こんにちは。
近年で最も有名な音楽アーティストといえば、誰もが「マイケル・ジャクソン」をあげるでしょう。
マイケルは経歴が長く移籍もした。そして多くのアーティスト同様にベスト盤や企画や再発が多く販売。入門者には分かりずらくなっています。
今回は、購入を考えてる方や知識を得たい方の為にアルバムを解説。発売経緯や聴いた感想を紹介。
■ マイケルジャクソンとは
Michael Jackson 1988 / Alan Light
本名はマイケル・ジョセフ・ジャクソン。
アメリカの歌手で”キング・オブ・ポップ(ポップスの王様)”の呼称を持ちます。
アルバム『Thriller』は世界で最も売れたアルバムです。 ダンスパフォーマンスの高さでも有名。
● 音楽について
幼少期から家族とともにプロとして活躍しました。
声は4オクターブという広い音域を保ちます。声について研究もされています。2010年のNHK放送「マイケルジャクソンのバラードにみる歌声分析」で、日本音響研究所がマイケルの声を解析したところ「7つの音が混ざっている、特殊な揺らぎを持っている 数十万に一人の声質で彼自体が最高級の楽器である」と言われました。
■ 経歴
幼少期は「ジャクソン5」で活躍。メジャーデビュー曲でいきなり全米一位を獲得。
1971年にソロデビュー。その後クィンシージョーンズと組んで『Thriller』『Bad』と大ヒットアルバムを作ります。その後も『Dangerous』などヒット作を作りアルバムチャート一位を連続して獲得しますが、レーベルEPICソニーと対立するのと私生活で裁判に巻き込まれた影響で、音楽活動が遅延し始める。
その後ソニーと和解し、私生活での裁判も全て無罪となり終了。記念アルバムの発売などで徐々に活動を再開し 2009から世界ツア『THIS IS IT』公演に向けて準備活動を開始しましたが 6月25日に急逝。
● 日本との関係
親日家で日本にも何度か来訪しました。
日本のゲームやアニメも大好きで、日本製ゲームに登場させてとせがんだことも。
音楽はもとより、ダンスも多くの日本人アーティストに影響を与えています。
■ 特長と ネット通販各社 購入用リンク
マイケル作品を紹介していきます。
● 購入用リンクの使い方
製品の特長と購入用リンクを紹介します。
商品写真と横の商品名リンクは、基本としてamazonへのリンクです。
なお他のネット通販販売品を見たい場合は○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示します。
またマイケルは多くの形式(限定、再発、SACDなど)で販売されているので、この場合も○○で検索から販売されているバージョンが探せます。
■ CD
音楽CDを紹介。
ジャンル毎に分けて、現在手に入りやすい・お勧め盤を記載しました。
・ 解説について。
なるべくCDを聴いて解説しました。あとAmazonプライムの無料試聴も使ってます。
■ アルバムCD
アルバムCDを紹介。
レーベル移籍とプロデューサーの変更など、節目毎に区切ってます。
● 1-4作目
モータウン時代のアルバム。
・Got To Be There
1971年 9月13日
ソロデビュー作。
マイケルは女の子のような綺麗な声です。
「I Wanna Be Where You Are」では明るく天まで伸びるような声。
全体にリズムも穏やか。マイケルの可愛い声とあいまってなごみます。
のんびり過ごす時にお勧めアルバム。
・Ben
1972年 8月4日
全米チャートで5位となかなかの好記録。映画ベンの主題歌が入っています。
2013年にはデジタルリマスター版が発売。
・Music & Me
1973年 4月13日
14才の時の作品。
変声期前に相当します。
・Forever, Michael
1975年 1月16日
モータウン時代最後のアルバム。
10代後半の声が聴けます。
● 5~7作目 クィンシー共作時
エピックソニー時代のアルバム。クィンシーとタッグを組んでた時代。
マイケルが輝いてた時代。トラブルもなくヒット作を連発。
人気は過熱しアルバム売り上げは世界一となり、頂点に立ちます。
・ Off The Wall
1979年 8月10日
レーベルはエピックに移りました。
今回はプロデューサーがクインシージョーンズとなり、マイケルの曲やアイデアも盛り込まれるようになりました。
時代を反映してディスコ調。明るくダンサンブルな曲が増えています。
出だしやメロディーが印象強くなり、ヒット曲の雰囲気が強くなりました。マイケルの時代が来るのを感じさせます。派手だけど生演奏で音の厚みを増しており聴きやすい。
