
CIMG0933 / noeffred
今回は、Bowers & Wilkinsのスピーカー特集。
B&Wは、原音を忠実に再生することを志向とした、日本でも人気が有るブランドです。
2016年版の現行機種特集。
実際に人気モデルを聴いた感想や違い。現行機の解説。購入リンクをご案内します。

■ Bowers & Wilkins とスピーカーについて

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Bowers & Wilkins (バウワース アンド ウィルキンス)はB&Wとも略される
イギリスのスピーカーブランドです。
高級スピーカーやスタジオモニターでも有名。
長く同一モデルを進化させながら発売させる一方で、ケブラーやダイアモンドなど特殊な素材や技術を使ったり、有名なノーチラスなど驚くデザインを開発したり探求心もあるメーカー。40年前の技術を突如採用させたり、音質に対する偏見は無いようです。
かってはROCK&SOUND SOLIDという低価格ブランドで普及を図ったり 新ジャンルへの挑戦も行ってます。一般でも購入出来る、スマホ向けヘッドフォンなども販売しています。

wilkins, rega and rotel / gothopotam
● 歴史

cool-nautilus-speakers / livehome
Bowers & Wilkinsの歴史を、メーカー解説を参考にしながら紹介。
第2次大戦中にジョン・バウワーズは、ウィルキンスと出会いました。
戦後、バウワースは技術大学で学び、Bowers & Wilkins社という小売店を開店。
1965年。共同経営する電気店で無線機とTVを扱う。オーディオは地元の顧客のためにスピーカー・システムの組み立てを始めました。そして、ある老婦人がバウワーズの音楽の知識とスピーカーの音に感銘し、彼が起業する時にと1万ポンドを贈与すると書き残していました。
1966年 遺産をもとにB&W Electronics社が設立されます。そして、同年にスピーカーP1を市販。当初から、ジョンは音響、デザインで妥協しないこと。そして幅広い価格帯で製造すると考えていました。
1974年 ケブラーを使用したドライバーを制作。
1975年 イギリスのデザイナーであるケネス・グレンジを起用。
1987年 ボワーズが死去。
1988年 アビーロードスタジオがB&Wマトリックス801を設置。現在でも 800Dが標準モニターととなります。1989年 モートン・ウォレンをデザイナーとして起用。現在でもデザインを担当。
1993年 有名な”ノーチラス”を発表。
2007年 ジャガーのオーディオを担当。
プロ用から車載、ホテルのスピーカーなど幅広く展開。そして今年、創業50年を迎えました。

Abbey Road Studios / Ethan Prater

The work. / khakidoggy
● 日本での販売について
日本では、日本マランツとデノンのD&Mが輸入販売。マランツの新製品や開発でB&Wのスピーカーが組みあわされているのを見かけます。
B&Wは日本でも人気があり、日本の雑誌でもよく取り上げられている。
■ 音質、お勧めについて

DM 603 undressed / ndrwfgg
同社の音質については、バウワーズのコメントがあります。
「最良のスピーカーとは最も多くを与えるスピーカーではなく、失うものが最も少ないスピーカー。」
色づけない原音を忠実に再現するスピーカーである方向性を示している。
実際の音質を紹介しますね。
B&Wの音質は、正確で真面目。几帳面なサウンドです。
オーディオに原音指向と味付けするタイプがあるなら、B&Wは前者。 スピーカーもヘッドフォンも同傾向。音質の傾向はやや硬めですが、どの帯域もしっかり再生され音場も正確。しっかりとした音作りです。スピーカーは、同社で有名なミニモニターCM1など小さいが大きさに似合わない音を出します。高級スピーカーは大型の物が多いが、その中に混ざってもB&Wの小型モニターが迫力有る音を出すのには驚きます。
B&Wの音は、雰囲気を楽しむオーディオ機器では無いので、オーディオファンからは評価がほぼ2分するのも面白い所。日本市場は、特定メーカーや雰囲気を醸し出すのが得意な機器の人気があるが、B&Wの音は大勢とは異なる独自の音質を持ってます。
正確でしっかりした音が好きな人に、おすすめのメーカーです。

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■ 発売機種とニュース
Bowers & Wilkinsは、老舗メーカーですが活動は多い。
スピーカーもほぼ毎年新型が登場する。
今年は、創業50周年であり記念モデルが発売。
ヘッドフォン最上位機で「P9 Signature」が登場したばかりです。
■ Bowers & Wilkin スピーカー集

