
AKG Q701 / onigiri-kun
日本で人気の高い海外製ヘッドフォンがAKG社のヘッドフォン。
そして華やかな外観と希少性で人気が有るのが『AKG Q701』。有名プロデューサー”クィンシージョーンズ”とコラボして作られました。
今回はQ701の情報。そしてオーストリア版の視聴の感想を紹介。

■ AKGと ヘッドフォン Q701について
AKGとヘッドフォンについて簡単な紹介。
● AKGについて

akgs / solidariat
AKGは、オーストリアは音楽の都ウィーンで1947年に設立。スタジオや放送局で使われる真空管式のコンデンサーマイクが有名。その後にヘッドフォンも発売。
1993年からハーマンの傘下に入りました。日本では民生機をハーマンとヒビノが、プロ用をヒビノが取り扱う。2014年からハーマンもプロ用モデルを取り扱う。
AKGのヘッドフォンはシェアが高くて、例えば有名な曲『ウィ・アー・ザ・ワールド』で多くのアーティストが使っています。
日本では、『K701』が高級ヘッドフォンブームの火付け役となりました。
■ Q701について

AKGの中でも人気が高いヘッドフォン。
音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズとAKGがコラボして作ったモデルでリファレンスクラス。
Q701は日本で2010年10月に発売。ベースモデルはK701で、Q701はケーブルが着脱式になりました。
Q701の登場初期は5万¥ほどで発売されて高級機でした。製造はオーストリア製で、後に中国に変更される。その間に、大きな値下げがあり現在は32,880円(税抜)。
Q701は、日本の高級ヘッドフォンブームに合わせ人気が出ました。オシャレなデザインでAKGのブランドと合わさり、現在の最上位機K712PROが出る前は、何度もランキング一位を独占している。

AKG Q701 QUINCY JONES / foeock
•クィンシージョーンズについて
クィンシーはマイケルジャクソンと組み、ヒットを生み出しました。
1978年の「Off The Wall」から、史上最も売れたアルバム1982年「Thriller」。1987年の「Bad」など記録に残るアルバムを制作。 また「We are the World」の プロデュースをしたことも有名。
■ 使ってみた感想や音質。

Q701の外観や使用してみた感想。
今回は、友達の所有機を使っての視聴です。 購入の経緯ですが、数年前からマイケルジャクソンファンの私が「Q701」が欲しいと騒いでました。ただオーディオショップや電器店に試聴機がなく、またQ701は、通販だと価格の変動が大きく製造国も分からないので見送ってました。
友達が「中古のQ701を発見して衝動買いした」とのこと。遊びに行った時に試聴させて頂きました。
● 外観

今回の使用機はグリーン。
サイズは、やや大きめのヘッドフォンですが、隙間の多いデザインやカラフルな色で小さく見えます。製造はオーストリア製。箱とハウジング部に小さく「Made In Austria」と書かれています。筐体のシリアルは4桁で初期の頃のモデル。
ケーブルは3m、6m、変換プラグが付属。

■ 使用開始。 - 付け心地、使用感

実寸は大きいヘッドフォンだが、手に持つとかなり軽い。国産大型ヘッドフォンの重いヘッドフォンに慣れていると、Q701は「おっ」と思う軽さ。
頭に掛けてみると、装着感の良さに驚く。イヤーパッドは、布地で柔らかくふわっと耳を包む。

側圧は低め。良く言われる天頂パッド部のコブは気になりませんでした。今まで掛けたヘッドフォンで軽く・優しい書け心地であり、一番良かった。
■ 音質について
さて音質です。
今回はCD音源を聴いてみました。
● 全体の音質、雰囲気