アルバムチャートは3位。シングルも一位が2曲と好調でした。
・ Thriller
1982年 11月30日
クィンシーのプロデュース。
売り上げは世界一。作品内容も大傑作。
全体の完成度が高く素晴らしいアルバムとなりました。
「Beat It」ではエディ・ヴァン・ヘイレンを起用。「Thriller」はMVが大人気。「Human Nature」は穏やかな名曲。
史上最も売り上げたアルバム。グラミー8部門受賞。
>25周年盤
2008年に発売されました。
・Bad
1987年 8月31日
今回もクィンシーが担当。
スリラーを超えるべく作られました。マイケルは60曲以上作り、その中から収録曲が選ばれています。
売り上げスリラーには及びませんでしたが、充分な大ヒット。
スリラーが正常進化し音もパワーアップ。豪華で聴きやすくなって大傑作になってます。
「Bad」 「Speed Demon」格好いい曲が並ぶ。
「Man In The Mirror」「Smooth Criminal」印象に残る曲も多め。
今作でもアメリカ、イギリスでチャート一位。
私としては、スリラーを超える傑作と思います。
>25周年版
BADを既に持ってる方にもオススメ。
未発表曲を含んだ2枚目。ライブCDとDVDが付属します。
● 8作目~
クィンシーと離れてからの作品。まだまだ快調。ヒット作を連発。頂点に君臨します。
・Dangerous
1991年 11月13日
4年ぶりのアルバム。
プロデューサーが、テディー・ライリーに変わりました。従来のポップ調から、テディー・ライリが推奨している重い音とメロディーを組み合わせたサウンドに変化。新しい音のさじ加減が良く、刺激と聞きやすさのバランスが取れてます。
ガラスを割る音から入る「Jam」。「Black Or White」では人種差別をテーマにしました。
「HEAL THE WORLD」は、マイケルが思い入れのある曲。優しい歌です。
13曲と曲数も多く、充実した内容。3000万枚を売り上げるヒット作となりました。今作でもアメリカ、イギリスでチャート一位。
私はマイケルのアルバムの中で、「Dangerous」を一番聴きます。
音質も良くて機器の試聴にも使います。
・ HIStory /ヒストリー パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1
1995年 6月16日
ヒストリーというと、ベストアルバムかと思いますが違います。
構成は1枚目はベスト、2枚目はオリジナルアルバム。新作の曲数が多くて、どちらかというとベストがおまけについている感じ。オリジナル部も15曲も収録されていて豪華。
新作には「Scream」でジャネットジャクソンと歌いました。
全体として、ファンク色が強くなりましたが、音が分厚く音色も多く聴きやすい。
格好いい「They Don't Care About Us」
穏やかな「Stranger In Moscow」「Earth Song」「You Are Not Alone」「Childhood」。
今作でもアメリカ、イギリスでチャート一位。日本では4位と好成績。
名前で損をしているのですが、良いアルバムです。
2016年にBlueSpec2版で再発。
・Invincible
2001年 10月30日
前作から6年が立ちました。
タイトルは「無敵」や「最強」の意味。
全体にファンク色が強くなりました。
今作でもアメリカ、イギリスでチャート一位。
今作後ソニーと対立、私事での裁判など不和が続き音楽活動が滞ってしまいます。
マイケル存命中に出された最後のアルバム。
・ MICHAEL
2010年 12月15日
マイケルが録音していた「カシオトラック」と呼ばれる素材から作られました。
未発表曲ですが外部アーティストによるアレンジが強くて、オリジナルアルバムと言うには苦しい印象。リミックスアルバムの感じです。
注目曲は、長く存在が噂されていたYMOの「Behind The Mask」が収録されていること。
クィンシーが気に入り、スリラーへの収録が計画された曲です。
派手に宣伝されたので米3位。イギリス4位とそれなりに人気になりました。
■ ベストアルバムCD
初めて聴く方。人気曲を聴きたい方に向いているのがベスト版。
日本で人気が有ったため、日本限定版もあります。
・「フォーエヴァー・マイケル」One Day In Your Life
1982年3月25日
モータウン時代最後のアルバム。
・ Looking Back To Yesterday
1982年3月25日
・ Anthology
11月14日
