McIntoshの2014年新製品群が出揃いました。
名機の復活や、新ジャンルの製品も多く登場し、とても見応えのある新製品群です。
今回は”マッキントッシュ”の2014年版 新製品特集。 新型機の解説や購入用リンクをご案内します。
■ McIntoshと2014年 発売機種について
Spendy Mac system / jiannone
McIntoshといえば、外観はガラスパネルに漆黒の筐体。 ブルーアイズと呼ばれる輝く青のパワーメータ-。一目でMcIntoshとわかる普遍のデザインと魅力あふれるサウンドで、いつの時代もオーディオファンを惹き付け、その名声を高めていきました。
■ 新製品について
今年の新作 注目点と機種を簡単に紹介。
今年の新製品群は、とても充実しています。名機の復活。デジタル対応機の増加。ヘッドフォンや小型アンプ、デジタルアンプなど興味を惹く、さまざまな魅力ある製品が登場しています。
● 名機の復活
McIntosh 75 / jlwelsh
注目なのは、真空管アンプの名機が復活。
なんとマッキントッシュ製品の中で特に人気が高いプリアンプ「C22」とパワーアンプ「MC75」が復活。
● 新ジャンルの製品
新製品はMcIntosh初のヘッドフォン、「MHP1000」。ヘッドフォンアンプ「MHA100」が発売されました。D100は、初のデジタルプリアンプ。ヘッドフォンアンプも内蔵しています。コンパクトに、マッキンサウンドが楽しめるセット品「MX70」も登場。
価格は、決して安くはないのですが「McIntosh」ファンや、新たにオーディオファンになった者にとって、「McIntosh」のオーディオ環境が揃う魅力の機種群となっています。
● 真空管を搭載した新作アンプ
真空管を搭載した新作プリアンプ。C2500が登場しました。現在のマッキントッシュデザインの機体に、真空管とDACを搭載した魅力のアンプです。
● デジタルに対応できる、DACを搭載した製品群。
多くのアンプが、デジタルへの対応が進んでいます。
ステレオパワーアンプ「MC152」は現行モデルで最もコンパクト。モノラルパワーアンプ「MC301」も現行モデル内で最小サイズになってます。
インテグレーテッドアンプは、2機種ともDACを搭載。
インテグレーテッドアンプMA8000は、300W/chの高出力。MA7900は、200W/Chとなっています。
SACD/CDプレイヤーのMCD550もDACを内蔵。単体のDAコンバーターとしても使えます。
■ 目次と見出し - ジャンルについて
■ 2014年版 McIntosh新製品
各機種の特長と購入用リンクを紹介します。
■ 注目製品
今回の注目は名機「C22」と「MC75」
復活してレギュラーモデルに加えられました。
・McIntosh C22 Tube Pre Amplifier
マッキントッシュファンでなくても、オーディオ愛好家が一度は見たことがあるはずの、有名なモデル。
オリジナルは1963年に発売。2012年に、レプリカが発売。復刻版として日本で100台限定で販売されました。2014年にレギュラーモデルとして復刻です。
フォノ回路およびプリアンプ部に 12AX7A 真空管を使用。オリジナルモデルの外観や設計思想を大事にしながら、電磁スイッチや、長寿命のLEDファイバー照明など最新の回路技術が投入。長く使えるようになってます。
・McIntosh MC75 Tube Mono Power Amplifier
こちらも有名なアンプ。
オリジナルは、1961年に登場。2009年にマッキントッシュ60周辺モデルとして、金色の筐体で発売されました。
今回、ステンレス鏡面仕上げでオリジナルを再現し、レギュラーモデルとして発売されます。
使用真空管: 12AX7x1, 12AT7x2, KT88x2
復刻されたC22と組み合わせてると、まさにマニア垂涎の環境です。
■ プリアンプ
プリアンプも魅力の製品が登場しました。
・McIntosh C2500 Tube Pre Amplifier
伝統の真空管回路と現代のデジタル回路を融合させたプリアンプ。
6本の12AX7A 双三極管を使用、 32bit/192kHz の DA コンバータを搭載。経年変化に耐える、アナログボリューム風のデジタルボリュームを使用。
天面窓があり、綺麗なグリーンに光る真空管を眺められます。