音質はモニター寄りの音質。
誇張はなく、破綻した部分も無し。音源をそのまま再生する感じでした。
Q701の音質の傾向は 真面目。優等生です。メーカーだと隣国ドイツのゼンハイザーに生真面目な感じが似る。国産ではパイオニアの製品から華やかさを抜いた感じ。
オープンエアーで音の抜けは良くて、筐体の変な響きは無し。音場は広くて、CDの録音が悪い部分もそのまま出てくる。Q701側で音に味付けしたり、ごまかさないので人によっては、Q071が悪い音質に聞こえて勘違いするでしょう。 低音が出ても、割れたり歪んだりせず安定している。楽器が増えても音が破綻することはありません。
正直なところ、人気モデルということで先入観があり『かなり音質に癖があるのでは無いか?』と心配していましたが、拍子抜けしました。
良い意味で”万人向け”。Q701は素直で聴きやすい音質のヘッドフォンでした。刺激のない音質で、モニター用途・BGM用途に使えます。
■ 残念なところ 気になる所
能率が悪くて、かなりアンプのパワーを必要とする。据え置きアンプでやっと普通に駆動できる。実力を発揮するには据え置き型アンプでも、ヘッドフォンアンプ部を凝った製品が必要だ、と感じ。ポータブルプレイヤーやスマホでは、ポータブルアンプ必須でしょう。
■ Tips
製造国の簡単な見分け方を紹介。中古やデッドストックで探すなら、箱のクィンシージョーンズがサングラスをしてると中国製。無いとオーストリア製です。
■ 総評
人を選ばない使いやすさと音質。人気が有るのが納得できるヘッドフォン。
外見もAKGらしい雰囲気。華やかな色が有るので好みで選びやすい。
装着感が良いことから幅広く使いやすいヘッドフォンです。弱点は能率が悪いので外出用途に向かない。販売は日本の正規販売があり、保証、修理ができるし長く使える。リケーブルも可能でメンテしやすい。
そしてなにより、落ち着いた音質で長く使えると思う。
■ 購入用リンク

各モデルの特長と購入用リンク。
前半は本体。後半は周辺機器や用品を紹介・
● 購入用リンクの使い方
商品写真と横の商品名リンクは、基本としてamazonへのリンクです。
なお他のネット通販販売品を見たい場合は、
○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示します。
【国内正規品】AKG Q701 オープン型ヘッドホン リファレンスクラス
2016年現在、販売されているQ701は中国製造モデル。
国内正規販売で 現在の正規価格は3万円くらい。
並行輸入もあるのですが、正規と価格差が少ないので 保証があり修理ができる正規販売版をお勧め。
・白
・黒
・緑
■ 周辺機器
AKGヘッドフォンに便利な用品
■ ケーブル
AKDのスタジオ・プロ用モデルはケーブル交換、リケーブルに対応しています。
多くの製品にミニXLR端子 3ピンが採用されている。* 例外として、K812は、端子がLEMO コネクタ。
● ミニXLR端子
・【国内正規品】AKG C200 Mini XLR3ピン-3.5mm 高純度6N-OFC導体ヘッドホンケーブル ダークグレー AC-3.5M-MXLR3-2M
新製品。Q701対応
リケーブル用に出た、高品質製品です。
6NOFCケーブルを使用。ONSOが製造を担当しているそうです。
適合機種 Q701、K712 PRO、K702、K240 MKII、K271 MKII、K141 MKII、K171 MKII、K267 TIESTO、K181 DJ
■ 社外品
・小柳出電気商会 ヘッドホンケーブル(3.5mmステレオミニ-ミニXLR) 2.5m HPC-X35/2.5
オヤイデ
買いやすい価格で人気。日本のコード会社オヤイデ製。
モニターの要望で使いやすい長さが用意され、1.3Mと、2.5Mが有ります
■ ヘッドフォンアダプタ
・audio-technica GOLD LINK Fine プラグアダプター ステレオ標準 - ステレオミニ AT519CS
オーディオテクニカ
標準プラグをミニジャックに変換。
・ソニー ステレオミニプラグ⇔ステレオミニジャック PC-L42S
最近はめずらしくなったL型変換プラグ。大手メーカー製ではソニー製があります。私も購入しました。
楽天やヤフーで取り扱いがあります。
● イヤーパッド
・AKG Q701 交換用イヤパッド:ブラック
対応機種:Q701BLK、Q701GRN、Q701WHT
・mimimamo スーパーストレッチヘッドホンカバー L
イヤーパッドのカバー。
保護と、夏場に蒸れ防止にも使えて、洗うことも可能。カラーも豊富で着せ替えが楽しめる。
直径:約90mm 厚さ:約0.5mm、本体:テンセル® 89%、ポリウレタン11% ゴム:ナイロン89%、ポリウレタン11%
抗菌・防臭加工(SEK認証番号 288Z14)
■ まとめ
定番・人気製品で長く使えるモデル。
あなたのそばで、長く活躍できることを応援します。

■ 更新情報
2018年7月30日 文章調整
■ 関連 参考サイト
・ハーマン AKG
http://akg.harman-japan.co.jp/product.php?id=q701
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http://analog-to-digital.seesaa.net/article/410250522.html