スマホなど携帯機器用に使われる電波で、TVの受信障害が起こる場合があります。
今回は「700MHz利用推進協会」の解説と、携帯会社の電波帯利用で起きるTV受信障害の対策と解決法。現状と予定を紹介します。
■ 受信障害対策の概要と700MHz利用推進協会とは
iPhone7plus & iPhone6s / raneko
2016年ほどから、700MHz利用推進協会による家庭への作業が始まってます。
私の所でも数日前にチラシが入っていました。名前や文章が硬くて、一見怪しい。何の団体か気になる方が多いと思います。
公式ページは文章が硬いので、私たちに向けにまとめてみました。
● 電波帯の再編成とは? - 経緯と予定
簡単に言うと、昨年頃から新しくスマホ用の電波利用が始まりました。
その新しい電波利用で、TVの受信障害が起きる場合に「700MHz利用推進協会」で対策が行われてます。
詳しくは電波の使用区分の変更。TVの地デジ化移行に伴い、2012年6月に空いた700Mhzの電波帯を携帯会社が利用する。 ~ スマホが増えて通信が増加し電波帯が不足していため。 空いた電波帯でスマホ用高速通信(LTE)を行います。
・ 700MHz利用推進協会とは?
硬い名前ですが、携帯会社が設立した団体。
700MHz利用推進協会は、2012年2月に携帯大手ドコモ、au、ソフトバンクが設立。事業内容は電波帯再編成に伴う移行推進。私たちに関連する部分では、機器の認定や電波障害対策を行う。
~ 特定の放送局やNHKとも関係ない。詐欺でも無い。まともな団体です。
■ 受信障害と対策方法
・ 総務省解説画像
私たちに起こりうる影響や項目を、総務省や協会ページから引用や要約して紹介。
まず電波障害の解説から。
最近の受信機器や普通の環境では起こりません。~ 古いブースター(受信増幅器)で起こる可能性がある。原因は増幅周波数の上限が高く、今のTVでは使われていない帯域(新しく携帯が使う電波)まで増幅する。不要な信号を増幅しTV画面や録画映像にノイズが入る。 その受信障害を携帯会社が対策する。
■ 私の場合
私の住むところは、昨年にポストへ「700MHz利用推進協会」から案内チラシが入ってました。
そして先週の土曜。電波協会の方が私の所に訪れ「7月から新電波帯の利用を行います」と告げられました。そして「明日、対策工事も可能」と案内。確認や工事自体は、すぐ終わるそうです。
私の場合は、そもそも受信障害自体が起こるか分からないし、対策しても『電波利用開始後に受信障害が起こったら2度手間』です。 「 電波利用が開始されて、障害が起こったら連絡します」と断りました。
ただ、今は空き時間があるので各家庭を巡回訪問してるのでしょう。 あなたに『時間に余裕があるのなら、今やってもらうのも有り』です。
利用をためらうかもしれませんが、対策費用は、元は私たちの携帯利用料金から出ており、携帯会社が貴重な電波帯を使うために対策してます。遠慮しなくてもいいでしょう。
■ あとがき
数年でスマホの普及が一気に進んで
携帯通信速度の低下と、対策に伴う電波障害が起こる時代になりました。
うまく快適な環境ができると良いですね。また変化が有ったら追記します。
Symbol of the Past / Richard Elzey
■ 更新
2017年9月27日 文章整理。DHマーク解説を平易にする。対応機器掲載。
2017年5月18日 文章整理、訪問について追記
■ ■ 参考
>総務省トップ > 情報通信トップページ > 700MHz帯の周波数再編と地デジテレビブースター対策について
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/89300.html
・ 700MHz利用推進協会
http://www.700afp.jp
■ 参考機器
DH710マークがついた受信障害対策品。
・DHマーク710付き ブースター
DH710マークが付与されたブースター。
画像は日本アンテナ 家庭用UHFブースター 36dB 屋内外共用 470~710MHz 電源着脱型 NSB36U。
○○で検索から、DH710マーク付きブースターを検索できます。
・DHマーク710 アンテナ
○○で検索から、DH710マーク付きアンテナを検索できます。