小型スピーカーで有名な、JBL「Control 1」の家庭用モデルが生産を終了した。
小さくて高音質それでいてパワフルな音。30年近く販売されており、家庭や業務用途に多くの人に愛されるスピーカー。
今日は「CONTROL 1」の歴史と特長。そして在庫が無くなる前に、欲しい方向けに購入用リンクも紹介。
■ JBL CONTROL1(ONE)とは
小型スピーカーで有名なモデルが「Control 1」
スピーカーで人気の高いJBL製だ。 創始者の「美しく音の良い家庭用スピーカーを作りたい」信念を継ぎ、一般家庭モデルも力が入れられている。
なかでもControl 1は、10センチ2ウェイの小さなスピーカー。デスクトップやモニター、ホームシアターと多くの場面で使用が可能だ。
● 歴史
1986年 | 初代発売。 | |
2003年 | 「Xtreame」発売。 | |
2012年 | 「CONTROL ONE」へリニューアル。 ユニットが改良されて、ウーファーにポリマー複合素材を使用。 ツィーターはチタンラミネートを使用。ネットワークが改良されて耐入力が向上した。 | |
派生モデルでプロ用の「CONTROL 1PRO」も発売。 日本ではハーマンから「CONTROL 1」、ヒビノから「CONTROL 1PRO」が販売。カラーが追加されて耐入力も向上した。 | ||
2015年 | 派生モデルでプロ用の「CONTROL 1PRO」も発売。 日本ではハーマンから「CONTROL 1」、ヒビノから「CONTROL 1PRO」が販売。カラーが追加されて耐入力も向上した。 |
■ 音質と感想 ~ お勧め点
JBL. / MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)
「Control 1」は、小型スピーカーでも高音質。
オーディオ・ショップで元気な音を鳴らすのを見た方も多いはず。販売期間も長くて、名機と言って良いでしょう。
私も「Control 1」の所有経験があります。
外観は飽きのこないデザインで現代でも通用する形状。現代スピーカーは小型が主流だが、Control 1も扱いやすい。Control 1は流行のサイズより小さめで多用途に使いやすい。机上やTV用に便利だ。
■ 音質 現代でも通用する音質
音質も良い。小さいスピーカーだが、初めて聴くとサイズから想像できない音質に驚く。小さくてもJBLらしいサウンドで聴き易い音質だ。締まりのある低音。そして音に広がりと厚みを持つ。
数年前に、私が大きめのオーディオ専門店に行った時のこと。小型スピーカーが10種ほど並ぶ中にControl 1があった。久しぶりに試聴したが、Control 1は他のスピーカーと価格帯やサイズ差が大きい。だが音質の良さが目立っていた。現代でも十分通用する音質です。
■ 特長と購入用リンク
機種毎の特長と購入用リンクを紹介
● リンクの使い方
商品写真と横の商品名リンクは基本としてamazonへのリンク。
なお他のネット通販販売品を見たい場合は、
○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示。
■ プロ用: JBL CONTROL1 PRO
プロモデル。
モニターや商業施設向け用途に登場した。
ドライバーは「CONTROL 1」がベース。目立つ違いは、PRO独自のネットワークや保護回路が搭載されて耐入力が向上した。
当時の民生モデル「CONTROL 1Xtreame」と比べると、スペック上は能率と周波数レンジに違いが有る。なお今のところヒビノ社サイトでは生産中止の表記は無くて販売は継続されている。正規販売品が今でも購入出来る。
カラー:白、黒
>WH
■ 家庭用: JBL Control ONE
写真: 最終型2012年モデル
1986年に「control1」が発売された。次に2002年にXtreameが発売。
2012年にリニューアルされて、最終モデル「CONTROL ONE」となる。
外観はバッジ部分がモノトーンとなり、ロゴは「ONE」に変更された。
ウーファーはパルプコーンにハイポリマー複合材をラミネートした”ポリラミネートコーン・ウーファー”を搭載。ツィーターはチタン・ラミネートダイアフラムを採用。またプロ向けモデルと同様の改善がされて、ユニットを保護するプロテクター付ネットワークを採用。
固定ネジはカメラピッチとなる。従来のMTCタイプのJBL純正ブラケット(MTC-201およびMTC-1、MTC-2、MTC-2+、MTC-3など)への取り付けは不可。
2015年10月に後継の「X」が発売。「CONTROL ONE」は現在は生産終了となり、流通在庫のみ。
■ 家庭用: JBL CONTROL1 Xtreme
2002年発売。
