NANOCOMPO

最近は机の上に載るような、小さいオーディオ機器が人気です。
そんな中登場したのがOlasonic「NANOCOMPO」。CDケースの大きさを持つ可愛い本体で、人気が高い製品です。
今回はNANOCOMPO特集。現在登場しているナノコンポ各製品の特長と動画、実際に聴いた感想を紹介。購入リンクそして便利な周辺機器も案内。
■ はじめに Olasonic(オラソニック)とは。

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オラソニックは東和電子のブランド。東和電子は日本の設計技術会社です。
電気回路のプリント基板設計、ソフトウェアの設計、電気回路設計、マイコンソフト設計が柱。現社長の山本 喜則さんは元ソニーの技術者。
オーディオブランド「Olasonic(オラソニック)」は、既存製品で高音質機や高級機のないジャンルに挑み、はじめにPCオーディオの高音質製品が選ばれ市場へ投入された。 2010年4月1日に卵型スピーカーのTW-S7を発売し、買いやすい価格で独特の設計と高音質で人気が出る。また雑誌「Digi Fi 」の付録で、アンプの開発に協力したり情熱のある活動が行われています。
2017年10月に東和電子が「Olasonic」ブランドをインターアクションに譲渡しました。

● NANOCOMPO(ナノコンポ)とは

Olasonic / Norio.NAKAYAMA
NANOCOMPOは2013年から発売。
メーカー指針は、 据置型オーディオ機器が持つべき条件として「可能な限り小さく」「美しいたたずまいで、バリュー感があり」「大型商品に負けない音質を備え」「パソコンとの親和性が高く」「買い足して行ける統一されたデザインと操作性を持ち」「縦置きでも使え」「手持ちのCDも生かせる」。
実機は名前通り小さいコンポ。縦と横幅が15㎝でCDジャケット(12㎝)より少し大きいサイズ。本体はアルミ筐体カラーはプラチナホワイトとシルキーホワイト。光沢がある白でなかなか綺麗。

内面は今人気のハイレゾ対応。そしてデジタル部に有名なTI社バーブラウンのチップなどを採用し高音質。
そして電源部に大きな特長が有ります。プリメインアンプとパワーアンプでSCDS(Super Charged Drive System)を採用。小信号時に余る電気を大きなキャパシターに蓄え、大信号時には大きな電流を供給。
■ ナノコンポの楽しみ方、オススメ
・ナノコンボを鳴らしているようす
小さなナノコンポは、おしゃれに気楽に楽しむのに向いています。デザインは、小さくモダンで威圧感がない。
そして可愛くても高音質。ナノコンポの前に座ってじっくり、ヘッドフォンでしっかりと聴きたい方に向いてます。小さな空間で音楽を心地よく聴ける”和風の粋(いき)”を持つ。 「茶室でお茶を楽しむ」いった感じです。
■ 試聴

実際にナノコンポの音を聞いてみました。
試聴する前は、ナノコンポの小さな本体から、本当に「価格なみの音がでるのだろうか」と思っていましたが、ナノコンポの実力はとても高いものでした。
● 試聴機
プリメインアンプ NANO-UA1 CDトランスポート NANO-CD1スピーカー、ヘッドフォン ソニー MDR-1RMK2 ゼンハイザー HD598。
・ スピーカーでの音。

スピーカーは、KEFの卵型スピーカー「E301」を使用。
デジタルアンプの実力発揮で、ボリュームを変化させても音は崩れません。 一般家庭やマンションなどで聴く場合には十分な音量。やや大きいなと思う音がボリュームの11~2時くらいで出ます。E301も頑張って、クラシックを響かせる。
・ ヘッドフォンの音

ヘッドフォンで聴いてまず感じたのは、音のきめの細かさで解像度が高く密度も高い。また音の繋がりが良い。 他のヘッドフォンやCDトランスポートの組み合わせで聞こえなかった音域がナノコンポでは出て、ヘッドフォンが活き活きと鳴ります。解像度が上がり楽器の余韻まで良く聞こえる。
CDトランスポート部のアップサンプリングが効いている。「大型のコンポに勝つ部分が多い」配線の短さや回路の合理化など小型が強みに感じる。 クラシックだとトライアングルが鳴った後に、音が震えるのがわかります。ヘッドフォンのオススメはMDR-1R。 デザインや快適性をとるならHD598です。
■ 感想

