
beyerdynamic T90 / nubobo
今回は、ベイヤーダイナミックのヘッドフォンを紹介。
ベイヤーダイナミックはヘッドフォンの老舗であり、スタジオモニターも世界で使われ愛されてきました。高音質で世界で評価が高いブランドです。
現在発売されている家庭用機種。ホーム用ハイエンド機からポータブル機まで。スタジオ、ステージモデル以外の商品を紹介。解説や購入用リンク、周辺機器をご案内します。
■ ベイヤーダイナミック有限合資会社(Beyerdynamic GmbH & Co. KG)とオーディオ機器について

ベイヤーダイナミック有限合資会社(Beyerdynamic GmbH & Co. KG)は、ドイツの企業。電気技師である、オイゲンバイヤー氏が1924年に設立。1937年に世界初のステレオヘッドフォンを発売しました。

ヘッドフォンは高級なモデルが多く、ドイツ製造品が多くあります。時流に合わせて静電型ヘッドフォンや高級ヘッドフォンアンプを発売したり、スタジオの音響システムを開発したり、現在でも一線で活躍するメーカーです。
日本国内では一般にさほど知名度は高くないが、海外のスタジオではベイヤー製品の導入率が高く、例えばウィ・アー・ザ・ワールドの新旧バージョンで多くのミュージシャンが使っているのを見ることができます。

2009年には、テスラテクノロジーを搭載したヘッドフォンを発表。その名の通り、1テスラを超える磁束密度を持つ強力なドライバーを使用しており、好評を博しました。マッキントッシュなど大手メーカーにも、テスラドライバー技術搭載機を供給しています。
beyerdynamicのヘッドフォンの取り扱いは、日本ではTEACが、プロ用のTASCAMブランドで正規取扱いをしています。
■ beyerdynamic ヘッドフォン

各機種の特長と、購入用リンクを紹介します。
● 購入用リンクの使い方
商品写真と横の商品名リンクは、基本としてamazonへのリンクです。
なお、他のネット通販販売品を見たい場合は、○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示します。
■ フラッグシップモデル - Audiophile Tesla Hi-Fi headphones

Audiophile Tesla Hi-Fi headphonesは、テスラテクノロジー搭載機第2世代がラインナップする同社の頂点シリーズ。
・T 5 p 2nd Generation
Audiophile Tesla Hi-Fi headphones

密閉型の旗艦機T5pの第2世代モデル。ドイツ工場で製造。
T 1 2nd Generationと同様に進化したテスラテクノロジーを搭載。また初代T 5 pで得られたフィードバックを基にチューニングされる。
変更点は、ドライバーはチューニングされバッフル形状も最適化。振動も抑えられた。ケーブルは着脱式となり、7Nケーブル+テキスタイルコーティング(繊布被覆)を採用した専用ケーブルが付属。初代に続きインピーダンスは32Ωで出力の低い機器でも使いやすくなってます。

イヤークッションとヘッドバンドには高品質な合皮を採用。さらにメモリーフォームクッション採用。
キャリーケース付属。別売りアクセサリーでバランス接続対応の4ピンXLRケーブル(B CABLE T1 2G)にも対応。
保証はなんと5年。
・T 1 2nd Generation
Audiophile Tesla Hi-Fi headphones

ハイエンドヘッドフォン界に衝撃を与えたbeyerdynamic T 1の後継。T1では、同社従来機の2倍となる1テスラの磁束密度を持ちました。
セミオープン型の旗艦機になります。2世代目は、T1で得られたフィードバックを元に更なる進化を遂げました。ドイツ工場で製造。T 1より進化したテスラテクノロジーを搭載。また、初代T1で得られたフィードバックを基にチューニングされています。
変更点は、ドライバーはチューニングされ形状を最適化。素材も見直し共鳴と振動も抑えられた。ケーブルは着脱式となり、素材は7NOCCケーブル+テキスタイルコーティング(繊布被覆)を採用した専用ケーブルが付属。イヤーパッドにはホローファイバー繊維とソフトベロア素材。さらにメモリーフォームクッション採用。
キャリーケース付属。別売りアクセサリーでバランス接続対応の4ピンXLRケーブル(B CABLE T1 2G)にも対応。
5年保証付き。
■ 高級機 - Premiumline

