簡単にパソコンの音質が良くなるソフトがあると嬉しいですね。
パソコンの高音質化には、高音質ヘッドホンや外付けスピーカーの使用や外部DACを付けたり。ソフトでは再生用のプラグインを変える方法もあります。
今日は、パソコンにインストールするだけで音が良くなると言われているソフト。『srs audio essentials』を試して見ました。
■ srs audio essentialsとは
パソコン用のソフトで再生時に音質を変化させられる。
メディアプレイヤーのようなソフトであり、操作パネルを備える。機能は音質やスピーカーのモードを変化させられる。なおソフトウェアの動作自体はDSP(Digital Signal Processing)を行いGUIが付いている。
SRSは『Sound Retrieval System』の略で音質を復元するシステム。同社のポリシーとなっている。
[追記] ちなみにSRS技術で「SRS Wow」はWMPのプラグインとしても使用可能だった。現在のWin10ではWMP内からSRSのリンクが有るが、吸収されたDtsにリンクされており、該当アプリは見当たらない。
● インストールと使用
現在は公式にフリー版は存在してないようで、ツールのダウンロードサイトを使用した。名前は「SRSAudioEssentials_1_0_45_0.exe」で検索すると出てくる。
インストールは簡単で、srs audio essentialsのフリー版をダウンロード。
インストール後に起動すると、設定となり出力するデバイスの選択画面が出る。あとはソフト本体を起動。使用は電源のオンオフで可能。なおフリー版で使用できる機能は、音質がゲームと音楽。出力がPC用とスピーカー用の2点。
● 音質は? 色々音楽を聴いてみる。
外部のアンプにつなぎ、スピーカーで音質を確認した。結論から言えば「SRS Audio」は、良いところも悪いところもある。
雰囲気は、イコライザーでボーカルの部分あたりを上げたような音。
良い点は、ボーカルが聞き取りやすくなり浮かび上がる。音場がスッキリとする感じ。ボーカルメインの静かな曲では良い。福山雅治の曲では良い感じだった。あと昔エンコードして、古くて音質の悪いMP3も音がはっきりしする。
BABYMETAL(通常盤)
悪い点は、ベースやドラムの音が大きくなると音が割れる。出力ゲインが高すぎて音割れするのに似ている。上品な音には感じません。私はBABYMETALを聴いてみたが、ヘビメタなど賑やかな曲ではダメなようです。
私がお勧めする使い方は、ラジオや英会話を聴くのに使う。もしくは小音量がメインの方やノートパソコンには良いと思われる。
■ まとめ
Equalizer / Der Siems
全体の感想は、長時間聴くには辛く感じた。 音質で似た例を挙げると『カーステレオやシスコンでプリセットされている、極端なイコライザーやDSP』の雰囲気が近い。
悪いばかりとは言いません。私の環境では合わない、もしくは高ビットレートのファイルやFLACなどの音源には不向きもしれない。
ただし現在ではsrs audioには、有料版の新しいものや技術を利用したヘッドフォンがあるようです。機会があればそちらを試して見たいと思います。
■ SRS Labとは
アメリカの会社。元は航空会社ヒューズの開発技術がベースで有り、1993年に設立された。
同社の技術はマイクロソフト、サムスングループ、LGグループ、東芝、ビジオ、デル、ヒューレット・パッカード、ソニーと大手に採用されている。2012年にDtsに子会社化され、現在は完全に吸収されている。
■ 更新情報
2019年10月14日 文章調整 同社経緯、WMP、404について追記,
2015年9月21日 作成
■ 参考、関連リンク
DTS [現在は404となる] http://www.dts.com/splash/audio-essentials.aspx