・ McIntosh D100 Digital Pre Amplifier
マッキントッシュ初のデジタルプリアンプ。
2系統のCOAXIAL、2系統のOPTICAL、1系統のUSB 入力。
DACは、32bit/192kHzに対応。リモコンが付属します。
楽天とヤフーに入荷中。
■ パワーアンプ
コンパクトになり、使いやすい新作が出ました。
■ ステレオパワーアンプ MC152
現行モデル中で、最もコンパクトな、ステレオパワーアンプ。
定格出力は、ステレオ150W+150w / 2, 4, 8Ω。
伝統のガラスパネル、鏡面仕上げステンレス・スチールシャーシ
アンプのオーバードライブや、クリップ出力を防止するパワーガード、オートトランスフォーマー、オートパワーオフ搭載。 保護回路が充実しています。
■ モノラルパワーアンプ「MC301」
現行モデル中で、最もコンパクトなモノラルパワーアンプ。
定格出力300W / 2, 4, 8Ω。
伝統のガラスパネル、鏡面仕上げステンレス・スチールシャーシ
オートトランスフォーマー、オートパワーオフ搭載。
楽天とヤフーに入荷中。
■ インテグレーテッドアンプ
DACを内蔵し、さまざまなデジタルAV機器と組み合わせやすくなりました。
・McIntosh MA8000 Integrated Amplifier
マッキントッシュのインテグレーテッドアンプとしては、最大級のステレオ 300W+300W(2/4/8 Ω)出力。
8バンドのイコライザー搭載。5系統のデジタル入力、USB端子もあって、デジタル音源にも対応します。伝統のガラスパネルとブルーアイズメーター。オートトランスフォーマー搭載。
この一台で多くの入出力と増幅をまかなえます。
・McIntosh MA7900 Integrated Amplifier
ステレオ 200W+200W(2/4/8 Ω)アンプ。
5バンドのイコライザー搭載。5系統のデジタル入力、USB端子も備え、32bit/192kHz のデジタル音源にも対応します。
■ SACD/CD プレイヤー
・ MCD550 SACD/CD Player
マッキントッシュ最新のSACD/CD プレイヤー。
DACは、米国ESS社の最新型ES9016を使用、なんと左右核チャンネルに4チャンネル分構成しています。
MCD550はDACの単体動作も可能で、DAコンバーターとして使えます。アナログ出力は、可変と固定があり、パワーアンプに繋ぐこともできます。へッドフォンアンプも搭載。
■ ヘッドフォンアンプ
・ ヘッドフォンアンプ MHA100
今回の注目製品。 マッキントッシュ初のヘッドフォンアンプです。
MHA100は、コンパクトで、かわいいマッキントッシュ。
小さくてもしっかりマッキントッシュの形をしており、日本で人気が出そうな機種です。
マッキントッシュ伝統のデザイン、ガラス前面パネル。ブルーアイズメーター。アルミキャップ。中央下には、入力表示画面もあります。
MHA100は、ヘッドフォンアンプとなっていますが、デジタル入力に対応。プリアンプ出力や、スピーカー端子もついており、既存の環境に導入したり、PCと組み合わせる事も可能で、小型アンプとして充分に使えます。
デスクトップオーディオを構築したり、単体でさまざまな用途に使いやすく、とても魅力のある機種。
50WX2のアンプで、アナログは、バランスと、アンバランスを装備。
デジタル入力にも対応。DACを搭載しています。USBは32bit / 192kHz対応
デジタル入力端子の内容は、 TOS 光、同軸、AES/EBU、USB(各 1 系統)
5段階ののベースブースト・コントロール機能を搭載。
ヘッドフォン出力は、インピーダンスを3つのレンジから選択可能。
発表時の価格は、50万円。
価格はアメリカで、4500ドル。現在円が値上がりしているので今後、価格が改定されるかも。
■ ヘッドフォン
■ MHP1000
McIntosh初のヘッドフォン。
密閉型で、ドライバーは、40mmのダイナミック式。
ヘッドバンドとイヤーパッドには、天然革を使用。ヘッドフォンケーブルは着脱式、ブルーの標準とミニプラグケーブルが付属します。
インピーダンスは、200Ωと高め。重さも385gと重い部類です。専用スタンドが付属。