・「ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン」The Very Best Of Michael Jackson
1996年4月9日
モータウン在籍時の楽曲とジャクソン5の楽曲が収録
2009年マイケル急死後、再発され世界初CD化音源であるアイル・ビー・ゼアのアコースティック・ヴァージョンが追加
・Greatest Hits グレイテスト・ヒッツ~ヒストリーVol.1(Greatest Hits - HIStory Volume I)
2001年11月18日
「ヒストリー パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1」のDisc1の再発。
デジタルリマスター。
「Off The Wall」「Dangerous」までのアルバムから選曲。
同名のグレイテストヒットというアルバムがありますが構成が違います。
・Number Ones
2003年11月19日
ベストアルバム。18曲収録。
有名曲と落ち着いた曲がバランス良く入ってます。
新曲「ワン・モア・チャンス」とニュー・ヴァージョンで「今夜はドント・ストップ」「スリラー」収録
イギリスでは一位、日本でも6位と売れたアルバム。
・The Essential Michael Jackson
2005年7月16日
2枚組。38曲となかなかのボリューム。
ジャクソン5、モータウン時代も含めた オールタイムベストいえる作品。
発売順に並んでいて、マイケルが初めての方に変化が分かりやすい。幼いマイケルの可愛い声から大人へ。音楽スタイルの変化も分かりやすい。
イギリスで一位を獲得しました。
・King Of Pop
2008年9月24日
ネット投票で選曲。日本版では投票順に一位から曲が並んでます。
有名曲が揃っており、入門用や車で聞き流すのに良い。
2009年のマイケル急死後に人気が上がりイギリスでチャート一位。日本でも6位になりました
■ コンピレーションアルバム
特定の方針に基づき作られたアルバム。
・Farewell My Summer Love
1984年
モータウン時代、1973年から9月までの未発表音源を、再構成したアルバム。
1984年に発売。
2009年にCD化。
ジャケットでは何のアルバムか分からないのですが、内容は、普通にスタジオアルバムの感じ。
・Xscape
コンピレーションとありますが、オリジナルアルバムに近い内容。
私は、結構良い作品と思う。良く聴きます。
マイケルのボーカルトラックはそのままに、複数の有名プロデューサーによって構成された曲が収録。
デラックス版では2枚目が付属し、素材音源が入っています。
■ リミックス・アルバム
・Blood On The Dance Floor
1997年
発売時期は、「HIStory」から「インヴィンシブル」の間に出ました。
リミックスアルバムでは世界で最も売れた作品。
新曲5曲+ HIStory 新曲のリミックス8曲で構成。
テディ・ライリーが関わった曲もあり完成度はかなり高い。
価格も安くて新曲も多め。 ファンは買って良いアルバムです。
・Immortal
2011年
シルク・ドゥ・ソレイユのマイケルを題材とした公演に作られたアルバム。
タイトルは不滅の意味。
マイケルの有名曲を現代風に作ったリミックスといった感じ。
サウンド自体は新しめ。効果音が入り、楽器が重ねられ再構築されています。「スリラー」など聞き慣れた曲もけっこう新鮮に聴けます。
サントラ風で、BGMとして聞き流すのに良いです。ただ構成や音が凝ってる分、飽きやすいかも。
Amazonプライム会員は無料で「デラックス版」が聴けます。
■ サウンドトラック
・THIS IS IT
サウンドトラックと言うより、ベスト盤と言って良いアルバムです。
映画で使われた曲を、既発アルバム音源から再構成。「THIS IS IT」のセットリストに基づいて編集。
2枚目は未発表音源と朗読音源
急逝直後ということもありチャートはアメリカで3位。イギリス3位。日本で1位と売れたアルバム。
■ ボックスセット
一度に揃えられるボックスセット。
・アルティメット・コレクション2004
マイケル・ジャクソン
CD4枚62曲とDVDのセット
DVDはライブイン・ブカレスト。
・Visionary
2006年発売。
20枚のシングルで
世界初のデュアルディスク。片面がCD、裏面がMVの入ったDVD。
・The Collection
2009年 6月29日
「THIS IS IT」公演と同時に発売予定だったアルバム。
マイケル急逝の4日後に発売。日本では12月に発売。
限定生産ボックスセット。ソニー時代の1~5作アルバムが収録。
■ 映像作品