Premiumlineは、テスラテクノロジー搭載機もラインナップする同社の高級シリーズ。
● テスラドライバー搭載機
同社の有名な技術、テスラドライバー採用モデル。
・T 5 p
Premiumline

テスラテクノロジー採用。密閉型モデルの旗艦機として登場しました。従来のヘッドフォンの2倍以上となる、1テスラの磁束密度を持つテスラ技術搭載。


付属品も充実しています。
・T 70 / T 70 p
Premiumline

テスラドライバー搭載密閉型ステレオヘッドホン。
伝統のDT 770シリーズデザインと、T 5 p、T 50 p、DT 1350にも搭載されたテクノロジーを受け継ぎます。
ドイツ製造。モデルは2種類でT70が屋内向きでインピーダンス250Ω/3mケーブル、ストレートプラグ。T70pが32Ωで携帯向き。1.2mケーブル/L型プラグ。イヤーパッドと、ヘッドバンドはベロア素材。ふわふわの付け心地です。
6万¥ほどで販売されており、テスラ技術を手に入れやすくなってます。
>250Ωモデル
>32Ωモデル
・ T 90 Premiumline

ロングセラー機DT 990シリーズの伝統とテスラドライバー搭載。オープン型ヘッドホンの新基準モデル。
屋内での使用に向いたモデル。開放型ならではの抜けの良いサンドが特長です。
ドイツ製造。マイクロベロアとマイクロファイバーで作られたヘッドバンドとイヤーパッド使用。インピーダンスは250Ω、ケーブルは3メートル。ねじ込み型の6.3mmステレオ標準プラグアダプター付属。

専用ケース付属。
>限定モデル :T90 Jubilee 90周年記念モデル


限定モデル。精悍な印象になる。
ハンガーがブラック。ハウジングにクロームリングが施される。
専用ハードケース付属。バイノーラル録音の特典CDが付属。
・T 51 p
Premium Portable Headphone

「テスラドライバー」をどこでも楽しめるポータブルモデル。T50の後継です。

従来機との違いは、改良されたテスラドライバー搭載。新たにソフトシンセティックレザーと低反発クッション採用。快適な装着感と高い遮音性を実現。ケーブルもより丈夫でしなやかなシルクタッチケーブルを採用し、タッチノイズが軽減されています。
3万円ほどでテスラドライバーの世界が体験できる嬉しいモデル。
● プレミアムライン テスラドライバー非搭載機
・ DT 990 Edition 2005
Premiumline
プレミアムライン・ハイエンド。オープン型990シリーズのスタンダードモデル。
標準的な機器と相性がよい250Ωのインピーダンスを採用。
・ DT 990 E/32 S
Premiumline
プレミアムライン・ハイエンド。オープン型990シリーズの携帯音楽プレーヤーに最適なモデル。
32Ωインピーダンスで、出力の低いアンプでも音量を確保しやすくなってます。
・ DT 990 E/600
Premiumline
プレミアムライン・ハイエンド。オープン型990シリーズのハイパワーヘッドホンアンプと相性の良いモデル。
ハイパワーヘッドホンアンプをはじめ業務用音響機器との使用を想定した600Ωのインピーダンスを採用。
・ DT 880 Edition 2005
Premiumline
プレミアムライン・ハイエンド。セミオープン型880シリーズのスタンダードモデル。
標準的な機器と相性がよい250Ωのインピーダンスを採用。
・ DT 880 E/32 S
Premiumline
プレミアムライン・ハイエンド。セミオープン型880シリーズのポータブルオーディオプレーヤーに最適なモデル。
32Ωインピーダンスで、出力の低いアンプでも音量を確保しやすくなってます。
・ DT 880 E/600
Premiumline
プレミアムライン・ハイエンド。セミオープン型880シリーズのハイパワーヘッドホンアンプと相性の良いモデル。
ハイパワーヘッドホンアンプをはじめ業務用音響機器との使用を想定した600Ωのインピーダンスを採用。
■ お洒落 ~ トレンドライン
お洒落なデザインのトレンドライン。
特長は、持ち運びがしやすいのと、低インピーダンスで出力の低い携帯機器でも音量も確保しやすい。
・ DTX 910
Trendline