ヘッドフォンでも、小型スピーカーでも整った音が聴くことができました。
音の印象はソニーに似ており、綺麗でかための音です。ただしナノコンポのほうが繊細できめが細かい。
デザインや大きさが強みです。 小ささを活かして、仕事しながら机上で「ナノコンポ」を使うのに向いていると思う。あと日常では部屋の隅に置いたナノコンポの前で、ちょっとひと休みしてクラシックや好きな音楽を、楽しむのに向いるでしょう。

■ 各モデルの特長と、性能の説明、 購入用リンク

NANOCOMPO-UA1 / Norio.NAKAYAMA
NANOCOMPOは、主にDAC,アンプを中心に発売中。
各機種の説明と購入用リンクを紹介。
前半はナノコンポ本体。後半は周辺機器集です。
● 購入用リンクの使い方
商品写真と横の商品名リンクは、基本としてamazonへのリンクです。
なお他のネット通販販売品を見たい場合は、○○で検索をクリックすると、通販サイト内からの検索結果を表示。
■ セット品
NANOシリーズをゼットにした商品。
・スタイリッシュオーディオシステムMariage Elle
2018年1月発売

ナノコンポのセット。内容はプリメインアンプ、CDトランスポート、Bluetooth受信機、スピーカー。
Bluetooth受信機はハイレゾ規格対応。スピーカーは英国Monitor Audio社製「Radius Series 90」で特別限定色。
・ハイクオリティ オーディオシステム Mariage 2
2015年 2月発売
ナノコンポのCDプレイヤーとプリメインアンプ、独ELAC社製スピーカー『BS72ホワイトモデル』、スピーカーケーブル、専用オーディオボードとのセット。
[販売終了]
・プリ/パワーセパレートアンプNANO-DA1
2014年7月発売

セパレート式のプリパワーアンプ。
既発のプリアンプ機能搭載D/Aコンバーター「NANO-D1」と、ステレオパワーアンプ「NANO-A1」を組み合わせたセットです。セットで買うと価格が、2万円もお得になる。
■ プリメインアンプ
・NANO-UA1a
2014年11月


今年登場した新型。プリアンプ部門で、人気一位になっています。
UA1の上位モデルになります。音質の要となる部分に変更が行われています。
新たにDSD形式。 2.8/5.6MHzに対応しました。そしてクロックを3個使用。USB入力の44.1kHz、48kHz系に対し各1個ずつ、COAX/OPT入力を含めた全ての信号が通過するレート・コンバーター用に1個。普通はクロック多くても2基搭載の場合が多いのに比べて、NANO-UA1aは豪華。音質に大きな影響を与える、ボリュームには、『TI社製Burr-BrownブランドのPGA2310』を使用。ヘッドフォンアンプ部に、音量に応じて動作を変更するハイブリッド構成になりました。プリント基板は、35μm厚銅箔4層基板を採用、アースと電源供給用を独立させている。
変更内容が多く充実しているのに、価格の上昇はわずか5千円に抑えられており、お買い得感がある機種。
カラー:プラチナホワイト、シルキーブラック
・Olasonic NANOCOMPO NANO-UA1


「UA-1」は、USB DACを内蔵したプリメインアンプ。
携帯音楽機器やPC、ネットオーディオを楽しめる。ヘッドフォンアンプもあるので、単体で音楽を楽しむことも可能、
気になるデジタル部は、USB対応サンプリング周波数は96kHz/24bit、デジタル同軸/光入力は192kHz/24bitに対応し、PCオーディオのハイレゾ音源対応。 また、UA1側のクロックで動作させる、アシンクロナス(非同期)でジッターを防いぐ。 音質の重要な部分であるDAC部は Texas Instruments社製のPCM1792。IV変換回路にはOPA2132を使用。パワーアンプはデジタルで、TI社製TPA3118使用。ヘッドフォンアンプもOPA2132を使用する。
ボリュームはリモコン操作可能。
カラー: プラチナホワイト、シルキーブラック
■ ヘッドホンアンプ内蔵 USB D/Aコンバーター
・NANO-D1


