夏の恐怖体験 ~ 突然動き出す掃除機の怪と、その謎解き

部屋
部屋 / shibainu


 夏ですね。怪談が盛り上がる時期です。

 あなたは恐怖体験や心霊体験はありますか?
私は心霊体験は有りません。そして霊感も無くて恐怖体験は無いのですが、一度だけ怖い体験が有ります。「それは家電製品が勝手に動く」

 その体験談と謎解きを紹介しますね。


 ■ 突然動き出す掃除機の怪


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*画像の掃除機は記事内容と関係ありません。

 有る日。小学生の私はひとりで自宅にいました。静かな夕暮れ時。

 突然、部屋に有った電気掃除機が作動して、大きな音を立てはじめました。もちろん誰もいないし、掃除機は操作していません。
私はとても驚きました。「なんで誰も触ってないのに、勝手に掃除機が動くの?」

そして、もし家に誰もいなかったら危なかったはず。掃除機は電力消費量が大きくてかなり発熱するので、火災の危険があったのでは?と思った。


■ ひとりでに動く電気製品の謎を解く。

 それはちょっと怖い体験でした。
大人になったので、その怪談の謎解きをします。




■ ケース1 - 違法な無線機器による事故

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 スイッチをオフにしている電気製品が動く現象は存在します。
そのひとつは強力な電波で、例えば強力な無線機を使うこと。「違法トラックの使う無線電波が電気機器を誤動作させることがある」と聴いたことが有ります。これは強力な電波が、使用してない機器に電流を流して誤動作させたりストーブを着火させたりする現象です。

 携帯電話が普及する前に、高出力の無線は違法改造により使われることが多くありました。 現代でも違法無線による事故は存在するようで航空無線の妨害や電気機器の誤動作などが起きています。

 しかし私の住んでるところは、住宅街で廻りの道は細い路地ばかり。大きなトラックは近くを走れません。違法電波による誤動作は、あまりしっくりこない理由でした。




■ ケース2 - 突然、動き出す掃除機は存在する。

 そんなところ、消費庁の商品テストに私の体験と似たようなケースがありました。

『突然動き出した電気掃除機』というケースです。 状況は私の体験と似ています。

消費者からの問い合わせを消費庁が調べています。 状況は「電気掃除機の電源プラグをコンセントに挿したままにしていたところ、スイッチを切っていたにもかかわらず掃除機が突然動き出した。消費庁で原因を調べて欲しい」というもの。

 要望に応えて、原因を国民生活センターがテスト&解析しています。要約すると『掃除機のスイッチ部の不良』が原因です。

誤動作の流れは、まず掃除機のスライド式スイッチで、すりあわせ部分が劣化して金属粉を出す。 そして金属粉がスイッチ部でショートする。 つまりスィッチがオフの位置でも電気が流れて動作してしまうという結果でした。



■ 傾向と対策

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 長く謎だった子どもの頃の恐怖体験が解けて、スッキリしました。

家電品って、使わない時や外出時には"なるべくコンセントを抜く"のが大事だと思いました。 私は危険度の高い電気製品はコンセントを抜くのを基本にしてる。 例えばドライヤーは使う度に、コンセントを抜いて片付けるのが習慣。また使用頻度が低めの家電は、個別スイッチ付のタップを使い機器ごとにオフしてます。

 これでショートや事故で家電品が勝手に動いて、危険な目に遭うことは無いでしょう。またこれは落雷による家電の破損も防げる利点もある。

 家電の誤動作対策は「コンセントを抜く」もしくは「スイッチ付きのタップ」を使う、です。


心配性なかたは試して見て下さいね。(*^_^*)






■ 参考、関連サイト

国民生活センター 商品テスト・回収情報 > 商品テスト結果 > 突然動き出した電気掃除機(相談解決のためのテストから No.97)
 

・産経ニュース > 「ストーブが突然点火、ブレーカーがダウン…繁華街で客引きらも利用する違法無線は思った以上に恐ろしい」
 


■ 更新情報

2018年7月26日 文章調整
2016-05-24 23:51:28 作成


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