能でした。

耳かけ部は金属棒に樹脂が被せられる。可動範囲は5㎜ほど開くだけ。




■ 音質

[koss_ksc75][atod]DSC_1525tibi.jpg

 音自体は、価格から考えると『良い』

 掛け方が特殊なので、位置により音がずいぶんと変わる。また耳の形で人により随分と印象は変わるはず。

 私の感想は、音質ではKOSSらしい『音楽を楽しめる音』。全体は高域が上乗せされ硬い音で低域も膨らむ。音場は広いが、音像は中央に固まる傾向。弱点は、装着方法と素材のせいか音量を上げると音がぶれやすい。また樹脂の響きも載る。またハイレゾは苦手で情報量が増えると音が暴れ崩れやすい。

 KSC75は他社製品と比べると、コストパフォーマンスの良さが目立つ。音質はクラス以上で『高音域の細かさや音場』が魅力。そして抜けが良く明るい音。ジャンルは、映画やライブなど映像鑑賞やボーカル向きで声が聴きとりやすい。ラジオや会話録音の聞き取りにも良い。

 
● KOSS ポルタ、スポルタプロとの違い

 「KSC75」は耳かけ式特有の音質で、側圧が低いためポルタプロと音はかなり違う。

 「KSC75」の周波数特性は中域が抜けており、少し聴き疲れする音。使用出来るのは1~2時間くらい。 構成は公式サイトに”人気のPORTA PROと同じく、高磁束密度型マグネットと無酸素銅のボイス コイルが豊かな歪のない低音を再生します”と”チタンコートのハイポリマーダイヤフラム採用”とある。~ドライバーが同一とは記載して無い。

 推測だがKSC75は外出用途なのと、古い携帯機器でMP3の再生用に高音を補完するよう調整されている。~ それゆえ屋内でCDやハイレゾで聞くと高音寄りになる。



■ 良いところ

【国内正規品】KOSS オープン型ヘッドホン 耳掛けタイプ KSC75

 ・ 安くて、音質もまずまず。
  ・ 掛け心地が良い。
 ・ 容積が少なく場所を取らない。
 
■ 弱点

 ・ 素材が共鳴したり音割れしやすい。
 ・ 音漏れが多い
 ・ 耳の大きさや形状は人によってかなり違うので、音質の印象は使う人でかなり変わりそう。

■ Tips

 かなり慣らし(エージング)が必要。最初は音がとても硬くて高音寄りで、正直『失敗した』と思った。 一週間ほどで、低音が徐々に出るようになる。2週間過ぎた頃からだいぶん良くなった。

あとかけ方は、軽く掛けると高音がキツい。フックを耳に沿うように深く掛けると音のブレが抑えられる。

 ● 改造

  イヤーパッドを2枚重ねにした。ずいぶんと高音が抑えられて聞きやすくなる。


■ 追記

 2019年8月。左側に接触不良が起きるようになったので、修理を試みたが復旧せず。2年ほどの寿命でした。現在はKSC75の価格はあまり安くないので、費用対効果を考えると一年千円ほどとなり普通です。KOSSの他製品もそうだが、コードが細めなので弱くて断線しやすい。

 コードのユニット取り付け部を見たが、あまり耐久性の高い構造では無い。長く使いたい場合は、購入時に半田部分をホットボンド等で固めるのをお勧め。



● まとめ、採点

[koss_ksc75][atod]DSC_1523tibi.jpg

 音質は良好。そして輸入品だが、日本での販売価格はかなり安い。
 価格を気にせず、細かく見ると気になる部分もあるけど、全体では価格の安さと装着性の良さから”音質”は許容できる範囲。2千円ほどの価格でそれなりに聴ける音質なのはさすがKOSS。

 強みは装着感の良さ。ヘッドフォン特有の頭頂部の圧迫感とイヤホンの挿入時の違和感から解放されて快適。 髪にも絡みにくく、寝転がって使える。TVやAV視聴とかラジオの流し聴きには最適。

今の所じゃ、手持ち機器では一番便利と感じる。 気楽に使えるヘッドフォンです。


採点:68点!



■ 購入用リンク



● 購入用リンクの使い方 

 商品写真と横の商品名リンクは、基本としてamazonへのリンク。
なお色違いや他の通販サイト、ショップ販売品を見たい場合は、
○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示します。




 価格は登場時が3000円位。円高の頃はかなり値下がりしていたが、現在は2千円~3000円位。






■ 姉妹機

同種では耳かけのKSC35,KSC21が有ります。KSC75は中位機に相当。KSC35は日本未発売の上位機種。ユニット部がスポルタプロと形状が似ていて、ポーチ付き。KSC21はスペックが異なり周波数特性が狭くなります。

・KSC21

 ドライバーが異なるようで周波数特性が狭まります。
プラグはストレートタイプ。




■ 周辺機器


便利な用品。 

■ イヤーパッド

 50mm径が合います。




■ KSC75 仕様メモ *公式より引用

● 仕様
形式 オープン
周波数特性 15 - 25,000Hz
感度 101dB SPL/1mW
インピーダンス 60Ω
歪率 0.2%以下
コード ストレート、1.2m、Y字型
プラグ 3.5mm(ミニ) L型
質量 43g


■ 関連URL、参考サイト

・US公式 https://www.koss.com/headphones/ear-clip/ksc75

・日本 公式 https://tascam.jp/jp/product/ksc75/top
 一部諸元、解説を引用させて頂きました。

■ 関連記事

■ 更新情報

2019年9月1日 追記。使用終了。
2019年7月2日 amz lady-n用タグを修正
2017-08-02 作成