ナノコンポ第3弾。DAC+プリアンプ。
「ヘッドホンアンプ」「D/Aコンバーター」に加えて、「プリアンプ」としても使用が可能。
パソコンと繋いで、デスクトップオーディオを楽しむのに便利です。他には、CD再生機やネットワークオーディオ機と繋いで使えます。
USB、光デジタル、同軸デジタルの3入力に対応。USB入力は「96kHz / 24bit、192kHz / 24bit」の選択が可能。 動作は、すべての入力を192kHz/24bitにアップサンプリングし高音質化可能。アップサンプリングはTI社製Asynchronous Rate Converter SRC-4392を使用。
音質の重要な部分となるDAC部には「UA-1」と同様のTexas Instruments社製のPCM1792、IV変換回路には「OPA2132」。パワーアンプは、デジタルでTI社製TPA311。ヘッドホンアンプ部も「OPA2132」使用。
価格が、5月9日に2万円値下げされて買いやすくなりました。
■ パワーアンプ
・Olasonic NANOCOMPO NANO-A1


シンプルな外観が綺麗なパワーアンプ。
SCDS方式により56W+56Wの高出力。
パワーアンプは、デジタルアンプで、評判の良いTI社製TPA3118使用(NANO-D1と同様)。またステレオ/バイアンプ/モノラルのモード切替えがあり多様な楽しみ方、将来性を持つ。
■ CDトランスポート
・ CDトランスポート NANO-CD1

世界最小サイズの据え置き型CD再生機。
ナノコンポ中で、唯一単独で音楽再生が出来る、ヘッドユニットになっています。

液晶画面搭載で曲情報、再生状態の表示が可能。CD挿入口はスロット式で縦置きも可能。
特長は、アップサンプリングが可能。背面のスイッチを切替えしてCDの44.1kHzに対し、88.2/96kHzへのアップサンプリングして、音質の向上と変化を楽しめる。
再生可能メディアはCD、CD-R、CD-RW、ハイブリッド SACDのCD層に対応。デジタル出力端子は、COAXIAL(RCA)、OPTICAL(角型)。アナログ出力は省かれました。
■ ネットワークプレーヤー
・OLASONIC NANO-COMPO ネットワークプレーヤー NANO-NP1


現在、AV機器で音の入り口として人気の高いジャンル”ネットワークプレイヤー”のナノコンポ版です。
世界最小の大きさが特長。 LAN上にあるデータファイルの音楽再生に使えます。
本体はセレクターのみ。スマートフォンやタブレットからアプリで操作する。性能面の特長はハイレゾに対応。そしてアップサンプリングが可能です。
カラー:ホワイト、ブラック。
■ ヘッドホンアダプター
・バランス型ヘッドホンアダプターNA-BH1
5種類のコネクターに対応するヘッドフォンアダプター。流行のバランス駆動に対応しています。
外観は、アルミ無垢削りだしの筐体
機能はヘッドフォンとスピーカーを使い分けるために「パススルー端子」及び「スピーカーON/OFF スイッチ」を装備。
対応コネクター: LR独立型3 極XLR コネクター、LR一体型4 極XLR コネクター
LR独立型3,5φ コネクター、LR一体型4 極2.5φ コネクター、LR一体型角型コネクター
・ハイレゾ対応 Bluetooth高音質レシーバー NA-BTR1
Bluetooth受信機。特徴は高音質コーデックLDAC,aptZ HDに対応してハイレゾ性能を持つ。
3 系統の出力端子(光デジタル、COAX デジタル、アナログ RCA)装備。またNFCにも対応する。
色;白、黒
■ 周辺機器
ナノコンポにおすすめ、似合う周辺機器を紹介。
■ スピーカー
・KEF LS50(50th Anniversary Model・ペア)2
オラソニックのナノコンポ展示会や、紹介で繋がれていたスピーカー。LS50
KEF創立50周年モデル、BBCモニターの銘機「LS3/5a」の後継機種として開発。
・ハヤミ工産【TIMEZ】NXシリーズ 小型スピーカースタンド [2台1組] NX-B300
スピーカースタンド部門で人気一位、。
・KEF E301(ペア)
KEF
今回試聴に使いました。ナノコンポと合わせやすい大きさ。
スタンド付きで、デザインの良さと、設置に融通が利きます。
丸いスピーカーで、定在波や、箱鳴りがなく
音場が自然に広がります。
・Olasonic カナル型ヘッドホン TH-F4N

Olasonic 音茶楽 TH-F4N / Norio.NAKAYAMA
オラソニックと音茶楽株式会社が作った製品
音茶楽は、元ソニーの山岸さんが代表取締役 音響技術開発担当。
TH-F4Nの特長はツイン・イコライズド・エレメント方式。ドライバーを二つ使い、音質向上を図っています。ソニーっぽい。
付属品;コンプライフォームイヤホンチップ T-200 M/Lサイズ、マイクロファイバークロス、収納缶、取扱説明書兼保証書