DTX900の後継。ドライバーが更新されました。高音質で自然なベイヤーサウンドを提供します。

開放型。ハンガー部が回転可能で持ち運びしやすい。ヘッドバンド部は、装着間の良いベロア素材を使用。色はガンメタ。
・ DTX 710
Trendline

DTX700の後継。ドライバーが更新されました。音楽リスニングだけでなく、楽器演奏のモニターにも最適。
形状は開放型。910とはカップ部の形状や開放穴の形状が異なる。色はブラックになります。注意点として、ヘッドバンド部の可動量が少ないので、頭の大きい人には向いてません。
● ポータブル
ポータブルオーディオ機器などにも使いやすいモデル。折りたたみ可能で軽量。
・DTX 501 p
Trendline

折りたたみ式の密閉型ポータブルステレオヘッドホンです。
重さは120グラムと軽量。ケーブルは片出し。ポータブルオーディオ機器などにも使いやすい32Ω。

ハンガー部が折りたたみ可能で持ち運びしやすい。ポーチも付属。
カラー:黒、白。
・DTX 350 p
Trendline


モバイルシーンに特化した軽量コンパクトな密閉型オンイヤーヘッドホンです。ポータブルオーディオ機器などにも使いやすい32Ω。
7千円位の買いやすい価格。イヤーカップ部が回転し、折りたたみ可能で持ち運びしやすい。
絡みにくいフラットケーブルも採用。ポーチも付属。
カラー:黒、白。
■ セルフカスタマイズヘッドホン

好みの外観と音質が作れるセルフカスタマイズヘッドホン
・CUSTOM ONE PRO PLUS
Premiumline

高音質なモデルながら、好みに合わせてサウンドとデザインを変えることのできる嬉しいヘッドホンです。

オプションも豊富であり、ヘッドフォンをいじれるという新しい楽しみが用意されいる、
ドイツ製造モデルで、音質面の特長はバリアブルバスレフシステムで密閉から開放型へ可変ができる。本体下部にあるカスタムサウンドスライダーを操作するだけで、バスレフ効果を変えられる。ノイズリダクションも兼ねており、開放量で遮断量を調整する。
ドライバーはDT990,770の旧系統のドライバー。16Ωと低インピーダンスですが、効率は低くてアンプに出力が必要。

外観面ではデザインカスタマイズが可能。16種類のカバーが付属。ヘッドバンド、イヤーパッド、カバー、リングなども別売の多彩なオプションが用意されており、好みのデザインが作れます。
着脱式片出し1.5mケーブルおよび1.2mマイク内蔵リモコンケーブルが付属。なお、オプションで、ヘッドセットやコイルケーブルも用意されてます。ベースモデルは、黒と白の2種類。
・CUSTOM ONE PRO PLUS
Premiumline

カスタマイズヘッドフォンの新ラインナップ。
特長としてコンパクト+軽量になりました。ハウジングは折りたたみ可能。 音質調整は3段階。


面白い機能として、空き端子が用意されおり、ヘッドフォンのデイジーチェーン(数珠つなぎ)が可能。
16色デザインカバー付属。持ち運びに便利な、セミハードケース付属。カスタマイズ用リング4色が別売。
■ 周辺機器
専用、使いやすい用品を紹介します。
■ ヘッドフォンアンプ
・beyerdynamic プレミアムヘッドホンアンプ シルバー A 2