気になるのは製品の出自ですね。beyerdynamicの製品と形状、構造共に似ています。現時点ではマッキントッシュと、beyerdynamicの関係は、発表されてません。
磁気回路は、テスラ・ネオジウムマグネットを使用。テスラテクノロジーを採用していることだけは、アメリカの公式サイトに明記されています。 デザインは、beyerdynamicの現行ヘッドフォンとよく似ていますが、MHP1000とは細部が微妙に異なり価格帯も同じクラスの製品はなく、同一の機種はありません。
■ セット品(ライフスタイルシリーズ)
■ セット品 MXA70 ~ MHA100とスピーカーのセット。
ヘッドフォンアンプ「MHA100」に、光沢仕上げのスピーカーがつきます。
インテグレーテッド・オーディオシステム。本体価格は80万。スピーカーの単体販売は無くMXA70専用品になってます。
楽天とヤフーに入荷中。
■ 周辺機器
今回紹介したMcIntosh製品に使いやすい、製品を紹介します。
■ パワーコントローラー
・ McIntosh MPC1500 Power Controller
MPC1500は、McIntosh製品と連携可能な、電源コントローラーです。
正面のブルーアイズメーターは、動作電流と、電圧を示します。
LEDランプを備え、消灯も可能。
内部は、20㎏の大型のトロイダルトランス搭載。総消費電流12Aまで対応。電源ノイズの削減、落雷時のサージノイズを感知する保護回路、電源遅延回路装備。
背面には12口の差し込み口を用意しています。特長として、接続機器の電源をコントロールできる、3系統のパワーコントロール端子を装備。電源の連動動作が可能で、例えば、アンプに連動させて、AV機器を立ち上げるなど可能になります。
■ ケーブル
McIntosh純正のケーブル。
● バランスケーブル
・CBA series
XLR/balance interconnect cable
XLR バランスケーブル CBA
2本のツイストされた信号線をデュアル・シールド。その外側に4つにセパレートされたアースラインを配置する構造
RCAタイプのケーブル。金メッキされた真鍮端子使用。
マッキントッシュロゴいりの袋付き。
販売は1本売りから。長さは1Mと2Mがあります
● RCA型ケーブル
・McIntosh CAシリーズ
RCAタイプのアンバランス・ケーブル。金メッキされた真鍮端子使用。
マッキントッシュロゴいりの袋付き。
ペアセットで、長さは1Mと2Mがあります
● スピーカーケーブル
・McIntosh CSシリーズ
マッキントッシュ製のスピーカーケーブル。
カバーは、PVCナイロン。PCOCC素材の導体を使用。
ケーブル両端に、金メッキされた真鍮Y型端子を使用。
マッキントッシュロゴいりの袋付き。
販売は、1本売りから。長さは1Mと2Mがあります
● デジタルケーブル
・CDA series Digital interconnect cable
同軸型のデジタルケーブル。
導体は、銀メッキされた高純度銅。
アルミ箔と、銀メッキOFC銅でシールド。最外周はPVCナイロンでカバーされます。ケーブル両端に、金メッキされた真鍮端子を使用。
マッキントッシュロゴいりの収納袋付き。
長さは1Mと2Mがあります
■ あとがき
今回のMcIntosh特集。 名機の復活や新ジャンル製品の登場。 記事を書きながら、C22や新作の管球アンプC2500など「これは欲しいな~」と思う製品が沢山ありました。長いオーディオファンや新しく音楽の趣味を始める方も欲しいと思う新作が並んでいます。私は小型のヘッドフォンアンプMHA100が気になります。
さて今回紹介した日本既発売製品の他に、ショーでMB100 メディアストリーマーというクラウドを利用できる、ネットワーク対応デジタル再生機も発表されています。
まだまだMcIntoshの新作。挑戦は続いています。
また新製品が出たら追加していきますね。
■ 更新情報
2019年03月12日 IKG削除
2018年9月27日 見出しタグに記事名追加、ヤフオクリンク削除
2015年03月01日 C22 KRBリンク不具合修正 商品区切りにHRタグ追加
2014年12月8日 作成
■ 参考 関連URL
・日本公式ページ
http://www.electori.co.jp/mcintosh.html
・McIntosh US公式ページ
http://www.mcintoshlabs.com/