各機種の特長と、購入用リンクを紹介します。
● 購入用リンクの使い方
商品説明と一緒に各ネット通販会社の購入用リンクがついてます。
購入用リンクの使い方は、写真と商品名はAmazonにリンク。
下のAmazon、楽天やヤフオクのリンクをクリックすると、同品名を検索します。
■ Nautilus

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同社を代表するモデル。
理論で完璧なスピーカーを目指し、既成概念を取り払い作られました。
個性有る螺旋状の筐体は、実験を重ねホルン型に到達。上部は先細りにし、ドライバーの音を消すようになっています。筐体の素材はガラス製ABS、塗装はアルミとマイカ粒子が含まれるラッカーの12回塗り。
Nautilusは4Way Speakerとしてチャンネルデバイダー、ステレオパワーアンプ4台もしくはモノラルパワーアンプ8台が必要。
色づけのない、原音再生という目的に作られた究極のスピーカーです。
[ネット販売店無し]
■ 800 Diamond(D3)

創立50周年に向けて作られた最新800シリーズ。8年の歳月を掛けて作られました。
日本では、ローズナットとピアノブラックが販売。
ホワイトは未販売。
802
最高峰モデル。
ダイヤモンド・トゥイーターとコンティニュアム・コーンの組み合わせで、
オリジナルに近い自然な音の再生を実現します。
[通販取り扱い店無し]
・ 803
トールボーイ型から、「タービンヘッド」と呼ばれるミッドレンジが独立した形状になりました。
ミッドレンジは、コンティニュアム・コーンに変更。
小さくても、大型機並みの機能を装備。
[通販取り扱い店無し
・804
800シリーズ唯一のトールボーイ型。
[通販取り扱い店無し]
・805 Diamond(D3)

ブックシェルフサイズです。
このサイズとタイプでダイヤモンド・ドーム・トゥイーター形式のスタジオ級の技術が搭載されているスピーカーは805D3だけ。
ツィーターは、無垢のアルミ坂内に格納。
各ドライバーは、緩やかな曲面を持つ筐体に収納されています。
ツイーター以外は新開発。筐体も強度を上げ音の純度を高めました。
通販はジョーシンが取り扱っています。
■ 専用スタンド
・FS805D3 (805 D3用スタンド)
シルバー&ブラック:¥140,000/ペア(税抜)
■ センタースピーカー
・ HTM1
ホームシアターに最高のパフォーマンスを求める方向け。
センタースピーカーです。
・ HTM2

高度な機能を備えたセンタースピーカー。
同シリーズ小型スピーカーの理想的なパートナーです。
・FSHTMD3 (センタースピーカー用スタンド)
シルバー&ブラック:¥116,000/ペア(税抜)
■ サブウーファー
・ DB1

Bowers&Wilkinsの製造史上最先端のサブウーファー。
ホームシアターやハイファイに最適。
■ CM Series2
日本でも人気が有るCMシリーズの新型。
2006年にCM1が登場し、種類を増やしました。
8年ぶりのモデルチェンジ。
合計6機種で、ブックシェルフ3機種、スタンドタイプ3種。センター2種が登場。
デザインは新しくなり、ツィーターはメッシュカバーがつき取り外しも可能。
ツィーター周辺のリングが小さくなりました。ダブルドームツィーターを採用。またウーファー外周のリングは、ドライバーと別にマウントされるように変更されています。600S2で採用された防振プラグを搭載。クロスオーバーも改良。内部の配線部材も変更されました。
スピーカーターミナルは、金メッキから、音質の良いニッケルメッキに変更。
カラーはローズナットと、ブラック。濃茶は無くなりました。
ホワイトは日本では未発売。
・ CM10 S2
CM10のみ、上位のダイアモンドシリーズに近い構成。
ダイアモンドシリーズで使われる、ツィーターオントップ方式を採用
ミッドレンジは、CMシリーズ中唯一のフェライトマグネット採用。フローティングマウントされています。
・ CM9 S2
パワーと精細さ、そして美しいデザイン。フロアスタンド型のCM9 S2。
音楽とホームシアターに対する要求を同時に満たすスピーカー。
・ CM8 S2
部屋の広さや間取りに合わせられるスリム設計。
・ CM6 S2
CM6 S2は、新しく追加されたモデルで
トゥイーター・オン・トップ技術を採用するCMシリーズ唯一のスタンドマウントスピーカー。
CM5と似た構成ですが、音の定位が向上しています。
2014年ステレオサウンド グランプリ受賞モデル
・ CM5 S2
現在、B&Wのスピーカーでは日本で一番人気が有るモデル。
CM6とほぼ同じ構成で、ツィーターのマウント方式が異なる。
ブックシェルフまたはスタンドマウント型スピーカーとして使用できます。
・ CM1 S2

