スマートTVとは - スマートTVの現状、これから目指すこと、出来ること




 スマート・フォンの需要がほぼ、落ち着き
これから注目されるものの一つに、スマートTVが有ります。


 スマートTVとは、何でしょうか。

スマートTVの定義。
スマートTVの現状、これから目指すこと、出来ることを一緒に見てみましょう


■ スマートTVとは - 定義

 スマートTVの明快な定義は、現在有りません。

分かりやすい定義で言うと、スマートフォンのように、
明快な定義は無く、おおまかな 言葉です


 スマートフォンと比較すると、

 スマートフォンが、持ち運び出来る特性を持ち、
内容は、電話を中心に、ネットなどの媒体との融合を進めるのと比べると、


 スマートTVは、据え置き型が主で、家庭で視聴、使用し、
TV単体で、インターネット、TV放送
そして、これから用意されるコンテンツを見て楽しめるのが、スマートTVです。


■ 現状 - 世界で販売されているスマートTV

 世界で、見ると
グーグルが、提唱し推しているグーグルTV、
Xboxなども スマートTVの特長を持っています


 実際に販売されている製品は、現在
海外勢が日本より、進んでいます

アジアだと、
2012年から、LGが”Smart TV”という名称の製品を販売しています

 現時点では、
TVは、パナソニックが スマート・ビエラ、というコンセプトを打ち出し、
”スマート”の名前を冠する製品を販売しています

インターネットと連携する機能としては、既に、各社が独自の機能を出しており 
 東芝や、ソニー、パナソニックなどの、TVの多くが
 インターネットを閲覧したり、同メーカーの製品間、同一の規格に対応した製品間で、連携出来るようになっています。

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 また、パナソニックでは、 小型TVで、アンドロイド搭載機を出して、
Skypeが出来たり、ネットが見られたりする機種が登場しています

パナソニックのコミュニケーションビューワー 「UN-W700」
紹介記事
http://analog-to-digital.seesaa.net/article/273069650.html
panasonic_UN-W700_001.jpg


デジタルメディアプレーヤー UN-MT300。防水、ワンセグ、アンドロイド、GPS搭載
紹介記事 http://analog-to-digital.seesaa.net/article/273076164.html

panasonic_UN-MT-300_001.jpg


 また、国産アンドロイドタブレット製品も、
スマートTVとは、名付けられていないものの、TVや、アプリ、ネット、家電品との連携を可能にしており
既に、スマートTVに近い製品になっています

また、中国のタブレットで
アンドロイドタブレットで、ワンセグやGPSを搭載した 多機能な製品も登場してきています。


■ 総務省の資料から、 スマートTVの姿を見る

 官公庁の資料を見て、スマートTVの目指す姿を見てみましょう

日本では、総務省の発表資料にスマートフォンに関する記述があります
大きな所を抜き出し 分かりやすい概略を書いてみます


スマートTVとは


 総務省の定義を見ると、
TV放送や、インターネットが主な軸になっており
融合することを目指しています

スマートTVの定義として、

放送・ウェブを連携させる新しいサービス = スマートTVとなっています

[PDF]
スマートテレビの推進に向けて - 総務省
www.soumu.go.jp/main_content/000168945.pdf



◆ スマートTVが有すべき基本機能として

新しいサービスとしてのスマートテレビを推進するため、
3つを基本機能として具備することが必要。

「放送・ウェブ連携」、「多様なアプリケーション・コンテンツの提供」、「端末間連携」

1 放送・ウェブ連携機能 
=放送コンテンツ(大容量、高信頼、同報性)とウェブアプリケーション・コンテンツ(双方向、個別ニーズに対応)が有機的に連携できること。
放送波 インターネット/CDN

2 多様なアプリケーション・コンテンツの提供機能
= 放送・通信事業者に限らないサードパーティを含めた多くのプレイヤーが、一定の
ルールの下で、多様なアプリケーション・コンテンツを作成し、提供できること。

3 端末間連携機能=デバイス、OSに依存せず、どのメーカー
の端末でもシームレスに連携できること。

例:スマートフォン、パソコンテレビ、タブレット、ゲーム機など


◆ 基本機能の実装によるサービス例

 具体性のある、私たちが使う、機能と状況を見てみましょう


1 スマートフォンやゲーム機など
色々なものとつながるテレビ

 利用イメージ

アクセプトクラウドに置いた映像やビデオがテレビで見られる。
(マイ・ライブラリ)