マイケルの映像作品は、ちょっと多め。今回はお勧め作品を紹介。
■ ミュージックビデオ作品
・Michael Jackson's Vision
2010年 11月24日
3枚組。うち2枚に全42曲のビデオ・クリップを収録。3枚目に特典としてジャクソンズの映像。
■ ライブ・ビデオ
・Live In Bucharest
2005年発売
・Michael Jackson: Live in Japan [DVD] [Import]
1987年の日本 横浜ライブを収めた作品。
どうもTV放送を収録した海賊版のようです。
[未リンク]
■ 映画
・Michael Jackson's This Is It
2009年10月28日
マイケルが予定していたツアー公演のリハーサルが収められています。
マイケルの真剣な姿が見られます。世界トップクラスのスタッフ、アーティストと打ち合わせするマイケル。
なぜマイケルが世界の頂点に君臨したか、納得できる作品。
クリエイターや音楽関係を志望している方にオススメ。感化される作品です。
最近は価格も下がり買いやすくなりました。
■ 書籍
・ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝
マイケル・ジャクソン、 田中 康夫 単行本
1988年に発行。 マイケル唯一の自伝。
2009年に再版されました。
・マイケル・ジャクソン全記録 1958-2009 単行本(ソフトカバー) – 2009/11/10
エイドリアン・グラント (著), 吉岡正晴 (翻訳)
マイケル公認のファン雑誌編集長が著者。
マイケルの生涯の記録を記載しています。
500Pの大ボリューム。
■ ■ あとがき
Michael Jackson cor 13 / Luiz Fernando Reis MMF
私は、いつもマイケルのCDを聴いてきました。
マイケルが裁判に巻き込まれ、世間に陰険な噂が広まり友人達が話題にしたときも「マイケルはそんなことしない!」と擁護しました。結局裁判でマイケルの無実は立証されました。
やはり綺麗な声を出し続けるというのは、中身もしっかりしてないと出来ないと思ってたからです。ちょっと変わった所はあるかも知れませんが、幼少からプロの世界にいる特殊な環境だから。魑魅魍魎がうごめく世界です。少々悪く言われても強くなければ生き残れないでしょう、
私にとってマイケルの歌は、元気が無い時・元気が欲しい時に。なんとなく音楽が聴きたい時に。田舎であくせく生きてる時も。夢を見て一人暮しで都会に住んでる時も。マイケルのCDをラジカセに入れて聴いてました。
その歌声に安らぎました。また映像作品では凄いダンスパフォーマンスで。いつも力をくれる存在でした。
きっとあなたの心に響く作品と出会えるでしょう。
今回の記事が、聴き始める方の案内になれば幸いです♪ (^o^)
#michael #jackson #bad #vinyl NOW. / maik_tailor
■ 関連記事
・アルバム「MICHAEL(マイケル)」の情報。販売経緯や聴いた感想。おもうこと。
http://analog-to-digital.seesaa.net/article/428967078.html
・マイケルジャクソンのアルバム「スリラー」の紹介。 歴史や概略。各媒体の音質
http://analog-to-digital.seesaa.net/article/434469095.html
・マイケルの「XSCAPE」のMP3、CD、そしてハイレゾ版を、聴いた感想
http://analog-to-digital.seesaa.net/article/428908560.html
・[公開保留]第3回 「CDは、音が悪い? 音圧問題」 - 映像と音楽機器情報 「A to D」
http://analog-to-digital.seesaa.net/pages/user/m/article
■ 更新情報
■ 関連、参考サイト
・ Home | Michael Jackson Official Site
http://www.michaeljackson.com/
マイケル・ジャクソン | ソニーミュージック オフィシャルサイト - Sony Music
http://www.sonymusic.co.jp/artist/MichaelJackson/
・Amazon マイケルストア
>ディスコグラフィー
http://amzn.to/2lGjGsd
>書籍
http://amzn.to/2lACLvh
・Amazon プライム
プライム会員だと、Amazonミュージックでアルバム現在12作が無料で聴けます。