CM1 S2はCMシリーズ最小のスピーカー。
日本では、良く人気上位になるモデルです。
■ センタースピーカー
・ CMCentre 2 S2
映画を楽しむために、フロアスタンド型のCM9 S2との組み合わせ用に最適。
・ CMCentre S2
CM Centre S2は、通常の大きさの部屋に適したセンタースピーカーです。
■ 600シリーズ

ハイファイおよびホーム・シアター用に設計された600シリーズ。
価格を抑えてB&Wの世界を身近にしています。
2004年、7年ぶりにモデルチェンジされ第5世代となりました。
前の600シリーズでもCMシリーズと同様のドライバーを搭載してデチューンしていたのですが、新600では、あえてドライバーの性能を上げてバランスを取っていまる。メーカーによると、CMシリーズに迫る性能。
合計6機種で、ブックシェルフ2機種、スタンドタイプ2種。センターが2種登場。数字が小さいモデルが上位。
デザインは新しくなり、ツィーターユニットはフローティング構造を採用。キャビネット内でのフローティングは600が初。ダブルドームツィーターを採用。ツィーターには取り外し可能なカバーが付属。
600シリーズはアルミコーンウーファーが復活。「686S2」「685S2」「684S2」には600S2で採用された、防振プラグを搭載。自社製のユニットを使うことにより、音質が最適化されネットワークを最小化しています。
カラー:レッドチェリー、ブラック
・ 683S2
600シリーズ中で最大。
上位シリーズと同様のダブルアルミドームツィーターが採用されています。
カラー:ブラック / レッドチェリー
・ 684S2
これまでで、最も薄型の684 S2
変化が大きかったモデルで、ウーファーが3㎝小さくなりました。
カラー:ブラック / レッドチェリー
・ 685S2
ブックシェルフ型で、スタンド、壁、本棚に設置できる。
音楽やゲーム用途。汎用性の高いモデルです。
686よりも一回り大きいウーファーを採用。
分離型ダブルドーム・トゥイーターを加えたことで性能が向上。
カラー:ブラック / レッドチェリー。
・686S2

このシリーズで最もコンパクトなスピーカー
小さくても、分離型ダブルドーム・トゥイーターなど凝った設計。
壁掛け用途も考慮され、前面バスレフとなっています。
カラー:ブラック / レッドチェリー
・ HTM61S2
3ウェイ・センタースピーカーには、2つの6.5インチ・ドライバー、FSTミッドレンジ、分離型ダブルドーム・トゥイーターが搭載。
カラー:ブラック / レッドチェリー。
・ HTM62S2
HTM62 S2 は、ほとんどのホームシアター・システムのフロントおよびセンター・スピーカーに最適。
小型のセンタースピーカーでありながら、パワーと精度に秀でています。
カラー:ブラック / レッドチェリー
・ DS3
DS3は、大きな空間の観客席全体を包み込む効果を発揮するダイポールまたはモノポール・モードで作動させることができる壁面設置型サラウンド・スピーカーです。
カラー;ブラックのみ
・ ASW 610S2
ASW610S2にロングスローの250mmドライバーと、200WクラスD形式アンプ搭載。
カラー:ブラック
・ ASW 608S2
小さなスペースで大きなサウンドを楽しめる。
600 Series最小のサブウーファー。
カラー:ブラック
■ スーパーウーファー
・PV1D
2012年9月発売
クラスD形式のアンプ内蔵。
最大出力400W。DSP内蔵
■ 周辺機器
便利な用品
■ スタンド
・FS-CM S2
対応機種:CM1,CM5,CM1S2,CM5S2,CM6S2
カラー:ブラック/シルバー
・ STAV24S2
対応機種:685S2 686S2及び一般ブックシェルフスピーカー(スピーカーと固定出来ません)
カラー:ブラック
■ 台座、インシュレーター類
・サウンドアンカー コーンコースター【1個】SOUND ANCHORS SACONE
・SOLID-SPIKE/S (B&Wスピーカー専用スパイク)
材質:ステンレス
質量:38g
スパイク高:34mm
■ ■
■ 更新情報
2017年05月16日 文章調整、画像追加、配置調整、画像リンク切れ修正、SOLID-SPIKE商品リンク追加
2016年11月17日 KRB:楽天リンク修正 34ヶ所、手動修復
■ 参考 関連URL
・日本公式ページ
http://www.bowers-wilkins.jp/Speakers
輸入販売D&M公式
http://dm-importaudio.jp/bwspeakers/about/