今年の大河ドラマは『おんな城主 直虎』
戦国を生き抜く、井伊 直虎(おとわ)の物語。主演は柴崎コウさん。女性ながら井伊家を守るために活躍します。
今回は、そんな『おんな城主 直虎』の感想。簡単なあらすじや紹介。見所を紹介します。
■ 「おんな城主 直虎」とは
56作目の大河ドラマ。脚本は森下佳子さん。
舞台は今で言う中部や近畿。遠州井伊谷の女領主・井伊直虎(おおわ)が主人公。
主演は柴崎コウさんで、大河初主演。
最近ドラマの出演が減って寂しかったのですが、まさかの大河大抜擢!とても楽しみ。
俳優陣も、有名俳優が適所に使われてるし、変わり種俳優や新鋭として、春風亭昇太やムロツヨシ。なかなか良い選択してます。
音楽は菅野 よう子さん。なかなか良い感じ。
■ 話の流れ
見所としては、前回の真田丸に似ています。
戦国時代の群雄割拠。勢力がめまぐるしく変化する中で、
規模が小さく、主流ではない小さい井伊家が、規模の大きな勢力といかに渡り合うか。
今川や武田、徳川がしのぎあってる時期です。
前回の真田丸と違うのは、真田の主人公が「日本一の強者」と呼ばれたのに対し、
直虎側はどちらかといえば普通の人たちです。知略や家族、仲間との結束で困難を乗り越えていきます。
また、女性ながらも直虎が家を守るため生きる機知も見所です。
● 簡単にあらすじを知る方法
どんな話かな~と気になる時は、NHKが公式に配信している紹介番組があるので見て下さい。
NHKが毎週、5分で前回のあらすじを紹介してストーリーの流れ、やや難しい武将の勢力図など上手に紹介しており、あらすじが分かります。
見逃した回を確認したい方や、初めて見たい方にも手助けになります。
http://www.nhk.or.jp/naotora/story/
■ 見た感想
私が観た感想は、まず最近の大河に対する不満点、疑問点が払拭されていたところです。
一つは、闘いやドラマを追いすぎず人物描写。生い立ちや感情描写が丁寧。
二つは、場所の魅力。主人公の居場所や風景もしっかり取られています。
この二つが良かったので、これから見ても良いと思いました。
その2点と、他の良い部分も解説していきます。
■ 話作り
直虎では、人物描写が丁寧です。
最近の大河では省かれがちな、幼少期が4話も使われてます。状況やキャラを丁寧に描こうとしてるのが伝わります。キャラの生い立ちが良く描かれており、感情移入がしやすい。
作り手や観客側が「分かってるから省いても良いよね。面白いところだけ書けば良いよね」ではダメです。大河ドラマを初めて観る人もいるのです。歴史を知らない、偉人も知らない人も観る。何も知らない人たちが観て面白い作品こそ娯楽。また大河としての価値がある。
俳優の演技も、感情を抑えながらも気持ちが伝わってくる演技。
また、全体の協力関係、バランスが良く思わず見入ってしまう。やたら不愉快なだけのキャラが少ないのも良いですね。 見終わった後の感じが爽やかで良い。来週がほんのり楽しみになります。
■ 舞台の魅力
森や山が舞台になることが多く、見ていてなごみます。
最近の大河は、セット以外での撮影が少ないのが不満でした。
人間関係や生き方も良いけれど、舞台をしっかり描いてからドラマは活きてきます。直虎では、当時の人たちがどのように生活していたかみられるのは楽しい。
井伊谷の舞台は、岩城に作られたオープンセットだそうです。さすが大河。金のかけ方がいいぞ。カメラの画角も広くて景色が綺麗。作品に入り込めます。
あと、シーンが切り替わって当時の地名が分からなくても ちゃんと富士山が映ってたりしてだいたいの場所が分かるので、丁寧だなと思いました。
おざなりにされがちな、ルーツが丁寧なのも好感。
井伊家の起源に触れているのも良い。井戸に関する祖先の逸話、伝説が丁寧に描かれています。
■ キャラクターと俳優の魅力
俳優陣も魅力。簡単に紹介しますね。
目立つ、気になるキャラ。見る時に楽しめるお勧め人物を紹介しましょう。
● おとわ / 柴咲コウ(幼少期:新井美羽)
幼少期の新井美羽ちゃんは見事な演技でした。表情豊か。心の強さで大人を圧倒します。
● 南渓(なんけい)和尚 演:小林薫
龍潭寺の住職。井伊直平の子。
おとわの父役、杉本哲太さんと雰囲気が似てるのでこれも良い選択。
南渓和尚は昼間から猫を抱えながら酒を飲んで、のほほんとしてるのですが、
主人公のために、上手くアドバイスしたり根回ししたり、活躍します。実は妹を今川家の人質として取られているなど苦労もあります。魅力が有る。
● 寿桂尼(じゅけいに)
演:浅丘ルリ子
今川義元の母。今川方なのですが、なかなかどっしりした演技。遠回しに、おとわに力を貸すし頼もしい。
● 今川義元(いまがわ よしもと)
演:春風亭昇太
駿河国の太守。正直、大丈夫かと心配していましたが、いやいや、なかなか渋い演技。似合ってる。
これからドラマの展開でどう動くか楽しみ。
● 太原雪斎(たいげんせっさい)
演:佐野史郎
今川家の軍師。前回の真田丸で言うところの近藤正臣さんの役に相当します。
なんでも演じられる佐野さんですが、はまり役の感じ。これからが楽しみ。
● あばら屋の男 演:ムロツヨシ
井伊谷近隣に住んでいる男。
作品用の架空キャラで、主人公を助ける、話を回す大事なキャラと思われますが
まだ登場が少なく、活躍してませんねぇ。これからに期待。
■ これからの期待
派手な演出や闘いは無いけれど、謀略に対し、井伊家や直虎が戦っていく姿に引き込まれます。
正直なところ、わたしは直虎の生涯をあまり知りません。それゆえドラマの展開が分からず、かなり楽しみです。
これから まだまだ新キャラも登場するし、とても楽しみです。
■ 関連商品
ドラマを楽しむ、視聴の手助けになる用品や
関連製品を紹介します。
■ 書籍
・おんな城主 直虎 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)2016/12/20
NHK出版、 森下 佳子
ムック
大河ドラマのストーリーブック。
定番品です。
人物相関図や舞台となるロケ地情報もあります。
・おんな城主 直虎 一2016/11/25 森下 佳子、 豊田 美加
単行本(ソフトカバー)
2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』を完全小説化。全4巻刊行予定。
・直虎・直政 家康まるっとガイド (JAF情報版) ムック – 2017/1/19
大河のお楽しみと言えばご当地巡り。
作品のガイドと
旅行に便利なマップの組み合わせ。
中部や近畿が案内されています。
・NHK大河ドラマスペシャル るるぶ おんな城主 直虎 (JTBのムック) ムック – 2016/12/20
JTBのご当地ガイド。
■ 音楽
・NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 音楽虎の巻 イチトラ2017
菅野 よう子
音楽は、菅野 よう子さん。
ドラマと調和し、溶け込む美しい音楽はさすがです。
作品の内容に合わせて、女性起用というのも嬉しい。
■ グッズ
真田家関係の面白いグッズがあったので紹介しますね。
自分が欲しいもののメモでもありますが(^_^;)
・直虎の兜
■ 家紋
■ 更新情報
2017年6月30日 文章調整
■ 参考、関連リンク
・NHK 公式
http://www.nhk.or.jp/naotora/