ベイヤーのヘッドフォン旗艦機T1をドライブするために開発された高級アンプ。ハイエンドオーディオのたたずまいをもつ美しいモデル。
ハイインピーダンスヘッドホンを同時に2台接続可能なヘッドホン出力端子、2系統の入力端子、入力ソースをループスルー可能な出力端子装備。

特長はフルアナログアンプ。ディスクリート構成でありICを排除。天板はガラス。内部のレイアウトもなかなか綺麗。電源部はトロイダルコア。インピーダンス切替機能、入力ゲイン切替機能有り。

リモコンも附属。本体に取り付け可能な、ヘッドフォンスタントが附属。
構成や機能が良く練り込まれたアンプです。最近は真空管アンプやアナログレコードのブームなど、高音質化のために回帰傾向に有るので、ベイヤーの先見性に驚かされます。
・ヘッドフォンアンプ A20


ヘッドホンアンプの新スタンダード。
A 1の設計を受け継ぐプレミアムヘッドホンアンプ。
特長として、A1と同じくフルアナログアンプ。ディスクリート構成でICを排除しています。ねじ穴を極力排除した、美しいアルミ筐体を採用。
・【国内正規品】beyerdynamic ヘッドホンアンプ A 1 (生産終了)
Beyerdynamic
ハイレゾ対応アンプ。
2007年発売。600Ωのハイインピーダンスヘッドフォンを駆動させるために作られました。
海外ではT1よりも早く発売、日本では同時発表されています。
オペアンプはMC33078P。アルプスのボリューム、トロイダルコア電源使用。
■ 保護用品
・【イヤースピーカースタンド】HPS-2
北海道産の無垢の自然木使用。STAX製。
・スタックス プロテクションカバーSTAX CPC-1
樹脂製の保護カバー。
STAX製ですが、他社でも使えます。
● ヘッドパッド
・【国内正規品】beyerdynamic CUSTOM ONE PRO用ヘッドバンド Black BEYER C1 HB BK
お勧めなのが、このヘッドフォン用のパッド。
表面は合皮で、装着はベルクロで止まるので簡単。ヘッドバンド部が2㎝くらいまでのヘッドフォンにも装着できる。
中にクッションがあるので、頭頂部のかけ心地が高級ヘッドフォンのように”ふわふわ”になります。低音が伝わらなくなり、遮音性もあがるし、装着感も良くなりお勧めです。弱点としては厚みが増すので、頭が大きめの人やヘッドフォンのサイズがギリギリの方には向いてません。
■ ケーブル
純正のケーブル。
■ ヘッドホンケーブル
・ヘッドホンケーブル C1 CBLS B (1.5m, Straight Cable) JAN : 4907034121786
・ C1 CBL COIL
(3m, Coil Cable)
JAN : 4907034124138
・beyerdynamic B CABLE T1 2G (バランス接続対応ケーブル)
T5p、T1 2nd用の、バランス接続対応4ピンXLRケーブル
販売店は少なめ。ヤフーストアで売ってます。
■ ヘッドセット
・C1 HD GER
(2.5m, Headset Gear)
JAN : 4907034122783
ヘッドフォンをインカム式に変更できるケーブル。
■ あとがき
今回初のbeyerdynamic特集をお届けしました。
老舗であり、世界で愛されるヘッドフォンで音楽を楽しんで下さい。
■ 更新情報
2018年8月27日 文章調整、ヤフオクリンク削除
2016年9月23日 PAKU画像追加、区切り線追加
■ 参考 関連URL
・公式サイト
http://asia-pacific-india.beyerdynamic.com/
・TASCAM - beyerdynamic
http://tascam.jp/import/beyerdynamic/