民生モデルで、ハーマンから「CONTROL 1」シリーズとして発売。
パルプコーンにハイポリマー複合材をラミネートした『ポリラミネートコーン・ウーファー』搭載。新たにツィーターがラミネートダイヤフラムを採用。またプロ向けモデルと同様の改善がされて、ユニットを保護するプロテクター付ネットワークを採用。
■ 参考:後継モデル
・CONTROL X
2015年10月15日発売
「Control 1」の後継機。大きく変化している。
デザインは曲面化。ツィーターとウーファーがセンター配置(インライン)に変更された。
プロモニターのために開発されたHDI(High Definition Imaging)ホーン技術を用いたウェーブガイド・ホーンを高域ユニットに採用。25mm径セラミック・メタル・マトリックス・ダイアフラム・ドーム型ツイーターを採用。複合素材を使用。ウーファーには、グラスファイバー強化ポリコーン・ウーファーを搭載。背面部にはバスレフポートがあります。
また防滴構造の採用で、屋外への設置も可能となったのが大きな変化。
従来機と同じなのは、壁面取り付け用金具付き。
■ 周辺機器集
組み合わせると便利な用品
● 用品 : コントロール・プロ用
■ スピーカーケーブル
JBLといえば、スピーカーケーブルも有名。
買いやすい価格のケーブルもあります。
・モニターサウンド・スピーカーケーブル
JSC550 標準価格 ¥900(税抜)/1m
OFC線材、使用。振動抑制効果にすぐれたスリット入ジャケット
・モニターサウンド・スピーカーケーブル JSC450
JBLモニターサウンド・スピーカーケーブルに新顔。上位モデルの思想を継承した“2ゲージ・シングルコア構造”
1Mが650円と買いやすい価格です。
■ ライバルとの比較
コントロール1のライバルたちを紹介する。
● 同サイズ、同年代の人気機種
コントロール1のライバルには、1982年に発売されて人気となったBOSE101がある。
JBL Control 1と似たサイズと外観。共に良く売れた人気機種となった。「101」はPA向けの作りと音質だ。JBL Control 1の方が聴きやすい音質。
■ 現代の人気機種
現代だと、競合するのはDALIの「ZENSOR1」だろう。 ともに低価格でコンパクトだ。
「ZENSOR1」はウッドコーンの優雅で美しい音を持ち響きも良い。「CONTROL1」は樹脂筐体で芯のある音。どちらもジャンルの許容範囲が広い音質だ。 比較すると、時代が違うし価格が上なのもあり、ZENSOR1が利点や好む人が多いはずだ。 ただし、Control 1の音にも十分魅力がある。
● 同年代の人気モニター・スピーカー
NS-10M STUDIO / Trendy Wang
Cotrol1と同年代に活躍した低価格なスピーカーなら、有名なモニターであるYAMAHA NS-10Mだろう。私もいまだ使っている。
NS-10は密閉式なので、コントロール1とは全く違う音質傾向です。10Mは軽くて、やや高音寄り。ただしNS-10Mはコントロール1とサイズが全く異なるので、違うジャンルの製品。NS-10Mとコントロール1は、共存できるでしょう。
■ まとめ
new white JBLs for the bookshelf, replacing a worn-out black pair of the same / Matt Biddulph
ロングセラーモデル「Control 1」がついに生産終了。
多くの人に愛されているモデルであり、使い勝手も良くてしかも高音質です。あまりにも長期間発売されているため、無くなるのは悲しくもある。とはいえ「Control 1」は30年近くも販売された。 変化の激しいオーディオ界でとても良く頑張りました。
スタジオモニターとして有名なヤマハNS-10シリーズのように、「Control 1」もまた生産を終了しても 欲しがる人が多くなりそうなスピーカーです。
■ 更新情報
2022年3月9日 年表をテーブルにした。文章調整
2021年9月3日 文章調整、ですます調を減らした。
2019年12月25日 文章調整、画像位置調整
2018年6月18日 文章調整、HRタグ高さ削除
2017年8月20日 文章調整。RKTリンク切れ画像削除。年度表記変更
2017年6月30日 文章整理、ZENSOR比較追加ヤフオクリンク削除
2016年12月5日 文章修正。ヤフオクリンク削除、
■ 関連、参考ページ
・HIBINO 製品ページ Control 1 PRO
・ハーマン日本 control one
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・JBLから、小型スピーカーの人気モデル「Control1」の後継機「CONTROL X」が登場! 大きく進化。 進化店の解説、特長と購入用リンク