アクセプト見終わらなかった番組をスマートフォンやゲーム機
にワンタッチで転送、外出先でも楽しめる。


2 高齢者や障がい者にも優しいテレビ

 - 利用イメージ
アクセプト音声認識でスマートフォンに番組名を伝えれば、外
出先でも録画してくれる。
アクセプト手元のスマートフォンなどをリモコンにしてテレビを簡
単に操作できる。
アクセプト番組に手話CG等を簡単に追加して利用できる。


3 好きな仲間と体験を共有できるテレビ(ソーシャルTV)

 - 利用イメージ
アクセプト好きな仲間内だけでチャットしながらテレビが楽しめる。
アクセプトソーシャルネットワーク上の友達からすすめられたコンテンツを楽しむ。
アクセプト外国語字幕で外国人の友人と一緒に番組を楽しめる。



4 自分好みにカスタマイズできるテレビ

 - 利用イメージ
アクセプト過去の視聴履歴を分析して、自分が好きなジャン
ルの放送番組予定を教えてくれる。
アクセプト自分好みの視点や選手にフォーカスしたスポーツ
観戦がリビングに居ながらにして可能になる。
アクセプト自分が見逃してしまった番組や、自分が好きな番組に関連したコンテンツを自動的に探してくれる。


5 災害や、緊急時に役立つTV

- 利用イメージ
アクセプトネットやビデオを見ていても、災害や緊急事態が起きると緊急放送をキャッチし映してくれる。
アクセプト災害時の安否・ライフライン情報をSNSも活用して 集約し、的確に教えてくれる


◆ スマートテレビ推進の3原則

スマートテレビの基本機能を最大限に活かし、ユーザーの利便性や選択肢を広げ、
市場を拡大するためには、次の3つの推進原則に基づいた取組が必要。


スマートTVを推進するための取り組みについて書かれています

1 ユーザー本位
ユーザー視点に立った使いやすいインターフェース、安全・安心なサービスの提供。

2 民間主導による協業
アプリケーション・コンテンツ事業者、放送事業者、通信事業者、端末メーカー等が
協力して推進に取り組み、官は環境整備及び支援。
オープンな事業環境の構築

3 国際標準に則ったオープンな技術規格等を通じて、多様な端末メーカ-、アプリケー
ション・コンテンツ事業者等が参加できる事業環境を構築。
ユーザーの利便性・選択肢を広げ、市場を拡大
具体的方策として、以下の取組を重点的に推進
アクセプト 実証実験の実施等
アクセプト 国際展開



◆ 民間企業による実証実験の実施等 


 ここでは、企業による実験の概要が書かれており
スマートTVの持つ機能が、分かります


・内外の多様なプレーヤーの参加を得て、スマートテレビの様々なアプリケーション・コンテンツの開発に資する実証実験を実施(2012年度・2013年度)。

・実証実験の成果をブラウザの機能にフィードバックし、HTML5/.nextの国際標準規格策定等に寄与。

1 テレビ対応ブラウザの試作
スマートテレビのコア技術である、HTML5ベースのテレビ対応ブラウザを
オープンソースで試作。

2 アプリケーション・コンテンツの開発・検証
上記で試作したブラウザを用いた実証環境を整備して多様なアプリケーション・
コンテンツの開発・検証を行い、ブラウザの機能にフィードバック。

3 国際標準の策定への寄与
デジタルテレビで培った技術・ノウハウに加え、上記の開発にて得られた知見を
活かし、W3CにおけるHTML5/.nextにおけるウェブとテレビの連携に関する
規格策定等に寄与。

4権利処理の円滑化
その他、コンテンツのワンソース・マルチユースの際に必須となる権利処理の
円滑化等を推進。


◆ 国際展開 

 スマートTVの世界展開は、
世界の有名な、電気製品発表会で
展示を行うこと、新興国での普及を目指しています

1 デモンストレーションの実施

CEATEC、CES等の国際イベントにおいて、スマートテレビのサービスモデルを
具現化する様々なアプリケーション、機器のデモンストレーションを実施。
新興国でのサービスモデルの開発

2 東南アジアなどの新興国において、災害対策、多言語放送等に資するスマートテレビ
の新たな市場を開拓するため、相手国との協議・検討の場を設置し、地域の要件を
生かしたサービスモデルの早期実現を図る





■ 

 既に、TVの販売は、海外勢が、優位に立ち
日本メーカは、トップから落ちています

 スマートTVでも、他国勢の、進展が進むなか

日本メーカーの作り出すスマートTVの世界への普及、躍進が期待されます

なにより、私たちの暮らしの中で、楽しい時間を作り出して貰えるのが楽しみです

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